• 更新日 : 2024年12月13日

協賛依頼書とは?無料テンプレや協賛企業の集め方も解説

イベントやプロジェクトを成功に導くためには、資金やリソースの確保が重要です。その一環として、企業や団体からの協賛を受けることは効果的な手段と言えます。しかし、協賛を依頼する際には、具体的な情報をわかりやすく伝える「協賛依頼書」の作成が欠かせません。適切な内容を盛り込むことで、依頼の成功率を高めることが可能です。

この記事では、協賛依頼書の基本的な構成や、便利な無料テンプレートの活用方法、さらに企業への協賛依頼を成功させるためのポイントを解説します。協賛企業の集め方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

協賛依頼書とは?

協賛依頼書は、企業・団体や個人に向けて、特定のイベントやプロジェクトに対する支援を依頼するための正式な書面です。依頼者が計画している活動の内容を説明し、なぜその活動に協賛が必要なのかを具体的に示す重要なツールです。

ここでは、協賛依頼書を作成する場合に記載する必要がある代表的な項目について、詳しく解説します。

協賛依頼書の主な項目

協賛依頼書の項目は、大きく6つの項目に分けられます。具体的な項目・書き方は以下の通りです。

(1)表紙

表紙に盛り込むのはタイトル・作成日・作成者などの最低限の情報のみで問題ありません。タイトルは「○○協賛についてのご案内」のようにして、趣旨を簡潔に伝えましょう。

(2)会社からの挨拶

自社の紹介と相手企業への簡単な挨拶文を載せます。中には理念に共感して協賛を決めてもらえるケースもあるため、紹介文では企業理念・活動理念もアピールしましょう。

(3)イベント内容の詳細

イベントの目的や内容、ターゲット層について記載します。過去のイベント実績や写真を載せれば、イベントの雰囲気がより伝わりやすいです。

(4)協賛物品

協賛物品は主催側が指定する方式のほか、複数物品から選択する方式、協賛企業側が自由に決定できる方式があります。指定方式の場合は物品の内容や数量を明確に記載しましょう。また、納品方法や送付先、期限についても明記してください。

(5)協賛のお礼

協賛のお礼は協賛企業についての宣伝が基本です。宣伝方法を具体的に記載しましょう。

(6)問い合わせ先

最後に協賛についての問い合わせ連絡先や協賛担当者名を記載します。

協賛依頼書の無料テンプレート

協賛依頼書を作る際には、文例テンプレートを活用するとスムーズです。テンプレートには挨拶例文やイベント詳細の案内文章が盛り込まれているため、日付やイベント名を埋め込むのみで協賛依頼書が完成します。

協賛依頼書を手間なく簡単に作成したい人は、以下のテンプレートをダウンロードするのがおすすめです。

協賛依頼書のテンプレートのダウンロードはこちら

企業に協賛依頼を行う場合のポイント

協賛依頼を受けてもらうには、依頼の際にいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。より多くの企業に協賛してもらえるよう、事前に意識すべき点を確認しておきましょう。

ここでは、企業に協賛依頼を行う際に押さえておくべきポイントについて詳しく解説します。

イベントやプロジェクトのコンセプト・目的を正確に伝える

協賛の対象となるイベントやプロジェクトのコンセプトを正確に伝えることで、活動の趣旨や主催側の熱意をしっかりと受け取ってもらえます。

協賛依頼を行う際は、協賛依頼書や添付資料を通してイベント・プロジェクトの情報をできる限り詳しく伝えるのが重要です。記載すべき項目の具体例は以下の通りです。

  • 主な活動内容
  • 活動の趣旨とコンセプト
  • ターゲット層
  • 動員数
  • イベントの開催日時・期間

イベントに協賛する企業の中には、協賛特典ではなく主催企業の理念やイベントのコンセプトに共感したことを協賛の決め手としているケースも少なくありません。そのため、活動趣旨の説明が曖昧な表現であると開催目的や熱意を正しく伝えられず、協賛を見送られてしまう可能性もあります。

イベントの趣旨・コンセプトについては、簡潔で分かりやすい文章を心がけましょう。

協賛に加わるメリットを明確に伝える

協賛依頼の際は、依頼文書を通してスポンサーになるメリットや魅力を明確に伝えることで、より多くの企業からの協賛を得やすくなります。

協賛企業に提供するリターンは、協賛企業の宣伝であるケースがほとんどです。宣伝方法はイベントによって異なるため、どのような形で宣伝するのか・宣伝によりどのような効果を得られるのかを分かりやすく伝えることが重要です。

また、協賛するメリットを決定する際は、自社が協賛企業であると仮定した際に魅力を感じられるような内容を心がけるとよいでしょう。

魅力的な協賛メニューを作成する

協賛品の募集内容とリターンの組み合わせを決定した「協賛メニュー」をしっかりと作り込むことで、相手企業の協賛への意欲を高められます。

より多くの企業からの協賛を得るには、協賛メニューを複数用意して選択してもらう形式を採用するのがおすすめです。また、協賛そのものに費用対効果を感じてもらえるよう、協賛品の募集内容とリターン内容のバランスを考慮することも重要です。

協賛を迷っている企業に対しては、協賛メニューを変更するなどして柔軟に対応するのもよいでしょう。

協賛企業の探し方4つ

協賛企業を探す方法は複数あります。それぞれの方法のメリットやデメリットを考慮して、自社やイベントの特性にあった方法を選択してください。ここでは、協賛企業の探し方を4つ紹介します。

広告やSNSで募集する

広告やSNSを利用して協賛企業の募集をかけることで、多数の企業に協賛募集をアピールできます。

広告やSNSを活用して広く協賛の募集をかけた後は、情報公開以降はイベントに興味がある企業・協賛活動に前向きな企業からの問い合わせや申し込みを待つのみです。1社ごとにコンタクトを取ったりイベント内容を伝えたりする手間がなく、効率的に協賛企業を探せます。

しかし、イベントそのものや開催企業の規模が小さいと、協賛企業が集まりにくいのも事実です。知名度の高い企業でない限り、協賛広告やSNSの募集のみでは十分な協賛口数を得られない可能性もあるでしょう。

紹介してもらう

自社の従業員や既に協賛が決まっている企業のツテを利用して紹介してもらうことで、営業の手間を省いて協賛企業を探せます。

紹介からアポイントにつながる企業は、紹介者から事前にイベントや協賛について話を聞いて興味を持った状態であるケースがほとんどです。そのため、協賛募集に向けての営業・アプローチが必要なく、スムーズに話を進められます。

ただし、紹介してもらえる企業数は紹介者のコネクションの有無に左右されることから、紹介のみで数多くの企業から協賛を得るのは難しいでしょう。

過去のイベント・プロジェクトから探す

協賛企業を探す際は、他社主催の過去のイベント・プロジェクトについて調べ、協賛企業の業種などからターゲットを絞り込むのも1つの手です。

自社で主催予定のイベントに性質・内容が近い過去のイベントを検索することで、協賛企業の業種や協賛メリットを参考にできます。調べた結果を参考にして営業をかける企業を絞り込めば、自社のイベントや協賛に興味を持ってもらえる可能性が高くなります。

過去のイベントについて調べる際は、インターネット検索で「企業名 協賛」「地域名 協賛」「業種 イベント 協賛」のように調べるとよいでしょう。

プラットフォームサービスを利用する

イベント協賛専用のプラットフォームサービスを利用すれば、手間をかけることなく協賛に前向きな企業を探せます。

イベント協賛専用のプラットフォームサービスとは、イベント主催者と協賛したい企業とをマッチングさせるサービスです。自社で協賛募集ページをつくったり営業をかけたりする手間・時間を省いて、効率的に協賛企業を探せます。

プラットフォームサービスはそれぞれで機能や料金が異なるため、利用前に詳細を確認しておきましょう。

効率的に協賛してくれる企業を探して協賛依頼を成功させよう

協賛依頼書は、依頼内容をわかりやすく整理し、企業に自分たちの活動を理解してもらうための重要なツールです。必要な情報を簡潔かつ的確に伝えることが、協賛を得る第一歩となります。また、無料テンプレートを活用することで、効率的に依頼書を作成することが可能です。

さらに、協賛依頼の成功には、プロジェクトの目的やメリットを魅力的に伝えることが欠かせません。協賛企業の探し方も工夫しながら、多くの選択肢を検討しましょう。本記事の内容を活用して、ぜひ協賛依頼をスムーズに進めてみてください。

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