• 作成日 : 2023年10月31日

業績管理の重要性!管理すべき内容や具体的な進め方、ツールを解説

競争が激化する昨今、ビジネス環境で成功するためには「業績管理」が不可欠です。正確かつ効果的な業績管理が実現できれば、市場での競争力向上やリソースの最適化、コスト削減、生産性の向上、決算の迅速化など、企業は多くの利点を享受できるでしょう。

本記事では、業績管理の基本から実践までを分かりやすく解説します。また、業績管理を成功させるポイントや具体的な方法なども紹介しますので、参考にしてみてください。

業績管理とは

業績管理とは、企業が目標を設定し、設定した目標を達成するために結果を集計、分析、監視、改善する取り組みのことを指します。
企業の業績を向上させるためには、各企業の目標達成に向けて、経営管理や予算管理などを行い、企業全体の業務プロセスの効率化・標準化を図ることが重要です。業績管理は、企業の経営業績を定期的に評価することで、目標達成に向けた方針の決定に役立ちます。

業績管理において特に重要となるのが、KGIとKPIの2つです。それぞれの意味について以下で解説していきます。

KGI(Key Goal Indicator)とは

KGIとは、組織や部門の主要な目標、またはゴールを数値で表した指標です。
KGIは組織のビジョン・使命に直接関連しており、数値的なターゲットや期限を持っています。そのため、企業の方向性を示し、長期的な目標の進捗を追跡する際に活用されています。

KGIの具体例としては、「市場シェアを5年間で30%増加させる」といったものが挙げられます。KGIは、企業が長期的な成長を達成し、競争力を向上させるために使用されます。

KPI(Key Performance Indicator)とは

KPIとは、組織の目標設定や経営業績の評価を行うための指標です。
業績管理の軸となる数値であり、KGIは最終目標に焦点を当てているのに対し、KPIは中間目標を評価するために使われています。

KPIの指標は、企業や業界によって異なりますが、一般的には以下のとおりです。

・売上高:企業の主要な収益源であり、商品やサービスの売り上げを表す数値
営業利益:売上高から経費を差し引いた金額で、企業の収益性を示す数値
・売上高成長率:過去の売上高と現在の売上高を比較して、企業の成長率を示す数値
・利益率:利益を売上高で割ったもので、企業の収益性を評価する数値

これらのパフォーマンスを年次・月次・週次という形で定量的に評価することで、業績向上の障害となる課題や問題点を早期に発見でき、目標達成のために必要なアクションを特定できます。

前述したKGI(市場シェアを5年間で30%増加させる)に対する年次ベースのKPIの例としては、「売上高成長率を年間◯%以上にする」といった内容が考えられます。

業績管理と経営管理の関係

業績管理は、主に企業の目標達成やKPIの追跡に焦点を当てています。
企業の目標を達成するために、目標の検討や進捗の監視、評価、調整などを行います。

一方、経営管理は企業全体の運営に焦点を当てています。
経営者や管理層は、企業のビジョンやミッションの策定、組織戦略の設計、リソースの配分など、企業全体の管理を行います。
つまり、業績管理と経営管理は組織内で連携し、相互に補完し合っている形になります。経営管理で企業のビジョンと戦略を策定して、業績管理でそれらの戦略を実行・結果をモニタリングすることで、改善につなげていくのです。

業績管理と予算管理の関係

予算管理とは、組織が特定の期間(通常は年度)における収益と支出を計画し、管理するプロセスのことです。
予算は組織の財務計画を表しており、収益と支出の目標を定義します。予算は通常、収益予算と費用予算を組み合わせて作成されています。

前述したとおり、業績管理は、組織が設定した目標やKPIに対する進捗を監視するプロセスです。KGIを達成するために、予算管理で設定した売上予算をKPIとして設定しています。

業績管理のステップと改善方法

この章では、業績管理の進め方とポイント、改善方法について詳しく解説します。

①KPIの設定

まずは、企業の戦略(KGI)に基づいて、具体的で測定可能なKPIを設定しましょう。
例えば、KGIが「市場シェアを5年間で30%増加させる」というものであれば、年間売上高成長率を10%以上にするという形でKPIを設定します。
年間売上高成長率10%を達成するために必要な売上高については、売上予算計画で詳細に定義します。

②定量的な数値で見える化

業績を管理するためには、現在の状態が良い状態か悪い状態かを判断し、必要に応じて改善策を検討しなければなりません。

現在の状態を把握して評価するためにも「時間」「数量」「金額」などの数値を用いた具体的な指標を検討し、業績を定量的に評価するようにしましょう。

数値に基づいた業績管理を行うことで、経営資源の最適な割り振りや、意思決定の迅速化につながります。

③PDCAサイクルを回して改善を行う

業績管理において、PDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルを回すことは非常に重要です。
このサイクルに従って定期的に取り組み内容を振り返り、問題点の洗い出しや改善策を検討していきます。具体的には、以下のポイントを押さえて実行するようにしましょう。

・Plan(計画):目標の設定と具体的なアクションプランを計画する
・Do(実行):計画に基づいて業務プロセスを実行し、データを収集する
・Check(確認):収集したデータを評価し、問題点や課題を特定する
・Act(対策):問題や課題への対策を行い、業務プロセスを見直す

PDCAサイクルを繰り返し、業績管理を徐々に改善することで、持続的な生産性向上と品質向上を実現できます。またその際、進捗の状況やデータを社内で見える化し、従業員へ共有することも大切です。

業績管理を効率化する方法

業績管理を効率化するためには、以下の2つが必須です。

  1. データを一元管理する
  2. システムを活用する

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

データを一元管理する

業績管理を適切に行うには、管理すべき項目や数値などのデータを一元管理できる状態が理想です。所在が異なるデータ項目を使って業績を判断すると、一貫性のない評価となりかねません。

そのため、以下のポイントを考慮した上で、データ管理の一元化を行いましょう。

・従業員が入力する情報と入力方法の標準化
・期間(月や四半期、年度など)や単位(部署や担当者ごとなど)の管理粒度を揃える
・部門間や部門内で共通した業績の評価基準を設定

これらを行えば、全社・部門・チームなど、一単位の規模や管理対象が変わっても、業績データをスムーズに管理しやすくなります。

システムを活用する

業績を適切に管理するためには、予算と実績など複雑かつ多くの内容を管理しなければなりません。現実的にはその分野に特化した業績管理システムの活用、人的なリソースや資産、データなどを統合して管理する基幹システムの活用が考えられます。

小規模な事業や業績であればExcelでも管理できますが、より効率よく管理したい場合は、専門的な業績システム(予算管理システム)や、基幹システム(ERP)などの導入がおすすめです。
ERPの詳細については、以下の記事をご覧ください。

まとめ

今回は、業績管理の基本や具体的な実践方法について解説しました。
業績管理で特に重要な項目が、KGIとKPIの2つです。
KGIは、組織や部門の戦略的な目標、またはゴールを数値で表した指標であり、KPIは中間目標を評価するために使われるものです。

業績管理を効率的に行うためには、リアルタイムに売上や経費などの状況を確認できるクラウドERPの活用がおすすめです。


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