- 更新日 : 2026年1月14日
ステーブルコインで儲かる仕組みとは?安定資産で利回りを得るポイントを解説
米ドルや日本円などの法定通貨や、金などの資産を裏付けにして価値が安定するように設計されたステーブルコイン。ビットコインのような価格変動の大きい仮想通貨とは異なり、安定した価値を持つことから、「ステーブルコインで儲かる」という話に疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、そもそもステーブルコインとは何なのかを説明したうえで、ステーブルコインで儲かるコツや安定して利回りを得るポイントについて解説していきます。
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目次
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ステーブルコインとは
ステーブルコインは、暗号資産の一つで、米ドルや日本円などの法定通貨や、金などの資産を裏付けにして価値が安定するように設計されたものを指します。価格の維持や価格担保の方法はコインによって様々で、主に以下の4つの種類に分類できます。
- 法定通貨担保型:米ドルなどの法定通貨を担保にコインを発行し、その法定通貨との交換比率を固定する
- 仮想通貨担保型:特定の暗号資産を担保にコインを発行し、価格を連動させる
- コモディティ型:金や原油などの商品(コモディティ)価格の値動きに連動させる
- 無担保型:アルゴリズムによってコインの流通量を調整する
価格が一定の範囲で安定するように設計された仮想通貨であることから、価格変動が小さいことが特徴です。
ステーブルコインと暗号資産・ビットコインの違い
一番の違いは、価格の安定性です。ステーブルコインは価格が一定の範囲で変動するように設計されていることから、価格変動が小さくなっています。
私たちがよく耳にするビットコインやイーサリアムといった暗号資産は、価格が1日で10%以上も上がったり下がったりすることがあります。この価格変動の大きさが魅力であり、同時に大きなリスクでもあります。
ステーブルコインの目的と注目を集める理由
価格が動かないなら、ステーブルコインは何のために存在するのでしょうか?主な目的は以下の3つです。
- 価値の保存:ビットコインの価格が下がりそうな時、一旦ステーブルコインに交換しておけば、価格下落のリスクを避けられます。
- 決済・送金:価格が安定しているため、商品やサービスの決済に使いやすいです。また、海外への送金も銀行より速く、安く済む場合があります。
- DeFi(分散型金融)での利用:後ほど詳しく解説しますが、仮想通貨を使った金融サービス(DeFi)の世界では、ステーブルコインが「基軸通貨」として大活躍しています。
そして今、副業や資産運用に関心のある方々から注目を集めている最大の理由は、「銀行預金とは比べ物にならない高い利回り(金利)が期待できる」からです。
価格変動が少ないステーブルコインで儲かる仕組み
価格変動が少ないステーブルコインで儲かる仕組みは、レンディング(貸し付け)、DeFiでの運用、アービトラージの3つに分けられます。それぞれ詳しく解説します。
レンディング(貸し付け)
「レンディング」は、日本語で「貸暗号資産」とも呼ばれ、ステーブルコインを他ユーザー・プラットフォームに貸し出し、その利息として報酬を得るといった方法です。
サービスにコインを貸し、サービス側はそれを借りたい人(主に機関投資家など)に又貸しします。その「貸借料」として、年利〇%といった形でステーブルコインを受け取れることで収益を得る仕組みになっています。
DeFi・分散型金融
DeFiとは、銀行や取引所といった「中央管理者」を介さず、プログラムによって自動で金融取引が行われる仕組みのことです。
DeFiの世界には、レンディング(貸し借り)や、仮想通貨の交換など、様々なサービスがあります。例えば、DEXに2種類のステーブルコインをセットで預け入れ、その取引所で交換が行われるたびに「手数料」の一部をもらう、といった方法があります。これは「イールドファーミング」とも呼ばれます。
レンディングよりも高い利回りが期待できますが、運用で成果を出すには専門知識が必要で、知識がない人が取り組むにはリスクがあります。
アービトラージ・裁定取引
異なる取引所間や市場間で一時的に生じる価格差を利用して利益を得る仕組みのことです。
ステーブルコインは価格変動が小さいため、通常1ドル付近で推移しますが、取引所によっては一時的に0.99ドルや1.01ドルといったわずかな価格差が生じることがあります。その仕組みを利用し、割安な取引所でステーブルコインを購入し、割高な取引所ですぐに売却することで、その価格差分を利益として得ることができます。
ステーブルコインの銘柄一覧
ステーブルコインの銘柄には、米ドルに価値を裏付けられたテザー(USDT)などの米ドルペッグ型ステーブルコインや、JPYCなど日本の円に連動する日本円ペッグ型ステーブルコインまで様々です。それぞれ詳しく解説していきます。
米ドルペッグ型ステーブルコイン
1米ドル=1ステーブルコインのように、米ドルとほぼ1対1の価値で連動するように設計された暗号資産のことを指します。
代表的な例として、テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)などがあげられます。
米ドルの価格変動リスクを排除しつつ、仮想通貨の利便性を活用できる点が特徴で、仮想通貨取引や国際送金、決済手段として活用されています。
日本円ペッグ型ステーブルコイン
1円=1JPYCのように、日本円に価値が連動するように設計された暗号資産のことを指します。
代表的な例として、JPYCやプログマコインなどがあげられます。
日本円と価値が連動していることから、価格変動リスクが少ないことが特徴で、法人決済や国際送金など様々な用途での活用が期待されています。
その他のステーブルコイン
ユーロに連動するステイシスユーロ(EURS)や、リップル(XRP)などがあげられます。
これらのステーブルコインも同様に、価格の安定性を利用して決済手段として利用されたり、DeFiでの運用に活用されたりしています。
ステーブルコインを利用する際の注意点
ステーブルコインを使用する際、下落のリスクや今後の法規制、税金の支払いなどいくつか注意点があります。それぞれ詳しく解説していきます。
大幅下落のリスクがある
ステーブルコインは価格変動が小さい暗号資産ではありますが、その価値が将来にわたって保証されているわけではありません。
ステーブルコインには、デペッグのリスクと呼ばれるリスクと、発行体・事業者の破綻リスクと呼ばれる2つの下落リスクが存在します。
デペッグのリスクは、「本当にその価値があるのか?」という信用不安によって、連動するように設計されている法定通貨の価格から、価値が大きく乖離してしまう現象です。
例えば、発行元が「担保として100億円分の米ドルを保有している」と主張していても、その保有量が疑わしくなったり、担保資産の価値が急落したりすると、売りが殺到し、価格が暴落する可能性があります。過去には、価格維持の仕組みが破綻し、ほぼ無価値になってしまったステーブルコインも存在します。
発行体・事業者の破綻リスクは、ステーブルコインそのものの価値が安定していても、それを預けている取引所やレンディングサービスが破綻してしまうことで資産が戻ってこない可能性があるリスクのことを指します。暗号資産の世界では、銀行預金における「預金保険制度」のような資産保護の仕組みが整備されていないケースが多いため、預け先の信頼性を厳しく見極める必要があります。
法制度が変更になる可能性がある
ステーブルコインは、暗号資産の中でも特に金融システム全体に与える影響が大きいと見られており、世界各国の政府や中央銀行が規制のあり方を議論している最中です。
これは、ステーブルコインが国境を超えた資金決済や、マネーロンダリングに利用される可能性があるためです。
今後、日本国内での取引が規制されたり、特定のステーブルコインの利用が禁止されたりするといった規制が導入される可能性があります。
規制の動向次第では、これまでのように自由に取引できなくなったり、サービスの利回りが低下したりする可能性もゼロではありません。常に最新の法規制に関するニュースに注意を払う必要があります。
利益が出た場合の確定申告が必要な場合がある
「ステーブルコインで儲かる」ということは、その利益に対して税金が発生するということです。これは非常に重要な点であり、見落としがちな注意点でもあります。
日本国内において、ステーブルコインを含む暗号資産で得た利益は、原則として「雑所得」に分類されます。
以下のタイミングで利益が確定したと見なされ、課税対象となります。
- レンディングやDeFiで利息(報酬)を受け取った時
- ステーブルコインを売却して日本円に換金した時
- ステーブルコインで他の暗号資産(ビットコインなど)を購入した時
- ステーブルコイン同士を交換した時(例:USDTをDAIに交換)
雑所得は、給与所得など他の所得と合算される「総合課税」の対象となり、利益が大きくなるほど税率も高くなります(最大55%)。必要に応じて確定申告をする必要があります。
ステーブルコインで儲けるためには
ステーブルコインで儲かる仕組みは、価格変動を狙うものではなく、主に「金利(利息)」で利益を積み上げる資産運用です。レンディングやDeFi(分散型金融)など、銀行預金より高い利回りが期待できる一方、ディペッグ(価格乖離)やハッキング、為替変動といった特有のリスクも存在します。儲かる仕組みとリスクの両方を正しく理解し、自分の資産状況や許容度に合わせて、副業や資産運用の一つの選択肢として検討することが重要です。
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ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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