• 更新日 : 2026年1月13日

個人事業主の節税・税金対策とは?経費にできるものや裏ワザも紹介!

ここでは、個人事業主を始めとした事業を行っている人なら覚えておきたい税金対策や節税の裏ワザとして活用できる方法をご紹介します。合法かつ合理的な税金対策を実施しておけば、税務調査が来ても怖くありません。

また、青色申告についても解説します。青色申告をすることで控除額が増え、節税を実現することが可能です。その他にも、小規模企業共済制度や経営セーフティ共済制度、iDeCo、ふるさと納税の利用などの所得税・住民税の節税につながる方法、家賃や保険の支払い方についても解説します。

法人化するほうが良いのか迷ったときに検討したいことや、事業用クレジットカードを使った支払いのメリット、そもそも納税額はどのように計算するのかなどもご紹介します。正しい税金対策と、おすすめの節税方法に関する基礎知識をまとめていますので、ぜひご一読ください。

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個人事業主が納める税金とは?

個人事業主が納める税金としては、主に次の4つが挙げられます。

個人事業主が納める4つの税金
  1. 所得税
  2. 住民税
  3. 個人事業税
  4. 消費税

このうち、個人事業税と消費税は、すべての個人事業主に納税義務があるわけではありません。どのような条件を満たすと納税義務が生じるのか、また、それぞれの税金はどのように課税されるのかについて見ていきましょう。

所得税

所得税とは、毎年1月1日から12月31日までの間に得た収入から経費を引いた「所得」に対して課される国税です。経費とは収入を得るために必要な費用のことで、経費が多いと所得が減り、課税総所得が減ることで所得税も減ります。

2037年までの所得税に関しては、2.1%の割合で復興特別所得税も発生するので注意しましょう。例えば、所得税額が100万円であれば復興特別所得税は2万1,000円となり、合算して納税します。

所得税についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

住民税

住民税とは、毎年1月1日時点に住所や事業所を置いている都道府県と市区町村に納める税金です。例えば、5月1日にA県B市からC県D市に事務所を移転した場合は、その年の住民税はA県B市に納付します。

住民税については、毎年、確定申告後に市区町村から住民税課税決定通知書が送られてくるので、特に計算する必要はありません。納付書も送付されるので、一括あるいは年4回に分けて納税しましょう。

住民税についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

個人事業税

個人事業税とは、法律で定められた業種の事業を行っている場合に課される税金です。事業税がかかる業種は都道府県ごとに決まっています。選んだ事業や事業所を置く地域によって税率が変わることもあるため、自分のケースがどうなるか一度チェックしておきましょう。

例えば、東京都の場合、物品販売業や製造業、飲食店業、不動産売買業などの多くの事業では、所得に対して5%の税率で個人事業税が課せられます。また、畜産業や水産業に従事している場合には、所得に対して4%の税率で個人事業税が課せられます。

個人事業税についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

消費税

売り上げ時に買い手から受け取った消費税分から、自分が仕入れや経費で支払った消費税分を引いた差額を、原則として翌年の3月31日までに申告・納税します。

買い手から受け取った消費税がある場合でも、前々年における課税対象売上高が1,000万円以下であれば、その年の消費税納税が免除されます。ただし、前々年における課税対象売上高が1,000万円以下の場合でも、前年の1月~6月の課税対象売上高が1,000万円を超えると消費税納税の義務が発生するので注意しましょう。

消費税についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

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この記事をお読みの方におすすめのガイド4選

続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気のガイドや無料セミナーを簡単に紹介します。無料登録だけでもらえますので、ぜひお気軽にご活用ください。

※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。

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個人事業主の納税額の計算方法は?

個人事業主の納税額の計算方法

個人事業主が納税する税金のうち、消費税については、売り上げ時に受け取った消費税分から仕入れや経費として支払った消費税を差し引いて、納税額を計算します。所得税と復興特別所得税、住民税、個人事業税については、「課税総所得」を算出することで各税額を計算します。

課税対象額は以下の手順で計算しましょう。

Point課税対象額の計算手順
  1. 収入から経費を除いて、所得を求める
  2. 所得から所得控除を除いて、課税総所得を求める
  3. 課税総所得に所得税率をかけ、税額控除を差し引いて所得税を求める
  4. 所得税に2.1%をかけて復興特別所得税を求める
  5. 課税総所得の10%から税額控除(住民税)を差し引いて住民税の所得割額を求める(均等割額は所得に関わらず一律)
  6. 課税総所得に個人事業税率をかけて個人事業税を求める

なお、住民税には「所得割額」と「均等割額」があり、合算して納付します。

均等割額は所得に関わらず一律で、自治体によって税額は異なりますが、5,000円程度が一般的です。

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個人事業主の節税・税金対策は?裏ワザはある?

次に、個人事業主ができる節税・税金対策について紹介します。

青色申告を利用する

65万円の控除(※)を受け取れる青色申告をしていないのであれば、ぜひ、65万円の控除を受けられる青色申告に切り替えましょう。

青色申告には単式簿記で10万円控除が受けられるものと、複式簿記で65万円の控除が受けられるものがあります。経理などに詳しくない人は、複式簿記は難しそうだと諦めている人もいるかもしれません。しかし、最近ではさまざまな青色申告のソフトが出されており、年間1万円程度から利用できるものもあります。

複式簿記で記帳すれば、65万円の控除が受けられます。控除というのは、課税対象にならない収入のことで、例えば290万円の収入で経費が0の場合には、225万円が課税対象になります。

基礎控除の38万円(2020年分以降、所得2,400万円以下で控除額48万円、2025年以降は所得2,350万円以下で控除額58万円)を合わせれば、課税対象になる収入は187万円です。現在、所得税の税率は、195万円以上が10%となっており、195万円以下になれば、5%の所得税で済みます。

もし、すべての報酬から10%の源泉徴収税が支払われていたなら、それらの合計額の半分は、確定申告後に戻ってくる計算になるのです。

※2020年分以降の青色申告特別控除額は55万円となりますが、これまでの要件に加えて、e-Taxによる電子申告あるいは電子帳簿保存のいずれかを行うことで、控除額65万円を受けることができます。

青色申告についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。

必要経費を正しく計上する

事業収入を得るためにかかった費用は必要経費として計上できます。たとえ少額であっても細かく正確に計上することで、課税総所得が減り、所得税や住民税、個人事業税などの節税につながるでしょう。

たとえば自宅と事務所が同じ場合は、家賃を必要経費として計上できるでしょう。床面積のうち、事務所が占める割合を計算し、その割合を家賃にかけて経費を求めます。また、水道光熱費や自動車にかかる費用なども、事業にかかった割合を丁寧に計算して経費計上すれば、節税を実現できるでしょう。

経費についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

所得控除を活用する

課税総所得を減らすことで節税を実現できます。課税総所得は所得から所得控除(所得から差し引くことのできる金額のこと)を差し引いて求めます。つまり、所得控除を正しく申告することが、節税のポイントにもなるのです。

所得控除には、基礎控除や医療費控除配偶者控除生命保険料控除などがあります。基礎控除以外は、適切に申告しないと控除されないので、忘れずに申告するようにしましょう。

所得控除についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

少額減価償却資産の特例を活用する

10万円以上の買い物をしたときは、数年かけて少しずつ経費にする「減価償却」がルールです。ただし、青色申告をしている個人事業主なら「30万円未満」のものについては、その年の経費として一度にまとめて計上できる特別なルール(少額減価償却資産の特例)が使えます。

このルールのすごいところは「タイミング」です。例えば24万円のパソコンを年度のギリギリ最後に買っても、普通なら数千円しか経費になりませんが、この特例を使えば24万円丸ごと経費にできます。 「利益が出すぎて税金が心配」というときの決算対策として非常に有効ですが、年間で合計300万円までという枠があることは覚えておきましょう。

少額減価償却資産の特例についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

生命保険料などは年払いする

生命保険料などを「年払い」にまとめると、その年に支払った分をまとめて経費にできるため、大きな節税効果が期待できます。月払いだと翌年分になってしまう費用も、今年のうちに計上できるのが魅力です。また、多くの保険会社では年払いにすると保険料が割引されるため、節税とコスト削減の両方が叶います。

小規模企業共済制度・経営セーフティ共済などに加入する

将来の退職金支払いが、経営の重荷になることは少なくありません。そこで役立つのが「小規模企業共済」です。

掛金の全額が所得控除になるため、節税しながら自分の退職金を賢く準備できます。 さらに、連鎖倒産から会社を守る「中小企業倒産防止共済」もあわせて検討しましょう。こちらも掛金の全額が経費や控除の対象となり、万が一の備えと節税を同時に叶えられます。

小規模企業共済についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

中小企業倒産防止共済についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

iDecoを利用する

iDeCoなら、月々の掛金がすべて「所得控除」になるため、積み立てながら所得税や住民税を安く抑えられます。また、自分で運用先を選べるのも特徴。上手く運用することで、将来受け取るお金を「自分で育てて増やす」楽しみもあります。

iDeCoについてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

ふるさと納税をする

ふるさと納税を活用すれば、実質2,000円の自己負担で、上限額まで所得税・住民税の控除と返礼品を受け取れます。

手続きについて、給与所得者向けの「ワンストップ特例」は、個人事業主には適用されません。個人事業主が控除を受けるには、確定申告時に寄附金控除の申請を行う必要があります。

ふるさと納税についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

法人化を検討する

法人化すると自分の給与を法人の経費にできるとともに、給与所得控除を適用できます。また、退職金が適正額以内であれば損金算入できるのも法人化のメリットです。

個人事業主が法人化するメリットやデメリットについてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

法人化のタイミングについてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

会計ソフトや事業用クレジットカードの利用もおすすめ!

会計ソフトを使えば、経費の計算などがより簡単になります。また、会計にかかる時間を有効活用できるのも会計ソフトのメリットです。

マネーフォワードでは個人事業主の会計をサポートする「マネーフォワード クラウド会計」をご提供しております。マネーフォワード クラウド会計についてより詳しく知りたい方は、以下をご参照ください。

事業用クレジットカードを利用することで、事業費と生活費を明確に分けることができ、会計をよりシンプルにすることが可能です。また、急な支出に備えられるのも事業用クレジットカードの特徴です。

事業用のクレジットカードについてより詳しく知りたい方は、以下をご参照ください。

早めの対策で賢く節税メリットを享受しよう

細かく経費を計上すること、適切に管理することが節税のポイントです。紹介した手法も参考に、節税を進めていきましょう。小規模企業共済制度などを活用すると、退職金も計画的かつ節税しつつ準備できるようになります。

また、早めに対策を実施することで、確定申告の時期に慌てず対応できるようになります。計画的に節税対策を実施しましょう。

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ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例

データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。

ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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