• 更新日 : 2026年8月4日

内定辞退の理由を聞かれたらどう答える?電話・メールの例文と新卒・転職別の伝え方を解説

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Point内定辞退の理由はどう伝える?

内定辞退の理由は「感謝・辞退の意思・簡潔な理由・お詫び」の順で、電話とメールを組み合わせて誠実に伝えることが基本です。

  • 決意が固まったら即日連絡が鉄則
  • 他社入社・条件不一致など理由別に表現を工夫する
  • しつこく聞かれたら同じ理由を丁寧に繰り返す

Q. 内定承諾後でも辞退できる?

A. 法的には辞退可能です。ただし企業への迷惑が大きくなるため、より丁寧なお詫びが必要です。

内定辞退の理由をどう伝えればいいか、あるいは理由をしつこく聞かれたときにどう対処すれば失礼にならないか、悩む方は少なくありません。この記事では、内定辞退の申し出に必要なマナーから、状況・理由別の伝え方、電話とメールの例文、理由を深掘りされた際の切り返し方まで、新卒・転職(中途採用)それぞれの注意点を交えながら詳しく解説します。

内定辞退の理由を伝える際の基本的なマナーとは?

内定辞退の連絡は、社会人としてのマナーを守り、誠実に対応することが重要です。円満な関係を維持するためにも、以下の基本的なポイントを心がけましょう。

決意が固まったらすぐに連絡する

内定を辞退する決意が固まったら、可能な限り早く連絡するのが鉄則です。企業はあなたが入社することを見越して、人員計画や受け入れ準備を進めています。連絡が遅れるほど、企業側にかかる負担は大きくなります。

内定辞退はいつでも可能であり、法的に何日前までに行わなければならないという定めはありません。内定辞退の意思表示から2週間が経過することで辞退は有効となりますが、早ければ早いほど迷惑を最小限に抑えられます。

電話で直接伝え、メールでも記録を残す

内定辞退の連絡は、まず電話で直接伝えるのが最も丁寧な方法です。採用担当者に口頭で辞退の意思とお詫びを伝えることで、声色や言葉から誠意が伝わりやすくなります。電話の後に改めてメールでも連絡を入れておくと、正式な記録として双方に残るため確実です。電話が繋がらない場合は、先にメールを送り、後ほど改めて電話をかけるようにしましょう。

感謝とお詫びを誠実に伝える

内定を辞退するとはいえ、選考に時間と労力を割いてくれた企業への感謝の気持ちを忘れてはいけません。内定をいただいたことへのお礼と、期待に沿えず辞退することへのお詫びを誠実に伝えましょう。どのような理由であれ、最後まで丁寧な姿勢を崩さないことが、社会人としての信頼を保つ上で大切です。

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内定辞退の理由として伝えやすいものはどれ?

内定辞退の主な理由と、企業への伝えやすさを以下の表にまとめます。

辞退理由 伝えやすさ ポイント
他社への入社を決めた 正直に伝えてよい。他社批判は避ける
希望職種・業務内容との相違 企業批判でなく自身の希望との相違として伝える
志望業界が変わった 変化のきっかけを簡潔に説明する
条件面(給与・勤務地など)のミスマッチ 待遇比較を前面に出しすぎず、キャリアプランの観点で伝える
家庭の事情 詳細は不要。「一身上の都合」でも可
進学・留学が決まった 客観的な事実として伝えやすい
自信がない・スキル不足 そのままは避け、適性・キャリアプランの観点に変換する

【例文付き】内定辞退の理由別の伝え方

内定辞退の断り方は、理由によって表現を工夫する必要があります。ここでは、よくあるケース別に、適した伝え方と具体的な例文を紹介します。

他社への入社を決めた場合

最も一般的な辞退理由です。正直に伝えて問題ありませんが、辞退する企業への配慮を忘れず、他社と比較して批判するような表現は避けましょう。

例文

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。大変恐縮ながら、慎重に検討を重ねた結果、誠に勝手ながら今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。別の企業様とのご縁があり、そちらに入社することを決意いたしました。最後まで悩みましたが、自身の適性や将来のキャリアを考え、このような決断に至りました。

希望の職種・業務内容と異なる場合

配属先や担当業務が自身の希望と異なっていたケースです。企業の制度を批判するのではなく、あくまで自身の希望との相違という視点で伝えましょう。

例文

内定のご連絡、誠にありがとうございます。光栄な機会をいただきながら大変恐縮ですが、今回の内定を辞退させていただきたく存じます。選考でお話を伺う中で、私が希望しておりました業務内容と、実際にご担当いただく業務に相違があると感じました。自分のキャリアプランと照らし合わせて熟考した結果、このような決断をいたしました。

志望業界が変わった場合

選考途中で他の業界への関心が高まり、志望の方向性が変わったケースです。唐突に「業界が変わった」と伝えると印象が悪くなることもあるため、考えが変わった背景を簡潔に添えると誠実さが伝わります。

例文

内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。大変恐縮ではございますが、今回の内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。選考を進める中で、もともと関心を持っておりました〇〇業界でのキャリアを改めて検討したいという思いが強くなり、このような決断に至りました。貴社の選考を通じて多くのことを学ばせていただいたことに、心より感謝申し上げます。

家庭の事情で辞退する場合

親の介護や転居など、家庭の事情はプライベートな内容のため、詳細を話す必要はありません。「一身上の都合」と伝えるだけでも社会的に通用しますが、差し支えない範囲で簡潔に触れると、より誠実な印象を与えられます。

例文

内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。誠に心苦しいのですが、家庭の事情により、貴社での勤務が難しい状況となってしまいました。そのため、誠に勝手ながら内定を辞退させていただけますでしょうか。個人的な事情でご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。

条件面(給与・勤務地など)のミスマッチ

給与水準や勤務地、働き方といった労働条件が自身の希望と合わなかった場合は、他社との比較を前面に出すのではなく、自身のキャリアプランや生活状況との兼ね合いとして伝えるのが無難です。

例文

内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。大変光栄に存じますが、改めて自身の今後のキャリアや生活環境を見直した結果、現時点では貴社でのご勤務が難しいと判断いたしました。誠に勝手ながら、今回の内定を辞退させていただきたく存じます。ご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。

自信がない・スキル不足を感じる場合

「自分のスキルでは貢献できる自信がない」と感じた場合でも、そのまま正直に伝えるのは避けましょう。企業はあなたのポテンシャルや能力を評価して内定を出しており、「自信がない」という言葉は「自社をしっかり理解してくれていないのか」とネガティブな印象を与えかねません。自身の適性やキャリアプランとの相違という観点に変換して伝えることが賢明です。

例文

熟考を重ねた結果、自身の適性と、貴社で求められる専門性を照らし合わせたとき、現時点では私の能力が十分でないと判断いたしました。貴社にご貢献できるレベルには至っていないという考えに至り、誠に不本意ながら内定を辞退させていただきたく存じます。

内定辞退の連絡方法は?電話・メールの例文を紹介

内定辞退の連絡は、電話とメールを組み合わせるのが最も丁寧です。それぞれのポイントを確認し、スムーズな対応を心がけましょう。

電話で連絡するポイントと例文

電話では、まず採用担当者本人に代わってもらいます。不在の場合は、改めてかけ直す旨を伝えましょう。

会話の流れは以下の通りです。

  1. 大学名・社名と氏名を名乗る
  2. 採用担当者に取り次いでもらう
  3. 内定のお礼を伝える
  4. 辞退の意思を明確に伝える
  5. 簡潔に理由を述べる
  6. お詫びを伝え、お礼で締める

電話での会話例

「お世話になっております。先日内定のご連絡をいただきました、〇〇大学の〇〇と申します。採用ご担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。」

(担当者が出たら)

「お世話になっております。此度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変恐縮ではございますが、慎重に検討を重ねた結果、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。別の企業様への入社を決めた次第でございます。貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となってしまい、誠に申し訳ございません。」

緊張するかもしれませんが、はっきりと聞き取りやすい声で、誠意を込めて話すことが重要です。

メールの件名と本文の書き方

メールの件名は、一目で内容がわかるように「内定辞退のご連絡/〇〇大学 氏名」の形式で書きましょう。本文は電話と同様に、お礼・辞退の意思・理由・お詫びを記載します。誤字脱字がないか、送信前に必ず確認しましょう。会社の営業時間内に送るのがビジネスマナーです。

件名:内定辞退のご連絡/〇〇大学 氏名

株式会社〇〇 人事部 〇〇様

お世話になっております。 〇〇大学の〇〇(氏名)です。

この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

このような光栄な機会をいただき大変恐縮ですが、慎重に検討を重ねた結果、誠に勝手ながら、今回の内定を辞退させていただきたく存じます。 自身のキャリアプランを改めて考え、別の企業とのご縁を感じたため、今回の決断に至りました。

貴社には多大なるご迷惑をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます。 選考を通じて多くのことを学ばせていただき、〇〇様をはじめ、皆様には大変お世話になりましたこと、重ねて御礼申し上げます。 本来であれば直接お伺いしてお詫びすべきところ、メールでのご連絡となりましたことをご容赦ください。

末筆ではございますが、貴社の益々の発展を心よりお祈り申し上げます。

理由をしつこく聞かれた場合の対処法は?

採用担当者から辞退理由を深掘りされたり、翻意を求める発言があったりすることがあります。そのような場合でも、毅然として丁寧に対応することが重要です。

なぜ理由を聞かれるのか

企業が辞退理由を聞くのは、単純に残念に思うからだけでなく、自社の採用活動や魅力訴求の改善に役立てたいという意図もあります。理由を聞かれること自体はよくあることなので、焦らずに対応しましょう。

対処法:一点に絞った理由で丁寧に繰り返す

しつこく聞かれた場合は、「熟考の末の最終的な決断であること」をはっきり伝えた上で、同じ理由を丁寧に繰り返すのが基本的な対処法です。感情的になったり、不必要に詳細を語ったりする必要はありません。

切り返し例

「大変恐れ入りますが、慎重に検討を重ねた末の最終的な決断でございます。貴社にはご迷惑をおかけして誠に申し訳ないのですが、意思は変わりません。選考を通じてお世話になりましたこと、改めて心より感謝申し上げます。」

辞退を受け入れてもらえない・脅しを受けた場合

辞退を承諾しないと言われたり、損害賠償を示唆されたりすることは、法的には通らない対応です。職業選択の自由が憲法で保障されているだけでなく、内定によって成立した労働契約も原則として自由に解除可能です。そのため、内定辞退を理由に損害賠償を請求されることは基本的にはありません。もし過度なプレッシャーを感じた場合は、大学の就職課や都道府県の労働局、ハローワークに相談することができます。

新卒・転職(中途採用)別の注意点は?

新卒と転職では、企業側の期待値が異なるため、辞退の際に注意すべきポイントも変わります。

新卒の場合

新卒採用はポテンシャルを重視されるため、スキル不足や自信がないといった理由は避けましょう。「自分のキャリアプランと照らし合わせて」など、前向きな理由に変換するのが無難です。また、同じ業界内で就職活動を続ける場合、辞退した企業の取引先に就職する可能性もゼロではありません。業界は意外に狭いため、最後まで誠実な対応を心がけることが将来の自分を守ることにもつながります。

転職(中途採用)の場合

転職者は即戦力として期待されています。そのため、業務内容や待遇、勤務地といった具体的な条件面でのミスマッチを理由にすることは、新卒に比べて伝えやすいでしょう。ただし、前職や他社の不満を並べ立てるのは避けるべきです。あくまで自身の希望条件との比較という客観的な視点で伝えることが重要です。転職エージェント経由で内定を得た場合は、まずエージェントの担当者に辞退の意思を伝え、その後の対応について指示を仰ぎましょう。

内定辞退でよくある質問

内定辞退でよくある質問を紹介します。

内定承諾後に辞退することは可能?

内定承諾書にサインした後でも、法的には辞退することが可能です。内定により成立した期間の定めのない労働契約は、原則としていつでも解除可能となるため、企業側が辞退を理由に損害賠償を請求することは基本的にはできません。ただし、承諾後の辞退は企業にかける迷惑がより大きくなるため、これまで以上に誠心誠意、丁重にお詫びする必要があります。

複数社から内定が出た場合の断り方は?

基本的なマナーは一社だけを断る場合と変わりません。各社に誠実に個別対応することが重要です。他社と比較するような発言は避け、一社一社に対して丁寧に向き合う姿勢を忘れないようにしましょう。

内定辞退を伝えた後、書類を返送する必要はある?

企業から受け取った内定承諾書や入社関連書類がある場合、企業の指示に従って返送するのが一般的です。辞退の連絡をする際に、書類の取り扱いについても確認しておくとスムーズです。特に指示がなければ「お預かりしている書類がございましたら、ご指示に従い返送いたします」と一言添えると丁寧な印象になります。

内定辞退の理由を伝える前に知っておきたい企業の評価基準

マネーフォワードでは、新卒採用においてインターンシップ業務に関与した経験がある担当者を対象に、採用時の評価に関するアンケート調査を実施しました。

企業はスキルよりも熱意や協調性を重視している

実務上で重視している評価項目として、最も多かったのは入社に対する熱意や志望度の強さで35.9%でした。次いで、社員や他の参加者に対するマナーやコミュニケーション能力が35.6%、グループワーク等におけるリーダーシップや協調性が33.6%となっています。一方で、専門知識や技術的なスキルの高さは29.1%にとどまりました。

このデータから、企業は単なる技術的なスキルよりも、熱意やコミュニケーション能力といったポテンシャルを高く評価して内定を出していることが分かります。そのため、内定辞退の理由としてスキル不足や自信のなさをそのまま伝えることは、企業の評価と矛盾し、納得感を得られにくくする可能性があります。辞退を伝える際は、スキル不足を言い訳にせず、自身のキャリアプランや適性に基づいた前向きな理由を誠実に伝えることが大切です。

出典:マネーフォワード クラウド、実務上重視している評価項目【インターンに関する調査データ】(回答者:インターンシップ業務に関与したことがある方604名、集計期間:2026年6月実施)

内定辞退の理由は誠実かつ簡潔に伝えることが大切

内定辞退は、自分の将来を真剣に考えた末の正当な決断です。辞退理由の伝え方は、他社入社・業務内容の相違・家庭の事情など状況によって異なりますが、どのケースでも「感謝・辞退の意思・簡潔な理由・お詫び」の順に伝えることが基本です。理由をしつこく聞かれた場合も、毅然と丁寧に繰り返すことで円満に手続きを終えられます。この記事の例文やポイントを参考に、誠意ある言葉で意思を伝えてください。

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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