- 更新日 : 2025年2月20日
都度購入とは?定期購入との違いや売上アップのコツを解説
商品の購入方法には、都度購入・定期購入の2つがあります。最近では、通販を利用するときに購入方法を選択できることも多くなりました。また、都度購入を定期購入に切り替えてもらうと、売上アップにつながります。
今回は、都度購入・定期購入の特徴と違いを解説します。売上アップのコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
都度購入とは?
都度購入とは商品の購入方法の一つで、必要な物を必要なときに購入する方法です。身近な例としては、会社で名刺の発注が必要になったため、印刷通販などでその都度購入する場合などがあります。
定期購入との違い
定期購入とは、商品を定期的に購入する方法です。定期購入の例としては、オフィスのウォーターサーバーの水を月に1回定期配送してもらう場合などがあります。
都度購入と定期購入の最も大きな違いは、購入のタイミングです。
都度購入は購入のタイミングをその都度自社で決定しますが、定期購入は購入のタイミングを事前に自社で選択・設定することになります。
都度購入と定期購入の商品の特徴
ここでは都度購入と購入の商品の特徴について解説します。
都度購入の商品の特徴
都度購入の商品は、購入される頻度が少ないのが特徴です。他の商品に切り替えられやすい商品とも言えます。
具体的な商品の例としては、先の例の名刺などがイメージしやすいでしょう。名刺は名刺がなくなった場合や人の入社や異動などに伴って購入されます。
定期購入の商品の特徴
定期購入の商品の特徴は、リピートされやすい商品である点です。継続して安定的に消費される商品に向いています。
例としては先述のウォーターサーバーの水が分かりやすいでしょう。ウォーターサーバーの水は日々消費されるため定期購入されることが多い商品です。
都度購入商品の売上アップのコツ
まずは都度購入の商品を継続購入してもらう方法について解説します。
SNSやDMでリピート購入を促す
次回の購入までの期間が長くなるとリピートにつながりにくいと考えられます。そこで、SNSやDMで直接アプローチして、自社商品のリピート購入を促す方法があります。タイミングよく実施できれば、売上アップにつながるでしょう。
キャンペーン・セールを実施する
類似のより安い商品があれば、他の商品に切り替えられてしまうことがあります。キャンペーンやセールを実施すれば、再度購入してもらう可能性が高まるでしょう。「前回よりお得に買える」と感じてもらうことで再度の購入を期待できます。
購買データを活用し分析する
購買データを活用することで、売上アップにつながる可能性があります。例えば過去に同時購入された商品がある場合はセット商品を販売すれば、売上に貢献することがあります。
パーソナライズされた商品を提案する
より顧客に適切な商品を提案する方法も有効です。例えば、年齢や性別によってより適切な他の商品を提案することなどが考えられます。
お客様の声を収集し改善する
顧客からのフィードバックも有効に活用しましょう。商品を購入された顧客に対してアンケートを実施することで改善点が見えてくるかもしれません。顧客満足度を高めていくことで売上アップにつなげましょう。
継続したフォローに努める
商品によっては、継続的なフォローが効果的になることがあります。例えば「その後商品の調子は以下がでしょうか?」などとのメールなどを送ることが考えられます。
それにより、商品の利用方法などで困っていた顧客の悩みが解決されると、次回の購入につながることもあるでしょう。
都度購入や定期購入で利用される課金方式
ここからは都度購入と定期購入で利用される課金方式について解説します。
都度課金
都度課金は、都度購入で利用される課金方式のことで購入時だけ課金されます。都度課金でよく使われる課金方式としては振込、クレジットカード決済、代金引換などがあります。
継続課金
継続課金は、定期購入で利用される課金方式のことです。定期購入では商品の購入ごと、つまり、定期購入をしている間は継続して課金されます。
継続課金の課金方式としては口座振替、クレジットカード決済などがよく利用されています。
自社で課金システムを利用する際のポイント
課金システムには、口座振替・振込、クレジットカード決済、銀行・郵便局・コンビニでの支払いに使える振込票、代金引換などに加えて、最近では外部サービスのアカウントを利用した決済まで多くの方法があります。
課金システムを利用する際のポイントは、顧客の利便性と自社の事務処理のバランスです。
まず、できるだけ多くの課金システムを用意したほうが顧客の利便性は高まります。多くの課金システムを用意すると事務処理は煩雑になりがちですが、課金システムの少なさにより商機を逃さないようにしましょう。
また、取り扱う商品やサービス、ターゲットに見合った課金システムを用意しておくべきだと言えます。
例えばキャッシュレス決済に疎いシニア層の顧客が多い場合などは、振込票や代金引換などの方法を用意するとよいでしょう。
都度購入には売上アップのチャンスがある!
都度購入は定期購入と異なり、顧客の囲い込みができていないとも言えます。
そのため、継続的に商品を購入してもらうための対策を練ることで、潜在的な売上を実現することができます。これを機会に自社の都度購入の商品がどれだけリピートされているか、そのための対策は十分か、もう一度チェックしてみましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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