- 作成日 : 2024年10月31日
上場準備に必要な組織やシステム体制事例をご紹介
IPOの実現のためには、上場準備をしっかりと行うことが重要です。上場までの準備期間として多くの企業が、2〜3年の期間を設けて進められているのではないでしょうか。
今回は、IPOに向けて上場準備をしている会社がどのようにシステム選定や組織体制を整えていったのかを具体的な事例でご紹介します。
目次
上場準備とは
IPO(新規株式公開)を成功させるためには、綿密な準備が不可欠です。まず、株式上場までの流れやスケジュールを理解することが重要です。一般的には、まずIPOの意向を表明し、次に証券会社や監査法人と契約を結びます。その後、財務諸表の監査や法的手続きが進められ、最終的に証券取引所に上場申請を行います。この過程で、企業は多くの書類を準備し、厳格な審査を受けることになります。
また、上場準備の中で内部統制の強化が重要です。内部統制とは、企業の業務が適切に行われ、財務報告が正確であることを保証するための仕組みです。具体的には、業務プロセスの見直しやリスク管理の強化、コンプライアンスの徹底などが含まれます。これにより、投資家や規制当局からの信頼を得ることができます。
このように上場準備では、対応することが非常に多くなっています。自社の上場準備にあたり、他社がどのように進めているのかや効率的な方法についてご紹介します。まずは事例をまとめた資料がほしいという方は、こちらから上場準備をおこなった企業事例集をダウンロードの上ご覧ください。
他にも上場準備の詳細スケジュールや手順を知りたいという方は以下の記事もご参考ください。
上場準備を効率的に実行した事例4選
上場準備事例1 株式会社TENTIAL様
「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。」というミッションの実現を目指し、寝具やシューズ・インソールなどさまざまな商品の開発・販売を行っている株式会社TENTIAL様。
上場準備にあたって内部統制を進める必要があり、バックオフィスの内製化のためマネーフォワード クラウド会計Plusを導入されました。以前はバックオフィス業務を外部へ発注されており、集計作業やその確認作業に時間がかかることが課題となっていました。
マネーフォワード クラウドはシステム同士の連携によって、人材の流動性が高いスタートアップ企業でも適切に業務引継を行うことができます。
複数のシステムを自動連携することで、人の手を介さずシステム上で対応し、業務効率化を実現されています。
外部へ発注されていた業務をマネーフォワード クラウドによって内製化したことで、効率的に社内で集計・分析できるようになり、PDCAの回るスピードが大きく変化したそうです。また、月次決算を6営業日まで短縮することができ、決算の早期化の実現もされました。業務フローが改善したことで経営企画のレベルが向上し、リアルタイムでの経営判断にも繋げられたとのことです。
本事例の詳細は以下からご覧いただけます。
上場準備事例2 株式会社hajimari様
株式会社Hajimari様は「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める。」というビジョンの実現を目指し、フリーランスと企業のマッチングサービスを中心に8事業を展開されています。会社の規模拡大に伴い内部統制強化の必要性を感じ、マネーフォワード クラウド会計Plusを導入されました。
以前は、申請内容について社内チャットツールを使って確認したり、スプレッドシートに確認事項をまとめて申請者に伝えるという方法で対応されていました。さまざまなツールを横断してやりとりしなければならず、コミュニケーションコストがかかっていました。仕訳と紐づく形でやりとりの履歴を残すことができず、内部統制においてリスクであると感じていたそうです。
マネーフォワード クラウド会計Plusはシステム内に承認機能があるため、修正や承認のログが記録され、内部統制の強化へつながったそうです。申請や承認のログが残るようになったことでいつ誰が申請したのか、いつ誰が承認したのかということが明確になったとのことです。
コミュニケーションにかかる負担が軽減されただけでなく、優先度の高い業務に時間を使うことができているそうです。
本事例の詳細は以下からご覧いただけます。
上場準備事例3 株式会社ソーシングブラザーズ様
CVC運営支援とスタートアップ採用支援、スタートアップM&Aの3つの事業を展開するソーシング・ブラザーズ株式会社様。
同社では、IPO準備のために管理部の業務フロー体制の整備を目指し、マネーフォワード クラウド導入検討を開始されました。
導入前は、各種申請ルールが未整備だったことで紙やExcelによる業務対応が多く、業務効率に課題を抱えていたそうです。インストール型ソフトを使用していたため、必要な情報をリアルタイムで確認できない状態でした。クラウド化によって外部から求められた際に証跡となるデータをすぐに提出できる体制を構築し、内部統制を強化する必要があったそうです。
そこで証跡を残せるワークフロー体制構築を目指し、マネーフォワード会計Plusを導入されました。会計Plusには承認機能があり、証跡が残ると同時にシステム上でタイムリーに情報を確認することができます。
経費申請では申請内容が会計システムに自動で反映されるため、今まで社員がExcelで提出していた手間を削減できています。システム導入後は会計の月次作業が5営業日ほどに短縮し、最短4営業日で締められるようになっているそうです。業務フローがシンプルになったことで業務が効率化され、IPOに向けてバックオフィスを整備することができたとのことです。
本事例の詳細は以下からご覧いただけます。
上場準備事例4 株式会社Natee様
クリエイター共創型TikTokマーケティング支援を展開する株式会社Natee様。今後の上場を見据え、業務フローの整備を目指されていました。すでに導入済みだったマネーフォワード クラウド会計Plusを中心に、マネーフォワード クラウド請求書Plus for Salesforceとマネーフォワード クラウド債務支払を導入されました。
上場に耐えうる業務フローを確立するため、マネーフォワード クラウド会計Plusとの連携性・連動性を重視し、必要に応じたシステムを順次拡張していこうと検討を開始されたそうです。以前は、各営業担当者が案件ベースで請求を行い、請求書のフォーマットも各自で作成されていました。売上と入金を正しく把握できず、営業担当者も経理担当者も属人化した状態だったそうです。
マネーフォワード クラウド請求書Plus for salesforceでは、発行された請求書の情報がマネーフォワード クラウド会計Plusに自動連携されます。請求書を発行したタイミングで売上を把握できるため、請求書の発行漏れもなくなり、情報の一元管理と内部統制強化につながったとのことです。
マネーフォワード クラウドの各種システムの連携によって、それぞれの数値やデータが即時に集約されることで、業務効率化を実現されています。
本事例の詳細は以下からご覧いただけます。
上場準備には早めの準備とシステムや組織体制構築が重要
業種・事業内容が異なっていても、準備に必要な組織体制やシステム設計は非常に重要です。自社の業務フローにあった形に早めに設計して運用をしていくことで効率的な上場準備を行えるのではないでしょうか。
まとめ
上場準備を進められている企業様のシステム設計や体制構築の事例をご紹介しました。ショートレビューで指摘されたことで初めて自社の体制やシステム状況が上場に適してなかったと気づくケースもあり、そういったお客様からのご相談に対してシステムベンダーも支援できる体制を多く整えています。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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