- 更新日 : 2021年6月9日
アプリで確定申告!アプリの選び方と申請方法を分かりやすく解説
なにかと手間がかかる確定申告。そこで、スマートフォンでも確定申告の作業を行えるようにと登場したのが「確定申告アプリ」です。本記事では、確定申告アプリでできることや、その使い方について説明します。確定申告をスムーズに終わらせることができるよう、アプリ選びの参考にしていただければ幸いです。
なお、マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が確定申告する際に知っておきたい基礎知識や、確定申告の準備、確定申告書の作成方法・提出方法などを分かりやすくまとめた「青色申告1から簡単ガイド」を無料で用意しております。
チェックリスト付きなので、情報収集だけでなく、書類作成・申告手続きを行う時にもお使いいただけます。
この記事を読む方におすすめ
税理士監修で、40ページ以上の情報がギュッと詰まったお得な1冊となっていますので、毎年使える保存版としてご活用ください。
目次
「マネーフォワード クラウド確定申告」なら日々の取引入力→申告書の作成→申告作業が、オンラインで完結します。
取引明細の自動取得と仕訳の自動作成に対応しており、手入力を減らしてカンタンに記帳・書類を作成。来年の確定申告は余裕を持って対応できます。
PC(Windows/Mac)だけでなく、スマホアプリからも確定申告が可能です。

確定申告アプリとは
確定申告アプリとは、スマホにインストールすることで確定申告のための作業を行えるアプリを指します。
国税庁サイトからスマホ申告できる人は限定的
なお、2019年から国税庁Webサイト内の「確定申告書等作成コーナー」にスマホでアクセスし、スマホからe-Taxを通じて確定申告ができるようになりました。確定申告書等作成コーナーでは、必要事項を入力して確定申告書を作成し、そのままe-Taxにより確定申告書を送信することができます。
ただし、確定申告書等作成コーナーで確定申告書の作成・送信ができるのは、2021年の確定申告においても、給与所得、雑所得、一時所得に限られています。事業所得がある個人事業主は、スマホで「国税庁 確定申告書等作成コーナー」を利用して確定申告をすることができません。
確定申告アプリを使えば個人事業主もスマホ申告可能
確定申告アプリは主に、確定申告ソフトの機能をスマホで利用できるようにしたものです。
確定申告アプリを使えば、確定申告書等作成コーナーを利用しなくても、スマホで確定申告作業の大部分を行うことができ、個人事業主の確定申告も効率化を図ることが可能です。
確定申告アプリでできること
確定申告アプリには、次のような機能があります。
(1) 仕訳入力
確定申告をする前提として、日々の取引を仕訳して帳簿入力を行わなければなりません。確定申告アプリを使えば、スマホを使って仕訳入力ができます。
(2) 確定申告書の作成
確定申告をするときには、入力した仕訳をもとに決算書や確定申告書を作成する必要があります。確定申告アプリでは、仕訳から自動で決算書を作成できます。さらに、ガイダンスに従って入力すれば、確定申告書が完成します。
(3) 確定申告書の提出
確定申告書を税務署に提出する際にも、確定申告アプリが役立ちます。アプリで作成した申告書は、プリンターで印刷して提出できます。また、スマホからアプリを通じて確定申告書をe-Taxによりインターネット経由で送信することも可能です。
確定申告アプリを使うメリット
個人事業主は、確定申告アプリを使うことで、次のようなメリットを感じられるでしょう。
すき間時間に手間のかかる帳簿入力ができる
仕訳入力の作業をため込んでしまうと、確定申告直前になって大きな負担になります。アプリを使えば、取引が発生したその場で入力することも可能になり、会計業務を効率化できます。まとめて入力する場合でも、スマホがあれば空き時間に作業できるので、時間を有効活用できます。
個人事業主もスマホで確定申告書の作成や送信ができる
上述したとおり、個人事業主は確定申告書等作成コーナーを使っての確定申告書の作成・送信ができません。しかし、個人事業主もアプリを使えば、スマホで確定申告書を作成するための作業を行うことができます。
PC用の確定申告ソフト(確定申告ソフト)とも連動
確定申告アプリは、パソコン用のクラウド確定申告ソフトと連動しています。外出先ではアプリで、自宅やオフィスではパソコンで、と使い分けることができます。スマホで作成した確定申告書をパソコンから印刷したり、e-Tax送信したりすることも可能です。
マネーフォワード クラウド確定申告では、個人事業主やフリーランスの方が知っておきたい"経費"のキホンや勘定科目を分かりやすく1つにまとめた「個人事業主が知っておくべき経費大辞典」を無料で用意しております。
税理士監修で、経費の勘定科目や具体例だけでなくワンポイントアドバイスもついているお得な1冊となっていますので、ぜひ手元に置きたい保存版としてご活用ください。
確定申告アプリを選ぶ際のポイント
確定申告アプリにはいくつか種類があります。アプリの選び方のポイントを知っておきましょう。
PCで使っている確定申告ソフトと同じものを選ぶ
パソコンですでにクラウド確定申告ソフトを利用している場合には、そのアプリ版を選ぶようにしましょう。同じアカウントが利用できる場合、アプリ版にログインすれば、パソコンで作成したデータを取得することができます。
セキュリティーは万全か?
確定申告アプリでは、帳簿や資産状況など外部に漏れては困る重要なデータを扱います。セキュリティー面に問題がないかも重要です。データの暗号化など、金融機関と同じ水準でデータ保護を行っているアプリだと安心です。
銀行口座やクレジットカードと連携はできるか?
確定申告アプリには、インターネットを通じて銀行口座やクレジットカードのデータを取得し、自動で仕訳入力できるものもあります。自分が使っている銀行やクレジットカードと連携可能なものなら、入力の手間を省くこともできます。
家計簿連携機能を使えるか?
個人事業主の場合、事業用口座と家計用口座が分かれていなかったり、家計から事業用のものを購入したりすることもあると思います。確定申告アプリの中には、家計簿ソフトや家計簿アプリと連携できるものもありますので、個人事業主にとっては便利です。
電子申告まで対応しているものならさらに便利
個人事業主でもスマホから電子申告ができます。なお、マネーフォワード クラウド確定申告では、2021年2月頃、スマホアプリでの電子申告機能が可能になる予定です。今後は、個人事業主もアプリを使ってスマホ1つで確定申告できるようになるため、さらに便利になります。
アプリを使って確定申告する流れ
確定申告アプリを使えば、帳簿の入力から確定申告書の作成・送信までの作業を、スマホで手軽に行うことができます。以下ではマネーフォワード クラウドの確定申告アプリを例に、アプリを使って確定申告する場合の流れをご紹介します。
1.仕訳入力
領収証等を見ながら、経費や売上を登録していきます。マネーフォワード クラウドの確定申告アプリでは、ガイドに沿って入力を進めるだけで、簡単に仕訳を登録できます。銀行口座やクレジットカードとデータ連携の設定をしておけば、仕訳の自動入力もしてくれます。
2.確定申告書作成
仕訳入力が完了したら、確定申告の準備をします。マネーフォワード クラウドの確定申告アプリでは、入力したデータから、自動で青色申告決算書を作成してくれます。確定申告書を作成する際にも、決算書のデータを取得できるので手間がかかりません。社会保険料控除、生命保険料控除等は、控除証明書を見ながら入力します。
3.確定申告書提出
作成した確定申告書は、パソコンまたはスマホアプリから印刷できます。印刷した確定申告書は、税務署に持参または郵送して提出しましょう。
なお、マネーフォワード クラウド確定申告では、2021年2月頃より、スマホアプリでの電子申告が可能になる予定です。
2021年の確定申告より、青色申告特別控除の金額が55万円に引き下げになります。ただし、電子申告を行えば、これまで通り65万円の青色申告特別控除が受けられます。パソコンがない個人事業主でも、アプリで電子申告すれば、65万円の青色申告特別控除が受けられます。
マネーフォワード クラウド会社設立は、個人事業主が法人成りを検討したほうがよいタイミングをまとめた「法人化を検討すべき7つのタイミング」を無料で用意しております。
創業支援に強い税理士監修で、ポイントがまとまったお得な1冊となっていますので、ぜひ将来を見据えた情報収集でご活用ください。
まとめ
確定申告業務を効率化するために、アプリを活用する方法があります。アプリを使えば、どこにいても仕訳入力ができ、スマホでデータの保存や編集をしながら確定申告書を作成できます。アプリを有効に活用して、確定申告の負担をできるだけ少なくしましょう。
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得

銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案

自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能

白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
追加料金なしで確定申告以外のサービスが使える
有料プラン(パーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラス)に登録すると、基本料金だけで請求書や契約のサービスを含む11サービスを利用することができます。日々の業務や作業をまとめて効率化しましょう。

合わせて読みたいおすすめ資料
マネーフォワード クラウド確定申告では、さまざまなお役立ち資料を用意しています。 無料登録するだけで資料がダウンロード可能なので、ぜひ読んでみてください。会社員の確定申告 丸わかりガイド

青色申告1から簡単ガイド

個人事業主が知っておくべき経費大辞典


マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
よくある質問
確定申告アプリとは?
スマホにインストールすることで確定申告のための作業を行えるアプリを指します。詳しくはこちらをご覧ください。
確定申告アプリを選ぶ際のポイントは?
PCで使っている会計ソフトと同じものや、セキュリティーが万全なもの、銀行口座やクレジットカード、家計簿と連携できるものなどがおすすめです。詳しくはこちらをご覧ください。
アプリを使って確定申告する流れは?
「仕訳入力」「確定申告書作成」「確定申告書提出」というステップで確定申告が完了します。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
確定申告の流れの関連記事
新着記事
個人事業主は事業用口座を開設すべき?メリットや開設方法、注意点を解説
個人事業主は、事業用口座を開設することができます。事業用口座とは個人の事業用で、口座名義に屋号を入れるなどができる口座のことです。 この記事では、事業用口座の概要や事業用口座を開設するメリット・デメリット、開設するタイミング、開設方法などを…
詳しくみる個人事業主におすすめの店舗火災保険とは?保険料の相場や比較ポイントなど
店舗を構えて事業をしている個人事業主は、店舗火災保険に加入したほうがよいでしょう。なぜなら万が一、店舗が火災にあっても一定の補償を受けられるからです。 店舗火災保険は、保険会社によって保険料などが違います。今回は、店舗火災保険の保険料の相場…
詳しくみる個人事業主も社会保険適用拡大の対象!常時5人以上の個人事業所の対応を解説
社会保険の適用拡大により、個人事業主も社会保険加入が必要です。この記事を読めば、「個人事業主で社会保険が対象になる基準は?」「社会保険適用の事務手続きがわからない」という悩みを解決できます。本記事で、社会保険適用拡大の概要や、社会保険の仕組…
詳しくみる保険外交員はなぜ個人事業主?メリットや確定申告・経費についても解説
保険外交員とは、保険契約の勧誘や代理、契約後のサポートなどを行う職種です。本記事では、保険外交員の雇用形態をはじめ、個人事業主として働くメリットやデメリットについて解説します。 保険外交員にまつわるよくある質問と回答も取り上げるため、興味を…
詳しくみる個人事業主は圧縮記帳を使えない!国庫補助金等の総収入金額不算入について解説
圧縮記帳とは、課税の繰り延べをする会計処理のことを指します。税法で規定されており、企業が国からの補助金を利用して固定資産を取得した際に用います。そのため、個人事業主の場合には使えません。本記事では、圧縮記帳の概要や圧縮記帳を活用するメリット…
詳しくみる個人事業主の美容師とは?メリットや年収、経費や確定申告などを解説
個人事業主の美容師とは、法人を設立せずに独立して事業を営む美容師の方を指します。個人事業主として活躍していくためには、独立後の働き方や税務手続き、収入の安定性などを考慮する必要があります。本記事では、個人事業主の美容師の働き方や年収、メリッ…
詳しくみる