このガイドでは、販売用の商品をプライベート用として消費した場合の一般的な仕訳例と青色申告決算書の反映内容についてご紹介します。
本ガイドでは、個人の消費税課税事業者向けの一般的な仕訳内容を紹介しています。
個人の免税事業者の場合は「税区分」欄が表示されないため、「勘定科目」欄に関する記載内容をお役立てください。
法人事業者および各事業者における運用に対して、本ガイドの仕訳内容が適切かどうかの保証はできません。
仕訳内容に関するご不明点は、税理士などの専門家や税務署へご相談ください。
「家事消費」とは
「家事消費」とは、販売用の商品をプライベート用として消費することをいいます。
所得税の計算では売上とみなされるため、勘定科目「家事消費等」を使用し、収入(売上高)として仕訳を登録します。
家事消費は、事業用のお金で販売用の商品をプライベート用に購入したことになるので、「事業用のお金を事業主本人に貸している」と考えます。
この考え方により、「事業主貸」という勘定科目を使用して仕訳を入力します。
No.6317 個人事業者の自家消費の取扱い|国税庁
仕訳例
本項では、個人事業主が店舗で扱う「原価5,000円」の商品をプライベートで消費した場合を例に説明します。
法第39条《たな卸資産等の自家消費の場合の総収入金額算入》関係|国税庁
振替伝票入力
「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方・・・勘定科目「事業主貸」・税区分「対象外」
- 貸方・・・勘定科目「家事消費等」・税区分「課売 10%」
簡単入力
「簡単入力」の「①収入または支出を選択」にある「収入」欄で「その他」を選択し、プルダウンで「事業主貸」を設定します。
「③用途と金額を入力」では、取引内容「家事消費等」を設定します。
青色申告決算書(収支内訳書)への反映内容
青色申告決算書
勘定科目「家事消費等」を使用した仕訳を登録すると、登録した内容が青色申告決算書の「月別売上(収入)金額及び仕入金額」の「売上(収入)金額」欄にある「家事消費等」に反映します。
入力した金額は、「会計帳簿」>「残高試算表」>「損益計算書」画面の「家事消費等」でご確認ください。
収支内訳書
勘定科目「家事消費等」を使用した仕訳を登録すると、登録した内容が収支内訳書の「損益計算書」にある「家事消費」に反映します。
入力した金額は、「会計帳簿」>「残高試算表」>「損益計算書」画面の「家事消費等」でご確認ください。
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