- 更新日 : 2024年7月3日
Tableau(タブロー)とは?特徴・使い方・種類・料金などを解説!
Tableau(タブロー)はさまざまな業界で使用されているBIツールです。データをわかりやすく集計でき、分析業務を効率化できます。
本記事ではTableauの特徴を詳しく解説します。料金プランや使い方も解説するので、Tableauの導入を検討している場合は参考にしてみてください。
目次
Tableau(タブロー)とは?
Tableau(タブロー)は膨大なデータを扱えるBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの一つです。ここではTableauの概要を説明します。
Tableauはデータ分析ができるBIツール
Tableauはデータの収集や分析、加工ができるBIツールです。専門的な知識や能力がなくても優れたビジュアルのレポートを作成でき、さまざまなデータをダッシュボード上で比較できます。
Gartmer®から合計で11回(2024年2月現在)、アナリティクス/BI プラットフォームのMagic Quadrant™「リーダー」に選ばれており、BIツールのなかでもとくに視覚的にわかりやすい点が特徴です。住友化学株式会社やエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社などの大手企業でも利用されています。
TableauとExcelの違い
TableauとExcel(エクセル)もデータの整理や管理に使用しますが、主にデータの分析と共有においてはTableauのほうが優れています。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| Tableau |
|
| Excel |
|
Excelでデータを分析したいときは、すでに分析の方法や導き出したい情報を知っている必要があります。ある程度アイディアがある状態でなければピボットテーブルやグラフを作成できず、データを深掘りできません。
一方、Tableauではデータを入力すれば複数の表やチャートがダッシュボード上で表示されるため、どのように分析するか、何を導き出したいかが決まっていない状態でも深掘りできます。
また、Excelでデータを共有したいときは各々にメールで送ったり、PowerPoint(パワーポイント)で編集し直したりする手間があります。対して、TableauではTableau Cloudを使うことでリアルタイムでの情報共有が可能です。データはすでにビジュアル化されているため、そのままプレゼンテーションに利用できます。
入力したデータを容易に分析したい場合やすぐに共有したい場合は、ExcelよりもTableauが便利です。
Tableau(タブロー)の特徴は?
Tableauは誰でも簡単に多様なデータを分析できます。医療現場や金融業界、メーカーなど、あらゆる組織のデータの可視化や分析が可能です。
Tableauには複数の製品がありますが、主要な製品は次の4つです。
| 製品 | 特徴 |
|---|---|
| Tableau Desktop | データの可視化や分析向き |
| Tableau Prep Builder | データの加工や変換向き |
| Tableau Server | ・データの閲覧、共有向き ・自社のサーバーが必要 |
| Tableau Cloud | ・データの閲覧、共有向き ・自社のサーバーが不要 |
Tableauをデータ分析に活用するうえで必須なのは、Tableau Desktopです。ダッシュボード上のデータを共有したい場合は、Tableau ServerやTableau Cloudも用意しましょう。Tableau Prep Builderは、Tableau Desktopで使用したいデータを適切な形式に変換する際に必要です。
Tableau(タブロー)の使い方は?
ここではTableauのもっとも基本的な使い方を2つ解説します。
- データに接続する
- ダッシュボードを作成する
※画像はTableau 公式サイトから引用しています。
データに接続する
パソコン上のファイルやGoogleアナリティクスなどのデータに接続するには、左側にある「接続(画像上はConnect)」をクリックしてください。

ここでは、Tableauに最初から用意されている「保存されたデータソース(画像上はSaved Data Sources)」から「サンプル – スーパーストア(Sample – Superstore)」を例に解説します。

「サンプル – スーパーストア」を開くと次のようなシートが表示され、チャートを作れるようになります。

ダッシュボードを作成する
ダッシュボードを作るには、画像の1番右側にある「新しいダッシュボード」を選択します。
![]()
ダッシュボード作成画面に切り替わったら、画面の左側から表示したいチャートを選び、ドラッグ・ドロップで配置していきます。チャートの選択と配置を繰り返すことで、複数のチャートがまとまったダッシュボードの作成が可能です。
Tableau(タブロー)の種類・料金体系は?
Tableauには、次の3つの料金プランがあります。
- Tableau Creator
- Tableau Explorer
- Tableau Viewer
Tableau Creator
Tableau CreatorにはTableau DesktopとTableau Prep Builder、Tableau Cloudそれぞれのライセンスが1ユーザー分含まれています。新しいデータの分析をする場合、Tableau Desktopが使えるTableau Creatorが必須です。
| 年間料金(ユーザー1人当たり) | 108,000円(税込) |
|---|---|
| 利用できる製品 |
|
| サーバーの管理 | 〇 |
| すべてのデータのダウンロード | 〇 |
| サマリーデータのダウンロード | 〇 |
| ダッシュボードの操作 | 〇 |
| カスタムビューの作成および共有 | 〇 |
| 既存のワークブックおよびビジュアライゼーションの編集 | 〇 |
※2024年2月23日現在
Tableau Explorer
Tableau Explorerには、Tableau Cloudが含まれています。作成済みのデータの閲覧やダウンロードが可能です。
| 年間料金(ユーザー1人当たり) | 60,480円(税込) |
|---|---|
| 利用できる製品 | Tableau Cloud |
| サーバーの管理 | × |
| すべてのデータのダウンロード | 〇 |
| サマリーデータのダウンロード | 〇 |
| ダッシュボードの操作 | 〇 |
| カスタムビューの作成および共有 | 〇 |
| 既存のワークブックおよびビジュアライゼーションの編集 | 〇 |
※2024年2月23日現在
Tableau Viewer
Tableau ExplorerにもTableau Cloudが含まれており、作成済みのデータを閲覧できます。ただしダウンロードできるのは各データの集計のみです。
| 年間料金(ユーザー1人当たり) | 21,600円(税込) |
|---|---|
| 利用できる製品 | Tableau Cloud |
| サーバーの管理 | × |
| すべてのデータのダウンロード | × |
| サマリーデータのダウンロード | 〇 |
| ダッシュボードの操作 | 〇 |
| カスタムビューの作成および共有 | × |
| 既存のワークブックおよびビジュアライゼーションの編集 | × |
※2024年2月23日現在
Tableau(タブロー)と連携できるアプリは?
Tableauと連携できるアプリにはGoogleアナリティクスとSalesforce(セールスフォース)があります。
Googleアナリティクス
GoogleアナリティクスとTableauを連携すると、アクセス解析がしやすくなります。
Googleアナリティクスは、ウェブサイトの訪問ユーザー像を詳しく分析できるツールです。Tableauと連携すると、複雑なフィルタリングにより、ユーザーの属性やコンバージョン率などをさらに詳しく分析できるようになります。
ダッシュボードを使えば、Excelでのダウンロード・PowerPointへの貼り付けといったプレゼンテーション時の作業の省略も可能です。
Salesforce
SalesforceとTableauを連携すると、顧客データがわかりやすくなりマーケティングに役立てられます。
Salesforceは、見込み客の管理や売上の確認などができる顧客管理システムです。Tableauと連携すると、顧客データや売上の推移などがわかりやすく可視化され、現状の確認や課題の発見がしやすくなります。
客観的なデータを深く分析できるので、売上の向上や営業活動の効率化につながるでしょう。
Tableauでさまざまなデータを分析してみよう
Tableauを使うと膨大な量のデータを管理でき、簡単にわかりやすいレポートを作成できます。料金プランは3つありますが、データを新規作成したい場合はTableau Creatorを購入するよう気をつけてください。
GoogleアナリティクスやSalesforceと連携することで、より深い分析をすることも可能になります。営業やマーケティング、経理など、さまざまな部署のデータをTableauで分析してみましょう。
この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】
最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
経理担当者向け
①Excel関数集 32選まとめブック
経理担当者の方をはじめ、ビジネスパーソンが知っておきたい便利なExcel関数集を初級~上級までギュッと網羅。新人社員の研修用などにもお使いいただけます。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。
②勘定科目・仕訳辞典(税理士監修)
勘定科目・仕訳に関する基本知識、および各勘定科目の仕訳例を具体的かつ網羅的にまとめた、50ページを超えるガイドを無料で提供しております。お手元における保存版としてでだけでなく、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。
人事労務担当者向け
①入社・退職・異動の手続きガイドブック
書類の回収・作成・提出など手間のかかる入社・退職・異動(昇給・昇格、転勤)の手続き。
最新の制度をもとに、よくある質問やチェックポイントを交えながら、各手続きに必要な情報をまとめた人気のガイドですす。
②社会保険・労働保険の手続きガイド
企業において社会保険および労働保険の加入・喪失手続きは必ず発生し、手続きを誤れば保険事故が発生した際に従業員が不利益を被る可能性があります。
各保険の基本的な手続き方法を入社・退職・異動のシーン別にギュッとまとめた分かりやすいガイドです。
総務・法務担当者向け
契約書ひな形まとめ30選
業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い30個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
OneNoteは使いにくい?5つの原因と解決方法、便利な8つの機能
OneNoteとは、Microsoftが展開するデジタルノートです。この記事ではOneNoteの概要や主な機能、使いにくいと言われている理由などについて解説しています。また、OneNoteの代替ツールや代替ツールを選ぶ際のポイントについても…
詳しくみる無料で使える社内掲示板アプリを紹介|社内掲示板のメリットは?
社内掲示板は、従業員間の業務連絡やスケジュール共有を目的としたオンラインツールです。従来のアナログなホワイトボードや壁掛けの掲示板に代わり、デジタル化が進む中でオンラインツールの利用が広がっています。 DX化やリモートワークの普及に伴い、情…
詳しくみる業務効率化ツールおすすめ16選!生産性向上を図るメリットや選び方
本記事では業務効率化におすすめのツールの紹介をはじめ、ツールの選び方やメリットについて解説します。働き方改革に伴い、リモートワークや業務のペーパーレス化が進む現代社会において、業務効率化を図るツールの導入を検討されている企業も多いのではない…
詳しくみるスマート書記とは?使い方やAI議事録作成の機能、料金、適した会社を紹介
スマート書記は、AIを活用した議事録作成支援サービスです。会議やインタビューの録音データをもとに、自動で文字起こしを行い、議事録の作成や情報共有を効率化します。また、スマート書記はPCやスマホから利用でき、場所を問わずに議事録作成が可能です…
詳しくみるTaskworldとは?機能や使い方、料金、他のタスク管理ツールとの違い
タスク・プロジェクト管理ツールの「Taskworld」について解説します。機能や特徴、使い方をはじめ、Taskworldの魅力を網羅。また、trello、Jooto、Asana、Backlogなどの類似ツールの詳細も紹介します。複数のツール…
詳しくみるEvernoteのweb版のログイン手順は?ログインできない場合の対応方法も解説
Evernoteのログインは、デスクトップアプリ、モバイルアプリ、Web版から行えます。 この記事では、それぞれのログイン方法やログインができないときの原因と対処法について解説しています。Evernoteを業務で利用したいと考えている人、現…
詳しくみる



