• 更新日 : 2026年1月6日

株は本当に儲かるのか?利益が出る仕組み・リスク・損する人の特徴を解説

株式投資は、正しいルールと時間を味方につければ、銀行預金よりもはるかに効率的に資産を増やせる現実的な手段です。 しかし、元本保証は一切なく、やり方を間違えれば大切な資産を大きく減らしてしまうリスクもゼロではありません。

この記事では、株で利益が出る仕組み、儲かる人と損する人の決定的な違い、そして初心者が大怪我をせずに利益を狙うための具体的なステップを、わかりやすく解説します。

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株で本当に儲かるのか?

株式投資は適切な知識と期間をもって取り組めば、資産を増やせる可能性が非常に高い手段です。一方で、株式投資に対して「ギャンブルのようで怖い」「本当に増えるのか」という疑問を持つ人も少なくありません。

ここでは、株で儲かる現実的な確率や、投資家の間で結果が分かれる根本的な理由について解説します。

結論:株は「儲かる可能性はあるが、確実には儲からない」

株式投資に絶対はなく、預金のように元本が保証されるものではありません。しかし、過去200年以上の歴史データを見ると、世界経済や企業の成長に合わせて株価は右肩上がりで推移してきました。

短期的には「〇〇ショック」のような暴落で資産が一時的に減ることもありますが、15年〜20年といった長期スパンで見れば、年平均でプラスのリターンに収束していく傾向があります。 「リスク(不確実性)」があるからこそ、銀行預金の金利よりも圧倒的に高いリターンが期待できるのが株式投資の本質といえます。

株で儲かる人と損する人が二極化する理由

株式市場では、着実に資産を築く人がいる一方で、退場を余儀なくされる人もおり、結果は残酷なほど二極化します。

この差は運だけで決まるものではなく、投資に対する準備やメンタル、情報の扱い方といった「人間力」の差によるものが大きいです。

知識格差・経験格差が大きい

投資には最低限知っておくべきルールや用語、分析手法があります。PER(株価収益率)の意味もわからずに株を買うのは、ルールを知らないままスポーツの試合に出るようなものです。

経験豊富な投資家は、過去の暴落の歴史や企業の財務諸表を読み解き、合理的な判断を下します。一方、初心者は「なんとなく上がりそう」という雰囲気だけで売買してしまいがちです。 この知識と経験の差が、最終的なリターンの差として如実に現れます。

行動心理(損切り・欲望・恐怖)で差が出る

人間には「利益は早く確定して安心したい」「損は確定させずに見なかったことにしたい」という本能的な心理(プロスペクト理論)があります。

この心理に従って動くと、わずかな利益ですぐに株を売り、逆に大きな含み損は抱え込んでしまう「利小損大」の状態に陥ります。 儲かる投資家は、この人間心理の罠を理解し、自分の感情をコントロールして機械的に「損切り」や「利益確定」を行えるため、トータルで利益を残せるのです。

情報の質がバラバラ

現代はインターネットやSNSで大量の情報が手に入りますが、その中には「絶対に上がる銘柄」といった根拠のない怪しい情報もあふれています。

情報の真偽を見極めるリテラシーがないまま、インフルエンサーなどの推奨を鵜呑みにして買う人は、株価が下がったときに売るべきか持ち続けるかの判断ができません。 一方で、公開情報(決算書など)や信頼できるニュースソースにあたる人は、ノイズに惑わされず、事実に基づいて投資判断を下せます。

株で儲けるために必要な3つの前提条件

株式投資で成果を出すためには、小手先のテクニックを覚える前に、整えておくべき環境があります。

この前提条件が崩れていると、どんなに優れた分析手法を知っていても冷静な判断ができず、失敗する確率が高まります。

余剰資金で行う

生活費や数年以内に使う予定のあるお金(教育費や住宅購入資金など)を投資に回してはいけません。

もし生活がかかったお金で投資をしてしまうと、株価が一時的に下がっただけで「生活できなくなるかもしれない」という恐怖に襲われ、安値で狼狽売りをしてしまうからです。 当面使う予定のない「余剰資金」であれば、株価が回復するまで数年待つという選択肢が取れるため、精神的な余裕を持って運用できます。

長期目線で考える

株式投資は、本質的には企業にお金を託して事業活動を応援し、その成長の果実を受け取る行為です。企業が新商品を開発し、利益を上げて成長するには時間がかかります。

そのため、数日や数週間で結果を出そうとせず、数年から数十年単位でじっくりと資産を育てる意識が大切です。 時間をかけることで、利益が新たな利益を生む「複利効果」も働きやすくなり、雪だるま式に資産が増える可能性が高まります。

短期勝負ではプロに勝ちにくい

デイトレードのような短期売買の世界は、百戦錬磨の専業トレーダーや資金力のあるヘッジファンド、1秒間に数千回の取引を行うAI(人工知能)などがしのぎを削る戦場です。

資金力や情報スピード、取引コストの面で劣る個人投資家が、この短期勝負の土俵でプロに勝ち続けるのは至難の業です。 初心者は、プロと同じ土俵で短期決戦を挑むのではなく、企業の成長を味方につける長期投資を選ぶのが、最も勝率の高い賢明な戦略といえるでしょう。

株で儲かる3つの仕組みとは?

株式投資で得られる利益には、大きく分けて3つの種類があります。

「大きく資産を増やしたいのか」「日々の現金収入を増やしたいのか」など、自分の目的に合ったスタイルを選ぶことが大切です。ここでは、それぞれの利益の仕組みについて詳しく解説します。

値上がり益(キャピタルゲイン)

株式投資と聞いて多くの人が真っ先にイメージするのが、株価の値上がりによる利益でしょう。 これをキャピタルゲインと呼び、資産形成のスピードを加速させる上で最も大きなリターンを狙える方法です。

安く買って高く売るという基本

値上がり益の仕組みは非常にシンプルで、株価が安いときに買い、高くなったときに売ることでその差額を得ます。

たとえば、株価が1,000円のときに100株(10万円分)買い、業績が伸びて株価が2,000円になったときに売れば、10万円の利益になります。 中には株価が10倍(テンバガー)になる銘柄もあり、数百万円の元手が数千万円に化けるといった夢があるのも、この値上がり益狙いの大きな魅力です。

値上がりしやすい株の特徴

値上がり益を効率よく狙うには、これから業績が急拡大する「成長株(グロース株)」や、本来の企業価値よりも安く放置されている「割安株(バリュー株)」を見つける必要があります。

新しい技術で社会を変える企業や、時代のトレンドに乗って売上が伸びている企業には、世界中の投資家から期待が集まり、株価が上昇しやすい傾向にあります。 こうした「未来のスター企業」をいち早く見つける分析力が鍵となります。

短期売買の難しさ(初心者は勝ちにくい)

値上がり益を短期間で狙おうとすると、日々の株価チャートの分析や、市場のニュースへの素早い反応が求められます。

これは専業トレーダーのような高度なスキルと集中力が必要であり、仕事をしている会社員などが片手間で行うのは簡単ではありません。 また、短期的な株価の動きはランダムな要素も強く、予測が外れて大きな損失を被るリスクも高いため、初心者にはハードルが高い手法であることを理解しておきましょう。

配当金(インカムゲイン)

株を保有しているだけで定期的に受け取れる現金を配当金(インカムゲイン)といいます。 企業が事業で得た利益の一部を、株主に対する「分配」として還元する仕組みです。

安定収入につながるメリット

配当金は、企業の業績が極端に悪化しない限り、年に1回または2回、決まった時期に銀行口座へ振り込まれます。

日々の株価が上がろうが下がろうが関係なく受け取れるため、まるで家賃収入や預金利息のように、安定した現金収入を得られるのが最大の魅力です。 この配当金を生活費の足しにしたり、再投資してさらに株を買い増したりすることで、経済的な自由度を高められます。

高配当株の注意点

配当利回りが高い銘柄を「高配当株」といいますが、単に利回りが高いという理由だけで飛びつくのは危険です。

株価が暴落した結果として利回りが高く見えているだけの場合や、業績不振で配当金が減らされる「減配」、あるいはなくなる「無配」になるリスクがあるからです。 また、配当金をもらう権利が確定した翌営業日には、配当金の分だけ株価が下がる「配当落ち」という現象が起こることも覚えておきましょう。

配当狙いは長期投資が前提

配当金による利益は、株価の値上がりに比べると一度に入る金額は少額です。 たとえば配当利回りが年4%の場合、投資した元本を配当金だけで回収するには25年もかかります。

そのため、短期間で儲けようとするのではなく、株価の変動に一喜一憂せず長く持ち続け、コツコツとインカムゲインを積み上げていく忍耐強い姿勢が求められます。 時間をかけるほど、受取総額が大きくなっていきます。

株主優待

株主優待は、企業が株主に対して自社製品やサービス券、クオカード、お米などを贈る制度です。 海外ではあまり見られない日本独自の文化として定着しており、投資の「楽しみ」として多くの個人投資家に人気があります。

日本株特有の楽しみ

食品メーカーなら自社のお菓子詰め合わせ、外食チェーンなら食事券、鉄道会社なら乗車割引券など、生活に直結する役立つ優待品がもらえます。

これらは現金としての利益ではありませんが、家計の節約につながる実質的なリターンといえます。 株価の動きが冴えないときでも、「優待が届いたから嬉しい」という心理的なメリットがあり、投資のモチベーションを維持して長期保有を続けるための良い動機づけになります。

優待目的の落とし穴(優待廃止・利回り低下)

近年、海外投資家への公平な利益還元の観点から、株主優待を廃止して配当金に一本化する企業が増えています。

もし優待目当てだけで投資していた場合、廃止が発表されると「保有する理由がなくなった」と見なされて株価が急落し、優待の価値以上の大きな損失を被ることがあります。 優待の内容だけでなく、その企業の業績が安定しているか、配当金も出しているかなど、総合的に判断することが大切です。

なぜ多くの人は株で損をするのか?

株式投資で利益を上げるためには、「どうすれば儲かるか」という攻めの姿勢と同じくらい、「どうすると損をするか」という守りの知識が重要です。

株式市場で退場していく人々の失敗パターンは驚くほど共通しており、これらを事前に知って避けるだけで、生き残る確率は劇的に向上します。

ここでは、株で損をする典型的な失敗パターンを紹介します。

SNSで話題の銘柄を理由なく買う

X(旧Twitter)やYouTubeなどで「今これが買い!」と話題になっている銘柄に、自分で調べもせずに飛びつくのは非常に危険です。

SNSで話題になった時点ですでに株価は上がりきっていることが多く、投機筋が売り抜けるためのカモにされている可能性もあります。 「なぜその株を買うのか」という自分なりの明確な根拠を持たずに、他人の煽りに乗って投資をしてはいけません。

高値掴み・飛びつき買い

株価が連日急激に上昇しているのを見て、「この波に乗り遅れたくない」「もっと上がるはずだ」という焦りから買ってしまうことを「高値掴み」といいます。

急上昇した後には、利益確定の売りが出て急落する調整局面が必ず訪れます。初心者が買ったところがまさに天井(最高値)となり、買った直後に下落が続いて大きな含み損を抱えるというのは、相場の世界で日常茶飯事です。 冷静さを欠いた飛びつき買いは厳禁です。

損切りができず含み損が膨らむ

自分の予想が外れて株価が下がったとき、「ここまで下がったのだから、いつか戻るだろう」と根拠のない希望を持って放置し、損失を拡大させてしまうケースです。

このように含み損を抱えたまま保有し続けることを「塩漬け」といいますが、塩漬け株が増えると大切な資金が拘束され、他に有望な銘柄があっても買えなくなります(機会損失)。 小さな擦り傷のうちに撤退する損切りができないと、最終的に再起不能なほどの損失に繋がることがあります。

信用取引でレバレッジをかけてしまう

信用取引とは、証券会社からお金や株を借りて、保証金の約3.3倍までの取引ができる仕組みです。

読みが当たれば利益も3倍になりますが、外れれば損失も3倍になるハイリスクな取引です。 初心者がいきなり信用取引に手を出すと、少しの相場変動で資金が底をつき、最悪の場合は元本以上の借金を背負う可能性もあります。現物取引で勝てるようになるまでは、絶対に手を出してはいけません。

株で儲かる人、損する人の決定的な違いとは?

同じ市場で、同じ銘柄を取引できるにもかかわらず、株で儲かる人と損する人がいるのはなぜでしょうか。

そこには、才能や運だけでは片付けられない、投資に対する根本的な姿勢や日々の習慣に明確な違いがあります。

株で儲かる人の共通点

利益を出し続ける投資家は、一時の運に頼らず、再現性のある方法で市場に向き合っています。 彼らに共通するのは、誰かの意見に流されることなく、自立した考えと規律ある行動を貫いている点です。

自分で判断するための基準を持っている

株で儲かる人は、株を買うときも売るときも、明確な根拠を持っています。

「PERが過去平均より割安だから買う」「上昇トレンドラインを割ったから売る」といった自分の基準(ものさし)があり、それに従って淡々と売買します。 結果がどうであれ、自分の判断として受け入れ、次に活かす姿勢があるため、失敗するたびに投資家としてのレベルが上がっていきます。

感情に左右されずルールで動く

市場が暴落して多くの人がパニックになり、投げ売りをしているときでも、株で儲かる人は冷静です。

事前に「こうなったらこうする」というルールを決めており、それに従って行動するため、恐怖や欲望といった感情に振り回されることがありません。 感情を排除し、まるでロボットのように機械的に取引できるメンタルの強さ(あるいは仕組み)を持っていることが強みです。

情報を鵜呑みにしない

株で儲かる人は、ニュースやアナリストの意見、SNSの情報を参考にしつつも、最終的には自分で検証します。

情報発信者が自分の利益のために発言している「ポジショントーク」を見抜く目を持ち、事実と意見を明確に分けて考えます。また、 誰もがアクセスできる二次情報だけでなく、企業の決算書などの一次情報を確認する手間を惜しまず、情報の精度を高めています。

継続的に学び検証する

株式市場は生き物のように常に変化しており、過去の常識が通じなくなることもあります。

株で儲かる人は、本を読んだり過去のチャートを分析したりと、常に勉強を続けて知識をアップデートしています。 また、失敗した場合も「運が悪かった」で済ませず、なぜ失敗したのかを記録・分析し、同じ過ちを繰り返さないよう改善(PDCA)を重ねています。

株で損する人の特徴

株で損をする人には、投資をギャンブルと混同しているような特徴が見られます。

楽をして手っ取り早く儲けたいという気持ちが先行し、リスク管理がおろそかになった結果、足元をすくわれるケースが後を絶ちません。

ギャンブル感覚で取引する

根拠のない勘や、「なんとなく上がりそう」という雰囲気だけで売買するのは、投資ではなく投機(ギャンブル)です。

カジノやパチンコで遊ぶような感覚で大切なお金を投じていれば、運良く勝つことはあっても、いずれ大きな損失を出してマイナスになるのは時間の問題です。 資産運用としての投資ではなく、スリルを楽しむ遊びになってしまっては、資産形成は不可能です。

短期で大勝ちを狙う

「一発逆転で億万長者になりたい」と焦るあまり、自分の資金力に見合わないハイリスクな銘柄に全財産をつぎ込む人がいます。

短期間で資産を何倍にもしようとすると、必然的に無理なリスクをとることになり、逆に資産を失うスピードも速くなります。 投資は時間をかけてゆっくりと資産を育てるものという認識が欠けており、焦りが自滅を招きます。

他人任せ・SNSの推奨に乗る

「あの有名投資家が言っているから」「掲示板でみんなが騒いでいるから」という理由だけで株を買うのは非常に危険です。

他人の意見に乗って買った株は、下がったときに損切りの判断ができず、「あの人のせいで損をした」と他責思考に陥って終わります。 思考停止状態で投資をしている限り、いつまで経っても自分のスキルにならず、株式市場の「養分」にされてしまいます。

振り返りをせず改善できない

株で損する人は、自分がいつ、いくらで、なぜその株を買ったのかという振り返りができていません。 そのため、自分の負けパターンを把握できず、同じような失敗を何度も繰り返します。

自分のトレードを振り返る習慣がないため、何年やってもスキルが向上せず、いつまでも初心者の域を出られません。

株で儲かる人になるための行動指針

株で損する投資家から卒業し、儲かる投資家になるためには、日々の行動を変える必要があります。 それは決して難しいことではなく、誰にでもできる当たり前のことを徹底できるかどうかが鍵となります。

小さく始める

最初から大金を投入する必要はありません。むしろ初心者のうちは失敗することが前提なので、傷が浅くて済む金額で始めるべきです。

まずは数万円程度の少額から始め、「損をする痛み」や「利益が出る喜び」を肌で感じてみましょう。 本やシミュレーションでは得られないリアルな市場心理を学ぶことが、投資家としての成長を加速させます。

シンプルなルールで運用

プロのような複雑な分析手法を使いこなす必要はありません。 「20%上がったら利益確定する」「10%下がったら損切りする」「移動平均線を割ったら売る」といった、小学生でもわかるようなシンプルなルールで十分です。

大切なのは、どんな優れたルールを作るかではなく、決めたルールをどんなときでも徹底して守り通せるかどうかです。

投資日記・売買記録をつける

取引をするたびに、売買した理由やそのときの感情、結果をノートやアプリに記録しましょう。

記録を見返すことで、「自分は焦ると高値掴みをする癖がある」「このパターンのときは勝率が高い」といった自分の傾向が見えてきます。 この「振り返り」こそが、投資スキルを向上させる最も確実で近道です。

株で儲かる可能性を高める5つのルールとは?

株式投資の世界で長く勝ち続けている投資家たちが、必ずといっていいほど守っている5つの鉄則があります。

これらは、予期せぬ暴落から身を守るための盾であり、同時に利益を最大化するための土台でもあります。初心者はまずこの5つを徹底することから始めましょう。

ルール1:余剰資金で投資する

投資資金は、生活費とは完全に切り離した「最悪なくなっても今の生活が変わらないお金」でなければなりません。 これはテクニック以前の、精神的な余裕を保つための絶対条件です。

生活防衛資金を確保する

投資を始める前に、まずは万が一病気や失業で収入が途絶えても、半年〜1年程度は暮らせるだけの現金を「生活防衛資金」として確保しましょう。

その上で、当面(数年以上)使う予定のないお金を投資に回します。 生活がかかっているお金で投資をすると、少しの値下がりでもパニックになり、冷静な判断力を失ってしまいます。

メンタル安定=判断力向上につながる

「このお金は当分使わないから、一時的に半分になっても困らない」と思えるお金であれば、株価の変動に対してどっしりと構えていられます。

このメンタルの安定こそが、暴落時に多くの人がパニック売りをしている中で冷静に買い向かったり、正しいタイミングで売買したりすることを可能にします。 余裕資金であること自体が、最強の武器になるのです。

ルール2:分散投資をする

「卵を一つのカゴに盛るな」という有名な投資格言があるように、一つの銘柄や業種に集中投資するのはリスクが高すぎます。 カゴを落としたら、中にある卵がすべて割れてしまうからです。

分散は「儲けるため」ではなく「負けないため」にする

A社の株が下がっても、B社の株が上がっていれば、資産全体としての損失はカバーできます。 また、日本株だけでなく、米国株や世界の株にも分散することで、国ごとのリスク(カントリーリスク)も軽減できます。

分散投資は、一発逆転の大儲けを狙うためのものではなく、大負けを防いで資産全体を安定して増やすための命綱です。

分散しすぎると管理が難しくなる

リスクを減らしたいからといって何十銘柄も持ちすぎると、それぞれの企業の決算やニュースを把握しきれなくなります。 個人投資家が無理なく管理できるのは、せいぜい5〜10銘柄程度といわれています。

それ以上に分散したい場合は、1本で数百〜数千銘柄に分散できる「投資信託(ファンド)」やETFを活用するのが現実的で効率的です。

ルール3:損切りラインを決める

自分の読みが外れて株価が下がったときに、損失を確定させる「損切り(ロスカット)」は、投資家にとって最も重要で、かつ最も難しい技術です。 これを徹底できるかが、市場で生き残れるかどうかの分かれ目になります。

損切りラインを数字で決める理由

「もう少し様子を見れば戻るかもしれない」という曖昧な判断や希望的観測は、損失をずるずると拡大させる最大の原因です。

「買値から5%下がったら売る」「〇〇円を割ったら売る」など、具体的な数字でルールを決めておく必要があります。 数字で決めておけば、感情が入り込む余地をなくし、機械的に処理できるため、大怪我を防げます。

損切りのタイミング例

一般的な損切りの目安としては、マイナス5%〜10%程度が推奨されます。

また、株価チャート上で重要な「サポートライン(ここを割るとさらに下がりやすいという価格帯)」を割り込んだときも、即座に損切りすべきタイミングです。 買注文を出す前に「ここまで下がったら逃げる」という撤退ラインを決めておくのが理想的です。

損切りが難しい心理への対策

頭ではわかっていても損切りができないのは、「損を確定させたくない」「自分の失敗を認めたくない」という心理が働くからです。

これを克服するには、証券会社の「逆指値注文(指定した価格以下になったら自動的に売る注文)」を活用しましょう。 株を買うと同時に逆指値を入れておけば、感情に関係なく自動的に決済されるため、意思の弱さをカバーできます。

ルール4:長期投資を基本にする

短期間で大きく稼ごうとするのではなく、時間をかけてじっくりと資産を育てる姿勢を持ちましょう。 長期投資は、プロに比べて情報や資金で劣る個人投資家にとって、最も勝率の高い戦略といえます。

インデックス投資の期待値

S&P500や全世界株式などの市場全体に投資する「インデックスファンド」は、長期的には年平均5〜7%程度のリターンが期待できるといわれています。

これは過去の実績に基づく信頼性の高いデータであり、一部の天才的なプロを除けば、この市場平均に勝ち続けることは難しいとされています。 平均点を取り続けることが、結果的に誰よりも確実に大きな資産を作ることにつながります。

複利効果で差が出るメカニズム

投資で得た利益を出金せず、再び投資に回すことで、利益が利益を生んで雪だるま式に資産が増えていくのが「複利」の力です。

運用期間が長ければ長いほど、複利の効果は指数関数的に大きくなります。 1年や2年では実感しにくいですが、10年、20年と時間を味方につけることで、少額からでも驚くほど大きな資産を作ることが可能になります。

ルール5:信頼できる情報源を使う

情報の質が投資成績に直結します。 SNSの噂レベルの情報や、誰が書いたかわからないネット記事ではなく、信頼できる公的なデータをもとに判断する癖をつけましょう。

IR情報(有報・決算資料)

企業が投資家に向けて公式に発表するIR(Investor Relations)情報は、最も信頼できる一次情報です。

決算短信有価証券報告書には、売上や利益、今後の見通しなどの数字が嘘偽りなく正確に記載されています。 最初は難しく感じるかもしれませんが、企業の公式サイトにあるIRページを見る癖をつけるだけで、投資家としてのレベルは格段に上がります。

チャートツール

証券会社が提供するチャートツールは、過去の株価の動きやトレンドを分析するために不可欠な道具です。

移動平均線、ボリンジャーバンド、出来高などの基本的な指標を表示させ、今の株価が上がりそうか下がりそうかを客観的に判断しましょう。 高機能なツールも口座を開設すれば無料で使えることが多いため、自分に合った見やすいものを探してみましょう。

アナリストレポート・業界レポート

証券会社のアナリストが書いたレポートや、四季報などの専門誌も参考になります。

プロの視点で企業の将来性や業界の動向が詳細に分析されており、自分では気づかなかったリスクやチャンスを発見できることがあります。 ただし、プロの予想も外れることはあるため、あくまで判断材料の一つとして活用し、最終決定は自分で行うことが大切です。

儲かる株の探し方は?銘柄選びとチャートの基本

実際にどの株を買えばいいのか、銘柄選びの具体的なポイントを解説します。 ここでは、代表的な株の種類と、売買タイミングを判断するための基礎知識を整理します。

銘柄のタイプから選ぶ

株式にはいくつかのタイプがあり、それぞれ狙い方やリスク、リターンの性質が異なります。 自分の性格や投資スタイルに合ったタイプを選ぶことが、長く続けるためのポイントです。

割安株(バリュー株)

割安株は、企業の本来の実力(持っている資産や稼ぐ力)に対して、株価が安く放置されている株のことです。

PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標が業界平均よりも低い銘柄が対象になります。 地味な企業が多いですが、市場がその価値に気づいて見直し買いを入れたときに株価が上昇し、下値リスクも比較的低いのが特徴です。

成長株(グロース株)

成長株は、売上や利益が年々どんどん伸びている企業の株です。

将来の成長期待が高いため、PERなどの指標は割高になる傾向があります。 市場規模が拡大しているITやサービス関連の企業が多く、期待通りに成長すれば株価が数倍になることも珍しくありませんが、成長が鈍化すると急落するリスクもあります。

高配当株

高配当株は、配当利回りが高く、株主還元に積極的な企業の株です。 株価の大幅な上昇よりも、安定した配当収入(インカムゲイン)を重視する堅実派の投資家に人気があります。

ただし、業績が悪化して株価が下がり続けているために見かけ上の利回りが高く見えている「罠」銘柄には注意が必要です。 過去の配当履歴を確認し、減配していないかチェックしましょう。

テーマ株

テーマ株は、AI、半導体、宇宙開発など、その時々に世の中で話題になっているテーマに関連した株です。

人気化して短期間で株価が急騰することがありますが、実態が伴っていない場合、ブームが去ると潮が引くように急落するリスクも高いです。 初心者がニュースを見てから買うと高値掴みになりやすいタイプなので、慎重な判断が求められます。

売買タイミングの考え方

売買タイミングの考え方は、投資期間によって、意識すべきタイミングや戦略が異なります。 自分のスタイルに合わせて、どのタイミングでエントリー(購入)すべきかを知っておきましょう。

初心者は「逆張り」より「順張り」が安全

大きく下がっている株を安いと思って買う「逆張り」は、そこからさらに下がるリスクがあり、底値を見極めるのが難しいため上級者向けです。

一方、上がっている株の波に乗る「順張り」は、トレンドが味方してくれるため、初心者でも利益を出しやすく安全です。 「落ちてくるナイフをつかむな」という格言の通り、反発を確認してから買うのが鉄則です。

「利確」より「損切り」のほうが重要

利益確定のタイミングも大切ですが、それ以上に損切りのタイミングを逃さないことが、資産を守る上で極めて重要です。

「損小利大(損は小さく、利益は大きく)」を実現するためには、投資の失敗を早めに認めて小さく切り、次のチャンスに資金を残す決断力が求められます。 損切りは敗北ではなく、次につなげるための必要経費と考えましょう。

長期投資はタイミングを気にしすぎない

10年以上の長期積立投資であれば、日々の細かいタイミングを気にする必要はほとんどありません。

毎月決まった日に定額を買う「ドルコスト平均法」を使えば、高いときは少なく、安いときは多く買うことになり、購入単価が平準化されるからです。 タイミングを測る労力を使わず、淡々と市場に居続けることこそが、長期投資の成功法則です。

タイプ別:現実的な株式投資の戦略例

株式投資に「万人に共通する唯一の正解」はありません。 ライフスタイル、性格、資金力、取れるリスクの大きさによって、最適な戦略は一人ひとり異なります。ここでは、4つのタイプ別に現実的なアプローチを紹介します。

忙しい会社員向け:最小の労力で“堅実に増やす”投資法

日中は仕事をしていて相場を見られない人には、手間のかからない「ほったらかし投資」が向いています。

NISA+インデックス積立を軸にする

まずはNISAの「つみたて投資枠」を使い、全世界株式(オール・カントリー)や米国株式(S&P500)のインデックスファンドを自動積立設定しましょう。

一度設定すれば、あとは自動的に買い付けが行われるため、忙しくても忘れていても資産運用を続けることができます。 市場全体の成長を享受でき、時間的なコストもほとんどかからない、現代における最適解の一つです。

個別株は少額の「学習枠」でOK

もし個別株投資にも興味があるなら、資産全体の1割程度を上限に「楽しみのための枠」として、応援したい企業の株や高配当株を買ってみるのもよいでしょう。

あくまでメインはインデックス積立とし、個別株は趣味の範囲で楽しむスタンスであれば、株価の変動にストレスを感じることなく、長く投資を続けられます。

知識欲の強い人向け:個別株×分析のステップアップ法

数字を見たり企業を分析したりするのが好きな人は、個別株投資で市場平均以上のリターンを狙うのも面白いでしょう。

業界研究→銘柄比較→少額投資で進める

まずは自分が興味のある業界や、仕事で知識がある業界から研究を始めましょう。

同業他社を比較し、利益率が圧倒的に高い企業や、なぜか割安に放置されている企業を探します。 自信のある銘柄が見つかったら、まずは単元未満株(1株投資)などで少額から試し買いし、自分の仮説が正しいか検証してみるのもおすすめです。

売買記録のPDCAで成長する

自分の分析が正しかったかどうか、結果を検証するプロセスをゲームのように楽しみましょう。

投資日記をつけ、「なぜこの株を買ったのか」「なぜ予想通りになった(あるいは外れた)のか」を分析することで、投資家としての実力が着実に上がっていきます。 この知的探求こそが個別株投資の醍醐味です。

短期売買に興味がある人向け:まずは練習から始める

チャートの動きを読んで利益を積み上げる短期売買(トレード)に憧れる人もいるでしょう。 しかし、これはスポーツや技術職と同じで、地道な練習とスキルの習得が必要です。

最初はデモトレードや小額投資で訓練をする

いきなり大金を入れるのは、練習せずに試合に出るようなもので無謀です。

デモトレードアプリや、数百円単位で取引できるサービスを使い、リアルなお金を使わずにチャートパターンの練習を繰り返しましょう。 「このパターンが出たら勝てる」という感覚をつかみ、トータルで勝てるようになるまでは、資金を増やしてはいけません。

メンタルコントロールを身につける

短期売買は、瞬時の判断力と、損切りを躊躇しない強靭なメンタルが求められます。

負けが続いても熱くならず、勝っても調子に乗らず、淡々と自分のルールを守れるかどうかが勝負です。 自分にその適性があるかどうか、少額での実践を通じて見極める期間が必要です。向いていないと思ったら撤退するのも賢い選択です。

投資未経験者向け:まず家計管理から整える

そもそも投資に回すお金がない、という人は、投資の前段階である家計管理に目を向けましょう。

家計の可視化が勝率を上げる

家計簿アプリなどを使い、毎月の収入と支出を正確に把握することから始めます。

固定費通信費、保険、サブスクなど)を見直し、無駄な出費を削ることで、投資に回せる「種銭」が作れます。 家計管理がきっちりできる人は、投資の資金管理もうまくいく傾向にあります。結果として資産形成のスピードが上がります。

生活防衛資金と余剰資金を区別する

貯金がまったくない状態で投資を始めるのは非常に危険です。

まずは生活費の3〜6ヶ月分を貯金し、それを何があっても手をつけない「生活防衛資金」として確保しましょう。 投資はその次のステップです。焦らず足場を固めることが、遠回りのようでいて、実は一番確実な資産形成への近道です。

どれくらい増える?シミュレーションで見る「現実的な株の儲け方」

「株で儲かる」といっても、具体的にどれくらいの金額になるのでしょうか。 ここでは、夢物語ではない現実的な利回りで運用した場合のシミュレーションや、過去のデータをもとに、将来の資産像をイメージしてみましょう。

年3〜7%で運用した場合の資産推移(複利)

投資の世界では、年利3〜7%程度が無理なく狙える現実的な目標ラインとされています。 これを複利(利息にさらに利息がつく仕組み)で運用した場合、資産はどのように増えていくのか見てみましょう。

5万円×20年積立のリターン例

たとえば、毎月5万円を積立、年利5%で20年間運用できたと仮定します。

積立元本(自分が出したお金)は1,200万円ですが、運用収益は約855万円プラスされ、最終的な資産額は約2,055万円になります。 もし銀行預金(金利0.001%と仮定)のままならほとんど増えないことを考えると、時間をかけた投資の力がいかに圧倒的かがわかります。

複利の威力(元本と利益の割合)

運用期間が長くなるほど、利益が利益を生む「複利効果」が大きくなります。

最初の数年は増え方が緩やかですが、10年、15年と経つにつれて資産のグラフが急角度で上がっていき、後半になればなるほど増えるスピードが加速します。 早く始めて時間を味方につけることが、少額から大きな資産を作る最大の秘訣です。

インデックス投資の長期データ(世界株式・米国株式など)

世界経済の中心である米国株式(S&P500)や全世界の株式の過去のデータを見ると、ITバブル崩壊やリーマンショックといった数々の暴落を乗り越え、長期的には右肩上がりで上昇を続けています。

長期では右肩上がりだが、短期のブレは大きい

過去30年以上のデータでは、S&P500は年平均で9〜10%程度のリターンを出していますが、単年で見るとマイナス20%以上の年もあります。

「平均すれば儲かるが、毎年必ず儲かるわけではない」という点を理解しておくことが大切です。 良い年も悪い年も含めて、平均するとプラスになるのが株式投資です。途中でやめずに続けることが重要です。

暴落時でも積み立て継続が有利になる理由

定額積立投資をしている場合、株価が暴落している期間は「安くたくさんの口数(株数)を買えるバーゲンセール」になります。

安くたくさん仕込んでおけば、その後株価が回復したときに資産価値が大きく跳ね上がります。 暴落時こそ恐怖に負けず、積立を停止せずに淡々と継続することが、最終的なリターンを劇的に高める鍵となります。

「株で儲かる」を手取りで考える(税金・NISA)

株式投資で得た利益には、通常約20.315%の税金がかかります。 10万円儲かっても、手元に残るのは約8万円です。「儲かる」を実感し、効率良く資産を増やすためには、この税金コストをいかに抑えるかが重要です。

NISAを使うと手取りが大きく変わる

NISA(少額投資非課税制度)口座を使えば、この約20%の税金が完全にゼロになります。

利益がまるまる手元に残るため、投資をするなら使わない手はありません。 2024年から始まった新NISAでは、非課税枠が最大1,800万円まで大幅に拡大され、非課税期間も無期限になりました。これにより、一生涯にわたる資産形成の最強のツールとなりました。

売買益・配当益の税率

通常の課税口座(特定口座など)では、株を売って得た利益だけでなく、受け取った配当金に対しても税金がかかります。

高配当株投資で配当金生活を目指す場合でも、税金が引かれるか引かれないかで、実際に使える手取り額に大きな差が出ます。 再投資をする際も、税金分が引かれないことで複利効果が高まります。

NISAで優先すべき商品例

NISAの「つみたて投資枠」では金融庁が厳選した低コストの投資信託を、「成長投資枠」では個別株やETFなども購入できます。

まずは長期的に資産を増やすためのコア部分(インデックスファンドなど)をNISA枠で優先的に埋め、非課税のメリットを最大限に活かす戦略が合理的です。 枠が余っていれば、配当狙いの個別株を入れるのも良いでしょう。

正しい知識とルールで「儲かる株」と長く付き合おう

株式投資は絶対に儲かる魔法ではありませんが、正しい知識とルールを守れば、資産形成の強力なパートナーになります。「余剰資金で行う」「長期・分散を心がける」「損切りラインを決める」といった鉄則を徹底すれば、初心者でもリスクを抑えながら着実な利益を狙うことは十分可能です。

まずは家計を整理し、NISAを活用した少額の積立や1株投資から始めてみましょう。今日踏み出す小さな一歩が、将来の大きな安心と資産につながるはずです。

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ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例

データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。

ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

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