このガイドでは、事業とプライベートで共用している費用や物品がある場合の一般的な仕訳例をご紹介します。
本ガイドでは、個人の消費税課税事業者向けの一般的な仕訳内容を紹介しています。
個人の免税事業者の場合は「税区分」欄が表示されないため、「勘定科目」欄に関する記載内容をお役立てください。
法人事業者および各事業者における運用に対して、本ガイドの仕訳内容が適切かどうかの保証はできません。
仕訳内容に関するご不明点は、税理士などの専門家や税務署へご相談ください。
事業とプライベートで共用している費用や物品がある場合の考え方
事業とプライベートで共用している費用や物品がある場合、事業用とプライベート用で使用する割合を計算し、事業用として使用している部分(金額)のみを必要経費として計上します。
費用として計上する際は、プライベート用で消費している部分は除外する必要があります。
1つの取引ごとに按分した仕訳を入力する場合
1つの取引ごとに按分した仕訳を登録する場合、事業主勘定を用いて以下のように設定します。
「事業主勘定」とは
「事業主勘定」とは、「事業主貸」「事業主借」の勘定科目のことをいいます。
事業用のお金とプライベートのお金を区別するために用いる勘定科目で、個人事業主特有の考え方です。
事業用口座から引き落とされた費用を按分する場合
具体例
事業用口座から引き落とされた場合、プライベート用の金額は勘定科目「事業主貸」を使用して登録します。
以下の場合を例に仕訳の登録方法を説明します。
- 通信費:10,000円
- 事業利用比率:50%
上記の場合、「振替伝票入力」画面の入力欄の左にある(+)ボタンをクリックし、2行の複合仕訳を登録します。
登録内容
仕訳行 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
1行目 |
|
|
2行目 |
|
プライベート用口座から引き落とされた費用を按分する場合
プライベート用口座から引き落とされた場合、経費として計上した金額は勘定科目「事業主借」を使用して登録します。
「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方・・・勘定科目「通信費」・税区分「課仕 10%」
- 貸方・・・勘定科目「事業主借」・税区分「対象外」
科目ごとにまとめて按分する場合
マネーフォワード クラウド確定申告では、「家事按分」画面で勘定科目・補助科目ごとに事業で使用した割合を入力することで、プライベート分の割合を経費計上から除く仕訳を自動で作成できます。
「家事按分」画面については、以下のガイドをご参照ください。
「家事按分」の使い方
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