個人事業主が外国為替証拠金取引(FX)で利益を得た場合、確定申告が必要になることがあります。
マネーフォワード クラウド確定申告で該当の申告を行う方法については、以下をご確認ください。
一般的な申告内容
外国為替証拠金取引(FX)で利益を得た場合の申告区分は、申告分離課税の「先物取引に係る雑所得」とされています。
詳細は以下国税庁のページをご参照ください。
No.1521 外国為替証拠金取引(FX)の課税関係
海外FXなど、金融商品取引法に規定する店頭デリバティブ取引に該当しない取引は、総合課税の「雑所得」となります。
申告内容に関するご不明点は、税理士などの専門家や税務署へご相談ください。
対応方法
本項では、「先物取引に係る雑所得」として申告する方法を説明します。
事前準備
年間取引報告書
「先物取引に係る雑所得」を申告するためには、「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」の準備が必要です。
一般的には、取引で使用しているFX会社から電子交付または郵送で取得できます。
先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」は、マネーフォワード クラウド確定申告では未対応です。
そのため、お客さま自身で事前に準備する必要があります。
以下国税庁のページでダウンロードしてください。
A1-1 申告書・申告書付表と税額計算書等 一覧(申告所得税)|国税庁
申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)
「申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」は、損失を繰り越す場合に必要です。
クラウド確定申告では未対応のため、お客さま自身で事前に準備してください。
以下国税庁のページの「申告等の方法」にあるリンクをクリックしてダウンロードしてください。
No.1523 先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除|国税庁
クラウド確定申告での操作方法
外国為替証拠金取引(FX)について申告する場合、「先物取引に係る雑所得」画面で登録します。
「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」をもとに「総収入金額の合計」「所得金額の合計」を入力してください。
確定申告の対象となる収入
確定申告の対象となる収入は、以下のとおりです。
- 為替差益
- スワップポイント(取引通貨間の金利差)
経費の対象となる支出
経費の対象となる支出は、以下のとおりです。
- 取引手数料
- 振込手数料 等
外国為替証拠金取引(FX)によって損失が生じた場合
先物取引に係る雑所得の損益は、先物取引に係る雑所得間で損益通算できますが、他の所得とは損益通算できません。
また、先物取引に係る雑所得間で損益通算を行っても損失が出る場合、「先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除」を行うことで翌年以降3年間の繰越が可能です。
本年度分の損失がある場合
「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」をもとに、「先物取引に係る雑所得」画面を入力します。
前年分までに引ききれなかった損失がある場合
「先物取引に係る雑所得」の「前年からの損失がある」にチェックを入れ、「申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」をもとに該当年度の損失額を入力してください。
繰越控除の詳細は以下国税庁のページをご参照ください。
No.1523 先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除
申告書の反映項目
入力した内容は、本年分の申告内容に応じて以下に反映します。
損失※1 | 反映箇所※2 | 画像 |
---|---|---|
✕ | 確定申告書第三表
| ![]() |
〇 | 確定申告書第三表
| ![]() |
※1 先物取引に係る雑所得の損失があり翌年以後に繰り越す場合を想定しています。こちらのガイドの第四表の使用区分に該当する場合は、申告書第四表が作成されます。
※2 前年分までに引ききれなかった損失があり、本年分の先物取引に係る雑所得等の金額が黒字の場合、確定申告書第三表の「(99)本年分の(76)から差し引く繰越損失額」に反映します。
確定申告書第三表の項目ごとの反映内容は、以下のガイドをご参照ください。
2024年分(令和6年分)確定申告書第三表から入力箇所を探す
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