• 更新日 : 2022年11月16日

内部統制コンサルティングとは?活用のメリットやデメリット・選び方を説明

内部統制を進めたいものの社内でリソースを割くのが難しく、内部統制コンサルティングを利用したいと考えている人もいるでしょう。内部統制コンサルティングに関する正しい知識を知っておかないと、適切な判断ができず内部統制がなかなか進まない恐れがあります。

本記事では内部統制コンサルティングの概要を解説したうえで、活用するメリット・デメリットを紹介します。また、内部統制コンサルティングの活用がおすすめの企業についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。

内部統制コンサルティングとは

内部統制コンサルティングとは?活用のメリットやデメリット・選び方を説明
内部統制コンサルティングとは、「企業内部で違法行為や不正などが行われないように事前に仕組みを作って対策を打つこと」を意味する内部統制(Company Level Control)の推進を、外部のコンサルティング会社に依頼することを指します。

内部統制コンサルティングには、CIA(公認内部監査人)やCFE(公認不正検査士)・CISA(公認情報システム監査人)などの資格保有者が担当してくれる場合も想定できます。内部統制コンサルティングに依頼すれば、社内でリソースを割くことなく内部統制を進められるのです。

内部統制コンサルティングを活用するメリット

内部統制コンサルティングとは?活用のメリットやデメリット・選び方を説明

ここでは、内部統制コンサルティングを活用するメリットを紹介します。具体的には、以下のとおりです。

  • 人件費削減につながる
  • コア業務に専念できる
  • 専門家の知識を得られる

人件費削減につながる

社内の力だけで内部統制を進める場合、専用のプロジェクトチームを形成したり、各現場の社員にヒアリングをしたりといった労力がかかります。その際、通常業務にプラスして人件費が発生してしまうでしょう。多くの企業にとって、人件費の削減は大きな課題です。

その点、外部の内部統制コンサルティングに依頼をすれば、社内の人材に人件費を割く必要がありません。依頼コストは発生するものの、総合的に考えると得をするケースも少なくないでしょう。このように、コストを削減できる点は内部統制コンサルティングを活用するメリットのひとつだと言えます。

コア業務に専念できる

内部統制コンサルティングに内部統制関連の業務を任せれば、社員はコア業務に専念できます。コア業務とは、利益を生むための直接的な業務・非定型な業務・専門的な判断が必要・難易度が高い業務のことを指します。社員がコア業務に専念できるようになればなるほど、事業や会社の成長スピードが速くなると言えるでしょう。

逆に、社内で内部統制を進めるとなると、コア業務以外の業務が増え、大切な仕事を圧迫しかねません。このことから、内部統制コンサルティングを活用するメリットとして、コア業務に専念できる点も挙げられます。

専門家の知識を得られる

自社で内部統制を進めるとなると、知識が不足していることから思うように進まない恐れがあります。「内部統制」と一言で言っても、さまざまな知識が必要となるからです。

その点、内部統制コンサルティングに依頼をすれば、内部統制に関する専門家による知識を得られます。内部統制コンサルティングに依頼し続けるのではなくゆくゆくは自走したいと考えている企業にとって、自社にはない専門的な知識を得られることはメリットとなり得るでしょう。

内部統制コンサルティングを活用するデメリット

内部統制コンサルティングとは?活用のメリットやデメリット・選び方を説明

先述したとおり、内部統制コンサルティングにはさまざまなメリットがあります。一方で、デメリットを抱えているのも事実です。ここでは、内部統制コンサルティングを活用する2つのデメリットを紹介します。

  • 利用費用がかかる
  • 自社社員のスキルが育たない

利用費用がかかる

内部統制コンサルティングを活用すると、利用費用が発生します。業者や依頼範囲によって料金はさまざまですが、一般的なコンサルティング費用は1時間当たり1~2万円とされています。

人件費はカットできるものの、内部統制コンサルティング事態に利用料金が発生するのです。そのため、内部統制コンサルティングの利用を検討する場合は、自社で人員を割いた場合の人件費と内部統制コンサルティングの利用費用のうちどちらがお得かをよく検討すると良いでしょう。

自社社員のスキルが育たない

先述した通り、専門家の知識を得られる点は内部統制コンサルティングを活用するメリットです。しかし、その反面自社社員のスキルが育たないという問題点も発生します。

社内の人材を活用して内部統制を進める場合、はじめのうちは内部統制コンサルティングを活用するよりも非効率的ですが、スキルが育てば効率的に進められるようになります。対処法としては、内部統制コンサルティングの専門家から聞いた知見を社員に共有する場を設けると良いでしょう。

内部コンサルティングの選び方

内部統制コンサルティングとは?活用のメリットやデメリット・選び方を説明

内部コンサルティングを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。

  • 高い実績があるか
  • 費用対効果が高そうか
  • 自立運用できるまでサポートしてもらえるか

一言で「内部統制コンサルティング」と言っても、さまざまな業者が存在します。そんななかで、実績や費用対効果の高さもピンキリだと言えます。公式サイトや口コミを参考にして、実績や費用対効果の高い業者を選びましょう。

また、将来的に自立運営できるようサポートしてもらえるかどうかというのも大事な観点です。永久的に内部統制コンサルティングに依頼するとなると膨大な費用がかかってしまうため、ゆくゆくは自走できるようになる必要があります。

内部統制コンサルティングの活用がおすすめの企業

内部統制コンサルティングとは?活用のメリットやデメリット・選び方を説明

ここまでに紹介した内部統制コンサルティングのメリット・デメリットを踏まえて、内部統制コンサルティングの活用がおすすめの企業を紹介します。具体的には以下のとおりです。

  • 社内のリソースを内部統制に割きたくない企業
  • 業務時間は極力コア業務に専念したい企業
  • 自社にはない専門家の知識を得たい企業

上記に当てはまる場合は、内部統制コンサルティングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。社内のリソースを割かなくてよいためコア業務に専念できるうえ、自社にはない専門家の知識を得られます。

まとめ

内部統制を進める際に内部統制コンサルティングを活用することで、コストを削減できる・コア業務に専念できる・専門家の知識を得られる、といったメリットを得られます。一方で、利用費用がかかる点や自社社員のスキルが育たない点はデメリットとして挙げられます。

このことから、内部統制コンサルティングは社内のリソースを内部統制に割きたくない企業や業務時間は極力コア業務に専念したい企業、自社にはない専門家の知識を得たい企業におすすめです。また、数ある業者のなかから内部統制コンサルティングを選ぶには、実績や費用対効果、自立運用のためにサポートしてもらえるか、といった点を留意しましょう。

デメリットがあるものの、メリットが大きいのが内部統制コンサルティングです。ぜひ、本記事を参考に内部統制コンサルティングの利用を検討してみてください。

よくある質問

内部統制コンサルティングとはどういったもの?

内部統制コンサルティングとは、外部のコンサルティング会社に「企業内部で違法行為や不正などが行われないように事前に仕組みを作って対策を打つこと」を意味する内部統制(Company Level Control)の推進を依頼することを指します。

内部統制コンサルティングは活用すべき?

内部統制コンサルティングに依頼をすると、コストを削減できる・コア業務に専念できる・専門家の知識を得られる、などのメリットを享受できるためおすすめです。

特に、社内のリソースを内部統制に割きたくない企業・業務時間は極力コア業務に専念したい企業・自社にはない専門家の知識を得たい企業に内部統制コンサルティングの活用を推奨します。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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内部統制を構築する5ステップを解説

監修:中川崇

田園調布坂上事務所代表。広島県出身。大学院博士前期課程修了後、ソフトウェア開発会社入社。退職後、公認会計士試験を受験して2006年合格。2010年公認会計士登録、2016年税理士登録。監査法人2社、金融機関などを経て2018年4月大田区に会計事務所である田園調布坂上事務所を設立。現在、クラウド会計に強みを持つ会計事務所として、ITを駆使した会計を武器に、東京都内を中心に活動を行っている。