• 更新日 : 2022年8月26日

IPO投資の申し込み手順を徹底解説!当選確率を高める方法5つを紹介

IPO投資に興味があり、具体的な申し込み方法について知りたいという人もいるのではないでしょうか。IPO投資に申し込む際には、申し込み方法の他にもメリットや流れを理解しておかないと、スムーズに進められない恐れがあります。

本記事ではIPO投資に申し込むメリット・流れを解説したうえで、IPO投資の申し込み手順を詳しく説明します。IPO投資の当選確率を高める方法も解説するため、IPO投資で利益を得たい人はぜひ参考にしてください。

IPO投資とは

IPO投資の申し込み手順を徹底解説!当選確率を高める方法5つを紹介
IPO投資とは、新規公開株に投資をすることです。新規公開株とは、新たに株式市場に上場する株式のことを指します。上場とは「投資家に株式を買ってもらえる状態になること」です。株式は企業が上場してはじめて、証券取引所を通じて自由に売買されるようになるのです。企業が株式を証券取引所で売買するためには、厳しい審査を受けて上場する必要があります。

IPO投資をする多くの人は、公開価格(上場前に投資家へ販売される価格)で購入した株式を初値(上場直後の株価)で売って利益を得ています。IPOを公開価格で買って初値で売った場合の勝率は8~9割ほどと言われており、利益を得やすい投資方法です。ただし、ローリスクハイリターンゆえに非常に人気が高く、抽選に当たらないとIPO投資をする権利を得られません。当選確率を高める方法については「IPO投資の当選確率を高める方法」で詳しく説明します。

IPO投資に申し込むメリット

IPO投資の申し込み手順を徹底解説!当選確率を高める方法5つを紹介
IPO投資に申し込むメリットは、以下の3点です。

  • 株式購入時に手数料がかからない
  • 利益を得られる確率が高い
  • 株式投資に詳しくない人でも機会的に取引できる

通常、株式を購入する際には証券会社に取引手数料を支払う必要があります。一方、IPO投資の場合は株式購入時に手数料が一切かかりません。また、株式投資に関する深い知識がなくても、「公開価格で購入して初値で売る」ということを機械的にこなせば、高確率で利益を得られるとされています。事実、2022年の1~5月中に上場した25銘柄のうち、19銘柄を公開価格で購入したのちに初値で売却したことで利益が発生したケースもあります。

IPO投資の流れ

IPO投資の申し込み手順を徹底解説!当選確率を高める方法5つを紹介
IPO投資の流れは、以下のとおりです。

  1. 上場承認
  2. 仮条件決定
  3. ブックビルディング(競争入札方式)
  4. 公開価格の決定
  5. 抽選
  6. 新規上場

はじめに、企業は上場する取引所から上場承認を得ます。その後、投資家への販売価格帯を大まかに決める「仮条件決定」を行い、「ブックビルディング」という方式に基づいて実際の公開価格を決定します。公開価格が決まったらIPOに申し込んだ投資家の抽選を行い、投資家に販売して新規上場を果たすのが一般的な流れです。

IPO投資の申し込み手順

IPO投資の申し込み手順を徹底解説!当選確率を高める方法5つを紹介

IPO投資の申し込み手順は、以下のとおりです。

  1. IPO株を確認する
  2. 目論見書を確認する
  3. ブックビルディングに申し込む
  4. 購入の申し込みをおこなう

各手順の詳細を詳しく説明するため、ぜひ参考にしてください。

①IPO株を確認する

まずは、IPO株のスケジュールや情報を確認しましょう。IPO株は年間で50~100株ほど上場するため、事前にスケジュールを把握しておく必要があります。スケジュールを十分に把握していないと「申し込みたかったのに気が付いたら手遅れだった」といった事態になりかねません。

スケジュールを確認できたら、どのIPO株に申し込むか検討しましょう。利益を得られる確率が高いIPO投資ですが、なかには公開価格よりも初値のほうが安いケースもあります。競合他社が少ない企業や高成長企業などは初値上場が期待できるため、事前にIPO株の情報を調べておくことで利益を得やすくなります

②目論見書を確認する

投資したいIPO株を選定できたら、目論見書を確認します。目論見書とは、投資家が投資をするかどうか判断するために重要な項目が記載された文書で、企業がIPOをする際には作成が義務付けられているのです。

目論見書の内容は非常に細かいため、慣れないうちは難しく感じる場合もあります。しかし、投資をするか否かの判断材料となるため、IPO投資で利益を得たいと考えている人は必ず目を通しましょう。最低でも、事業内容・想定発行価格・発行・売出株数・財務データなどの項目は必ずチェックすることをおすすめします。

③ブックビルディングに申し込む

目論見書を確認したら、ブックビルディングに申し込みます。ブックビルディングとは、新しく株式を発行する際に、投資家の希望購入株数をもとに公開価格を決定することを指します。どれくらいの需要があるのかを加味して、販売価格を決めていくのです。

ブックビルディングに申し込む際には、事前に仮条件として提示された参考価格をもとに、希望購入枚数を申告しましょう。あくまで希望なため、正式な公開価格が決まってからあらためて購入枚数を検討できます。また、「ブックビルディングには申し込んだが実際には購入しない」といったことも可能です。

④購入の申込みをおこなう

公開価格が公表され抽選に当選したら、購入の申し込みをしましょう。多くの場合、当選結果を公表した翌日から数日間が購入期間として設定されます。その際、改めて目論見書の内容を確認することとなります。抽選に当選していても、別途購入申し込みをしないと「購入を辞退した」とみなされてしまいます。うっかり忘れることのないよう注意が必要です。

購入の申し込みは、基本的には証券会社から行います。はじめてIPO投資を行う場合は口座の作成や入金などの手続きが必要となるため、余裕を持って進めましょう。

IPO投資の当選確率を高める方法

IPO投資の申し込み手順を徹底解説!当選確率を高める方法5つを紹介

ここでは、IPO投資の当選確率を高める方法を紹介します。具体的には以下のとおりです。

  • 複数の証券会社から申し込む
  • 後期型IPO抽選に申し込む
  • 応募するほど当選確率が上がる証券会社を利用する
  • 主幹事実績の多い証券会社から申し込む
  • 口座開設数の少ない証券会社から申し込む

IPO投資の当選率は1~2%ほどと言われています。人気のIPO株ほど当選するのは難しいため、少しでも当選確率をあげるために上記の方法を実践しましょう。

複数の証券会社から申し込む

1~2%ほどの当選確率でも、複数の証券会社から申し込めば当選する確率を高められます。証券会社によっては資金を持っている人が優遇されるケースもあるため、資金があまりない人は完全に平等な証券会社を選ぶと良いでしょう。具体的には、マネックス証券やGMOクリック証券などで完全平等抽選が実施されています。(2022年7月時点)

また、取り扱っている銘柄は証券会社によって異なるため、購入を希望している銘柄を取り扱っているか事前に調べる必要があります。継続的にIPO投資を行いたい場合は、多くの銘柄を取り扱っている証券会社で申し込むのがおすすめです。

後期型IPO抽選に申し込む

購入申し込み期間が終了してから抽選が行われる後期型IPO抽選に申し込めば、当選確率を上げられます。また、一般的なIPO抽選よりも後期型IPO抽選のほうが、申し込みが集中しにくい場合も想定されるでしょう。具体的には、以下の証券会社で後期型IPOを実施しています。

  • au カブコム証券
  • GMOクリック証券
  • 楽天証券
  • 松井証券 ※銘柄による

後期型IPO抽選を活用して時期をずらした申し込みをすることで、限られた資金でIPO投資をする人でも効率よく抽選を受けられます。

応募するほど当選確率が上がる証券会社を利用する

証券会社のなかには、応募するほど当選確率が上がる仕組みを採用しているところがあります。例えばSBI証券では、抽選に外れるとポイントが付与されて、累計ポイントが高い人ほど抽選に当選しやすくなる「IPOチャレンジポイント」という制度を設けています。

即効性のある方法ではありませんが、何度もIPO投資の挑戦にチャレンジしたい人にはうってつけでしょう。長期的にIPO投資への申し込みをしたいと考えている人は、ぜひSBI証券の「IPOチャレンジポイント」を活用してみてください。

主幹事実績の多い証券会社から申し込む

主幹事実績の多い証券会社から申し込むことも、IPO抽選に当選しやすくするための手段のひとつです。主幹事とは、IPOにおける作業の運営やスケジュール管理などを行い、中心的役割を果たす証券会社のことです。豊富な主幹事実績のある証券会社では、ほかの証券会社よりも多くの株式を売るため、その分当選しやすくなります。

具体的には、以下の証券会社では主幹事実績が特に多いです。

  • みずほ証券
  • 野村證券
  • SMBC日興証券
  • SBI証券
  • 大和証券

口座開設数の少ない証券会社から申し込む

口座開設数が少ない証券会社から申し込めば、ライバルが少ない分当選しやすくなります。代表的な証券会社の口座開設数は、以下の表のとおりです。

証券会社口座開設数
SBI証券(グループ会社含む)約845万件
楽天証券約800万件
野村証券約540万件
マネックス証券約220万件
GMOクリック証券約50万件

SBI証券で口座を開設する場合多くのライバルのなかから抽選されることになりますが、口座開設数の少ないGMOクリック証券では抽選を有利に進められます。

まとめ

IPO投資はローリスクハイリターンなため、株式投資初心者におすすめの投資方法です。当選確率が低い点が難点ではありますが、複数の証券会社から申し込みをする・口座開設数の少ない証券会社から申し込みをする、といった方法をとれば当選確率を高められます。

公開価格で株式を購入し初値で売れば高確率で利益を得られるため、ぜひ本記事の内容を参考にIPO投資への申し込みを検討してみてください。

よくある質問

IPO投資を申し込む流れとは?

IPO投資を申し込む一般的な流れは、以下のリストのとおりです。

  1. IPO株を確認する
  2. 目論見書を確認する
  3. ブックビルディングに申し込む
  4. 購入の申し込みをおこなう

IPO投資の当選確率を高めるにはどうしたらよい?

以下の方法を実践すれば、IPO投資の当選確率を高められます。

  • 複数の証券会社から申し込む
  • 後期型IPO抽選に申し込む
  • 応募するほど当選確率が上がる証券会社を利用する
  • 主幹事実績の多い証券会社から申し込む
  • 口座開設数の少ない証券会社から申し込む

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

監修:中川崇

田園調布坂上事務所代表。広島県出身。大学院博士前期課程修了後、ソフトウェア開発会社入社。退職後、公認会計士試験を受験して2006年合格。2010年公認会計士登録、2016年税理士登録。監査法人2社、金融機関などを経て2018年4月大田区に会計事務所である田園調布坂上事務所を設立。現在、クラウド会計に強みを持つ会計事務所として、ITを駆使した会計を武器に、東京都内を中心に活動を行っている。