• 更新日 : 2026年9月1日

KPIツリーはどう作る?作り方の手順とKGI・KPIとの違い、具体例・活用ポイントを解説

PDFダウンロード
PointKPIツリーの作り方は?

KPIツリーは、KGI設定→KPIへの分解→ロジックツリーで可視化という3ステップで作成します。

  • KGIを頂点にKPIを枝分かれさせた図
  • MECEと四則演算で整合性を保つ
  • ボトルネック発見や抜け漏れ確認に活用

Q. KPIツリー作成で最も重要なポイントは?

A. KPI同士が四則演算で成り立つよう設計し、MECEを意識してモレなくダブりなく要素を分解することです。

KPIツリーとは、最終目標であるKGI(重要目標達成指標)の達成に必要な中間指標KPI(重要業績評価指標)を樹状に分解して可視化した図のことです。本記事では、KPIツリーの作り方を3つのステップで解説するとともに、KGIとの違い、作成時のポイント、業種別の具体例、活用場面までを網羅的に紹介します。

KPIツリーとは何か?KGI・KPIとの違いをわかりやすく解説

KPIツリーとは、KGIを頂点に置き、そこに至るまでのKPIを枝分かれさせて可視化したロジックツリー(樹形図)のことです。最終目標だけを掲げても具体的な行動に落とし込みにくいため、要素分解によって「今、何をすべきか」を明確にする目的で使われます。

KPIは重要業績評価指標

KPIとは、Key Performance Indicatorの略称で、日本語では重要業績評価指標と呼ばれる、KGI達成に向けた中間目標を数値化した指標です。受注件数や商談数、訪問件数などが代表例で、KPI自体は最終目標ではなく、あくまでKGI到達までの通過点として位置づけられます。

KGIは重要目標達成指標

KGIとは、Key Goal Indicatorの略で、重要目標達成指標と訳される、組織やチームが最終的に到達したい定量目標のことです。「売上高○円」「業界シェア○%」のように、達成の可否を数値で判断できる形で設定します。

KPIツリーとロジックツリーの違い

KPIツリーは、事象を要素分解して可視化するロジックツリーの一種で、分解対象をKPIに特化させた図です。ロジックツリーには要素分解ツリーや原因追及ツリー、問題解決ツリーなどの種類があり、KPIツリーはそのうち目標管理・進捗管理に特化した形態といえます。分析対象の規模によって枝分かれの粒度が変わる点には注意が必要です。

広告

この記事をお読みの方におすすめのガイド4選

この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。

※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。

基礎のすべてがよくわかる!タレントマネジメント入門ガイド

基礎のすべてがよくわかる!タレントマネジメント入門ガイド

タレントマネジメントは従業員一人ひとりの能力を引き出し、限られた人材で成果を最大化するための戦略として注目されています。

本資料では、タレントマネジメントが企業にもたらすメリットや具体的な実践のステップについて解説します。

無料ダウンロードはこちら

従業員の見えない不満や本音を可視化し、従業員エンゲージメントを向上させる方法

従業員エンゲージメントを向上させるためには、従業員の状態把握が重要です。

本資料では、状態把握におけるサーベイの重要性をご紹介いたします。

無料ダウンロードはこちら

エンゲージメントサーベイを用いて、離職防止を推進する⽅法

離職防止には従業員エンゲージメントの向上が効果的です。そのために、従業員の状態把握が必要です。

本資料では、従業員の状態を把握する具体的な手段としてマネーフォワード クラウドサーベイをご紹介します。

無料ダウンロードはこちら

【テンプレート】育成計画書(エクセル)

従業員の育成計画書の準備は進んでおりますでしょうか。

本資料は、すぐにお使いいただける育成計画書のExcelフォーマットです。ぜひダウンロードいただき、貴社の人材育成にご活用ください。

無料ダウンロードはこちら

KPIツリーの作り方は?

KPIツリーとは?KGIとの違いや作り方、具体例、活用方法を解説

KPIツリーは、①KGIの設定、②KGIのKPIへの分解、③ロジックツリー形式での可視化、という3つのステップで作成します。順序を守ることで、最終目標と行動の間に矛盾のないKPIツリーを組み立てられます。

STEP1 KGI(最終目標)を設定する

最初に行うべきは、到達したい最終目標を具体的な数値で定義することです。KPIツリーはKGIを起点として作成するため、KGIが決まらなければ次の分解作業に進めません。売上高や利益率、業界シェアなど、達成状況を客観的に判断できる指標を選びましょう。

STEP2 KGIをKPIに分解する

次に、KGI達成の鍵となる要因(KSF、重要成功要因)を洗い出し、さらに具体的なKPIまで細分化します。例えば売上をKGIとする場合、KSFとして受注数や顧客単価の向上が挙げられ、そこからさらに商談数や受注率といったKPIへとブレイクダウンしていきます。分解の際は、モレなくダブりなく要素を洗い出すMECEの考え方を意識することが重要です。

STEP3 ロジックツリー形式で可視化する

最後に、KGIを頂点としてKSF、KPI、下位目標を枝分かれさせ、ロジックツリーの形式で一つの図にまとめます。KPIツリーは一度作成して終わりではなく、外部環境の変化や新たな指標の判明に応じて定期的に見直し、修正を続けることが大切です。

KPIツリーを作成する際のポイントは?

KPIツリー作成では、四則演算・単位統一・先行指標の重視・重複回避・MECEという5つのルールを押さえることが重要です。これらを守らないと、KGIとKPIの整合性が崩れ、ツリーとしての機能を果たさなくなります。

ポイント 内容
四則演算で組み立てる KPI同士が足し算・引き算・掛け算・割り算の関係になるよう設計し、KGIとの計算式を明確にする
単位を揃える 同一階層のKPIは件数・金額など同じ単位に統一し、比較や集計をしやすくする
先行指標を重視する 結果より後に現れる遅行指標を上流に、行動に直結する先行指標を下流に配置する
重複を避ける 同じ要素が複数の枝に重複して登場しないようにする
MECEを意識する ロジックツリーの原則に沿い、モレなくダブりなく要素を洗い出す

KPIツリーの具体例は?業種・職種別に紹介

KPIツリーの構成要素は業種や職種によって異なり、自社の事業モデルに合わせてカスタマイズする必要があります。以下では、営業職・ECサイト・人事採用の3つの場面を例に、KGIからKPIへの分解イメージを紹介します。

営業職のKPIツリー例

営業職では、売上高をKGIとし、そこから受注数と顧客単価に分解するのが一般的です。受注数はさらに商談数と受注率に分解でき、商談数の下位には訪問件数やテレアポ件数、メール開封率などの先行指標を配置します。

ECサイトのKPIツリー例

ECサイトでは、売上をKGIとし、サイト訪問数・購入率・顧客単価などをKPIとして枝分かれさせるのが基本形です。開設間もないサイトで具体的な金額目標を設定しにくい場合は、「前期比〇%増」のように相対的な目標に置き換える方法も検討できます。

人事・採用のKPIツリー例

人事・採用分野では、採用人数や定着率をKGIとし、応募数・書類通過率・内定承諾率などをKPIとして分解します。数値目標が立てにくい定性的なテーマは、行動量や評価ポイントを独自に数値化することで、四則演算が成り立つツリーに落とし込めます。

KPIツリーはどんな場面で活用できる?

KPIツリーは、目標達成のボトルネック発見とKPIの抜け漏れチェックという2つの場面で特に活用できます。KGIを要素分解して可視化することで、どこに課題が集中しているかを客観的に把握できるためです。

ボトルネックの早期発見に活用する

KGIを細かく要素分解して分析することで、目標達成を阻んでいるボトルネックを早期に発見しやすくなります。例えば受注率が低い場合、商談の質や提案内容に課題がある可能性が見えてくるため、施策の優先順位を判断しやすくなります。

KPIの抜け漏れチェックに活用する

KPIツリーを運用するうちに、これまで洗い出せていなかったKPIに気づくことがあります。定期的にツリーを見直し、KGI達成に必要な要素を抜け漏れなく数値目標として設定し直すことが重要です。

KPIツリー作成に便利なツールは?

KPIツリーは、Excel(マイクロソフトの表計算ソフト)やGoogleスプレッドシート(Googleの表計算サービス)に加え、専用の図解ツールでも作成できます。目的や共有範囲に応じて使い分けるとよいでしょう。

Excel・Googleスプレッドシート

ExcelやGoogleスプレッドシートを使えば、既存の数値データと連携させながらKPIツリーの表や計算式を手軽に作成できます。関数を使って各KPIの実績と目標の差分を自動計算できる点もメリットです。

専用の可視化ツール

MiroやWhimsicalといった図解専用ツールを使うと、ドラッグ&ドロップで直感的にツリー構造を作成でき、チームでのリアルタイム共同編集にも向いています。

参考:Miro

参考:Whimsical

KPIツリーを活用して目標達成への道筋を明確にしよう

KPIツリーの作り方は、KGIの設定、KPIへの分解、ロジックツリー形式での可視化という3ステップが基本です。四則演算や単位統一などのポイントを押さえて作成すれば、最終目標に到達するまでの道筋と、今すべき行動が明確になります。自社の業種や職種に合わせたKPIツリーを作成し、目標管理の精度を高めていきましょう。

PDFダウンロード

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事