- 作成日 : 2026年5月19日
【2026年最新】勤怠管理に役立つ!おすすめの本9選
勤怠管理に役立つ本は、初心者向けの入門書から実務対応の専門書まで目的別に選ぶことが重要です。
- 初心者の基礎固め:全体像や最新ルールを視覚的に学べる図解入りの入門書
- 実務者のマニュアル:法令・通達の根拠や規程例を網羅した辞書的な専門書
- イレギュラー・疑問解消:現場のよくある相談やケーススタディに素早くアクセスできるQ&A形式の実務書
Q. 初心者が最初に読むべき本は?
A. 勤怠管理の土台となる労働基準法と自社のルール(就業規則)の関係性を分かりやすく解説している入門書がおすすめです。時間外労働の上限規制やテレワーク・副業といった最新の働き方に対応した図解入りのものを選ぶと、つまずくことなく実務の全体像を把握できます。
勤怠管理は、労働時間の把握、残業代の計算、有給休暇の付与・取得状況の管理、休日の振替対応など、人事労務担当者が日々取り組む業務の中核を担う領域です。複数の法令が関わるうえ、近年は法改正の動向も多く、押さえておくべき情報が次々と出てきます。
勤怠管理を正しく運用するためには、その土台となる労働時間や有給休暇のルールを体系的に押さえておくことが欠かせません。判断に迷ったときに開ける1冊が手元にあると、勤怠管理の業務は驚くほど落ち着きます。
本記事では、勤怠管理の判断軸となる法律知識や実務ルールを学べる本を、目的別に9冊厳選してご紹介します。
目次
勤怠管理の基本を体系的に学べる本
人事労務に異動したばかりの方や、勤怠管理を初めて担当する方にもわかりやすい入門書として、以下の4冊をおすすめします。
- 事業者必携 入門図解 2024年問題に対応! 労働時間・休日・休暇・休業の法律と手続き
- 補訂版 図解 労働時間管理マニュアル
- 最新版 図解でハッキリわかる 労働時間、休日・休暇の実務
- 2026-2027年版 図解わかる労働基準法
以下で、それぞれの特徴を紹介します。
事業者必携 入門図解 2024年問題に対応! 労働時間・休日・休暇・休業の法律と手続き
三修社の「事業者必携」シリーズに収録されている、勤怠管理の周辺ルールをまとめて押さえられる入門書です。
「勤務間インターバルってどう運用すれば良いんだろう」「テレワークの労働時間はどう数えるんだっけ」「副業をしている社員の時間通算、これで合っているのか」――勤怠管理を担当していると、こうした疑問が日常的に湧いてきます。本書はそうしたテーマを横断的にカバーしており、引き出しを増やしていくのに役立つ構成です。
建設業や自動車運転業務での上限規制適用といった、いわゆる2024年問題に関する記述や、三六協定の書式サンプルも収録されているため、業種特有の論点を抱える担当者にも参考になります。
「まずは勤怠管理の地図を1冊で手に入れたい」という方の最初の1冊として向いています。
事業者必携 入門図解 2024年問題に対応! 労働時間・休日・休暇・休業の法律と手続き
補訂版 図解 労働時間管理マニュアル
日本法令から刊行されている、労働時間に関する制度を実務目線で整理した1冊です
労働時間の論点は、条文を読んだだけではしっくり来ないことが多くあります。本書は、計算式や図表をふんだんに使いながら、抽象的になりがちな労働時間の考え方を、目で見て掴める形に整理しているのが特徴です。
専門業務型裁量労働制をめぐる近年の法令改正にも対応した補訂が加えられているため、裁量労働制を導入している企業の担当者にも使いやすくなっています。
社内勉強会の資料を作るとき、新任の管理職に労働時間のルールを説明するとき、自社の運用を点検したいとき――こうした「自分の理解を、誰かに伝える形に変える」場面で頼れる1冊です。
最新版 図解でハッキリわかる 労働時間、休日・休暇の実務
日本実業出版社から刊行されている、図解中心の入門実務書です。1テーマを見開きで完結させる紙面づくりがされており、ページを開くたびに1つの論点に集中できます。
所定労働時間と法定労働時間の違い、割増賃金の計算、休憩の与え方など、勤怠管理を始めて間もない頃に必ずぶつかる基本論点を、視覚的に理解していけるのが本書の良さです。働き方改革関連法による主な改正(時間外労働の上限規制、有給休暇の時季指定義務化、勤務間インターバル制度など)にも触れられています。
紙面の読みやすさを活かして基礎を一通り押さえつつ、2024年以降の動向は公的資料で補っていくと、知識の鮮度を保ちやすくなります。「電車のなかでも読める入門書」を探している方にフィットします。
2026-2027年版 図解わかる労働基準法
新星出版社の「図解わかる」シリーズとして毎年改訂されている、労働基準法のロングセラー入門書です。労基法のルールに、就業規則のつくり方を重ね合わせて解説しているのが特徴です。
勤怠管理は、労働基準法という土台のうえに自社の就業規則・運用ルールが乗っている構造になっています。本書はその土台部分から読み解いていく構成のため、「個別ルールはなんとなく覚えたけれど、全体の根拠が腹落ちしていない」という方の理解を整え直すのに向いています。最新版では令和8年度の法改正に対応しており、労働時間や割増賃金といった勤怠管理の中核論点を、現行ルールにそって確認できます。
毎年改訂が続いているシリーズなので、「年に1回、最新版に買い替えてキャッチアップしていく」という使い方をしたい方にも合っています。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
労働時間管理の基本ルール【社労士解説】
多様な働き方を選択できる「働き方改革」が世の中に広まりつつありますが、その実現には適切な労働時間管理が欠かせません。
労働時間に関する用語の定義や休憩・休日のルールなど、労働時間管理の基本ルールを社労士が解説します。
時間外労働の管理 労基法違反から守る10のルール
年5日の有給休暇の取得が義務化され、企業には正確な休暇管理が求められています。
本資料では、有給休暇に関する基本ルールをはじめ、よくあるトラブルへの対処方法を社労士がわかりやすく解説しています。
出勤簿(エクセル)
従業員の労働時間を正確に把握することは、企業の労務管理における重要な業務です。
本資料は、日々の勤怠管理にご利用いただける「出勤簿」のテンプレートです。 Microsoft Excel(エクセル)形式ですので、ダウンロード後すぐに編集してご活用いただけます。
勤怠管理表(ワード)
従業員の勤怠状況を正確に把握することは、労務管理の重要な基盤となります。
本資料は、日々の勤怠管理にご利用いただける「勤怠管理表」のテンプレートです。 Microsoft Word(ワード)形式ですので、ダウンロード後すぐに編集してご活用いただけます。
勤怠管理の実務マニュアルとして役立つ本
実務経験を積んだ担当者が、判断に迷う場面でリファレンスとして引ける専門書です。論点を深く掘り下げたいときに、辞書的に活用できます。
勤怠管理の実務マニュアルとしては以下の3冊がおすすめです。
- 第4版「労働時間管理」の基本と実務対応
- 6訂版 労働時間管理完全実務ハンドブック
- 労働基準法解釈総覧 改訂17版
以下で、それぞれの特徴を紹介します。
第4版「労働時間管理」の基本と実務対応
労務行政から刊行されている、労働時間管理に焦点を絞った実務書です。直近の改訂で、テレワークや副業・兼業に関する記述が加わり、いま現場で起きているテーマに追いついた内容に更新されています。
労働時間制度の全体像から、変形労働時間制・フレックスタイム制、みなし労働時間制、時間外・休日労働、割増賃金、年次有給休暇まで、勤怠管理の中核となる論点を一通りカバーしています。実務でよく出る質問への回答、協定例・規程例、法令遵守チェックシートが添えられているため、自社の運用を点検したい場面にも参照しやすい構成です。
「労働時間まわりの論点を、法的な根拠から納得感を持って整理したい」担当者にとって、信頼できる相棒になる1冊です。
6訂版 労働時間管理完全実務ハンドブック
日本法令から刊行されている、800ページを超えるボリュームの大型実務書です。勤怠管理にまつわる論点を細部まで掘り下げたうえで、就業規則の規定例や労使協定例、各種届出様式を体系的にまとめた章を独立して設けているのが大きな特徴です。
「条文と通達を行き来しながら確認したい」「規程の文例を探したい」「届出の様式を確かめたい」――こうしたニーズが1冊で完結するのが本書の強みです。10年ぶりの大幅改訂を経た版で、近年の法改正を踏まえた見直しが加えられています。
辞書のように重量感があるため通読向きではありませんが、社労士事務所や中堅以上の実務担当者がデスクの脇に常備しておくと、いざという時に助けてくれる1冊です。
労働基準法解釈総覧 改訂17版
労働調査会から刊行されている、労働基準法をめぐる法令と通達のリファレンス書です。労基法の条文ごとに、関連する政省令・告示・通達などが並んで配置されているため、条文を読みながら「この扱いの根拠は何か」を1冊で追っていけます。
労働契約法、労働者派遣法、労働時間設定改善法、パート・有期労働法に関する資料も含まれており、勤怠管理を労働法体系のなかで位置づけて把握したい場面にも応えてくれます。改訂17版では、令和6年4月1日時点の法令動向まで反映されています。
「論点の根拠通達まで遡って確認したい」というシーンで、最も信頼できる参照先のひとつとして手元に置きたい1冊です。
Q&A形式で実務の疑問を解消できる本
「想定外のケースが発生した」「制度解釈を再確認したい」といった場面では、Q&A形式の本があると論点に素早くアクセスできます。
勤怠管理にまつわる疑問を解消するのにおすすめの本は以下の2冊です。
- 改訂7版 年次有給休暇制度の解説とQ&A
- 2024年6月改訂 「労働基準法・労働契約法」の実務ハンドブック
以下で、それぞれの特徴を紹介します。
改訂7版 年次有給休暇制度の解説とQ&A
労働調査会から刊行されている、年次有給休暇に絞り込んだQ&A集です。年休制度の枠組みを整理したうえで、約150問のQ&Aで実務上の疑問に答える二部構成になっています。
年休まわりの相談は、現場で起こる種類のバリエーションが非常に多いのが特徴です。本書のQ&Aは、年休の権利の性格、付与要件、与え方(付与日数・時季・計画的付与・基準日の統一・使用者の時季指定義務)、年休日の賃金、時効、年休管理簿といった切り口で整理されているため、迷ったときに目当ての項目にアクセスしやすい設計になっています。巻末には関連法令や解釈例規、最高裁判例の要旨、就業規則や労使協定の規定例も収められています。
年休制度の基礎と判断軸を1冊で押さえておきたい担当者に向く1冊です。最新の制度動向は公的情報で適宜補いながら、本書を年休まわりの土台として活用するのがおすすめです。
2024年6月改訂 「労働基準法・労働契約法」の実務ハンドブック
セルバ出版から刊行されている、労働基準法と労働契約法を横断するQ&A形式の実務書です。150問を超えるQ&Aで、勤怠管理から退職・解雇、安全衛生、就業規則、労基署の調査まで、人事労務担当者がよくぶつかる場面を幅広くカバーしています。
勤怠管理に関わる「労働時間」「有給休暇」のカテゴリーに加えて、その前段にある「労働契約」、後段にある「退職・解雇」、ベースとなる「就業規則」など、勤怠管理と地続きでつながるテーマも同じ1冊で確認できる構成です。直近の改訂版では、ここ数年で施行された関連法(高年齢者雇用安定法、育児・介護休業法、民法、女性活躍推進法など)の改正も反映されています。
労働基準法と労働契約法の主要テーマを横断的に把握しておきたい担当者にとって、デスクに置いておくと便利な1冊です。
2024年6月改訂 「労働基準法・労働契約法」の実務ハンドブック
勤怠管理に迷わなくなる、自分に合った1冊を見つけよう
勤怠管理は、労働時間の把握漏れや有給休暇の付与誤り、割増賃金の計算ミスが、未払い残業代や労働基準監督署からの是正勧告に直結する重要業務です。判断に迷ったときに開ける本が手元にあるだけで、勤怠管理の業務は落ち着きます。
勤怠管理を初めて担当する方は基本を体系的に学べる入門書から、実務経験のある方は辞書的に引ける実務マニュアルから、特定の論点で判断に迷う場面が多い方はQ&A形式の本から、自分のフェーズに合った1冊を選んで活用してください。入門書と実務書を併用すれば、基本理解から個別論点の判断まで一貫して対応でき、勤怠管理の質とスピードを高めることにつながります。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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