• 更新日 : 2024年5月30日

法人カードにはどんな付帯サービスがある?

法人カードの付帯サービスとは、クレジットカードを所有・利用した際に受けられる特典です。空港ラウンジの無料利用や会計ソフト経理ソフト)との連携など、中小企業や個人事業主にとってメリットの大きいサービスが多数あります。

法人カードを選ぶ際は付帯サービスに注目するのがおすすめです。本記事では、主な付帯サービスの内容について解説します。

法人カードの付帯サービスとは

法人カードにはさまざまなサービスが付帯しています。なかには、中小企業や個人事業主のビジネスをサポートするサービスもあります。付帯サービスを賢く活用すれば、ビジネスを進めるうえで大きなメリットを得られるでしょう。

付帯サービスの内容はクレジットカードによって違いがあるため、クレジットカードを選ぶ際のひとつの基準にするのがおすすめです。ここでは、主な付帯サービスの内容をご紹介します。

ポイントやマイル

法人カードでは、ポイントやマイルが貯まるサービスを提供しているケースが多いです。貯まったポイントやマイルの使い道は、経営者の裁量で決められます。主な使い道として、オフィス用品や航空券との交換、キャッシュバックなどが挙げられます。

法人カードのポイント還元率は、個人カードよりも低いのが一般的です。しかし、経費の支払いに法人カードを利用したり、追加カードの利用分を親カードにまとめたりすると、効率的にポイントやマイルを貯められるでしょう。

海外アシスタンス

海外アシスタンスとは、海外旅行に際して必要な手続きを代行するサービスです。インフォメーションサービス、リザベーションサービス、エマージェンシーサービスの3つに大別されます。

インフォメーションサービスの主な内容は、渡航先に関する各種情報の案内です。通貨為替レートやショッピング情報、現地の交通機関や習慣などの情報を提供するのが特徴です。

リザベーションサービスでは、各種施設の予約を依頼できます。例えば、航空券の手配やホテルの予約、オプショナルツアーの申し込みなどが挙げられます。また、リムジンの送迎や観光ガイドの手配を任せられるケースも珍しくありません。

エマージェンシーサービスは、海外旅行中のトラブル対応に関するサービスです。クレジットカードやパスポートを紛失した際の手続き、保険会社の連絡先の案内など、トラブルが発生した際にサポートしてもらえます。

海外アシスタンスサービスには実費や手数料がかかるケースもあるため、事前に付帯サービスの内容を確認しておきましょう。

空港ラウンジ利用

空港ラウンジの利用も、よくある付帯サービスのひとつです。カードのランクがゴールド以上の場合は空港ラウンジを利用できるケースが多いです。

空港ラウンジには、クレジットカード会社が運営する「カードラウンジ」と、航空会社が運営する「航空会社ラウンジ」の2種類があります。法人カードの付帯サービスで利用できるのは、カードラウンジに限定されるのが一般的です。

カードラウンジの基本的なサービスには、フリードリンクやWi-Fi、コンセントの提供などが挙げられます。なかには、シャワールームやマッサージチェアを利用できるラウンジもあるので有効活用したいところです。

出張が多いのであれば、空港ラウンジ利用のサービスが付帯した法人カードを選ぶのがおすすめです。

ETCカードの無料発行

法人カードの中には、ETCカードを無料で発行できるカードもあります。法人カード1枚につきETCカードを1枚発行できるタイプや、複数枚のETCカードを発行できるタイプなど、利用可能な枚数はクレジットカード会社によって異なります。

ETCカードの利用料金は、法人カードの利用分と合わせて一括で請求されるのが基本です。法人カードに付帯するETCカードを利用すると、ETCマイレージサービスや深夜通行割引などの特典を受けられることがあります。

会計ソフトとの連携

会計ソフトと連携できる法人カードであれば、法人カードの利用明細を会計ソフトに紐づけられます。「いつ・どこで・いくら」利用したのかがデータとして取り込まれるため、仕訳伝票や決算書を簡単に作成できるでしょう。

収支状況をいちいち記帳する手間がなく、経理処理を効率化できるのがメリットです。なかには、会計ソフトを優待価格で利用できる法人カードもあります。

福利厚生

法人カードの付帯サービスを活用すれば、従業員への福利厚生を充実させることも可能です。主なサービスは、健康診断のサポートやジムの優待、スキルアップに役立つセミナーの開催などが挙げられます。

育児サポート・家事代行のように、生活支援に関するサービスを利用できることもあります。

その他の優待サービス

法人カードによっては、商品やギフト券などを優待価格で購入可能です。または、宿泊料金や映画のチケット代、レジャー施設の利用料などに割引が適用されるケースもあります。なかには、会員限定のイベントを開催するクレジットカード会社も少なくありません。

法人カードの付帯保険

法人カードには、以下の保険が無料で付帯されるケースが多いです。

  • ショッピング保険
  • 国内旅行傷害保険
  • 海外旅行傷害保険

補償内容はクレジットカード会社によって異なりますが、ランクに応じて保険金額が高くなるのが基本です。

付帯保険の仕組みには、「自動付帯」と「利用付帯」の2パターンがあります。前者は法人カードを所有するだけで保険が適用されます。後者は、旅行代金などを法人カードで支払った場合などに限定して保険が適用される仕組みです。

保険が付帯していれば、任意保険に加入しなくても補償を準備できるため、出張が多い中小企業や個人事業主にとってはメリットが大きいでしょう。

ショッピング保険

ショッピング保険とは、法人カードを利用して購入した商品について以下の事故が発生した場合に、商品の購入代金が補償される保険です。

  • 破損
  • 盗難
  • 火災
  • 爆発
  • 破裂 など

補償される金額の上限や保険金の請求期間は、クレジットカード会社ごとに異なります。

国内旅行傷害保険

国内旅行傷害保険とは、国内旅行中に発生した手荷物の損害、ケガや病気などの治療費をカバーする保険です。公共交通機関を利用している際に起こった事故や、宿泊施設で発生した火事によるケガなどが補償の対象です。

主な補償範囲には、死亡や後遺障害、入院や通院、手術などが含まれます。これら以外では、他者に何らかの損害を与えた際に発生する賠償責任が補償されるケースもあります。

ただし、法人カードに付帯する国内旅行傷害保険の補償範囲はそれほど広くありません。また、国内では公的医療保険を利用できることから、必要性が高いとはいえないでしょう。

海外旅行傷害保険

海外旅行傷害保険は、海外旅行中に発生したさまざまなトラブルを補償する保険です。主に、海外旅行中に負ったケガや病気の治療費、死亡した・後遺障害が残った場合の保険金が補償されます。

ケガや病気以外では、賠償責任を負った際の費用や、持ち物が盗難された際などの損害も補償の対象になるケースが多いです。特に海外で医療を受ける際は治療費が高額になりやすいため、法人カードを選ぶ際は海外旅行傷害保険が付帯しているかどうかをチェックするのがおすすめです。

付帯保険についての詳しい内容は、下記記事で解説しています。

法人カードの付帯サービスを賢く活用しよう

法人カードの付帯サービスには、ポイント・マイルの交換や空港ラウンジの無料利用などが挙げられます。また、ETCカードの無料発行や会計ソフトとの連携のように、ビジネスの効率化に直結するサービスもあります。

購入した商品の損害や旅行中のトラブルを補償する保険が付帯することもあるため、万一の際に備えられるのもメリットです。法人カードを選ぶ際は付帯サービスに注目し、さまざまなシーンで賢く活用しましょう。

よくある質問

法人カードの付帯サービスにはどのようなものがありますか?

ポイントやマイルが貯まるサービス、旅行時のトラブルをサポートするサービスなどが挙げられます。経理ソフトとの連携や空港ラウンジ利用など、ビジネスに役立つサービスも多数あります。 詳しくはこちらをご覧ください。

法人カードの付帯保険にはどのようなものがありますか?

購入した商品の破損や盗難などを補償する「ショッピング保険」、旅行中のケガや損害を補償する「​​国内旅行傷害保険」「海外旅行傷害保険」などがあります。詳しくはこちらをご覧ください。


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