• 作成日 : 2024年4月1日

シナジーとは?概要や効果を生み出す方法をわかりやすく解説

シナジーとは、2つ以上の要素が組み合わさることで、それぞれ単体で見たときよりも大きな効果や利益が生まれる現象です。

シナジー効果により、コスト削減や生産性向上、市場シェアの拡大などのメリットが期待できます。

本記事ではシナジーの概要や効果の種類、生み出す方法、メリット、実現が困難な場合のリスク、事例を解説します。

シナジーとは

シナジーとは、複数の人や物、事柄が互いに作用し合うことで、相乗効果が発生する状態を指します。

シナジー効果は互いに利益を得られる「Win-Win」の関係において発生するものであり、一方だけに利益が発生している状況ではシナジー効果があるとはいえません。

ビジネスにおけるシナジー効果

ビジネスにおけるシナジー効果は、具体的には、異なる企業や部署が協力して行う事業や、M&Aによる経営統合などで発生します。

販売・設備・技術などの機能を複数で共有し、それぞれが単独で活動したとき以上の効果を生む状況を指します。

企業間の連携や共同運営により、単独よりも大きな成果を上げることが可能です。

シナジーが企業にもたらす影響

シナジー効果が生じると、企業にとって大きな利益となります。

例えば、異なる業種の企業同士の提携によって、収益性・集客力を向上させることが可能となるなど、経営の効率化や事業拡大に寄与します。

また、M&Aを通じて多様なサービスを統合し、新たな価値を生み出すことも可能です。

ビジネスにおけるシナジー効果の種類

ビジネスにおけるシナジー効果は、経営、投資、生産、販売などのさまざまな分野で発生します。

経営のシナジー効果

経営分野におけるシナジー効果は、企業が経営戦略を組み合わせることで生まれる相乗効果を指します。

それぞれの経営者が持つノウハウや戦略を共有し、最適な経営方針を策定することで、企業全体の成果を向上させることが可能です。

また、新たな市場への参入時には、業界のノウハウを共有することで、リスクを抑えつつ効率的に進出できます。

投資のシナジー効果

投資分野におけるシナジー効果は、企業が資金や研究開発などのリソースを共有することで得られるメリットを指します。

情報や技術を共有することで、新製品の開発コストや時間を削減することができます。

また、大企業がベンチャー企業を買収することで、将来のキャピタルゲインを期待できるケースもあります。

生産のシナジー効果

生産分野におけるシナジー効果は、企業が生産設備や物流、情報などを共有することで生まれる効果を指します。

例えば、規模の拡大により仕入れコストを削減したり、物流業務を統合して在庫管理の効率化を図ったりすることが可能です。

これにより、生産性が向上し、コスト削減を実現できます。

販売のシナジー効果

販売分野におけるシナジー効果は、企業が販売組織や流通経路を共有したり、商品開発を共同で行ったりすることで得られる利益を指します。

M&Aによってブランド力を得たり、顧客情報を共有して販売経路を拡大したりすることで、売上の増加が期待できます。

また、アップセリングやクロスセリングも期待できます。

シナジー効果を生み出す方法

シナジー効果を生み出すには、業務提携、M&A、多角化戦略、グループ一体経営といった手法を取ることがおすすめです。

業務提携

業務提携は、異なる商品やサービス、技術を持つ企業同士が協働して業務を遂行する方法です。

互いの強みを活かし合い、弱みを補い合うことで、企業価値が高まります。

これによって新たな製品の開発や市場の開拓が可能となり、シナジー効果が得られます。

M&A

企業の買収・合併であるM&Aは、仕入れコスト削減、スケールメリット、市場支配力の向上、業務効率性向上、節税効果など、多面的なシナジー効果を狙えます。

M&Aにより、企業は時間や費用をかけずに新規事業に参入したり、財務力を向上させたりすることが可能です。

多角化戦略

多角化戦略は、企業が自社の経営資源を新たな事業分野に投下することで、企業全体の収益率や価値を向上させる方法です。

新規市場開拓や新製品の開発によって売上や収益を増加させ、シナジー効果を生み出します。

グループ一体経営

特に大手企業や金融業界で見られるグループ一体経営は、グループ内の企業が、共通の顧客を持つ事業を統合する方法です。

これにより、業務の統一やスケールメリットによるコスト削減が可能となり、経営効率が向上します。

シナジー効果がもたらすメリットと実現が困難な場合のリスク

シナジー効果は、企業経営においてさまざまなメリットをもたらします。
ここからはシナジー効果がもたらすメリットと、実現が困難な場合に起こりうるリスクを解説します。

シナジー効果がもたらすメリット

コスト・経費の削減

シナジー効果は、コストと経費の削減に大いに貢献します。

例えば、複数の企業が共同で運搬作業を行うことで、人件費や配送にかかるコストを下げることが可能です。

また、生産設備の共有や物流業務の統合により、効率的な仕入れや在庫管理が可能となり、コスト削減が図れます。

市場シェアの増大

提携や合併によって企業は相手企業の得意先を自社の顧客にすることができ、その結果、市場シェアを拡大することが可能です。

異なる地域や業種の企業が提携することで新たな顧客層へのアプローチが可能となるため、これも市場シェアの拡大につながります。

生産性の向上

シナジー効果は、生産性の向上にも寄与します。

複数の企業が一体となることで仕入れ量を増やすことが可能になり、工場の稼働率が上がります。
この相乗効果により、生産性が向上します。

ナレッジ・ノウハウの共有

企業が提携や合併を実施することで、双方の企業が持つノウハウやナレッジを共有することが可能となります。

これにより、新たな事業をスタートさせる際や問題を解決する際に必要となる専門的な知識や経験を効率的に確保できます。

顧客満足度の向上

シナジー効果によって製品やサービスの質を向上させることで、顧客満足度を高めることができます。

また、企業の合併により顧客に対するサービスの範囲が広がり、より多様なサービスを提供できるようになります。

実現が困難な場合のリスク

シナジー効果の実現が困難な場合には、以下のようなリスクがあります。

  • 異なる企業文化の衝突により、コミュニケーションの問題や人材流出を引き起こす
  • 経営資源が分散し、本業への投資が疎かになる
  • 企業統合による商品やサービスの変更は、顧客の混乱を招く

ビジネスでシナジー効果を生んだ事例

最後に、シナジー効果を生んだ事例として、ソフトバンクのM&A戦略をご紹介します。

ソフトバンクは、パソコンのパッケージソフトを扱う会社からスタートし、その後出版事業やデータ処理事業へと事業を多角化しました。

さらに、ソフトバンクは日本テレコムの子会社化やボーダフォンの日本法人を買収し、携帯電話事業者へと事業を拡大しました。

この事例は、M&Aにより異なる事業領域の知識や技術を組み合わせれば、企業全体の競争力を高めることが可能であることを示しています。

また生産面はもちろん、売上向上やコスト削減によって経営面でもシナジーが発揮された事例であるといえます。

それぞれの事業が連携し合うことで新たな価値を創造し、市場での地位強化につながったのです。

まとめ

シナジーとは、2つ以上の物や事柄が互いに作用し合うことで、単体で見たときよりも大きな効果が生まれる現象です。

ビジネスにおけるシナジー効果は、経営、投資、生産、販売などさまざまな分野で発生し、各分野ごとにさまざまな効果を発揮します。

シナジー効果を生み出す方法としては、業務提携、M&A、多角化戦略、グループ一体経営といった手法が一般的です。

シナジー効果の発生には多くのメリットがありますが、実現が困難な場合はリスクがある点にも注意が必要です。

本記事を参考にして、自社に適切な手法を選択し、シナジー効果を生み出しましょう。


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