- 更新日 : 2022年10月24日
プラチナランクの法人カードを持つメリットは?新規申し込みでも作れる?
法人カードの契約を検討している経理担当者の中には、プラチナランクの法人カードの契約を検討している方もいるのではないでしょうか。本記事では、他のランクの法人カードと比較してプラチナカードをおすすめする理由について解説します。プラチナカードは最高ランクのクレジットカードであるため、所有していることがステータスにもなります。
目次
プラチナランクの法人カードとは
法人カードでは、プラチナカードを最高ランクのカードとしている会社が大半です。そのためカードを発行する際の審査が厳しく、通常の申し込みではプラチナカードを発行することは難しいと言われています。しかし審査が厳しいからこそ、プラチナカードを保有していることがステータスにもなります。
法人カードのランクは基本的に3種類
個人のクレジットカードでは「一般」「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」と4種類のランクが設定されています。一方、法人カードは基本的に「一般」「ゴールド」「プラチナ」の3種類のランクです。
ブラックカードと呼ばれるものは特定の法人カードのみ
個人のクレジットカードの場合、最高ランクはブラックカードです。しかし、法人カードのブラックカードは、ごく一部のカード会社でしか発行されていません。
ブラックカードは、年会費がプラチナカードよりも高額ですが「リムジン無料送迎サービス」や、レストランやホテルの手配を24時間依頼できる「コンシェルジュ・サービス」など、プラチナカードよりも豪華な付帯サービスが用意されています。なお、コンシェルジュ・サービスは24時間ではないものの、多くのプラチナカードでも利用可能です。
プラチナランクの法人カードを持つメリット
プラチナランクの法人カードでは、ポイント還元率や利用限度額が高く設定されているだけでなく、付帯サービスも豊富です。出張や接待の多い企業であれば、役立つ特典でしょう。
プラチナランクの法人カードには、以下のようなメリットがあります。
- ポイント・マイル還元率が高く設定されていることが多い
- 利用限度額が一般・ゴールドよりも高い
- 付帯サービスが充実している
- 付帯保険は手厚くなる場合が多い
ポイント・マイル還元率が高く設定されていることが多い
一般的な法人カードのポイントやマイルの還元率は、0.5%未満が一般的です。しかし、プラチナカードは還元率が0.5~1%と高く設定されています。
消耗品の購入はもちろん、交通費や飲食店で決済する場面においても高いポイント・マイル還元が受けられます。
利用限度額が一般・ゴールドよりも高い
プラチナランクの法人カードでは、一般・ゴールドランクよりも利用限度額を高く設定することが可能です。利用限度額の審査基準はカード会社ごとに異なりますが、プラチナランクの法人カードであれば1,000万円以上の利用限度額になることもあります。
また、審査の際に高い利用限度額が設定できなかったとしても、法人カードの利用を継続することで利用限度額を引き上げることも可能です。
付帯サービスが充実している
プラチナランクの法人カードは、他のランクの法人カードよりも付帯サービスが充実しています。付帯サービスの内容はカード会社によって異なりますが、出張の際に利用できる「プライオリティ・パス」や「手荷物宅配サービス」のほかに、取引先との接待で利用する飲食店を手配してくれる「コンシェルジュ・サービス」といったサービスがあります。
プライオリティ・パスは、主要都市の空港で待ち時間を有意義に過ごせる空港ラウンジが利用できる会員権のことです。また、コンシェルジュ・サービスでは、カード会社選任のコンシェルジュへホテル・飲食店について相談が行えるほか、予約の手配まで依頼できます。
プライオリティ・パスについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
これらの付帯サービスはプラチナランクの法人カードならではの特典で、多くの人が付帯サービスを目的としてプラチナカードを所有しています。
付帯保険は手厚くなる場合が多い
法人カードの付帯保険には「ショッピング保険」や「旅行傷害保険」「航空遅延保険」などがありますが、プラチナランクの法人カードでは、付帯保険の内容が一般・ゴールドランクの法人カードよりも手厚く設定されているのが一般的です。
旅行傷害保険を例にすると、ゴールドランクでは国内・海外での死亡について最高2,000万円とされているものが、プラチナランクでは最高5,000万円が支払われます。
プラチナランクの法人カードを持つデメリット
プラチナカードを契約する際のデメリットは、以下の通りです。
- カード会社の審査は厳しい場合が多い
- 年会費が高いことが多い
カード会社の審査は厳しい場合が多い
プラチナランクの法人カードは、最高ランクのクレジットカードであるため、他のランクの法人カードと比較して審査が厳しくなります。審査基準はカード会社によって異なりますが、企業の業績や設立年数、代表者の信用情報などをもとに審査が行われます。
年会費が高いことが多い
一般・ゴールドランクの法人カードであれば、年会費がかからない、もしくは安価なものも数多くあります。プラチナランクの法人カードは、還元率の高さや付帯サービスの内容が充実していることから、年会費が高く設定されている場合が大半です。
普段利用している法人カードの状況を考えて、還元率や付帯サービスの内容に魅力を感じるのであれば、プラチナカードの契約をおすすめします。
なお、ランクごとに異なる法人カードの年会費の相場は、以下の通りです。
法人カードのプラチナカードへ申し込む方法は?
法人カードのプラチナカードに申し込む方法は、新規で申し込みを行う方法と利用中のゴールドカードからアップグレードさせる方法の2種類です。プラチナカードは審査基準が厳しい場合がほとんどですので、ゴールドカードからアップグレードさせる方法をおすすめします。
利用中のゴールドカードからアップグレードする
プラチナカードを発行する際に最もおすすめなのが、利用中のゴールドカードからアップグレードさせる方法です。ゴールドランクの法人カードを継続して利用していれば、一定の条件を満たした契約者にカード会社からプラチナカードの招待(インビテーション)が送られます。招待が送られる基準は公表されていませんが、一般的には1年間のカード利用額や法人カードの利用実績を基準にしていると言われています。
一般カードからプラチナカードへ一気にアップグレードさせる方法は現実的ではないため、プラチナカードを利用したいと考えている人は、ゴールドカードを契約して、利用を継続すると良いでしょう。
プラチナカードに新規申し込みする
プラチナカードの審査は厳しいですが、企業の業績や設立年数、代表者の信用情報などによっては、問題なくカードが発行できる場合もあります。ただし、いきなりプラチナカードに申し込んでも審査に通りづらいのが一般的です。
プラチナランクの法人カードは付帯サービスを重視する人におすすめ
プラチナランクの法人カードは、他のランクの法人カードよりも審査基準が厳しく、年会費も高くなる場合が大半です。ただ、付帯サービスの内容が充実していることから、出張や接待で付帯サービスを多く利用する機会がある人にはおすすめできます。
プラチナカードの申し込みを検討している人は、新規での申し込みは現実的ではないため、ゴールドカードからのアップグレードを目指しましょう。
よくある質問
法人カードにおけるプラチナカードとはどのような位置づけですか?
多くのカード会社では、法人カードのプラチナカードは最高ランクに位置づけられています。ごく一部のカード会社では、法人向けのブラックカードも発行されています。詳しくはこちらをご覧ください。
プラチナランクの法人カードを持つメリットは何ですか?
還元率や利用限度額が高めに設定されていることや、付帯サービスが豊富であることがメリットです。また、プラチナカードを発行する際の審査基準が厳しいため、所有していることが会社の信頼感につながることもあるでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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