• 作成日 : 2023年6月30日

レガシーシステムとは?概要や問題点、脱却するためのポイントなどを解説

レガシーシステムとは、老朽化や複雑化、ブラックボックス化が問題となっているシステムのことです。
レガシーシステムを抱えることで、多大な保守・運用コストがかかることに加え、DX化が進みにくくなるなどの問題が生じます。レガシーシステムから脱却するために、企業はどのような対策を講じればよいのでしょうか。本記事では、レガシーシステムの概要や問題点、レガシーシステムから脱却するための方法などについて解説します。

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レガシーシステムとは

はじめに、レガシーシステムの概要やレガシーシステムが生まれる背景について解説します。

レガシーシステムの概要

レガシーシステムとは、旧来の技術や仕組みによって構築され、老朽化・ブラックボックス化したシステムのことです。

英単語の「Legacy」は、本来「遺産」を意味する言葉です。それが転じて、レガシーシステムは時代遅れとなったシステムに対して使われる用語となっています。

たとえば、メインフレーム(汎用コンピューター)やオフィスコンピューターなどのシステムが該当します。

レガシーシステムが生まれる背景

レガシーシステムが生まれる背景には、以下のようなものが考えられます。

ノウハウの属人化

レガシーシステムは独自の設計になっていることも多く、開発当時の担当者にノウハウが属人化されがちです。そして当時の担当者が定年退職などによって離職すると、そのままブラックボックス化されたレガシーシステムが生まれることになります。

部分最適によるシステム改修の積み上げ

長年にわたって運用する中で部分的なシステム改修を繰り返した結果、複雑な仕様のレガシーシステムが生まれるケースもあります。
抜本的なシステムの再構築は多大な時間やコスト、業務影響が生じるため、部分的なシステム改修がこれまで選択されやすかったのが主な原因だと考えられます。

特定の開発ベンダーへの依存

システムの開発や運用を特定の開発ベンダーに丸投げした結果、社内に運用スキルが蓄積されにくくなっていることも原因のひとつです。特定の開発ベンダーに依存する「ベンダーロックイン」状態が発生し、他のベンダーの技術やノウハウを取り入れた柔軟な開発が難しくなります。

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レガシーシステムが抱える問題点

レガシーシステムが抱える大きな問題点として、経済産業省がDXレポートで述べている「2025年の崖」が挙げられます。

経済産業省は、2025年までにレガシーシステムから脱却してDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現しない場合、2025年以降で最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性があると指摘しているのです。

また、一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会が2016年に実施したアンケートに回答した企業のおよそ4割が、レガシーシステムによる現行ビジネスの維持・運営に予算の9割以上を割いています。
IT人材が不足する中、レガシーシステムの保守・運用に多くの予算や人的リソースを費やしている現状がうかがえるでしょう。

参考1:経済産業省「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
参考2:一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会「企業IT動向調査報告書 2017

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レガシーシステムから脱却する方法

レガシーシステムから脱却するためには、以下に挙げる方法が有効です。

  • モダナイゼーション
  • クラウドERPの活用

モダナイゼーション

モダナイゼーションとは、「Modernization(近代化)」を意味する言葉であり、システムにおいては老朽化したIT資産を新しいものに置き換えることを指します。
長年にわたって運用してきたソフトウェアやハードウェアのデータやプログラムを活かしつつ、現代の技術に合わせて刷新する方法です。

モダナイゼーションの手法としては、主に以下の3点があります。

  • リライト
  • リホスト
  • リプレース

リライト

最新の機種やOSに適合するよう、新しいプログラミング言語でソースコードを書き換える手法です。
システム自体を新たに開発する必要はないため、コストや手間を軽減できます。

リホスト

メインフレームやオフィスコンピューターなどの古いシステム基盤を、オープンシステムなどの新しいシステム基盤に移し替える手法です。
オープンシステムに移し替えることで、外部のクラウドサービスなどとの連携もしやすくなります。

リプレース

老朽化したシステムを新しいパッケージソフトウェアなどに移行する手法です。
パッケージを用いることでスムーズなシステム移行を実現でき、業務プロセスを見直す機会にもなります。

上記のいずれの手法においても、IT資産の現状把握やモダナイゼーションの対象箇所の明確化が重要となります。

クラウドERPの活用

過去に社内で独自開発された基幹システムがそのままブラックボックス化し、レガシーシステムとなっているケースも考えられます。その場合、クラウドERPを導入してレガシーシステムからの脱却を目指す方法も効果的です。

そもそもERPとは「Enterprise Resources Planning(企業資源計画)」の略であり、企業経営において重要なヒト・モノ・カネ・情報などのリソースを最適化するための計画・考え方を指します。
また、ERPは企業資源の全体最適化を実現するためのシステムに対して使われる場合も多く、ERPを活用することで社内データの一元管理などが可能です。

ERPと基幹システムの主な違いは、企業全体最適の視点で情報の一元化や意思決定の迅速化を目指すか、販売・生産などの各基幹業務を効率化するかという点にあります。
ERPは企業全体のリソースを一元管理し、経営に活用することを目的としています。

クラウドERPはインターネット上でシステムを構築でき、短期間・低コストでの導入が可能です。レガシーシステムから脱却し、時代の変化に合わせた柔軟性の高いビジネスを実現する上で、クラウドERPは有効な選択肢であるといえるでしょう。

クラウドERPの詳細については、以下の関連記事も併せてご確認ください。

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まとめ

レガシーシステムとは、古い技術や仕組みによって長年運用が続けられた結果、老朽化やブラックボックス化が問題となっているシステムのことです。経済産業省は、レガシーシステムを放置したままDX化を実現しなかった場合、多大な経済損失につながると指摘しています。

いわゆる「2025年の崖」問題であり、企業は事業継続やコスト削減、業務効率化、DX推進などあらゆる面において、レガシーシステムからの脱却が課題となっているのです。

レガシーシステムから脱却するためには、既存のIT資産を活かしつつ最新のIT環境・技術に適合させるモダナイゼーションや、クラウドERPの活用などが有効な手段となるでしょう。

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株式会社藤井大丸 会計課 上杉様

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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