- 更新日 : 2024年8月8日
ホームページ制作費を経費にするときの仕訳に使える勘定科目まとめ
ホームページに関する費用には制作費、サーバー代、ドメイン代などいくつかの種類があります。また、ホームページを資産計上して減価償却するケースもあることは知らない人も多いのではないでしょうか。この記事では、ホームページを経費にする場合の勘定科目や具体的な仕訳例を紹介します。ホームページの会計処理に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
目次
ホームページの仕訳に使える勘定科目
企業やその商品、サービスをプロモーションするためのホームページは、基本的に広告宣伝費を用いて仕訳を行います。
ただし、ホームページの使用期間が1年以上にわたる場合は「繰延資産」または「長期前払費用」を用いて資産計上し、繰延資産の場合は使用期間に応じて償却を行うことになります。繰延資産とは、数年間にわたって費用計上できる資産のことです。
ホームページを作って1年もたたずに閉鎖することはほとんどありません。そのため、繰延資産や長期前払費用として資産計上するのが基本と思ってしまいがちですが、実際はそうではないことに注意が必要です。
少しわかりにくいですが、ここでの「使用期間が1年以上にわたる場合」というのは、1年以上ホームページの更新をせず、公開のみ行っている状態を指します。税務上は、何も状態が変わらないまま1年以上使用する場合にのみ資産計上することとなっているのです。1年以上使用するホームページでも、ブログ記事など、何かしら更新をしていれば費用として処理することが適切ということになります。
実際は、お知らせなどでホームページを更新することがほとんどだと思われます。通常のホームページ運用においては、広告宣伝費を用いて費用計上することになるでしょう。
ホームページを固定資産として減価償却する
ホームページの勘定科目について考える際に、ECサイトは一般的なホームページと扱いが異なることに注意してください。単純なホームページと違って、ECサイトは原則的に固定資産として減価償却の対象になります。
ECサイトとは、オンライン上で商品やサービスの購入ができる機能が組み込まれたウェブサイトのことです。会員登録機能やログイン機能、オンラインショッピング機能、ゲーム機能などが搭載された高機能なECサイトの場合は、サイト自体が「ソフトウェア」とみなされます。
ソフトウェアは無形固定資産なので、ECサイトは無形固定資産として資産計上し、減価償却していくことになります。ソフトウェアの法定償却年数は5年で、定額法で減価償却を行うように定められています。
ホームページ制作に関する仕訳
ホームページに関わる費用には、ホームページの制作費用の他にもサーバー代、ドメイン代、コンテンツ制作費など性質の異なるものが多数存在します。これらの費用は、その性質に応じて勘定科目を使い分ける必要があり、取り扱いに迷うことも多いでしょう。ここでは、ホームページに関わる代表的な3つの費用について仕訳例を紹介します。
サーバー代の仕訳
サーバー代の仕訳には、通信費、広告宣伝費、支払手数料などの勘定科目が使われます。一般的には通信費として処理されることが多いようです。勘定科目に一定の決まりはありませんが、一度使用した勘定科目はその後も一貫性をもって使用するようにしましょう。
レンタルサーバーを借りて会社の事業のためのホームページやブログ、メールを運用している場合は、サーバー代は経費として処理できます。
仕訳例)レンタルサーバー代2,000円を現金で支払った。
| 通信費 | 2,000円 | 現金 | 2,000円 | レンタルサーバー代 |
ドメイン取得費の仕訳
ドメイン取得費の仕訳には広告宣伝費、通信費、支払手数料などの勘定科目が使われます。
ドメイン取得費の仕訳については、国の公式な見解は特に通達されていません。サーバー代と同じく勘定科目に一定の決まりはありませんが、一度使用した勘定科目を継続的に使用するようにしましょう。
これからドメインを取得する場合(これまでの仕訳の実績がない場合)は、支払手数料を使うのが無難です。
仕訳例)ドメイン取得費として5,000円を現金で支払った。
| 支払手数料 | 5,000円 | 現金 | 5,000円 | ドメイン取得 |
コンテンツ制作費の仕訳
商品やサービスの告知につながるコンテンツ制作を外部に依頼した場合には、広告宣伝費として処理するのが一般的です。ブログやSNS、メルマガの運用を外注した場合も同様に広告宣伝費を用いて費用処理します。
仕訳例)ホームページに掲載するコンテンツ制作費として100,000円を現金で支払った。
| 広告宣伝費 | 100,000円 | 現金 | 100,000円 | コンテンツ制作 |
ホームページ関連の費用は、目的によって勘定科目を使い分けよう
ホームページの運用に関連する費用は、企業が一般的に使用するようになって日が浅く、公式な見解が示されていないものもあります。基本的には企業の常識の範囲内で、一貫性をもって会計処理されていれば問題になることはないでしょう。ホームページに関連する費用は、その目的によって勘定科目を使い分ける必要があります。手間はかかりますが、費用を正確に把握するためにも実態に応じた会計処理を心がけてください。
よくある質問
ホームページ制作費は経費にできる?
ホームページ制作費は、広告宣伝費として費用計上が可能です。一定の条件を満たすとソフトウェアとみなされ、固定資産に計上するケースもあります。詳しくはこちらをご覧ください。
ホームページを減価償却するポイントは?
ホームページが固定資産になる場合、法定償却年数は5年であること、定額法で償却を行うことがポイントです詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
勘定科目 広告宣伝費の関連記事
新着記事
購入選択権付リースとは?仕組みやメリット・デメリット、会計処理まで徹底解説
購入選択権付リース(購入オプション付リース)は、リース期間満了後に設備や車両などの資産を、あらかじめ定められた価格で購入できる権利が付いたリース契約です。多額の初期投資を抑えながら最新の設備を利用し、将来的に自社の資産として所有できる可能性…
詳しくみる会計基準とは?種類一覧や調べ方、選ぶポイント、近年の改正内容をわかりやすく解説
企業が財務諸表(決算書)を作成するには、会計基準という統一されたルールが不可欠です。この記事では、会計基準の必要性や種類の一覧、そして自社がどの基準を選ぶべきかまでわかりやすく解説します。 会計基準とは? 会計基準とは、企業が財務諸表を作成…
詳しくみる2027年に適用開始の新リース会計基準とは?改正内容や影響をわかりやすく解説
2027年4月1日以後開始する事業年度から、日本のリース会計に関するルールが大きく変わります。今回のリース会計基準改正における最大のポイントは、これまでオフバランス処理が可能だったオペレーティング・リースが、原則として資産・負債として貸借対…
詳しくみるリース取引の判定基準は?フローチャート付きでわかりやすく解説
リース契約は、設備投資やIT機器導入など、多くの企業活動で活用される重要な手段です。「このリース契約は資産計上すべきか」「ファイナンス・リースとオペレーティング・リースの違いがわからない」といった悩みは、経理担当者にとって避けて通れない問題…
詳しくみるリース契約と賃貸借契約の違いは?メリット・デメリットも徹底比較
リースと賃貸借は、どちらもモノを借りるという点で似ていますが、契約内容は大きく異なります。この二つの違いを理解しないまま契約すると、会計処理、コスト、法的な責任範囲で思わぬトラブルにつながる可能性があります。 この記事では、リースと賃貸借の…
詳しくみるリース取引の消費税の取り扱いは?種類別の会計処理や仕訳、インボイス制度対応まで解説
リース取引における消費税の扱いは、経理処理の中でも特に間違いやすく、複雑なポイントの一つです。契約の種類によって消費税を控除するタイミングが異なり、インボイス制度の導入によって新たな対応も求められています。 この記事では、リース料にかかる消…
詳しくみる会計の注目テーマ
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 法人の節税
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 一括償却資産
- 勘定科目 地代家賃
- 原価計算
- 税理士
- 簡易課税
- 税務調査
- 売掛金
- 電子帳簿保存法
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 交際費
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 流動資産
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 利益
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 予算管理
- 小口現金
- 資金繰り
- 会計システム
- 決算
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 消費税
- 借地権
- 中小企業
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 経費精算
- 交通費
- 勘定科目 旅費交通費
- 電子取引
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- スキャナ保存
- 電子記録債権
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 財務会計
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- ファクタリング
- 償却資産
- リース取引