- 更新日 : 2024年5月30日
法人カードでもサインは個人名を使う!署名の注意点など解説
法人カードで決済をしてサインを求められるときは個人名で署名をします。誤用を防ぐためにも、裏面にサインをしておきましょう。法人カードの名義やサインの書き方、漢字とアルファベットはどちらが良いのかなど、法人カードの名義とサインについて気になるポイントをまとめて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
法人カードも名義人のサインを使う
法人カードで決済をするときも、個人用のクレジットカードと同じく、暗証番号の入力を求められることがあります。暗証番号とはクレジットカードを契約するときに決めた4桁の数字のことで、クレジットカードに記載されている4桁あるいは3桁のセキュリティコードとは別物です。
決済時に、暗証番号ではなくサインを求められることもあります。法人カードのサインはカードに刻印された名義人の個人名を用います。漢字以外にもローマ字表記などを使うことが可能です。サインについて解説します。
法人カードの名義人は個人
法人カードでの決済時にサインを求められたときは、個人用のクレジットカードと同じく名義人のサインが必要です。法人カードは、法人で加入していても名義人は個人なので、印字されている名義人本人が本人の名前で署名をしなくてはいけません。
同じ会社に勤務する人であっても、名義人以外は法人カードを使って決済をすることができません。名義人以外にカードを貸す行為、使わせるといった行為は「又貸し」と呼ばれます。クレジットカードの利用規約に反し、以後の利用を止められることもあるので、絶対にしてはいけません。
法人カードの名義について、詳しくは下記記事を参考ください。
サインの字体・書体は自由
法人カードのサインの字体や書体は自由です。楷書で書くこともできますが、オリジナルの書体でサインするのも問題ありません。
また、漢字だけでなく、ひらがなやカタカナ、アルファベットでも何でも利用できます。ただしサインとして使用できるのは裏面に記載したもののみです。裏面にアルファベットの筆記体で記載しているときは、たとえ名義人本人が名義人本人の名前を記したとしても、漢字やひらがな、カタカナ、あるいはアルファベットのブロック体などでのサインは使えません。
なお、サインが裏面と異なるときは、クレジットカードによる決済ができない可能性があります。普段あまり使わない字体や書体でサインをすると、自分自身で裏面を記載したとしても決済時に同じサインを書けない恐れがあります。裏面のサインは書き慣れたものを選び、スムーズに決済できるようにしておきましょう。
法人カードを利用した際の領収書は会社宛てに
クレジットカードを使って決済をした場合はその場でお金をやり取りしたわけではないので、原則として領収書は基本的に不要です。クレジットカードの明細にも取引の履歴は残るので、あえて領収書を発行する必要はありません。
もし領収書を発行してもらうときは書き方に注意が必要です。領収書の宛名は法人カードの名義人ではなく会社名を指定しましょう。決済を依頼するのはクレジットカードの名義人ですが、商品やサービスなどの取引の対価を実際に支払うのは会社のため、領収書の宛名は会社名が適切です。
なお、会社の経費として使ったことを証明できる場合は、個人名で領収書を受け取っても経費精算できます。しかし、個人名の領収書が多いときなどは、税務調査で質問される可能性があるので、法人カードを利用する従業員・役員に対して、可能な限り会社名で領収書を受け取るようにと周知しておきましょう。
法人カードで決済した際の領収書の扱いについて、詳しくは下記記事で解説しています。
法人カードのサイン関連で気をつけたいポイント
法人カードを利用することで、従業員に経費を立て替えさせずに済むだけでなく、経費をまとめて管理できたり、クレジットカードの特典を享受できたりと多くのメリットが得られます。しかし、クレジットカード会社が定めたルールを守らないときは、利用を停止され、不便を感じることになるかもしれません。
正しく法人カードを利用するためにも、次のポイントに注意しておきましょう。
- 裏面のサインも名義人
- ECサイトでは名義人の個人名を使う
- 名義人以外は法人カードを使えない
- 名義が変わる場合はすぐに申請を
それぞれのポイントについて解説します。
裏面のサインも名義人
法人カードの裏面のサインは、カード名義人が自分の名前を自分の手で記載します。カード名義人として印字された人物以外は裏面のサインをしてはいけません。
凝った書体や普段使わない字体でサインを書くと、決済時に正確に記載できない可能性があります。スムーズに決済の手続きを行うためにも、慣れた書体・字体でサインをするようにしましょう。
なお、裏面のサインと決済時のサインが異なると、盗難や又貸しなどを疑われ、決済できないこともあります。
ECサイトでは名義人の個人名を使う
インターネットショッピングで法人カードを用いるときは、名義人の個人名を入力します。ショッピングサイトによってアルファベットや漢字、カタカナなどの文字の種類が指定されるので、指定された文字で正しく入力しましょう。
この場合も、契約時に登録したアルファベットや漢字、カタカナではないときは決済ができなくなることがあります。「ズ」と「ヅ」、「du」と「zu」、「ji」と「di」のように同じ発音でも表記が異なる文字もあるので注意しましょう。
また、領収書を発行するときは、店舗で決済するときと同様、会社名を宛名とします。個人名を宛名にすることもできますが、税務調査時に指摘される可能性もあるため、できる限り避けましょう。
名義人以外は法人カードを使えない
会社の同僚、家族であっても、名義人以外は法人カードを使った決済はできません。たとえ社内の人であっても法人カードを又貸ししないようにしましょう。
なお、クレジットカードは名義人のものではありません。クレジットカード会社から名義人に貸与されたもののため、名義人が他の人に貸すと「又貸し」することになります。
名義が変わる場合はすぐに申請を
結婚や離婚により名字が変わった場合は、早めに法人カードの会社に連絡し、正しい名字に修正してもらいましょう。その際、正しい名前を証明できる本人確認書類などの提出を求められることがあります。速やかに必要書類を提出し、常に正しい名前が印字された法人カードを使用できるようにしておきましょう。
法人カードを受け取ったら裏面に署名をしておこう
法人カードで決済するときは、暗証番号やサインを求められます。サインを使用する場合は、法人カードの名義人のサインが必要です。
サインをすると店舗側では法人カードの裏面を調べ、同一のものであるのか確認します。法人カードを受け取ったときは、速やかに裏面に署名をし、クレジットカードをいつでも使える状態にしておきましょう。
また、決済時にスムーズにサインができるように、裏面に記載するサインは書き慣れたものを選びます。万が一、裏面のサインと店舗で記載したサインが異なるときは、法人カードを使って決済できなくなる恐れがあるでしょう。
クレジットカードの又貸しをしないことも大切です。ルールを守り、法人カードを活用していきましょう。
よくある質問
法人カードの利用時にサインが必要な場合はどうすれば良いですか?
名義人の名前でサインをしますが、裏面に記載したものと同じであることが必要なので、決済をする前に確認しておきましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
法人カードの裏面にはどのように署名すれば良いですか?
決済時に使うサインなので普段から使用しているものが望ましいです。名義人個人の署名であれば、漢字以外にもひらがな、カタカナ、アルファベットでも問題ありません。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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