- 更新日 : 2025年11月18日
国民健康保険の免除について
国民健康保険は、病気やけがになったときに、相互に助け合い、経済的な負担を分かち合う制度です。
加入者がそれぞれ保険料を出し合い、さらに国や自治体が税等を出して医療費を負担するもので、社会保険などに加入していない方が必ず入る必要があります。無職であっても加入し
なければならず、収入がある・なしに関わらず保険料を納めなければいけないわけです。
国民健康保険の保険料は、「医療分」「後期高齢者支援金分」「介護分」の3つから成り、年度(4月から翌年の3月)を単位として計算します。
保険料は各区分において、平等割額や均等割額などのように均等に負担する部分と、所得に応じて負担額が異なる所得割額の部分などの合計から成り、世帯で合算します。そのため、事情によっては保険料の支払いが大きな負担となり、支払いが滞ったり、困難だったりという場合もあると思います。
財産や遊ぶお金はあるのに保険料は払えない、というような理屈は通りませんが、病気や震災などにより所得が大幅に減った場合や、前年度よりも所得が減少して、やむを得ず支払いに困っている方には、救済の措置として保険料の減額や減免などの免除制度が設けられています。
今回は、国民健康保険料の減免などの免除制度について解説します。
減免等の免除制度の概要
災害や所得が減少したなどの理由で、国民健康保険料を納めるのが難しい、困っているという方は、場合によっては、保険料の免除や、一部負担にすることができます。
国民健康保険の免除・減額の条件については各市町村によって異なりますが、減額および免除等は世帯全員の所得を合計したうえで決定され、7割、5割、2割のなかから減免率が選ばれます。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを簡単に紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
社会保険・労働保険の手続きガイド ‐入社・退職・異動編‐
入社や退職に伴う社会保険の手続きは多岐にわたり、ミスが許されません。特に厚生年金や健康保険は従業員の将来の給付や医療に直結するため、正確な処理が求められます。
手続きの不備でトラブルになる前に、本資料で社会保険・労働保険の正しい手順や必要書類を確認しておきませんか?
社会保険・労働保険の実務完全ガイド
これ1冊でしっかり網羅!社会保険および労働保険は、従業員の生活上・労働上のリスクに備えるための公的保険制度です。
本資料では社会保険・労働保険で発生する各種手続き方法を、入社・退職時や妊娠・出産時などのシーン別にまとめました。
健康保険・厚生年金保険 実務ハンドブック
健康保険・厚生年金保険の基本ルールをはじめ、手続きの仕方やよくあるミスへの対処方法について解説した実用的なガイドです。
年間業務スケジュール一覧も掲載しているので、ぜひご活用ください。
社会保険加入条件 簡単図解 ミニブック
パートやアルバイトの社会保険加入条件を、最新の法令に基づいて正しく判断できていますか?要件の確認漏れは、未加入によるトラブルや遡及徴収のリスクにつながりかねません。
本資料では、複雑な加入条件を視覚的にわかりやすく図解しています。自社の現状チェックや従業員への説明にご活用ください。
保険料均等割軽減
国民健康保険の軽減制度における、それぞれの軽減率に対応する軽減基準所得は以下の通りです。
令和3年度以降の国民健康保険料の軽減基準額は変更されました。
基準となる所得金額適用についての留意点
自分の収入に対して何割減になるのか、自分で計算して申請する必要はありあません。申請されている所得に基づいて、しかるべき割合を適用したうえで軽減されます。
留意すべきは、減免を受けたい月の保険料の納期限までに申請する必要があるということです。また、所得が未申告の方が世帯にいる場合には、適用されないので注意が必要です。
ただし、独自の自治体で設定されている減額および免除の制度等、申請が必要な場合もありますので、各市区町村にお問い合わせください。
保険料の減免
国民健康保険料については、震災・風水害・火災などの災害にかかる減免のほか、退職・倒産・休廃業や営業不振等により、所得が大幅に減少した世帯への減免制度があります。
また、コロナウイルス感染症に係る減免措置もあります。
非自発的失業者に係る保険料の軽減
65歳未満で会社の倒産や会社の都合で退職した人で、雇用保険の「特定受給資格者」又は「特定理由離職者」である方は、国民健康保険料が軽減される場合があります。
国民相互の助け合いである国民健康保険制度
国民健康保険は、都道府県や市町村が運営する公的な医療保険制度です。
病気やケガなどに備えて、加入者が互いに医療費の負担を支えあう助け合いの制度です。
万が一、保険料が不足すると、加入者への給付が十分に行えず、加入者の医療費負担が大きくなってしまいます。
しかし、経済的にどうしても支払が困難な状態になった場合は、減免など対応策があります。細かな条件は地方自治体によっても異なることもありますので、自治体の窓口に問い合わせましょう。
支払が困難だからといって、未払いの状態にしておくことのないよう、必ず相談することが大切です。
よくある質問
国民健康保険制度とはどのような制度ですか?
病気やけがになったときに、経済的な負担を分かち合うため、加入者が保険料を出し合い、さらに国や自治体が税等を出して医療費を負担する制度です。詳しくはこちらをご覧ください。
国民健康保険に加入するのはどのような人ですか?
社会保険などに加入していない方が必ず入る必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。
国民健康保険料が支払えない場合の対応策はありますか?
災害や所得が減少したなどの理由で保険料の支払が困難な場合には、保険料の免除や、一部負担とすることができます詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
65歳以上の従業員の社会保険手続き
昨今の高年齢者の増加に伴い、60歳を過ぎた方々が就業を続けるケースが増えてきました。 これは、社会保険の「高年齢者雇用安定法の改正」や「厚生年金の受給開始年齢の65歳への段階的引上げ」(ともに平成25年4月~)などが大きく影響しています。6…
詳しくみる【記入例付き】労災の審査請求書の書き方は?無料ダウンロード可能なテンプレートもご紹介
労働災害(労災)の請求が認められなかった場合でも、諦める必要はありません。 労働者は、労働基準監督署長の決定に不服がある場合、当該署を管轄する都道府県労働局の「労働者災害補償保険審査官」に審査請求できます。 この記事では、労災の審査請求書の…
詳しくみる入社手続き中の従業員が退職したら社会保険はどうなる?退職後の手続きも解説!
従業員は、入社日に社会保険の被保険者資格を取得します。そのため、すぐに退職した場合でも被保険者資格取得日・被保険者資格喪失日に応じて必要な社会保険料を納めなければなりません。従業員負担分を給与から控除できない場合は、別に徴収する必要がありま…
詳しくみる一人親方の社会保険加入は義務?判断のポイントを解説!
建設業などで独立して一人親方になる場合、運転資金、事務所、作業車などは、事前準備の段階で比較的しっかりと手配できているものです。しかし、それに加えて重要な社会保険についてはおざなりにされ、未加入の傾向があります。一人親方は個人事業主である一…
詳しくみる労災の遺族年金とは?受給条件・金額・手続きをわかりやすく解説
勤務中の事故や通勤途中の災害によって、突然大切な家族を失ってしまうことは誰にとっても想像したくない出来事です。しかし、そんなときに遺されたご遺族の生活を支える仕組みとして、「労災保険の遺族年金」があります。経済的な不安を少しでも和らげるため…
詳しくみる算定基礎届と月額変更届との違いは?対象者や提出方法を詳しく解説
算定基礎届と月額変更届は、企業の社会保険手続きにおいて重要な書類です。従業員の標準報酬月額を決定するために提出が必要な手続きであり、提出方法や提出先に関して注意すべきポイントがあります。 本記事では、算定基礎届と月額変更届との違いや提出方法…
詳しくみる



