• 更新日 : 2026年8月4日

採用通知メールの書き方は?新卒・中途別の例文や送信タイミング・件名・内定通知書との違いを解説

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Point採用通知メールの書き方とは?

採用通知メールは、内定の事実を迅速・丁寧に伝え、内定承諾率を高める重要な連絡手段です。

  • 最終面接後はできるだけ早く送信する
  • 件名に「内定」「採用決定」と自社名を入れる
  • 新卒は温かみ、中途は実務情報を重視する

Q. 採用通知メールと内定通知書の違いは?

A. メールは結果をすぐ伝える連絡手段、内定通知書は採用条件を正式に記録する書面です。

採用通知メールとは、選考を通過した応募者に採用決定を正式に伝えるメールのことです。送信タイミングや件名、文面の丁寧さが入社意欲や内定承諾率を左右するため、内定通知の基本マナーを押さえておく必要があります。本記事では、採用通知メールの役割や内定通知書との違い、送信タイミング、新卒・中途採用別の例文、フォローアップメールの活用方法までを解説します。

採用通知メールとは?

採用通知メールは、応募者にとって企業からの最終的な選考結果を受け取る重要な場面であり、企業側にとっては内定の意思を明確に伝える大切なアクションです。送る時期や文面の内容次第で、応募者の入社意欲や企業イメージにも影響を及ぼします。

採用の決定を正式に伝える連絡手段

採用通知メールとは、最終選考を通過した応募者に対して「内定が決まった」ことを正式に知らせるメールです。企業の採用意思を文章として明文化し、応募者にとっては選考の結論が伝えられる連絡にあたります。

このメールは採用活動の締めくくりにあたり、応募者に安心感と信頼を与える役割も果たします。最近では、電話での事前連絡に加え、詳細な条件や今後の手続き案内を採用通知メールで行う企業が増えており、ビジネス上の正式な記録としての意味も持ちます。なお、賃金や労働時間などの労働条件は別途、労働条件通知書(雇用契約書を兼ねる場合もあります)で明示する必要があります。

労働基準法では労働条件の明示方法は書面交付が原則とされてきましたが、2019年4月1日以降は労働者が希望した場合に限り、電子メールやSNSなどの電子的方法による明示も認められています。メールで通知する場合は、事前に労働者本人の希望を確認しましょう。

また、2024年4月からは「就業の場所・業務の変更の範囲」「更新上限の有無と内容」「無期転換に関する事項」など、明示事項が追加されているため、明示の際には漏れがないか確認することが必要です。

参考:令和6年4月から労働条件明示のルールが改正されます|厚生労働省

参考:平成31年4月から、労働条件の明示がFAX・メール・SNS等でもできるようになります|厚生労働省

内定通知書・採用通知書との違い

採用通知メールと内定通知書は、伝達手段と法的な意味合いが異なります。採用通知メールは選考結果をスピーディーに伝えるための連絡手段であるのに対し、内定通知書は採用条件などを書面として正式に残す文書です。

実務上、両者は名称が混在して使われることも多いものの、一般的には次のような役割分担で運用されます。

項目 採用通知メール 内定通知書(採用通知書)
主な目的 選考結果の速報、入社意欲の維持 採用条件・手続きの正式な記録
送付形式 メール本文 郵送または添付ファイルでの書面
記載内容 内定の事実、感謝、今後の予定 入社日、待遇、提出書類などの詳細
法的な位置づけ 連絡手段の一つ
※労働条件明示を兼ねる場合もある
労働条件明示の根拠資料になり得る

採用通知メールで内定の事実をいち早く伝え、詳細な条件は内定通知書や労働条件通知書で別途明示する、という二段構えの運用が実務では一般的です。メールに内定通知書のPDFファイルを添付するケースも増えています。

採用通知メールは最終面接からできるだけ早く送るのが基本

採用通知メールは、選考結果が出たらできるだけ早く送信することが求められます。応募者は他社の選考も並行して進めていることが多く、連絡が遅れるほど内定辞退や他社への流出のリスクが高まるためです。

選考段階で「○日までに連絡します」と伝えていた場合は、その期日より前倒しで連絡できるよう、社内の決裁フローをあらかじめ整えておくことが望まれます。最終面接の結果が出てから時間が空くほど、応募者の不安や他社検討の余地が大きくなる点に注意が必要です。なお、結果連絡を急ぐ場合は、メールに先行して電話で内定の意思を伝える方法もあります。

採用通知メールの印象が企業イメージや内定承諾率に影響する

採用通知メールの文面には、企業の姿勢や社風が表れます。内容が事務的すぎたり素っ気ない印象を与えると、応募者が企業に対して不信感を抱き、内定辞退につながるケースもあります。

一方で、感謝の気持ちや歓迎の意を丁寧に伝えるメールは、応募者にとって心強く、入社への期待感や安心感を高めます。たとえ辞退された場合でも、誠実なやり取りを通じて良好な関係を築いておけば、将来的な再接点の可能性も残すことができます。

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採用通知メールの件名はどう書く?

採用通知メールの件名は、一目で内容がわかる簡潔な表現にすることが基本です。応募者は選考結果の連絡を強く待っているため、件名だけで「採用に関する連絡」と判断できるようにする必要があります。

件名には「採用内定のご連絡」「採用決定のご連絡」「選考結果のご連絡」などの表現を使い、末尾に自社名を入れておくと、応募者が他のメールに紛れさせずに見つけやすくなります。次のような件名のパターンが実務でよく使われます。

件名パターン 特徴
採用内定のご連絡(株式会社○○) 新卒採用で多く、内定という言葉を明示
採用決定のご連絡(株式会社○○) 中途採用で多く、決定事項を簡潔に伝える
選考結果のご連絡(株式会社○○) 結果連絡であることをやわらかく伝える

件名に企業名を入れることで、応募者が後からメールを検索・確認しやすくなる利点もあります。

新卒向け採用通知メールの例文は?

新卒内定者に送る採用通知メールは、感謝の気持ちと今後の予定を盛り込んだ前向きな内容にするのが効果的です。新卒応募者は内定通知を受け取る経験が初めてであることも多いため、丁寧で温かみのある文面を心がけましょう。以下は新卒採用者向けの採用通知メール例文です。

件名:採用内定のご連絡(株式会社○○)

○○ ○○ 様

株式会社○○ 採用担当の△△と申します。先日はお忙しい中、弊社の新卒採用面接にご参加くださり、誠にありがとうございました。

この度の選考の結果、○○様を弊社社員として採用内定とさせていただくことが決定いたしましたので、ご連絡いたします。

つきましては、内定承諾書を改めて郵送いたしました。内容をご確認のうえご署名いただき、同封の返信用封筒にて◯月◯日(〇)までにご返送くださいますようお願いいたします。なお、期限までにご返信がない場合は辞退のご意向として承りますのでご了承ください。

ご不明な点がございましたら、採用担当 △△(電話:xxx-xxxx-xxxx、メール:[email protected])までお気軽にお問い合わせください。

今後の予定としまして、◯年◯月◯日に内定者研修、◯年◯月◯日に入社式を予定しております。詳細につきましては追ってメールにてご案内いたしますので、楽しみにお待ちいただければ幸いです。同期となる他の内定者との交流機会もご用意しております。

○○様とお会いできる日を社員一同心より楽しみにしております。改めまして内定おめでとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社○○ 人事部 採用担当 △△ 連絡先:xxx-xxxx-xxxx / [email protected]

新卒向け採用通知メール作成のポイントは?

新卒内定者への採用通知メールでは、採用の事実を伝えるだけでなく、入社までの信頼形成や安心感の提供が求められます。例文以外に重要なポイントも押さえておきましょう。

感謝と歓迎の姿勢を文面で明確に示す

新卒の応募者にとって、採用通知メールは初めての内定連絡であることが多く、企業からの最初の「正式なメッセージ」となります。面接への謝意や採用決定に対する歓迎の意を文面に盛り込むことで、応募者は自身が評価されたことを実感し、企業への安心感と信頼を得ることができます。

入社までのスケジュールを簡潔に伝える

新卒採用は内定から入社まで期間が長いため、内定者研修や内定式などの予定に簡単に触れておくことで、応募者が入社後の流れをイメージしやすくなります。スケジュールが未確定の場合も、「詳細は後日ご案内します」と記載するだけで安心感を与える効果があります。

なお、内定は状況により労働契約の一部として扱われることがあります。内定の取り消しは「客観的に合理的と認められ社会通念上相当として是認できる」場合に限られるとされており、採用の判断は慎重に行う必要があります。

同期とのつながりを伝え、不安を軽減する

「他の内定者との交流機会をご用意しています」といった一文を加えることで、初めて社会に出る不安を和らげるとともに、入社後の人間関係形成に前向きな期待感を持ってもらえます。こうした配慮は、内定辞退の抑止にもつながります。

中途採用向け採用通知メールの例文は?

中途採用内定者への採用通知メールは、採用決定の事実と入社手続きについて簡潔に伝えることがポイントです。社会人経験のある中途採用者の場合、入社までの期間が比較的短いため、必要事項を漏れなく伝えつつ過度なフォローになりすぎないよう心がけます。以下に中途採用向けの採用通知メール例文を示します。

件名:採用決定のご連絡(株式会社○○)

○○ ○○ 様

平素よりお世話になっております。株式会社○○の採用担当の△△です。先日はお忙しい中、弊社の採用面接にお越しいただき誠にありがとうございました。

選考の結果、○○様のこれまでのご経験やお持ちのスキル、そして面接でお見せいただいた前向きな姿勢を高く評価し、弊社の一員として採用することに決定いたしました。まずは書面にて内定通知書と入社手続きのご案内を郵送いたしましたのでご確認ください。

つきましては、同封の入社承諾書に必要事項をご記入のうえ、◯月◯日(〇)までにご返送いただけますようお願いいたします。万一、期限内にお返事をいただけない場合は内定辞退とみなす場合がございますのでご了承ください。

ご提出いただく書類や入社日程の詳細につきましては、追って担当者よりメールにて連絡いたします。それまでに何かご不明点等ありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

○○様を新たにお迎えできることを、社員一同心より楽しみにしております。メールでのご連絡となりましたが、まずは採用決定のお知らせまで申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

株式会社○○ 人事部 採用担当 △△ 直通電話:xxx-xxxx-xxxx / Email: [email protected]

中途採用向け採用通知メール作成のポイントは?

中途採用者に送る採用通知メールは、新卒と異なり即戦力人材を対象とするため、内容はよりビジネスライクかつ実務的であることが求められます。ただし、簡潔な中にも配慮や敬意を込めることで、相手の入社意欲を高める効果があります。

採用の決定理由に触れることで納得感を高める

中途採用者は自身のキャリアに自信と期待を持って応募しています。そのため、通知メール内で「ご経験やスキルを評価し…」といった形で採用の背景や評価ポイントに触れることで、企業からの信頼を明確に伝えることができます。これにより内定通知が一方的な結果連絡ではなく、応募者の努力や能力を正当に評価した結果であると理解してもらえます。

入社日・手続き・提出書類などの実務的情報を明記する

中途採用者は現職の退職手続きや転職準備が必要な場合も多いため、入社予定日や必要書類、返送期限などを明確に伝えることが重要です。特に承諾期限がある場合は「◯月◯日までにご返送ください」と具体的に記載し、次のアクションを明示しておくことで、応募者の混乱や不安を防げます。加えて、「書類は郵送済み」や「詳細は追ってご連絡」など、次の連絡の見通しも伝えるとより丁寧です。

フォーマルさを保ちつつも誠実さと温かみを込める

中途採用者は社会経験がある分、過度なフレンドリーさは不要ですが、形式的すぎると「機械的な対応」と受け取られることもあります。文面にはビジネスマナーを保ちつつ、「お迎えできることを楽しみにしております」などの歓迎の言葉を加えることで、誠実な印象を与えることができます。

採用通知メールに添付ファイルをつける際の注意点は?

採用通知メールに内定通知書や入社手続き案内をファイルで添付する場合は、ファイル形式と容量、そして本文での案内の有無に注意する必要があります。応募者が安心して開封できるよう、添付内容を本文中で簡潔に説明しておくことが重要です。

具体的には、改ざんを防ぎやすいPDF形式を用い、本文に「内定通知書を添付しております」のように添付物の名称と用途を明記します。また、ファイル容量が大きい場合は、メールサーバーの上限を超えないよう圧縮するか、別送の案内を入れておくと親切です。セキュリティ上、個人情報を含む書類を添付する際は、社内の情報管理ルールに従って取り扱いましょう。

内定辞退を防ぐためのフォローアップメールの活用方法は?

採用通知メールを送っただけでは、応募者の気持ちが固まらず内定辞退につながる可能性があります。内定通知後のフォローアップメールは、応募者の不安を軽減し、入社意欲を維持するための有効な手段です。ここでは、フォローアップメールをどのように活用すべきかを整理します。

フォローアップメールで応募者の不安を減らし入社意欲を維持する

フォローアップメールは、採用通知から入社日までの期間に応募者との関係をより深め、安心感を提供するために送るものです。内定者は、入社前の期待とともに、職場環境への不安や業務内容への疑問を抱えることがあります。採用担当者から適切なタイミングでメールが届くことで、「気に掛けてもらえている」という感覚が生まれ、企業への好意や信頼が強まります。結果として、応募者が迷いを抱えたときにも、企業に対する安心感が辞退の抑止力として機能します。

定期的な連絡や情報提供が内定者の迷いを減らす

フォローアップメールでは、内定者に必要な情報を適度な頻度で提供することが効果的です。入社までのスケジュール、配属予定部署の簡単な紹介、研修内容の概要などを伝えることで、内定者は自分の未来を具体的にイメージしやすくなります。また、「ご不明点があればお気軽にご相談ください」といった一文を添えることで、質問しやすい環境を整え、内定者が抱える小さな不安を早期に解消できます。こうした継続的なコミュニケーションは、応募者の迷いや焦りの芽を摘み、辞退の可能性を下げる効果を持ちます。

個別性を意識したメッセージにより信頼関係を強める

フォローアップメールは、単なる一斉配信ではなく、応募者の特性や選考時のやり取りに基づいた個別性のある内容にすることで、より強い効果を発揮します。面接で話した内容や応募者が強調していたキャリア志向に触れながら、「入社後にぜひ活かしていただきたい」といった期待を伝えると、企業が自分を理解してくれていると感じ、入社意欲がさらに高まります。また、応募者が現職中の場合には「お忙しい中での調整となりますが、ご無理のないように」といった気遣いを示すことで、信頼関係の構築につながります。こうした細やかなコミュニケーションが、辞退の防止だけでなく、入社後のエンゲージメント向上にもつながります。

採用通知メール送信後のフォロー方法と辞退防止対策

採用通知メールを送った後、入社までの期間に適切なフォローを行うことは、内定者の不安を解消するために極めて重要です。

マネーフォワードでは、新卒採用における学生との認識の齟齬を防ぐ取り組みについて独自に調査を実施しました。

定期的なフォロー連絡が安心感に繋がる

調査の結果、最も多かった取り組みはインターンシップ終了後に学生一人ひとりに対して具体的なフィードバックを行うことで35.4%でした。次いで、インターンシップ担当者と本選考の面接官の間で評価基準のすり合わせを行うことが31.6%、採用に関わる社員向けに学生への声かけや案内方法に関する手引を作成することが31.1%でした。さらに、時期やステップに応じた適切なフォローの連絡を定期的に行うことも31.0%が実施していました。

このように、採用決定後も適切なタイミングでフォローを行い、定期的にコミュニケーションを取ることが、信頼関係の構築と入社への不安軽減において重要であると分析できます。

出典:マネーフォワード クラウド、学生との認識の齟齬を防ぐための取り組み【インターンに関する調査データ】(回答者:855名(有効回答:インターンシップ業務に関与したことがある604名)、集計期間:2026年6月実施)

採用通知メールは内定者にとって入社への第一歩

採用通知メール(内定通知)は、応募者にとって新しい職場への第一歩となる大切な連絡です。内定通知を迅速かつ丁寧に行うことで、内定者に安心感を与え入社意欲を高める効果があります。逆に対応が遅かったり事務的すぎる内容だと、内定者の不安を招き他社への流出につながる可能性もあります。件名や送付タイミングといった基本マナーを押さえつつ、自社の魅力が伝わる採用決定通知で内定者を迎え入れ、円滑な採用活動の締めくくりとしましょう。

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