- 更新日 : 2026年2月18日
口座振替の手数料はどちらが負担?導入方法や必要な費用の相場を紹介
口座振替とは、サブスクリプションサービスの料金や賃貸物件の家賃などが、利用者の銀行口座から自動的に引き落とされる決済サービスを指します。口座振替を導入する際には、手数料がかかることが一般的です。
本記事では、口座振替の手数料の種類や、提供者と利用者のどちらが負担するのか(無料なのか)などについて解説します。
目次
口座振替とは?
口座振替とは、サービスの利用料金が銀行口座から自動的に引き落とされる決済サービスのことです。そのため、口座引き落としと呼ばれることもあります。口座振込が利用者・顧客自ら手続きするのに対し、口座振替は銀行が利用者の口座から事業者の口座に移動させるサービスです。
ここから、仕組みや身近な例について解説します。
口座振替の仕組み
口座振替は利用者・サービス提供事業者(事業者)・決済代行会社・金融機関の4者間(もしくは決済代行会社を除く3者間)で成り立つ仕組みです。一般的に、以下のような流れで進められます。
- 利用者と事業者で商品やサービスを契約する
- 利用者が口座振替依頼書を記入し、事業者に提出する
- 事業者が口座振替依頼書を決済代行会社に提出し、引き落とし口座を登録する
- 事業者が決済代行会社に請求データを送信する
- 決済代行会社が金融機関で手続きして利用者口座から引き落としを実施する
- 決済代行会社が事業者に代金を入金する
口座振替を導入する事業者は、利用者(顧客)に対してサービス継続を促しやすい点がメリットです。毎月別途手続きなしに支払いが完了するため、利用者が解約する可能性を軽減できます。
一方、利用者側も自動的に支払いできる点がメリットです。支払日を失念していても、口座に残高さえあれば支払いを漏らすことがありません。
口座振替の身近な例
口座振替が利用される身近な例は、主に以下のとおりです。
- 公共料金(電気・ガス・水道など)の引き落とし
- サブスクリプションサービス(商品・サービスを一定期間利用できる権利を提供するサービス)
- クレジットカードの利用料金
- 家賃
とくに定期的に支払いが発生する(例:毎月支払い)サービスで導入されやすい点が、口座振替の主な特徴です。
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口座振替にかかる費用、手数料
口座振替を導入することで、事業者も利用者も手間を省けますが、費用がかかる点に注意が必要です。主な費用・手数料として以下が挙げられます。
- 初期費用
- 月額費用
- 決済手数料
- その他の手数料
それぞれ確認していきましょう。
初期費用
初期費用とは、口座振替を導入する際や契約時にかかる費用のことです。一般的に、決済代行会社を通して導入する場合にかかります。
初期費用の相場は数万円が目安です。運営するECサイトで口座振替手続きできるようにする際は、より費用がかかることもあります。
なお、決済代行会社のプランやキャンペーン次第で無料のこともあるでしょう。
月額費用
月額費用とは、事業者が口座振替を導入している期間中に毎月かかる費用のことです。決済代行会社によって、利用月のみ月額費用がかかることもあります。
月額費用の相場は、数千円程度であることが一般的です。また、決済代行会社のプランや利用条件次第では(例:月の利用件数が一定水準を超える)、無料になることもあります。
決済手数料
決済手数料(取扱手数料)とは、取り扱う口座振替の件数に応じてかかる手数料のことです。クレジットカード決済は「決済金額」が手数料の基準であるのに対し、口座振替は「件数」単位である点が異なります。
決済手数料の相場は数百円程度です。ただし、利用者が多く、取扱件数が多い場合はある程度のコストがかかるでしょう。
その他の手数料
決済代行会社・収納会社によっては、紹介した3つの費用・手数料以外にもコストがかかることがあります。主な例は、以下のとおりです。
- 緊急停止処理手数料
- 口座振替届出書を入手する際の費用
緊急停止処理手数料とは、集金データを送信したにもかかわらず、何らかの事情で金融機関に引き落としの停止を依頼する際にかかる手数料のことです。
なお、詳しい費用を知るために、見積書を請求しなければならない場合もあります。
口座振替の手数料はどちらが負担する?
基本的に、口座振替の手数料を負担するのは事業者側(サービス提供者側)です。利用者(消費者・顧客)には手数料がかかりません。
それに対し、口座振込は基本的に利用者が手数料を負担する仕組みです。1回の振込で、数百円の振込手数料が発生します。
口座振替と口座振込の特徴を比較すると、利用者にとっては手間がかからず費用もかからない口座振替に魅力を感じやすいでしょう。
口座振替の手数料の具体例
口座振替で手数料が発生する仕組みをより理解しやすいように、具体的なケースを挙げて確認していきましょう。ここでは、新たに学習塾を始めたA社が、生徒Bさんの月謝を口座振替するケースで考えます。
まず、A社はこれから口座振替を始めるため、導入にあたって初期費用が必要です。また、毎月Bさんの月謝を引き落とす際に、A社が決済手数料を負担しなければなりません。
さらに、Bさんなど口座振替を利用する生徒がいる限り、A社は毎月の月額費用も負担します。
口座振替の導入方法
口座振替の導入方法は、主に以下のとおりです。
- 銀行と直接契約する
- 収納代行会社に依頼する
各方法について、詳しく解説します。
銀行と直接契約する方法
収納代行会社(決済代行会社)を通さないで銀行と直接契約して口座振替を導入する際の流れは、主に以下のとおりです。
- 銀行に申し込み、審査を受ける
- 審査に通ったら、銀行と契約を締結する
- 利用者に口座振替依頼書を記入してもらう
- 口座振替依頼書を契約した銀行に送付する
- (口座振替実施)
- 口座振替の結果を確認する
銀行と直接契約すれば、事業者は収納代行会社に支払う分の費用を節約できる可能性があります。ただし、場合によって手間がかかる点に注意が必要です。
ある銀行と直接契約した場合、口座振替を実施できるのはその銀行のみです。たとえば、事業者がメインバンクであるA銀行と契約を締結したとしても、利用者が自身の給与振込口座があるB銀行を希望した場合、口座振替に対応できません。そのため、利用者の希望次第でさまざまな銀行との契約が必要になる可能性があります。
収納代行会社に依頼する方法
利用者によって引き落としに希望する銀行口座が異なる場合は、収納代行会社(決済代行会社)への依頼を検討しましょう。収納代行会社に依頼する際の流れは、以下のとおりです。
- 代行会社に申し込み、審査を受ける
- 審査に通ったら、代行会社と契約を締結する
- 利用者に口座振替依頼書を記入してもらう
- 口座振替依頼書を契約した代行会社に送付する
- (口座振替実施)
- 口座振替の結果を確認する
代行会社は、いくつも存在します。そこで、以下の基準に従って比較し、選ぶことがポイントです。
- 費用・手数料はどうなっているか
- 導入までに手間はかかるか
- 利用者の口座残高が不足している場合に、どのような対応がされるか
また、代行会社によって提携している金融機関が異なるため、利用者が希望する銀行に対応しているかも確認しましょう。
口座振替導入には各種手数料がかかる
口座振替とは、サービスの利用料金が銀行口座から自動的に引き落とされる決済サービスのことです。口座振替により、事業者も利用者も手間を省ける点がメリットです。
口座振替を導入するにあたって、初期費用・月額費用・決済手数料などのコストがかかります。負担するのは基本的に事業者側で、利用者側は負担する必要がありません。
どの決済代行会社・収納代行会社かによって、コストも異なります。今後口座振替を導入する際は、まずは各社のサービス内容を比較しましょう。
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