• 作成日 : 2024年5月9日

ロジスティクスとは?経営効果や最新技術の活用について解説

ロジスティクスとは、モノの調達から生産、物流などを全体的に管理する仕組みのことをいい、近年ではデジタル技術を活用したロジスティクスの最適化について注目されています。
本記事では、ロジスティクスを物流やサプライチェーンマネジメント(SCM)との違いも含めて説明します。また、経営効果と目的、そして物流業界での最新技術の活用についても解説します。

ロジスティクスとは

ロジスティクスの概要と、ビジネスにおける適用について解説します。

ロジスティクスの起源と定義

ロジスティクスは、軍事物資の配給・運搬を意味する「ロジスティケー」が由来であり、現代では、製品やサービスの供給を効果的かつ効率的に管理するプロセスとして捉えられています。製品の生産から消費者への運搬、保管、管理、配送などのさまざまな活動を包括してロジスティクスと呼ばれます。

ロジスティクスのビジネスへの適用

ロジスティクスは、ビジネスにおいて製品やサービスの供給チェーン全体を効率化し、競争力を高める重要な要素となります。
効果的なロジスティクス戦略は、生産、在庫管理、輸送、配送などの各段階でのプロセスを最適化し、コストを削減します。
さらにサービス品質を向上させることで、顧客への迅速な対応や正確な納品、在庫の最適化を実現でき、企業の信頼性と顧客満足度を高めることにつながります。

物流やSCMとの違い

本章では、ロジスティクスに似た概念である物流やSCMとの違いについて解説します。

ロジスティクスと物流の違い

ロジスティクスでは「何をするか」を決定し、物流はそれを実行します。

  • ロジスティクス
    戦略的な視点から全体を俯瞰して製品やサービスの供給チェーン全体を計画・管理します。効率や効果を追求し、生産から消費者への流れを最適化する戦略を立案します。
  • 物流
    物流はロジスティクスの一部であり、具体的な製品やサービスの運搬や保管、配送などを指します。またその戦略の実現に向けて、具体的な手段の考案や運用を担当します。

ロジスティクスとSCMの違い

ロジスティクスはサプライチェーン内の一部を指し、SCMは全体を統合的に管理することを目指します。

  • ロジスティクス
    サプライチェーン内の特定の部分、例えば製品の運搬や保管などについての計画・管理を指します。
  • SCM
    サプライチェーン全体を総合的に管理し、生産、調達、製品の製造、流通、販売などの全てのプロセスが対象となります。
    需要予測や在庫最適化、サプライヤーとの関係構築など、組織内外のさまざまな要素を考慮して、サプライチェーン全体の効率と効果を向上させます。

ロジスティクスの経営効果と目的

本章では、ロジスティクスの4つの経営効果に焦点を当て、それぞれの目的と重要性を解説します。

在庫の適正化

在庫の適正化は、企業にとってキャッシュフローを改善するための重要な手段です。在庫コストを削減することで資産効率を向上させることで、資金を生産性向上や成長のために活用できます。

ムダな生産の回避

需要予測や生産計画の改善により、過剰生産や在庫のムダを回避することも重要です。これによって生産性が向上し、利益率が改善されます。

物流コストの削減

物流コストの削減は、企業の競争力を強化するための重要な要素です。効率的な配送ルートや輸送手段の選択によって物流コストを削減し、競合他社に対する競争上の優位性を確保します。

営業支援

顧客への迅速な配送や正確な納品を実現するためにも、ロジスティクスは重要な役割を果たします。顧客満足度の向上に貢献し、営業活動を支援します。

ロジスティクスマネジメント導入時のポイント

ロジスティクスを管理することを一般にロジスティクスマネジメントと呼びます。
本章では、生産から物流、販売までの業務効率化や顧客満足度向上、コスト削減のためにロジスティクスマネジメントを導入する際のポイントを解説します。

ロジスティクスの計画策定

需要予測や在庫管理などの要素を総合的に考慮し、効率的な物流プロセスを実現するための計画を策定します。市場の動向や競合の分析結果、顧客ニーズなどを活用して計画策定を実施することで、適切な物流戦略を構築し競争力の強化につなげることができます。

ロジスティクスマネージャーの役割を整理

計画を立てたら、適切に進行できているかを管理するロジスティクスマネージャーが必要になります。
ロジスティクスマネージャーは、供給チェーン全体を管理し物流プロセスを効率化します。また組織内の物流活動を統括し、効率と生産性の向上を図る役割を担います。

3PLの利用

3PLとは「Third Party Logistics(第三者物流)」の略語です。これを活用することで、輸送、保管、荷役などの物流業務を外部にアウトソースし、効率的な物流ネットワークを構築できます。
自社で物流業務を管理することが難しい場合や、効率化やスケーラビリティの確保が必要な場合に活用することで物流活動を効果的にサポートし、適切なリソースの配分や費用対効果の最大化を実現します。

ロジスティクスの最適化や最新技術活用

ロジスティクスマネジメントを導入する際は、実測精度の向上、在庫の最適化、効率的な輸送ルートの選定、顧客サービスの向上、そして最新の技術を組み合せることで物流プロセスを改善し、効率を高め、顧客満足度を向上させることが重要です。

ロジスティクスの最新技術の活用

本章では、ロジスティクスの最新技術の活用として、IoTやデジタル技術の活用、また物流のDXやロジスティクス4.0について解説します。

物流業界のDXとそのメリット

  • IoTやデジタル技術を活用したロジスティクスの最適化

リアルタイムなモニタリングやサプライチェーン全体が可視化されます。トラッキングやセンサーデータを活用することで、在庫の状況や輸送ルートをリアルタイムに把握でき、適切なリソースの配分や問題の早期発見が可能となることで物流の効率化につながります。

  • AI技術を活用したデータ分析と予測

大量のデータからパターンを抽出し、需要予測や在庫最適化、配送ルートの最適化などの提案を行うことが可能となります。これにより、需要の変動に迅速に対応した在庫管理や、効率的な配送計画を立てることができ、物流プロセス全体の効率化とコスト削減につながります。

ロジスティクス4.0の実現に向けて

ロジスティクス4.0は、デジタル技術を駆使した自動化や予測分析、IoTやAIの活用などを通じて、物流プロセスの効率化や最適化を実現する物流システムを指します。
これにより、リアルタイムなモニタリングやサプライチェーン全体の可視化が可能となり、効率的な意思決定や迅速な対応が実現できます。

技術革新による物流業界の未来像​​​​

ロボットによる倉庫作業やピッキング、ドローンや自動運転車による効率的な配送、ブロックチェーン技術によるデータの透明性の向上など、革新的なテクノロジーが物流業界を変革しています。
これらにより、作業の効率化やコスト削減、リアルタイムな情報の共有が実現され、より迅速で効率的な物流プロセスが実現されることが期待されています。

まとめ

ビジネスにおけるロジスティクスについて詳しく解説しました。
ロジスティクスとはモノの調達から生産、物流などを全体的に管理し、製品やサービスの供給チェーン全体を効率化し、競争力を高める重要な要素となります。
近年では、最新のデジタル技術を活用したロジスティクスの最適化についても注目されています。
ぜひ本記事を、ロジスティクスの課題解決の参考にしてみてください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

お役立ち資料

関連記事