このガイドでは、売上の値引き・割引を行った場合や売上商品の返品を受けた場合の一般的な仕訳例をご紹介します。
値引き・割引・返品に関する仕訳は、「振替伝票入力」画面で登録してください。
売上があった場合の仕訳については、以下のガイドをご参照ください。
【日常仕訳】掛けで売り上げた場合・掛代金が入金された場合
本ガイドでは、個人の消費税課税事業者向けの一般的な仕訳内容を紹介しています。
個人の免税事業者の場合は「税区分」欄が表示されないため、「勘定科目」欄に関する記載内容をお役立てください。
法人事業者および各事業者における運用に対して、本ガイドの仕訳内容が適切かどうかの保証はできません。
仕訳内容に関するご不明点は、税理士などの専門家や税務署へご相談ください。
税区分について
売上の値引き・割引・返品に関する仕訳は、状況に応じて以下の勘定科目を使用します。
- 売上高
- 売上値引・返品
- 売上割引
上記の勘定科目に設定する税区分は、売上時の売上高の税率に応じて異なります。
売上時の売上高が「課売 (軽)8%」の場合は、「売上高」「売上値引・返品」「売上割引」の税区分に「課売-返還 (軽)8%」を設定してください。
課税形式が「簡易課税」の場合は、売上が属する業種によって「課税売上●種(第一種~第六種)」の税区分を設定します。
売上がどの業種に該当するかについては、国税庁のページを参照するか、税理士などの専門家や税務署にご相談ください。
売上を値引きした場合
勘定科目「売上値引・返品」を使用する場合
「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方・・・勘定科目「売上値引・返品」・税区分「課売-返還 10%※」
- 貸方・・・勘定科目「売掛金」・税区分「対象外」
※税区分の税率は売上高の税率によって異なります。詳細はこちらをご参照ください。
勘定科目「売上高」を使用する場合
「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方・・・勘定科目「売上高」・税区分「課売-返還 10%※」
- 貸方・・・勘定科目「売掛金」・税区分「対象外」
※税区分の税率は売上高の税率によって異なります。詳細はこちらをご参照ください。
売上を割引した場合
本項では、取引先から本来の期日よりも前倒しで掛代金を支払うとの連絡があったために売上代金を割引することにした場合など、売上代金を割引した場合の仕訳についてご紹介します。
売上代金を割引した場合、勘定科目「売上割引」を使用して仕訳を登録します。
事前準備
勘定科目「売上割引」は、初期値として用意されていません。
割引の仕訳を登録する場合は、以下の手順で事前に該当の勘定科目を登録してください。
- 「各種設定」>「勘定科目」>「損益計算書」画面を開き、「+勘定科目追加」をクリックします。
- 「勘定科目追加」画面で「決算書科目」が「売上(収入)金額」となっていることを確認します。
- 「勘定科目」に「売上割引」と入力し、「税区分」で「課売-返還 10%」を選択します。
- 「登録」ボタンをクリックします。
- 勘定科目「売上割引」が登録されたことを確認します。
仕訳登録
「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方・・・勘定科目「売上割引」・税区分「課売-返還 10%※」
- 貸方・・・勘定科目「売掛金」・税区分「対象外」
※税区分の税率は売上高の税率によって異なります。詳細はこちらをご参照ください。
売上商品の返品を受けた場合
勘定科目「売上値引・返品」を使用する場合
「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方・・・勘定科目「売上値引・返品」・税区分「課売-返還 10%※」
- 貸方・・・勘定科目「売掛金」・税区分「対象外」
※税区分の税率は売上高の税率によって異なります。詳細はこちらをご参照ください。
勘定科目「売上高」を使用する場合
「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方・・・勘定科目「売上高」・税区分「課売-返還 10%※」
- 貸方・・・勘定科目「売掛金」・税区分「対象外」
※税区分の税率は売上高の税率によって異なります。詳細はこちらをご参照ください。
【補足】売上をリベートした場合
「リベート」とは、取引先が大量に商品を購入した場合などに、売上代金を一部返金することをいいます。
売上をリベートした場合は、「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方・・・勘定科目「売上高」・税区分「課売-返還 10%※」
- 貸方・・・勘定科目「売掛金」・税区分「対象外」
※税区分の税率は売上高の税率によって異なります。詳細はこちらをご参照ください。
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