- 更新日 : 2026年1月26日
占い師の確定申告のやり方は?経費で落ちる費用や勘定科目も解説
個人事業主として占い師で生計を立てている方や、会社員の副業として占い師をしている方で一定要件に該当した場合には確定申告が必要になります。では、どのような場合に確定申告が必要になるのでしょうか。
今回は占い師の確定申告の要否や、確定申告する際に経費で落ちるもの、インボイスの登録をした場合の申告方法などについて解説します。
目次
「マネーフォワード クラウド確定申告」なら日々の取引入力→申告書の作成→申告作業が、オンラインで完結します。
取引明細の自動取得と仕訳の自動作成に対応しており、手入力を減らしてカンタンに記帳・書類を作成。来年の確定申告は余裕を持って対応できます。
PC(Windows/Mac)だけでなく、スマホアプリからも確定申告が可能です。
占い師は確定申告が必要?
はじめに、占い師が確定申告をしなければならない要件について、ケース別に解説します。
占い師が個人事業主として開業している場合
個人事業主として独立性、継続性をもって占い師をしている場合、そこから得られる収入は「事業所得」になります。その仕事が「事業であるかどうか」については、社会通念上「事業」と呼ばれる程度で行っているかどうかで判定します。
収入金額から必要経費を差し引きして残った金額(所得)が、所得税の基礎控除額を超えた場合には、確定申告をしなければなりません。基礎控除額は、所得金額によって異なるため、下記サイトを参照ください。
なお、占い師が個人事業主として開業する場合、事業所得となるときには開業日から1ヶ月以内に住所地を所轄する税務署に「開業届」を提出しなければなりません。
会社員が副業で占い師をしている場合
一方、会社員として働きつつ、空き時間や休日等を利用して占い師で収入を得ている場合、その所得区分は一般的に「(業務に係る)雑所得」になります。占い師としての収入金額から必要経費を差し引いた残り(所得)が20万円を超えた場合、確定申告しなければなりません。
なお、本業の会社員で年末調整をしていないときは、雑所得が20万円以下であっても確定申告が必要になるため注意してください。
この記事をお読みの方におすすめのコンテンツ4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気のガイドや無料セミナーを簡単に紹介します。無料登録だけでもらえますので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
青色申告1から簡単ガイド
40ページ以上のガイドが無料でお得!図解でカンタン
「青色申告1から簡単ガイド」では、青色申告の基礎知識や、青色申告のやり方・書類の準備・記載方法、確定申告書の提出方法まで、分かりやすく解説しています。
白色申告1から簡単ガイド
これから初めて白色申告をする方や確定申告に不安がある方は、おすすめの1冊!
「白色申告1から簡単ガイド」では、白色申告の基礎知識や、白色申告のやり方・書類の準備・記載方法、確定申告書の提出方法まで、分かりやすく解説しています。
はじめての確定申告 不安解消セミナー
税理士法人 Five Starパートナーズ 代表「税理士Youtuberヒロ☆税理士」田淵 宏明 氏による、人気のセミナーを特別公開!
1時間以上の充実の内容を無料で公開しております。はじめて確定申告を行う方はもちろん、ご経験者の方にも参考になる内容です。
確定申告控除ハンドブック
確定申告で、正しく「控除」を活用できていますか?
「確定申告控除ハンドブック」では、確定申告の所得控除・税額控除を一覧表や必要書類の見本付きで分かりやすく解説しています
占い師の確定申告は青色申告と白色申告の2種類
占い師の事業所得を申告する方法には「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。次に、それぞれのメリットについて解説します。
占い師が青色申告するメリット
所得税には「青色申告制度」という、節税にもつながる税法上の特典があります。事業所得を計算する際、計算した所得金額からさらに一定額を控除できる「青色申告特別控除」や当年分のトータル所得が赤字になった場合、その赤字を3年間繰り越せる「純損失の繰り越し」などの特典があります。
占い師が白色申告するメリット
白色申告には、青色申告制度のように大きな税法上の特典があるわけではありません。しかし、確定申告をする際には、個人事業として保有する資産や負債の資料(貸借対照表)を作成する必要がないので、比較的簡単に確定申告できるのがメリットと言えます。
占い師の確定申告のやり方
次に、占い師の確定申告のやり方について解説します。
占い師の確定申告の必要書類
占い師が確定申告をするパターンとしては「本業として行うケース」と「会社員が雇用契約を維持したまま、副業で占い師をするケース」があります。まずはじめに、それぞれで必要となる書類について解説します。
- 収入金額がわかる資料
占い師としての収入金額を計算するための資料です。鑑定料が入金される通帳やクライアントからの支払調書、領収書の控えなどから年間の収入金額を集計します。 - 必要経費がわかる資料
占い師として収入を得るために支出した必要経費を計算するための資料です。支出する際に受け取る請求書や領収書、レシート等から年間の必要経費を勘定科目別に集計します。 - 源泉徴収票
会社員が副業で占い師をする場合に必要になる書類です。本業である会社員としての源泉徴収票を揃えておきましょう。なお、2ヶ所以上から給与をもらっている場合には、全ての源泉徴収票が必要になるため、確定申告が始まる前に準備しておきましょう。 - 所得控除や税額控除の資料
確定申告で社会保険料控除、寄付金控除、住宅借入金等特別控除などを受けるための資料です。会社員の場合、年末調整で提出しなかった、提出を失念していたなどの理由で控除していない各種控除があれば、確定申告で控除することができます。 - マイナンバーの資料と身元確認資料
確定申告書を書面提出する場合には、添付資料としてマイナンバーが記載された「番号確認資料」と運転免許証などの「身元確認資料」が必要になります。なお、マイナンバーカードがあれば、表面と裏面の写しを添付するだけで問題ありません。
占い師の確定申告書の書き方
占い師としての収入金額が事業所得に該当する場合には、はじめに「青色申告決算書」や「収支内訳書」を作成します。作成後は、決算書や収支内訳書で計算した所得金額を確定申告書に転記するという手順になります。
会社員の副業のように、占い師の収入が業務に係る雑所得に該当する場合、収入金額が1,000万円以下であれば収支内訳書の作成はありませんが、集計後の所得金額を確定申告書に直接記載することになります。
占い師の確定申告書の提出方法
現在、確定申告書の提出方法としては次の3つがあります。
- e-Tax等を使って電子申告する方法
- 書類を窓口に直接持参する方法
- 書類を税務署宛に郵送する方法
電子申告については、近年スマートフォンやタブレットといった端末を使った確定申告を利用する方が増加しています。マイナンバーカードさえ作っておけば、画面上で簡単に確定申告を完了できるので便利です。
占い師の確定申告書の提出期限
確定申告の申告期間は、毎年おおむね2月16日から3月15日です。特に、提出期限である3月15日の直前は、書面提出の窓口が非常に混雑することが予想されます。余裕をもって提出しましょう。
なお、電子申告で提出する場合は24時間いつでも提出することができます。窓口に持参する場合は提出期限となる日の閉庁時間まで、郵送する場合も提出期限日の消印までが期限内提出となります。
占い師が確定申告しないとどうなる?
所得があるにも関わらず確定申告を提出しないのは、脱税行為です。占い師の所得が申告要件に該当しているにも関わらず、あえて確定申告をしないのは所得隠しであり、税務調査等で無申告が発覚した場合、最終的には「決定」となり、加算税の対象となる可能性が高くなります。
決定とは、税務署の調査によって納付税額を確定し、決定通知書が発付されるものです。その場合には無申告加算税や延滞税が課税されます。さらに、仮装隠ぺいがあった場合には、重加算税といった重い税が課せられることもあります。
副業禁止の会社ではどうする?
副業で占い師の仕事をしている方の勤務先には、会社で副業が禁止されている企業も少なくありません。
近年は、副業を認める会社も増えており、副業のしかたによっては会社に認められる場合もあるでしょう。まずは、会社の規定をよく確認し、会社の副業に対する考え方をよく理解しましょう。その上で、占い師を副業とすることが必要であれば転職する等、無難な選択をすることをおすすめします。
住民税の徴収方法を確定申告の際に「普通徴収」に変更すると、住民税の通知書が会社に届かないから会社に副業が知られない等の説明を見かけることもあります。しかし、「特別徴収」から「普通徴収」に変更するには会社側の手続きも必要なため、ハードルは非常に高いです。
また、年末調整の際に会社に提出する基礎控除に関する申告書の「給与所得以外の所得の合計額」欄には虚偽の申告をせざるを得なくなります。虚偽の申告は、極めて重大な法的・税務的なリスクを抱えることになります。
占い師の経費で落ちる費用
占い師の確定申告で経費にできる項目について、代表的なものを挙げてみましょう。
- 交通費、宿泊代などの旅費交通費
出張で占いをするようなケースでは、かかった乗車券やガソリン代、宿泊代については必要経費として認められます。出張の資料等に出張の目的や得意先等をメモして保存しておきましょう。 - パソコンやスマホ、タブレットなどの消耗品費
パソコンやスマホ、タブレットなどを使って業務管理するような場合、これら機器の取得費用を経費にできます。ただし、取得費用が1個あたり10万円以上になると原則的には固定資産に該当するため、経過期間に応じて費用按分(減価償却処理)しなければならないので注意してください。 - 書籍、参考資料の購入費
占いをするにあたって参考にした書籍や参考資料にかかる支出は、必要経費にできます。
これらの必要経費を経費にする前提条件は、その支出が収入を得るために直接要するもの、またはその年に生じた販管費その他業務上の費用であることが条件です。また、経費計上できるものは、減価償却費以外については債務の確定しているものに限ります。事業外のものは経費とすることはできませんので注意してください。
占い師の経費の仕訳・勘定科目
次に、占い師が必要経費を支出した場合の仕訳をいくつか例示してみましょう。
- 出張した際に交通費10,000円を現金で支出した
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 旅費交通費 | 10,000円 | 現金 | 10,000円 |
- タブレット端末代金として400,000円を現金で支出した(決算時に減価償却します)
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 備品 | 400,000円 | 現金 | 400,000円 |
- 占いに関する書籍代として50,000円を現金で支出した
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 図書研究費 | 50,000円 | 現金 | 50,000円 |
占い師が確定申告するときのポイント
最後に、占い師が確定申告をするとき注意すべきポイントについてまとめてみましょう。
売上の管理について
占い業においては現金売上が多く、売上計上のタイミングについて注意が必要です。基本的には支払いを受けた日ではなく、占いや鑑定を実施した月の売上として計上します。特に12月に実施した鑑定で翌月入金になるものについて、「売上」は計上しますが、未入金のものは「売掛金」として計上し忘れないよう注意が必要です。
領収書等の発行が困難な場合があるため、日々の売上を日付・金額ともに正しく記録しておくことが税務調査時のトラブル防止につながります。
必要経費の計上について
占いや鑑定のための特殊な衣装や占いに不可欠な支出は、基本的に必要経費として認められます。ただし、プライベートでも使える服や、占い業との関連性が薄い装飾品は否認されやすいため、事業に必須であることを説明できるようにしておきましょう。
また、タロットカード・占星術ソフト・専門書などの占い道具や、セミナー参加費・研修費も明確に経費化できます。自宅を鑑定場所や事務室として利用している場合、家賃や光熱費、通信回線料の一部を経費にすることができます。ただし、事業に使用している面積や時間などの合理的な基準で計算し、プライベート分と明確に区分分けすることが重要です。
占い師が本業か副業で確定申告の進め方は変わる
占い師の収入はそれを事業として行っていくのか、副業で行うのかで確定申告の進め方が変わってきます。
正しい確定申告を行うために、最初に占い師の仕事がいずれの所得に該当するかを判断し、それに合わせて確定申告の期限内に提出できるように書類等をあらかじめ準備しておきましょう。
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得
銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案
自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能
白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
追加料金なしで確定申告以外のサービスが使える
有料プラン(パーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラス)に登録すると、基本料金だけで請求書や契約のサービスを含む複数サービスを利用することができます。日々の業務や作業をまとめて効率化しましょう。
合わせて読みたいおすすめ資料
マネーフォワード クラウド確定申告では、さまざまなお役立ち資料を用意しています。 無料登録するだけで資料がダウンロード可能なので、ぜひ読んでみてください。会社員の確定申告 丸わかりガイド
青色申告1から簡単ガイド
個人事業主が知っておくべき経費大辞典
マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
家庭教師に確定申告は必要?個人契約や業務委託、学生の掛け持ちの場合は?
家庭教師をして所得を得ると、確定申告が必要になる場合とならない場合があります。家庭教師には業務委託や直接雇用の塾講師、個人契約などがありますが、契約形態によって所得税法上の所得区分…
詳しくみる個人事業主が選択できる4つの健康保険まとめ
会社員は、国民健康保険や各会社の保険組合に加入します。一方で、個人事業主は加入する健康保険を自分で選ばなければなりません。 しかし、これは逆に言うと自由に健康保険を選択することがで…
詳しくみる新聞代は確定申告で経費にできる?仕訳や軽減税率についても解説!
消費税が複数税率になる際、食料品とともに8%の税率になったものに、「新聞代」があります。 個人事業主においても、常時新聞をチェックする習慣のある方は多いと思います。新聞からは、総合…
詳しくみる確定申告で保育園の保育料は経費にできる?引き下げる方法も解説!
小学生などにかかる費用に比べて、それより小さい子ども達の通う保育園などに支払う費用のほうが大きくなることがあります。また、3歳になって保育料が無償化されても、給食費や送迎費などはか…
詳しくみる確定申告と地代家賃 – 収支内訳書の書き方から自宅の家賃を経費にする方法まで
事業所得の確定申告で用意する「収入内訳書」(白色申告の場合)、「青色申告決算書」(青色申告の場合)にはいずれも、経費の項目に「地代家賃」というものがあります。地代家賃とは、事業で使…
詳しくみる確定申告でガソリン代を経費にするには?勘定科目や仕訳例を解説
個人事業主が、自家用車を使って仕事の打ち合わせ場所などに移動するケースもあるでしょう。確定申告で経費にできるものの計上漏れや計算ミスを防ぐには、自家用車などのガソリン代をどのように…
詳しくみる


