• 作成日 : 2024年11月19日

経理の業務効率化事例4選|業務フローの見直しやシステム活用実例をご紹介

業務効率化

近年のビジネス環境において、経理業務の効率化は企業の競争力を高めるためにも重要な要素となっています。管理部門や経理部門では、限られたリソースを最大限に活用し業務の効率化を測ることが求められていると思います。
従来はオンプレミス型の基幹システムや手作業に依存している企業が多かったのではないでしょうか。クラウド型システムを導入することで業務プロセスを大幅に改善し、ヒューマンエラーの削減や業務の自動化を実現することが可能となります。

本記事では、経理業務効率化のポイントとシステム導入やそれに合わせて業務フローの見直しに成功した事例をご紹介します。

経理業務の効率化のポイント3つ

経理業務の効率化と言っても何から見直しをしたり、着手すべきか多くの方が悩まれているのではないでしょうか。現在の業務を実施しながら改善をおこなっていくことは非常に大変なため、ポイントを抑えて進めることが大切です。経理業務の効率化を目指す上で、検討していけるとよい点を3つご紹介します。

業務プロセスの見直しと最適化

経理業務の現状を洗い出しした上で、無駄な手順や重複する作業がないかを確認していきます。これにより業務フローを簡素化し、効率的なプロセスを構築することができます。例えば、承認プロセスを見直して不要なステップを減らすことや紙で利用していたものを減らし、ペーパーレス化を図るなどが考えられます。

ツールやシステムの導入と活用

クラウド会計ソフトやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などのツールやシステムを活用することで手作業を自動化し、ヒューマンエラーを減少させることができます。これによりデータの正確性が向上し、業務のスピードアップを図ることが可能になります。

継続的な改善とフィードバックの仕組み

業務効率化そのものは一度で完了するものではないため、定期的に業務の見直しをする必要があります。また、改善点をフィードバックし、修正していくことでさらなる効率化を目指すことが可能です。継続的な業務改善をおこなっていけるかどうかが、業務効率化では重要であると言えるでしょう。

このように考慮をしながらさまざまな観点から進めていくことが必要です。具体的な事例も参考に自社にあった進め方を見つけることも重要です。

経理の業務効率化事例4選

クラウド型ERPを活用して管理・経理部門の業務効率化をした実例を以下よりご紹介いたします。

業務効率化事例1 株式会社 昭栄美術様

株式会社 昭栄美術様は「人のつながりで、価値を生む」をミッションに、展示会・イベントのディスプレイ関連業務を製販一体体制でトータルプロデュースされています。インボイス制度の開始をきっかけに、債権管理の仕組みの見直し・構築を進めるためマネーフォワード クラウドを導入されました。

導入前は、インボイス制度への対応と複雑な債権管理の効率化が課題だったそうです。展示会で出展する取引先企業は継続的な取引ばかりとは限らないことから、システムへの取引先の登録や債権管理が煩雑な状況でした。入金管理をExcelで行い、手作業で入金消込をしていたことから、手間がかかるだけでなく、ヒューマンエラーも起きがちな状態だったそうです。これらの課題を包括的に解消すべく、債権管理を一本化できる仕組みの構築を決断されました。

マネーフォワード クラウド導入後は、債権管理にかかる時間を60時間削減したことに加え、ペーパーレス化による働き方改革の促進も実現されています。入金消込・債権管理業務を自動化できるV-ONEクラウドの導入により、取引先単位ではなく案件単位で入金管理をできるようになったことでヒューマンエラーが減少し、社内全体のやり取りも効率化されました。クラウド型のシステムによって従来の紙ベースや手作業で行っていた業務が効率化され、場所を選ばずすぐ対応できる仕組みを構築されました。

本事例の詳細は以下からご覧いただけます。

業務効率化事例2 株式会社明光キャリアパートナーズ様

株式会社明光キャリアパートナーズ様は、「世界中の人々が、業界や職種、国境などのボーダーを越え、新たな環境やキャリアで輝くことを通じて、日本と世界をより楽しく豊かにする。」をミッションに、株式会社明光ネットワークジャパン様からスピンアウトする形で2022年9月に設立されました。設立と同時にマネーフォワード クラウドを導入され、情報の一元管理と業務効率化、そして多様な働き方にも対応できる体制を構築されました。

設立後、同社の会社規模や業務フロー、業務内容にマッチしたシステム導入の検討を開始されました。一部仕訳登録する際にCSVファイルをインポートしなければならず、項目が非常に細かいため、会計に不慣れなスタッフには入力がわかりづらいという課題があったそうです。

導入の決め手は、システム連携や入力方法の使いやすさに加え、勘定科目コードの入力桁数や入力回答数など、親会社様で利用されているオンプレミス型システムとの親和性が高かった点だったそうです。網羅的にシステムを導入されたことで、会社設立時からのすべてのデータが一元管理されており、トラブル時も原因究明しやすく、データの信憑性も担保できているため、安心して進めることができているそうです。
クラウド型システムを導入したことでメッセージのやりとりだけでスムーズに進めることができ、多様な働き方に対応できる環境を構築されました。

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業務効率化事例3 古賀オール株式会社様

「鉄を通じて社会を豊かに」をモットーに、独立系の鉄鋼一次指定商社として鋼板の加工販売を行っている古賀オール株式会社様。インフレによる原材料価格の高騰をきっかけに財務状況の把握と分析の必要性を感じられ、マネーフォワード クラウドを導入されました。

導入前のオンプレミス型システムは税務目的で使用されており、複合仕訳が行えず、詳細な財務状況の把握や分析が行えないという課題がありました。このような背景から、新しいシステムを導入し、経営判断において重要な財務情報の可視化への着手を決断されたそうです。

必要なシステムを選んで導入できる点と、必要に応じて段階的に拡張していくことで、各種システムを1つのクラウド内ですべて連携できる将来性が決め手となり、マネーフォワード クラウドを導入されました。システムの刷新により、詳細な財務情報の把握・分析が可能になっただけでなく、勤怠管理や経費申請の効率化にも成功されました。マネーフォワード クラウド会計Plus導入後は、PL/BSのキャッシュフローへの変換や、管理会計の実施が可能となりました。部門ごとの按分もできるようになった結果、現在では他部門をつなぐ共通言語・共通資料という位置づけで機能しているそうです。
さらに、紙の伝票を使用していた業務をシステム化することで、労働生産性が向上したそうです。紙の伝票を使用する業務が大幅に減ったことで、業務の処理スピードが向上しただけでなく、ヒューマンエラーの低減にもつながっています。

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業務効率化事例4 株式会社ヴァル研究所様

株式会社ヴァル研究所様は1988年にMS-DOS版の経路検索システム「駅すぱあと」を発売されて以来、全国の公共交通機関データと高い信頼性をベースに法人向け・個人向けサービスを展開されています。コロナ禍における働き方の変化や、「クラウド化の促進」という会社全体の方針に対応する形でマネーフォワード クラウドを導入されました。

導入前は経理チームと総務チームが縦割りの組織体制で、チーム内で使用しているシステムもバラバラだったことから、チーム間の組織の壁を取り払い、バックオフィス全体でデータ連携できる体制を目指されていました。また、オンプレミス型システムを利用されていたため、コロナ禍においてもリモートワークに対応が難しいという課題があったそうです。

導入の決め手は、システム全体としての流れがわかりやすく、直感的に操作できるUI/UXだったそうです。システムをクラウド化したことに加え、様々な業務にAPIを活用していることで、経理財務領域の業務の多くが自動化されました。半日程度かかっていた予実実績の対比表作成では、数分でできるようになり、業務全体では1/6程度短縮できているそうです。ペーパーレス化の観点でも、クラウド化したことで紙の伝票での業務は大幅に削減され、多様な働き方に対応されています。

本事例の詳細は以下からご覧いただけます。

まとめ

業務の効率化と言ってもさまざまな方法や手段があるため、自社の現在の状態を適切に整理・見極めた上で無理のない範囲で必要なものから進めていくことが重要です。
一度で完了するものではないため、定期的に業務を見直した上で進めることが必要となります。
また、地道に改善を続けていくことで、実施前と比べて大きな成果を得られるようになるのではないでしょうか。


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