【実録】初めての確定申告もこれで大丈夫! e-Taxの申告手順と訂正方法

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Bizpedia編集部のKです。2019年の確定申告のトレンドは「スマホで確定申告」ですね。国税庁がガンガンPRしているわりには、スマホで確定申告ができる対象者はごくわずかで、ツイッターなんかでも「使えないw」と呆れる声が散見されます。ご多分に漏れず私も対象外でした。

さて、私はおとなしくPCで確定申告書を作り、e-Taxの「ID・パスワード方式」を利用して電子申告することにしました。

年末調整のミスが判明してから早1カ月半。結論からいうと、ある理由から確定申告もミスっちゃったんですけど(訂正申告済み)、申告手順や訂正方法までちゃんと調べました。私と同じく、年末調整をミスって「初めて確定申告するよ!」という会社員の方はぜひ参考にしてみてください。

必要な書類を再確認

それでは確定申告書を作る準備を始めましょう。前々回でも確認しましたが、今一度、確定申告で必要な書類を確認します。同じ会社員でも受けたい控除などで必要な書類は異なるので、自分が用意する書類を事前にチェックしておきましょう。

<Kのプロフィール>
・27歳の会社員
・未婚独身、子供なし
・医療保険に加入している
・ふるさと納税をしている

Kが確定申告に必要な書類は次の3種類です。

<Kのケース:確定申告に必要な書類>
・確定申告書(A)(第一表・第二表):
 会社員は基本的にこれを使います。

・収入を証明する書類:
 源泉徴収票

・所得控除を受けるための書類:
 医療保険の控除証明書、ふるさと納税の寄附受領証明書

「確定申告書等作成コーナー」で給与所得を入力する手順


税務署で交付してもらってね

準備が整ったので、PCで確定申告書を作っていきましょう。大事なことなので何回でも言いますが、ここで説明するのは「ID・パスワード方式」による電子申告の方法です。「ID・パスワード方式」ってなんやねんって方はこちらから。ここからはステップごとに解説していきます。

①国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で作成開始

まずは国税庁の平成30年分の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、作成開始のボタンをクリックします。提出方法、利用者識別番号、暗証番号などを聞かれるので、順次回答していきましょう。この利用者識別番号や暗証番号が、いわゆるID・パスワードです。

②「給与・年金の方」を選択

事前準備が終了すると、確定申告書作成の本番へと進みます(クリーム色の背景の画面に遷移するのですが、なんだろう、テキストサイトじゃないんだけどキリ番カウンターが出てきそうな雰囲気)。

私の場合は会社員で、給与所得を申告するので「給与・年金の方」から作成開始します。

③申告書の作成を始める前に書類を確認

入力のために必要な書類を教えてくれるので、手元の書類を再チェックです。

④提出方法と生年月日を入力

作成した確定申告書をe-Taxで提出するか、印刷して税務署に提出するか聞かれるので、おうちから電子申告したい場合は「e-Taxにより税務署へ提出」を選択します。所得を申告する人の生年月日を入力しましょう。

⑤所得の種類を選択

申告する所得の種類を聞かれるので、給与所得のみ申告する場合は「給与のみ」を選択します。給与所得のほかに年金所得がある方は「給与と年金の両方」を選択しましょう。「年金所得ってなに?」って方は、次の記事をチェック。

>>年金受給者の方必見! 所得税がかかる場合や、確定申告が必要な場合は?

⑥勤務先の数を回答

私の場合は2018年4月に転職しているので、2018年は前の会社と今の会社から給与を支払われたことになります。なので、「給与の支払者(勤務先)の数」は「2か所以上である」を選択します。

「2018年はずっと同じ会社で働いていたよ」「源泉徴収票は1枚しかないよ」という方は、「1か所のみ」を選択しましょう。

⑦所得金額を入力

いよいよ所得金額を入力していきます。給与欄の右横にある「入力する」ボタンをクリックすると、次の画面が表示されるので、源泉徴収票を見ながら「①支払金額」から順に埋めていきます。

ここ注意点です。源泉徴収票が2枚以上ある場合、年末調整が済んでいる源泉徴収票があればそちらを先に入力していきます。「2枚合算して入力」とかやっちゃダメだからね! その気遣いは称賛する!

それにしても、入力画面のUIがなかなかよくてビビるな。

⑧社会保険料や生命保険料を入力

源泉徴収票に各種保険料の金額が記載されている方は、順次埋めていきます。「生命保険に入ってるのに源泉徴収票に記載ないよ!」といった場合は、後から追加できるのでここでは入力しません。

ここでは“あくまで源泉徴収票に記載されていることを転記する!”だけなので、そう焦らなくても大丈夫です。

⑨住宅ローン控除は「住宅借入金等特別控除の額」を入力

住宅ローンを利用して家を建てたり買ったりした方で、「住宅ローン控除を受けるよ」という場合は入力しましょう。住宅ローン控除を申請しない方は、「源泉徴収票の⑯及び⑰欄のいずれも記載がない」にチェックして次へ。

⑩地震保険料などがある人は入力

源泉徴収票1枚目の入力は大詰めです。地震保険料や国民年金保険料がある人は源泉徴収票にしたがって入力します。

最後に、源泉徴収票の一番下に記載がある「支払者」、つまり給与を支払ってくれた勤務先の住所などを入力します。

⑪1枚目の入力が終わったら、2枚目も同じように入力

1枚目の源泉徴収票の入力が完了したら、「給与所得の入力内容確認」というページが表示されます。No.1の欄に入力した内容が反映されているはずです。

問題なければ同じように2枚目の源泉徴収票も入力していきましょう。e-Taxって使いにくいのかなって勝手に思っていましたが、意外と簡単というか、源泉徴収票の各欄を転記していくだけなので想像以上にサクッと進む印象です。

「確定申告書等作成コーナー」で控除欄を入力する手順

さて、所得金額を入力できたら、次は各種控除を入力していきます。私の場合、「生命保険料控除」と「寄附金控除(ふるさと納税)」の2つの控除を受けます。メジャーどころでいうと、医療費控除を受ける方も多そうですね。どんな控除があるか知りたい方は、次の記事をチェックしてみてください。

>>どんな控除がある? 控除を受けるために必要な書類は?

①生命保険料控除を入力

まずは生命保険料控除を入力していきます。私は医療保険に入っており、もちろん生命保険料控除の対象です。保険会社から送られてきた生命保険料控除証明書を参考に、新制度か旧制度か、申告額はいくらかなどを確認しながら入力です。ここも、先ほどの源泉徴収票ではないですが、生命保険料控除証明書を見ながら転記していく感じです。

②ふるさと納税した人は寄付金控除を入力

みんな大好きふるさと納税の寄附金控除も入力していきます。これは各自治体から送られてきた寄附金受領証明書を見ながら転記します。

途中、「寄附金の種類」を聞かれて混乱しそうになりますが、ちゃんと「都道府県、市区町村に対する寄附金(ふるさと納税など)」と説明している項目があるのでこちらをチェック。

ここで注意したいのは、同じ自治体に納税した寄附金をまとめて入力しないことです。受領証明書1枚につき1件ずつ入力しましょうね。

③社会保険料控除の「年金」には要注意

ちょっとミスしそうになった点を共有しますが、「社会保険料控除」をポチると「国民年金」や「厚生年金」を選択する欄が出てくるんですよね。

これ、「ちゃんと年金払ってるよ~」って思わず入力しそうになっちゃうんですけど、会社員の場合、毎月給料から天引きされている年金は源泉徴収票の「社会保険料」のところですでに入力済みなんです。なので、ここで入力しちゃうと二重で入力することになっちゃうんです。

「控除や控除!!!」って血眼でやってるとうっかり入力しそうになるので気を付けましょう。


ここポチったら「年金」の欄が出てくるから注意してや

還付金 or 納税…運命の瞬間

あとは所得金額や控除の入力内容を確認します。確認が終わると「還付金 or 納税」と書いて「live or die」と読む、生死を分ける宣告が待っています。

思い出してください。この「Kの確定申告シリーズ」が始まったあの時、税理士資格を持つ社員Fさんは「源泉徴収いっぱい引かれてたはずだから還付金があると思うよー♪」って太鼓判を押していましたね?

いくらになるんやウッヒッヒー♪ これで焼肉行ったろ♪」と夢想にふけります。

さて運命の瞬間。

で、でた~~!!! 2万円の還付金~~!!! やりましたね。そんなに税金払いすぎてたんやな。よっしゃ焼肉行ける。

納税の場合は、振込とかクレカとかコンビニ支払いとか、いろんな納税方法があるので国税庁のサイトを検索検索~。

還付される方は振込方法を入力して、住所や氏名を埋めて行ったら確定申告完了です。お疲れ様でした!

と思ったら、確定申告もミスってた

確定申告終わったし還付金あるし最高、こんな簡単なら来年も確定申告しちゃう♪……とウキウキして、入力内容をもう一度見ていたところ。

「あれ? 年収減ってねーか?」

……はい、確定申告もミスりました。

一番最初に戻っちゃうんですが、そもそも私は去年4月に転職しています。今の会社に年末調整してもらうため、前職の源泉徴収票を持っていったら「乙欄になってますよ」と突き返されたわけです。実はこの源泉徴収票が“気持ちばかりの退職金”の源泉徴収票だったことがいま判明しました(汗)。

前職の去年1~3月分の源泉徴収票じゃなかったわけです。どおりで年収を計算したら少ないわけだ。まじうっかり、労務担当者には両手床につき頭下げて土下座したい。

というわけで、1~3月分の給与所得を申告せずに確定申告書を提出してしまったのです。ガーン。もう来年確定申告したくない

e-Taxの訂正は「どこかに“訂正申告”って書けばOK」?

とりいそぎ訂正しなきゃいけないのですが、調べるのも億劫になってきたので、手っ取り早くFさんに聞きにいきましょう。

K:e-Taxで間違えた内容を申告しちゃいました。どうしよ。

F:もっかい提出したらいいですよ。どっかの欄に「訂正申告」とか書いてたら全然OKだから!

K:え!? そんな楽勝なことある?(汗)

e-Taxのサイトを調べてたら、ありました。むしろ「訂正申告」とか書かなくても、確定申告期間ならe-taxで正しい確定申告書を再提出するだけで良いそう。

まとめ

ということで、再提出をして、「年末調整ミスった会社員の初めての確定申告」は終了です。初めての確定申告、振り返ってみると、「e-Tax」が想像以上にイケてるシステムだったので乗り越えられたのかなと思います。紙で申告の硬派な皆さんも、試しに電子申告をやってみたらハマるかもしれませんよ。それでは、皆さんの確定申告の成功をお祈りいたします。

関連の記事一覧

■2018年12月17日掲載:
【実録①】年末調整ミスった! 初めて確定申告するハメに…

■2019年1月25日掲載:
【実録②】確定申告時期に“引越し”で住所変更 どっちの住所を使う?

■2019年1月28日掲載:
【実録③】スマホで確定申告できる人・できない人 対象者はごく一部?

※掲載している情報は記事更新時点のものです。

Bizpedia編集部

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