- 更新日 : 2026年1月6日
仮想通貨のマイニングは儲からない?仕組みやリスク、稼げない理由を解説
マイニングは、日本の個人ユーザーにとって儲からない可能性がきわめて高い投資方法です。かつては個人のパソコンでも利益を出せる時期がありましたが、2025年11月現在は電気代の高騰や採掘難易度の上昇により、赤字になるケースが大半を占めています。
この記事では、マイニングが儲からないと言われる理由、現在の実情、そしてマイニングに代わる現実的な選択肢についてわかりやすく解説します。
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目次
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そもそもマイニングとは?仕組みは?
マイニングとは、ビットコインなどの仮想通貨の取引データをブロックチェーンに記録・承認する作業のことです。膨大な計算処理を行ってセキュリティを守る対価として、報酬(コイン)を受け取れます。
この仕組みが、金山から金を掘り当てる作業に似ているため「マイニング(採掘)」と呼ばれています。銀行のような中央管理者がいない仮想通貨の信頼性を支える、なくてはならない仕組みです。
マイニングは本当に儲からない?
マイニングは、以前のように機材を動かしておくだけで誰でも稼げるビジネスモデルではなくなっています。とくに日本では、世界的に見ても電気料金が高いため、コストが収益を上回ってしまう「逆ざや」の状態になりがちです。
ここでは、なぜ現在マイニングが厳しい状況にあるのか、その背景と個人の勝算について実情を整理します。
【結論】日本の個人マイニングは赤字のリスクが高い
日本の一般的な家庭用電力でマイニングを行うと、得られる報酬よりも電気代の支払いが多くなる、いわゆる赤字の状態に陥りやすいのが現状です。
マイニング機器は24時間365日稼働させるのが基本であり、常に電力を消費し続けます。高性能なグラフィックボードやASICと呼ばれる専用機器は消費電力が激しく、月々の電気代が数万円単位で跳ね上がることも珍しくありません。報酬として受け取る仮想通貨の価格がよほど高騰しない限り、コスト回収さえ難しい状況です。
「マイニングはオワコン」の背景とは?
「マイニングはオワコン(終わったコンテンツ)」という言葉がネット上で見られるようになった背景には、大きな環境の変化があります。以前はイーサリアムなどの主要なアルトコインもGPUでマイニングできましたが、仕組みの変更により採掘できなくなりました。残された採掘可能なコインはマイナーなものが多く、収益性が安定しません。
また、大手企業が安価な電力を求めて海外に大規模工場を建設しており、個人が太刀打ちできる環境ではなくなっています。
昔と今でマイニング報酬が変化している
過去のマイニングブーム時と現在を比較すると、参入障壁の高さは一目瞭然です。数年前までは、ゲーミングPCの空き時間を利用する程度でも、お小遣い程度の利益が出せました。
しかし現在は、世界中のライバルたちが演算能力を競い合っており、報酬を得るための難易度が劇的に上がっています。同じ性能の機材を使っていても、受け取れるコインの枚数は過去に比べて大幅に減少しており、機材の購入費用すら回収できないケースが増えています。
マイニングが儲からない理由とは?
「マイニングは儲からない」という評価が定着してしまったのには、構造的な理由がいくつか存在します。市場環境の変化や物理的なコストの問題など、個人投資家がコントロールできない要因が多いためです。
ここでは、これからマイニングを始めようと考えている人が知っておくべき、収益化を阻む5つの大きな壁について詳しく解説します。
電気代の高騰により日本は世界的に不利な環境だから
マイニングの利益計算においてもっとも重要な変数は電気代です。日本は火力発電への依存度などが影響し、世界平均と比べても家庭用電気料金が高い国に分類されます。
一方で、海外の大規模マイナーたちは、水力発電や地熱発電などが豊富な、電気代が極端に安い地域で活動しています。1kWhあたりの単価が数倍も違うライバルと同じ土俵で戦うことになるため、日本の個人がコスト競争で勝つことは構造的に非常に困難といえます。
高性能な機材の初期費用が高すぎるから
マイニングでまともな収益を上げるためには、非常に高性能な演算処理能力を持つハードウェアが必要です。ビットコインであればASIC、その他のコインであればハイエンドなGPU(グラフィックボード)が求められます。
しかし、世界的な半導体不足やAI需要の高まりにより、これらの機材価格は高騰を続けています。1台あたり数十万円から数百万円の投資が必要となり、毎月のわずかな利益でこの初期費用を回収するには、数年単位の時間がかかってしまうのです。
参入障壁・採掘難易度が高いから
ビットコインをはじめとする多くの仮想通貨は、参加者が増えれば増えるほど、採掘の難易度(ディフィカルティ)が自動的に上がる仕組みになっています。
2025年11月現在は大規模なマイニングファームが大量の最新機器を投入しているため、ハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりで上昇を続けています。個人の資金力で用意できる程度の機材では、全体の中に占める処理能力の割合が微々たるものになり、報酬を得るチャンスが激減しています。
ビットコイン半減期で報酬が減少しているから
ビットコインには、約4年に一度、マイニング報酬が半分になる「半減期」という仕組みがあります。2024年の半減期を経て、マイナーが受け取れるブロック報酬はさらに減少しました。
報酬が半分になるということは、単純計算で価格が2倍にならなければ以前と同じ利益を維持できないことを意味します。半減期はインフレを防ぐための重要な機能ですが、マイナーにとっては、時が経つにつれて収益性が低下していく厳しいルールでもあります。
機材のメンテナンス・騒音・排熱などの問題があるから
マイニング機器は熱に弱いため、24時間稼働させるには強力な冷却環境が必要です。自宅で運用する場合、ファンの回転による騒音は掃除機並みになることもあり、生活環境を悪化させる原因になります。
また、夏場は排熱によって室温が上昇するため、エアコンを常時稼働させる必要があり、さらに電気代がかさみます。ホコリによる故障リスクもあり、定期的なメンテナンスの手間を考えると、労働に見合った対価が得にくいのが実情です。
マイニングで利益を出せるケースはある?
多くの個人にとってマイニングで利益を出すには厳しい状況ですが、すべてのケースで100%儲からないわけではありません。特定の条件を満たしている場合や、戦略次第では利益を出せる可能性も残されています。
ここでは、例外的にマイニングが成立するパターンや、すでに機材を持っている場合の活用法など、わずかながら残された勝機について紹介します。
電気代が極端に安い地域や法人契約での運用
もしも太陽光発電パネルを設置していて余剰電力を無料で使える場合や、法人契約などで極端に安い電気料金プランを利用できる場合は、収益化のチャンスがあります。
電気代という最大のコスト(ランニングコスト)を抑えられれば、採掘報酬がそのまま利益になりやすいからです。ただし、設備の導入コストと減価償却を考慮する必要があるため、事前の綿密なシミュレーションが欠かせません。
マイナーな草コインの一発狙い
ビットコインや主要なアルトコインではなく、まだ知名度が低く採掘難易度も低い「草コイン」を狙う方法です。現時点での換金価値はほぼゼロに近くても、将来的にそのコインが取引所に上場したり注目されたりして価格が高騰すれば、大きな利益になります。
ただし、採掘したコインが無価値のまま終わるリスクも高く、投資というよりは宝くじに近いギャンブル的な側面が強くなります。
RTX4090など高性能GPUをすでに所持している場合
動画編集や高画質なPCゲームをプレイするために、すでに「GeForce RTX 4090」などの高性能グラフィックボードを所有している場合は、パソコンを使っていない時間だけマイニングを稼働させる選択肢があります。
新たに機材を購入する初期費用がかからないため、電気代さえペイできればプラスになります。ただし、パーツの寿命を縮めるリスクがあることは理解しておきましょう。
マイニングの基本的なやり方・種類は?
マイニングの仕組みを理解しておくことは、仮想通貨全体の理解を深めるうえで役立ちます。マイニングには大きく分けて3つの参加形態があり、それぞれ関わり方や必要な準備が異なります。
ここでは、マイニングの基本的なやり方と、それぞれの特徴について解説します。
ソロマイニング(個人で単独採掘)
ソロマイニングは、自分ひとりの機材だけで計算処理を行い、報酬の獲得を目指す方法です。成功すれば報酬を独り占めできるのがメリットですが、現在の高い難易度の中で、個人の機材だけでブロックを生成できる確率は天文学的な低さです。
事実上、宝くじを買い続けるようなものであり、安定した収益を得ることはほぼ不可能です。相当な大規模設備を持つ事業者でない限り、選択すべきではありません。
プールマイニング(チームで協力して採掘)
プールマイニングは、複数のマイナーが協力してひとつのチーム(プール)を作り、計算能力を結集してマイニングを行う方法です。報酬は貢献度(ハッシュレート)に応じて分配されるため、個人の小規模な機材でも、安定して少額ずつの報酬を受け取れます。
個人でマイニングを行う場合は、このプールマイニングに参加するのが一般的です。専用のソフトをインストールし、プールに接続する設定を行うことで開始できます。
クラウドマイニング(業者に委託)
クラウドマイニングは、自分で機材を購入・運用するのではなく、マイニングを行っている業者に出資し、その対価として報酬の一部を受け取る方法です。機材の管理や騒音、排熱対策が不要なため、手軽に参加できるのがメリットです。
しかし、手数料が引かれるため実質利回りが低くなったり、運営元が資金を持ち逃げする詐欺案件(ポンジ・スキーム)が多かったりするため、非常に慎重な業者選びが求められます。
マイニングを始める前に知っておくべきリスクと注意点は?
マイニングには「儲からない」という収益性の問題以外にも、いくつかのリスクが存在します。これらを知らずに始めてしまうと、金銭的な損失だけでなく、法的なトラブルや詐欺被害に巻き込まれる可能性もあります。
ここでは、安易にマイニングに手を出して後悔しないために、事前に把握しておくべき重要なリスクと注意点を解説します。
仮想通貨の暴落による損失リスク
マイニング報酬として受け取るのは日本円ではなく仮想通貨です。そのため、一生懸命採掘してコインを貯めても、そのコイン自体の価格が暴落してしまえば、電気代の支払いで大幅な赤字になります。
仮想通貨市場はボラティリティ(価格変動)が非常に激しいため、採掘コストと市場価格のバランスを常に見極める必要があり、安定した不労所得とは言えない側面があります。
マイニング詐欺(クラウドマイニング等)
「利回り〇〇%保証」「AIを使った最新マイニング」といった謳い文句で出資を募る詐欺案件が後を絶ちません。とくにクラウドマイニングを装った詐欺は多く、最初は配当が出ていても、ある日突然サイトが閉鎖されて連絡が取れなくなるケースが多発しています。
実態のないマイニング事業への投資勧誘には、安易に乗らないよう警戒レベルを高める必要があります。
確定申告と税金
マイニングで得た利益は、日本では「雑所得」として課税対象になります。会社員であっても、年間の利益が20万円を超える場合は確定申告が必要です。
注意すべきは、マイニングでコインを取得した時点での時価が利益として計算される点です。その後にコインの価格が暴落しても、取得時の高い価格をベースに税金がかかる場合があるため、税制の仕組みを正しく理解しておかなければなりません。
参考:暗号資産に関する税務上の取扱いについて(情報)|国税庁
マイニングより稼げる?個人におすすめの仮想通貨投資
「マイニングは儲からない」とわかったとしても、仮想通貨投資を諦める必要はありません。現在では、マイニングのように高価な機材や電気代をかけなくても、保有している仮想通貨を運用して増やす方法はいくつも存在します。
ここでは、マイニングよりも初期費用がかからず、個人でも取り組みやすい現実的な運用方法を紹介します。
リスクを抑えて増やす「ステーキング」
ステーキングは、特定の仮想通貨を保有し、ブロックチェーンのネットワークに参加することで報酬を得る仕組みです。銀行の定期預金に近いイメージで、取引所に預けておくだけで年利数%〜十数%の報酬が得られるケースもあります。
マイニングのような機材は一切不要で、通貨を買って保有する(ステークする)だけで始められるため、現在の主流な運用方法のひとつになっています。
貸して増やす「レンディング(貸暗号資産)」
レンディングは、保有している仮想通貨を取引所などに一定期間貸し出すことで、貸借料(利息)を受け取るサービスです。取引所が仲介してくれるため、個人間で貸し借りする手間はありません。
期間中は資金が拘束されますが、単に保有しているだけよりも着実に枚数を増やせます。相場が横ばいの時期でもインカムゲインを狙えるのが強みです。
長期的な値上がりを待つ「現物保有(ガチホ)」
もっともシンプルで、かつ初心者に向いているのが現物保有(ガチホ)です。ビットコインなどの将来有望な通貨を購入し、数年単位で長期保有して値上がりを待ちます。
短期的な価格変動や日々の電気代に一喜一憂する必要がなく、積立投資などでコツコツ買い増すことで、時間分散によるリスク軽減も期待できます。歴史的に見ても、長期保有は有効な戦略のひとつとして知られています。
マイニングは儲からない・難しいと感じたら自分に合う投資を検討しよう
2025年11月現在、日本国内における個人のマイニングは、電気代や機材コストの面から「儲からない」と判断せざるを得ない状況です。ロマンのある分野ではありますが、収益を目的とするのであれば、赤字リスクの高いマイニングにこだわる必要はありません。
ステーキングやレンディング、長期保有など、今の環境に合った、より効率的でリスクの低い運用方法を選ぶことが、資産形成への近道となるでしょう。
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データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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