白色申告もe-Taxを利用できるのをご存じですか?e-Taxを利用する前はすべて手書きで転記し、項目ごとにわざわざ計算する必要があったため、どこかで間違えてしまうとすべてやり直しになってしまい大変でした。

しかしe-Taxを利用すれば、必要な項目はすべて自動計算してくれるので、金額を入力するだけで、正しく申告することができます。

白色申告をe-Taxでする方法まとめ

e-Taxで申告するメリット

白色申告する方法として、以下の3つの方法があります。

1.税務署に直接申告
2.税務署に郵送
3.e-Taxで電子申告

1と2は確定申告書Bと収支内訳書を使用して申告することになりますが、3のe-Taxを利用すれば、紙に出力することなくデータ申告することができます。

データのまま申告することで、以下のメリットがあります。

・複写式の申告書を記入する作業から解放される
・経費や控除に必要な証憑書類の提出が不要
・自宅から一歩も出ずに申告完了

e-Taxの利用可能時間

e-Taxの利用可能時間は、平成30年1月15日(月)8:30~同年3月15日(木)24:00となっています。
※土日祝日を含む上記全期間利用可能
※メンテナンス時間を除く24時間
※メンテナンス時間3月15日(木)以外の毎週月曜日午前0時~午前8時30分

参考:平成26年分の所得税確定申告期におけるe-Tax及びe-Tax・作成コーナーヘルプデスクの受付時間について

e-Taxで白色申告をするための準備

個人と法人の違い

e-Taxを利用する場合、個人も法人も「電子証明書」とそれを読み取るための「ICカードリーダライター」が必要となります。

個人の電子証明書は「地方公共団体による公的個人認証サービスとしての電子証明書」、法人の電子証明書は「商業登記に基づく電子証明書」を利用することになります。e-Taxは国税庁管轄ですが、商業登記に関しては法務省管轄になるため、混乱しないようにしましょう。

準備する物

e-Taxで電子申告するために必要なものは、以下の通りです。

・電子証明書
・ICカードリーダライター
・使用環境(OSやブラウザ)の確認作業

特に、電子証明書は有効期間が3年間(住民基本台帳カード)又は5回目の誕生日まで(マイナンバーカード)となっているので、いざ申告しようとしても期限が切れていたということにならないように、十分に余裕を持って準備するようにしましょう。

参考:e-Taxをご利用になる場合の事前準備

農業所得がある場合

備え付け帳簿の種類は以下の6種類です。

1.現金出納帳
2.売掛帳
3.買掛帳
4.経費帳
5.固定資産台帳
6.農産物受払帳

特に注意すべき点は、以下の点が挙げられます。

・現金出納帳が売上帳の役割を果たしている
・受け取った小切手は現金出納帳、振り出した小切手は当座預金からの引き出しとなること
・農産物の家事消費分は、売掛帳にて管理する
・固定資産の減価償却方法は、あらかじめ届け出た内容で計算すること

不動産を所有している場合

不動産所得者の記帳に関しては、収入と経費に大別して合計金額を一括記載すれば十分です。
収入(賃貸料、礼金権利金更新料、名義書換料その他雑収入)に対する、取引年月日、事由、相手方、金額といった情報を、契約書や領収書ベースで一括記載します。賃借人ごとの家賃振込としてもいいですし、○月分8名分として合計金額を記載しても、どちらでも大丈夫です。

費用に関しては、支払地代や借入金利子、損害保険料や修繕費といった項目に対する取引発生日や金額をまとめて記入すれば事足ります。

山林を所有している場合

山林を伐採したことによる収入がある場合、山林所得として記帳していきます。山林の伐採、譲渡などによる収入と、山林に関する費用を、取引ごとに記載します。

まだ伐採していない山林や譲渡しない山林があり、維持するのに必要な費用は、年末にまとめて整理を行ないます。

平成26年1月からの変更点

いままでの白色申告は、記帳したり帳簿を保存する必要はありませんでした。しかし平成26年1月より、白色申告に関しても、記帳することと帳簿を保存することが義務付けられました。

青色申告にある10万円控除と65万円控除はありませんので、厳密に記載する必要はなく、1日の合計額をまとめて記帳する程度の簡単なもので大丈夫です。

参考:平成26年1月から記帳・帳簿等の保存制度の対象者が拡大されます

白色申告ガイド

e-Taxの使い方

それでは実際に、クラウド会計ソフトを利用した状態で、確定申告の白色申告をe-Taxでする方法を順番に解説していきたいと思います。

おおまかな流れは以下の通りです。

1.クラウド会計システムにて必要データを追加登録
2.e-Taxソフトのインストールおよび各種設定
3.クラウド会計システムから「e-Taxソフト用ファイル(拡張子.xtx)」の作成
4.e-Taxソフトへ「e-Taxソフト用ファイル(拡張子.xtx)」の取り込み

1.クラウド会計システムにて必要データを追加登録

 

確定申告に必要なデータを入力していきます。提出先の税務署名や氏名、連絡先といった基本情報から、仕訳データから読み取ることのできない収入や控除に関するデータを入力します。e-Taxに必要な利用者識別番号16ケタを入力することもありますので、e-Tax側の設定と多少前後することもあるかもしれません。

2.e-Taxソフトのインストールおよび各種設定

 

e-Taxソフト(共通プログラム).exeをダウンロードしてから、共通プログラムや科目プログラムをインストールします。その後、利用者ファイル(拡張子は.ncc)を作成するなどの初期登録作業を行ないます。

3.クラウド会計システムから「e-Taxソフト用ファイル(拡張子.xtx)」の作成

 

決算や申告のメニューから、e-Taxソフトに取り込むための各種データを作成します。拡張子は.xtxです。ダウンロードした場所を忘れないようにしましょう。

4.e-Taxソフトへ「e-Taxソフト用ファイル(拡張子.xtx)」の取り込み

 

作成したe-Taxソフト用ファイルを、e-Taxソフトへ取り込みます。e-Taxソフトメニューの作成→申告・申請等から申告・申請等一覧を表示します。申告・申請等一覧画面から「組み込み」ボタンをクリックし、3の.xtxファイルを選択し、帳票一覧をクリックします。帳票一覧画面から表示したい帳票を選択して、帳票編集から申告を行ないます。

保管しなければならい書類、捨ててもいい書類

法律で規定されている保管しなければならい書類は以下のとおりです。

保存が必要なもの 保存期間
帳簿 法定帳簿 7年
任意帳簿 7年
書類 決算に関する棚卸表等 5年
決算に関する棚卸表等

 

所得税法上規定されてはいないけれど、捨ててよいのか不安な書類は保管しておくと安心です。保存期間を過ぎた書類は、破棄することができます。

参考:白色申告の方の記帳・帳簿等の保存制度について

まとめ

白色申告も青色申告同様に、記帳・帳簿の保管が義務付けられたことにより、青色申告との差異がなくなってきています。

もともと青色申告制度は、事業者の記帳レベルを上げるために65万円控除といった特典を付与することで、定着されることが狙いでした。しかしすでに60年以上が経過し、記帳義務のない白色申告が時代にそぐわなくなってきたという経緯があります。

e-Taxやクラウドシステムなどを上手に利用して、手間のかかる申告作業を効率よく乗り切りましょう。



記帳義務化に対応の白色申告フリーソフト
白色申告ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」

日々の記帳や白色申告はサポート充実の白色申告ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」を是非ご利用下さい。

Pocket