- 更新日 : 2026年2月9日
外国人の確定申告のやり方は?対象となる所得や控除、必要書類をわかりやすく解説!
外国人でも、日本に居住者として居住し、日本の会社に勤めて給与を受けている場合、原則として所得税は年末調整で精算されるため、他に申告が必要な所得がなければ確定申告は不要です。しかし、海外から給与の支払いを受けている場合、その給与は日本の源泉徴収の対象とならないことが多く、確定申告をしなければなりません。
本記事では、外国人の確定申告をしなければならない所得の範囲について説明します。また、確定申告の際に受けられる所得控除の必要書類について、海外に送金している場合としない場合に分けて紹介するとともに、確定申告の方法もお伝えします。
目次
「マネーフォワード クラウド確定申告」なら日々の取引入力→申告書の作成→申告作業が、オンラインで完結します。
取引明細の自動取得と仕訳の自動作成に対応しており、手入力を減らしてカンタンに記帳・書類を作成。来年の確定申告は余裕を持って対応できます。
PC(Windows/Mac)だけでなく、スマホアプリからも確定申告が可能です。
外国人社員も確定申告が必要?
外国人でも、在留資格が「永住者」であり日本に居住して会社に勤めている場合は、日本人同様に年末調整が行われます。そのため、原則として確定申告は必要ありません。
しかし、日本国内だけでなく国外でも給与の支払いを受けている場合、その給与の内容によっては源泉徴収の対象とならないことがあります。この場合、確定申告が必要となることがあります。
確定申告書類を作成し、翌年2月半ば〜3月半ばの期限内に申告する必要があります。
この記事をお読みの方におすすめのコンテンツ4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気のガイドや無料セミナーを簡単に紹介します。無料登録だけでもらえますので、ぜひお気軽にご活用ください。
なお、マネーフォワード クラウド確定申告に無料登録いただくと、「確定申告 お役立ち資料集」から、下記の4つともまとめて閲覧・ダウンロードすることが可能です!
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
青色申告1から簡単ガイド
40ページ以上のガイドが無料でお得!図解でカンタン
「青色申告1から簡単ガイド」では、青色申告の基礎知識や、青色申告のやり方・書類の準備・記載方法、確定申告書の提出方法まで、分かりやすく解説しています。
白色申告1から簡単ガイド
これから初めて白色申告をする方や確定申告に不安がある方は、おすすめの1冊!
「白色申告1から簡単ガイド」では、白色申告の基礎知識や、白色申告のやり方・書類の準備・記載方法、確定申告書の提出方法まで、分かりやすく解説しています。
はじめての確定申告 不安解消セミナー
税理士法人 Five Starパートナーズ 代表「税理士Youtuberヒロ☆税理士」田淵 宏明 氏による、人気のセミナーを特別公開!
1時間以上の充実の内容を無料で公開しております。はじめて確定申告を行う方はもちろん、ご経験者の方にも参考になる内容です。
確定申告控除ハンドブック
確定申告で、正しく「控除」を活用できていますか?
「確定申告控除ハンドブック」では、確定申告の所得控除・税額控除を一覧表や必要書類の見本付きで分かりやすく解説しています
外国人の課税対象となる所得の範囲
所得税法上、個人の納税者は住所の有無や日本での居住期間で居住者と非居住者に分けられ、居住者はさらに非永住者と非永住者以外の居住者に分類されます。
そのため、外国人の課税対象となる所得の範囲も同じように考え、それぞれの居住形態で課税対象が異なります。

居住形態の特徴や、課税対象となる所得の範囲について見ていきましょう。
居住者の場合
居住者とは、日本国籍を有しておらず、過去10年以内に日本に住所または居所を有していた期間の合計が5年以下である個人のことです。
非永住者の所得は、国内源泉所得および国外源泉所得のうち国内に送金された部分が課税されます。
居住者は「非永住者」と「非永住者以外の居住者」に分けられます。
非永住者以外の居住者は、所得が発生した地の国内外を問わず、すべてが課税対象です。
非永住者の場合
非永住者とは、日本国内に住居および居所がない、あるいは国内に住居がなく現在まで引き続き1年未満しか居所を有していない個人のことです。
非居住者の場合、国内源泉所得のみに課税されます。
非居住者の場合
非居住者とは、国内に住居および居所がない、あるいは国内に住居がなく現在まで引き続いて1年未満のしか居所を有していない個人のことです。
非居住者の場合、国内で発生した所得にのみに課税されます。
外国人が確定申告で受けられる所得控除
外国人も確定申告により所得控除を受けられます。受けられる所得控除は居住者、非居住者によって異なり、年の途中で居住形態に変更がある場合は、控除ごとに取り扱いが異なります。
外国人が受けられる所得控除について、その内容を見ていきましょう。
居住者が受けられる所得控除
居住者(永住者・非永住者)は、配偶者(特別)控除や扶養控除など、15種類の所得控除をすべて受けられます。また、配当控除など、一定の税額控除についても要件を満たせば適用の対象となります。
ただし、次のような注意事項があります。
給与が年末調整されている場合でも、医療費控除など確定申告しなければ受けられない控除もあります。
非居住者が受けられる所得控除
非居住者は、原則として基礎控除と寄附金控除のみ適用されます。税額控除では、配当控除と政党等寄附金特別控除の対象です。それ以外の控除は受けられません。
ただし雑損控除に関しては、非居住者である期間において、日本国内に有する資産に生じた損失についてのみ適用されます。
年の中途で変更がある場合
居住形態が年の途中で変更になる場合、以下のように控除ごとに扱いが異なります。
外国人の所得税確定申告の方法
外国人が確定申告する際は、在留カードの写しなど、居住形態の確認に必要な書類の提出が必要や提示を求められることがあります。確定申告は翌年の期限内に、提出と税金の納付を行います。
外国人の所得税確定申告の方法について、紹介しましょう。
確定申告の必要書類
日本の会社に勤める外国人は、原則として毎月の給与から所得税が徴収されます。年度末に年末調整が行われますが、その際は会社に「給与所得者の扶養控除申告書」などを提出します。
国外の親族について扶養控除、配偶者控除、障害者控除、配偶者特別控除の適用を受ける場合、以下のような「給与所得者の扶養控除申告書」等を提出しなければなりません。
支出した金額を、以下のように記入します。

申告書と一緒に「親族関係書類」や「送金関係書類」、「留学ビザ等書類」、生活費や教育費の送金実績が確認できる書類を提出または提示する必要があります。
確定申告しなければならない所得がある場合、および年末調整で控除が計算に反映されていない場合に確定申告をします。
確定申告の必要書類としては以下のものがあります。
- 源泉徴収票
- 在留カードまたは特別永住者証明書の写し
- 居住形態等に関する確認書
- 預貯金通帳等の写し
国外に扶養親族がいる場合はさらに書類が必要です。
源泉徴収票
源泉徴収票は、1年間に支給した給料や納めた所得税が記載された書類です。
年末調整のあとに会社から発行されるため、住所・氏名や源泉徴収税額が正しいか確認をします。間違いがある場合には担当者に訂正の依頼が必要です。
在留カードの写し
在留カードは、日本に中長期在留している者に対し、許可に伴って交付されるカードです。年の途中に引越しをして源泉徴収票と在留カードの住居地が異なる場合は、賃貸借契約書や公共料金の領収書などを用意します。
在留カードに代えて、特別永住者証明書の写しでも可能です。
居住形態等に関する確認書
非永住者に該当する期間がある場合、「居住形態等に関する確認書」を添付します。確認書の記載は在留カードから内容を転記します。
預貯金通帳等の写し
預金通帳等の写しは、口座名義を確認するために添付します。
外国人の場合、還付金の受取口座の名義がカタカナ表記となっており、確定申告書に記載した氏名と表記が異なるケースが多いためです。
氏名の不備により還付金の振り込みができなくなることを防ぐため、任意で口座名義人の名前がわかる部分をコピーして提出します。
親族関係書類
国外に扶養親族がいて控除を受ける場合、次の2つのうちいずれかを添付します。
- 戸籍の附票の写し、その他の国または地方公共団体が発行した書類、国外居住親族の旅券の写し
- 外国政府または外国の地方公共団体が発行した書類(戸籍謄本、出生証明書、婚姻証明書など)
送金関係書類
扶養控除には、国外に生活費などを送金していることを証明する書類も必要です。
外国送金依頼書の控え、もしくはクレジットカードの利用明細書などで、居住者がその年、国外居住親族の生活費または教育費にあてる支払いをしたことがわかるものを用意します。
その他、38万円送金書類等の確認書類については、下記を参考にしてください。
参考:国外居住親族に係る扶養控除等の適用について|国税庁、「令和5年1月以後に非居住者である親族について扶養控除等の適用を受ける方へ」
確定申告および納税の期限
確定申告の期限は毎年2月半ば〜3月半ばです。納税は3月15日までとなり、土日祝日にあたる場合は翌日以降の平日が期限になります。
還付がある場合は、指定した口座に1カ月〜1カ月半を目安に還付金が振り込まれます。
外国人が確定申告をしないとどうなる?
外国人の確定申告の義務があるのにしない場合、日本人の場合と同じく延滞税や無申告加算税などのペナルティが課されます。延滞税は期限の翌日から納付するまでの日数に応じて計算されます。
無申告加算税は本来納付すべき税金に加えて課せられるもので、罰金のような性質です。確定申告で納付する金額が50万円までは15%、50万円を超え300万円以下の部分は20%、300万円を超える部分は30%の割合を乗じて計算されます。
ただし、期限後の納付が税務署の調査を受ける前に自主的に期限後申告を行った場合や、やむを得ない事業があると認められる場合には、無申告加算税が軽減または課されないことがあります。
一方、仮装や隠蔽などの不正行為により故意に確定申告をしない場合は脱税にあたり、「5年以下の懲役もしくは最大500万円以下の罰金、またはその両方」が課されます。
外国人が日本から出国する場合は年末調整の対象!
外国人が海外に転勤した場合、出国する日までに年末調整を行います。
年末調整の対象になるのは、その年の年末までに支払われる給与の予定額が2,000万円以下の場合で、年末まで日本に居住しないことが確定している場合です。出国するまでに支払いが確定した給与に対し、年末調整を行います。
控除の対象となる社会保険料や生命保険料などは、海外に出国するまでに支払い済みの金額が対象です。ただし、扶養控除や配偶者控除については、出国時点の状況に基づいて判定されます。
外国人に年末調整は必要かについては、以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてください。
外国人も忘れずに所得税を納付しましょう
外国人でも日本に居住して会社勤めをしている場合、日本人と同じく年末調整が行われます。しかし、海外から給与の支払いを受けている場合は、その内容によっては確定申告が必要となることがあります。また、外国人には所得控除が適用される場合もあり、年末調整で手続きできない場合は確定申告しなければなりません。
所得税の確定申告が必要な場合は忘れずに、期限内に納付するようにしましょう。
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得
銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案
自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能
白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
追加料金なしで確定申告以外のサービスが使える
有料プラン(パーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラス)に登録すると、基本料金だけで請求書や契約のサービスを含む複数サービスを利用することができます。日々の業務や作業をまとめて効率化しましょう。
合わせて読みたいおすすめ資料
マネーフォワード クラウド確定申告では、さまざまなお役立ち資料を用意しています。 無料登録するだけで資料がダウンロード可能なので、ぜひ読んでみてください。会社員の確定申告 丸わかりガイド
青色申告1から簡単ガイド
個人事業主が知っておくべき経費大辞典
マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
マイナンバー通知カード廃止で確定申告への影響は?
マイナンバー通知カードが廃止されたと知り、これまでと同様の手続きでは確定申告できないと不安になっている人もいるでしょう。本記事では、これまで通りマイナンバー通知カードが利用できる場…
詳しくみるフリーターの確定申告をわかりやすく解説!条件や必要書類も
フリーターにも確定申告が必要な場合があることをご存知でしょうか?ここではどんな場合にフリーターが確定申告しなければならないのか、その理由と仕組みを紹介します。 またもし確定申告が必…
詳しくみるフリーランスに確定申告は必要?やり方から節税方法まで解説
会社に属さず、フリーで仕事を請け負う働き方を、フリーランスといいます。フリーランスへの支払いは原則として給与ではなく報酬として支払われるため、契約先の会社で年末調整は行われません。…
詳しくみる譲渡所得とは?不動産売却時の確定申告の方法、必要書類を解説
不動産を売却して得た利益は譲渡所得と呼ばれ、確定申告が必要になることがあります。譲渡所得の確定申告にかかわるのは、課税所得金額や特例適用の有無です。また、特例は節税につながる可能性…
詳しくみる確定申告でガソリン代を経費にするには?勘定科目や仕訳例を解説
個人事業主が、自家用車を使って仕事の打ち合わせ場所などに移動するケースもあるでしょう。確定申告で経費にできるものの計上漏れや計算ミスを防ぐには、自家用車などのガソリン代をどのように…
詳しくみる土地は減価償却できない?その他の経費や特例による節税方法も解説!
減価償却とは、固定資産の耐用年数に応じて、その固定資産の取得価額のうち価値が減少した部分の金額を減額することです。 固定資産には、有形固定資産や無形固定資産があります。中でも土地や…
詳しくみる



