このガイドでは、ポイントで支払った場合の一般的な仕訳例をご紹介します。
本ガイドでは、個人の消費税課税事業者向けの一般的な仕訳内容を紹介しています。
個人の免税事業者の場合は「税区分」欄が表示されないため、「勘定科目」欄に関する記載内容をお役立てください。
法人事業者および各事業者における運用に対して、本ガイドの仕訳内容が適切かどうかの保証はできません。
仕訳内容に関するご不明点は、税理士などの専門家や税務署へご相談ください。
商品購入時のポイント使用について
事業者が商品を購入する際、ポイントを使用することがあります。
ポイントの使用には、以下のようなパターンが考えられます。
仕訳として登録する取引がどちらのパターンに当てはまるかについては、一般的に商品購入時に発行されるレシートの記載から判断します。
「ポイント値引き」とは
「ポイント値引き」とは、商品対価の合計額からポイント使用相当分の金額を差し引くことをいいます。
ポイントを使用した場合、一般的には商品購入時に発行されるレシートに値引き金額が記載されます。
「ポイント支払い」とは
「ポイント支払い」とは、ポイントを支払手段として使用することをいいます。
ポイントを使用した場合、一般的には商品購入時に発行されるレシートに支払い手段として記載されます。
ポイント値引きされた場合
本項では、消耗品の購入時にポイント値引きが発生した場合の仕訳について説明します。
具体例
以下の場合を例に仕訳の登録方法を説明します。
- 「3,000円」のコピー用紙を購入した。
- 「300円」分のポイント値引きが発生した。
- 「2,700円」を現金で支払った。
仕訳の登録
ポイント値引きが発生した場合、ポイント値引き分については仕訳に記載せず、値引き後の金額で仕訳を登録します。
振替伝票入力
「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方:勘定科目「消耗品費」・税区分「課仕 10%※」
- 貸方:勘定科目「現金」・税区分「対象外」
※「消耗品費」の税区分は、購入した商品の税率によって異なります。購入した際のレシートなどを確認し、該当の商品が軽減税率の対象となる取引の場合は、税区分「課仕 (軽)8%」を設定してください。
簡単入力
「簡単入力」画面の「①収入または支出を選択」にある「支出」欄で「現金支払」を選択し、プルダウンで「現金」を設定します。
「③用途と金額を入力」では、取引内容「備品・消耗品費」を設定します。
一部をポイントで支払った場合
本項では、消耗品の購入時に一部の金額をポイントで支払った場合の仕訳について説明します。
ポイントで支払った場合は、勘定科目「雑収入」を使用して仕訳を登録します。
具体例
以下の場合を例に仕訳の登録方法を説明します。
- 「3,000円」のコピー用紙を購入した。
- 「300円」分のポイント支払いが発生した。
- 「2,700円」を現金で支払った。
仕訳の登録
一部をポイント支払した場合の仕訳は、「振替伝票入力」画面で登録します。
以下のような2行の複合仕訳を登録してください。
借方勘定科目の左にある「+」ボタンをクリックし、仕訳行を増やすことが可能です。
仕訳行 | 説明 | 登録内容 | 画像 |
---|---|---|---|
1行目 | 消耗品費について入力します。 | 借方に以下を入力します。
| ![]() |
2行目 | 現金で支払った代金について入力します。 | 貸方に以下を入力します。
| ![]() |
3行目 | ポイントで支払った代金について入力します。 | 貸方に以下を入力します。
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※1「消耗品費」の税区分は、購入した商品の税率によって異なります。購入した際のレシートなどを確認し、該当の商品が軽減税率の対象となる取引の場合は、税区分「課仕 (軽)8%」を設定してください。
※2 プライベート用のポイントカードを使用した場合は、勘定科目「事業主借」を設定してください。
全額ポイント支払した場合
本項では、消耗品の購入時に全額をポイントで支払った場合の仕訳について説明します。
ポイントで支払った場合は、勘定科目「雑収入」を使用して仕訳を登録します。
具体例
以下の場合を例に仕訳の登録方法を説明します。
- 「3,000円」のコピー用紙を購入した。
- 全額をポイントで支払った。
仕訳の登録
全額をポイントで支払った場合の仕訳は、「振替伝票入力」画面で借方・貸方に以下を設定した仕訳を登録します。
- 借方:勘定科目「消耗品費」・税区分「課仕 10%※1」
- 貸方:勘定科目「雑収入※2」・税区分「対象外」
※1「消耗品費」の税区分は、購入した商品の税率によって異なります。購入した際のレシートなどを確認し、該当の商品が軽減税率の対象となる取引の場合は、税区分「課仕 (軽)8%」を設定してください。
※2 プライベート用のポイントカードを使用した場合は、勘定科目「事業主借」を設定してください。
基本的には「振替伝票入力」画面で登録してください。
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