- 作成日 : 2026年7月7日
Evernoteの手書き機能の使い方は?スケッチ機能と手書き文字を検索する方法を解説
Evernoteの手書き機能は、図やメモを描くスケッチ機能と、撮影・スキャンした画像をOCRで検索する2つの機能です。
- スケッチは図・メモを描く機能
- 検索したい手書きは画像で取り込む
- 画像はAI Transcribeでテキスト化可
スケッチで書いた文字は検索の対象になりません。 検索したい場合は、画像として取り込むかテキスト変換を行うことが必要です。
Evernoteの手書きには、大きく分けて2つの使い方があります。ひとつはアプリ内で指やスタイラスを使って図やメモを直接書き込む使い方、もうひとつは紙に書いた手書きメモをカメラやスキャンで取り込みOCR(文字認識)で検索できるようにする使い方です。
本記事では、スケッチ入力の手順、手書き文字を検索可能にする方法、テキストへの変換、整理のコツまで、Evernoteの仕様にもとづいて解説します。
目次
Evernoteの手書き機能でできることは?
Evernoteの手書きは、①アプリ内で図やメモを直接書き込む「スケッチ機能」と、②カメラやスキャンで取り込んだ手書きの画像データをOCRで検索・テキスト化する機能があります。
まず押さえておきたいのが、検索やテキスト化の対象になるのは、原則として②の「画像として取り込まれた手書き文字」だという点です。 カメラ撮影・スキャン・写真や画像ファイルの添付など、画像化した手書きデータはOCRエンジンが解析し、キーワード検索の対象にできます。
一方、①のスケッチはあくまで図やメモを直接残すための描画機能です。スケッチで直接書いた文字は、そのままでは検索・文字起こしの対象にはなりません。 手書き文字を確実に検索・再利用したい場合は、②の画像として取り込むか、テキスト変換を行うことが必要です。
| 入力・取り込み方法 | 主な用途 | 手書き文字のキーワード検索 |
|---|---|---|
| スケッチ機能(アプリ内で直接手書き) | 図解・矢印・アイデアスケッチ・簡単な書き込み | 描画・メモ用途の機能。直接書いた文字はそのままでは検索・文字起こしの対象にならない。 |
| カメラ・スキャンで取り込み | 紙のノート・付箋・ホワイトボードのデジタル保存 | OCRで検索可能(読みやすい字ほど精度が高い) |
| 写真・画像ファイルを添付 | 既存の手書き画像の保存・整理 | OCRで検索可能 |
Evernoteのスケッチ機能の使い方は?
Evernoteのスケッチ機能を使うと、指やスタイラスでノートに直接、文字・図形・矢印などを書き込めます。
テキスト入力では表現しづらい図解や手描きのアイデアをそのまま残せるのが特長です。iPadとスタイラスを組み合わせれば、紙に近い感覚で書き込めます。プラットフォームごとの起動方法は次のとおりです。
iPhone・iPadで手書きする方法
手書きを追加したいノートを編集モードで開き、キーボード左上に表示される青いプラスアイコン(+)をタップして「スケッチ」を選びます。 描画キャンバスが開き、ペン・マーカー・消しゴムなどのツールが使えます。既存のテキストノートにも後からスケッチを差し込めるため、会議メモに図を描き足すといった使い方も可能です。
Androidで手書きする方法
ノート作成・編集画面で「+」または描画アイコンから「スケッチ」を選ぶと、手書きキャンバスが開きます。指でもスタイラスでも書き込めます。
ブラウザ・デスクトップで手書きする方法
ブラウザ版・デスクトップ版でもスケッチツールを利用できます。ペンやマーカーは、太さや色をいくつかのバリエーションから選べます(選択肢の数はバージョンや時期により変わる場合があります)。最新の操作は公式ヘルプで確認してください。
iPad×Apple Pencilで手書きする方法
iPadとApple Pencilを組み合わせると、紙に近い感覚でスケッチを書き込めます。スケッチ画面でApple Pencilを使うと、手のひらや指が画面に触れても誤反応しにくくなり(パームリジェクション)、ノートに手をついたまま書けるのが利点です。対応するApple Pencilの世代や細かな挙動は、お使いのiPadの機種とアプリのバージョンによって異なる場合があります。
ただし、Apple Pencilで書いたスケッチも描画・メモ用途である点は変わりません。後からキーワード検索・テキスト化したい内容は、画像として取り込むかテキスト化しておくのが確実です。
Evernoteのスケッチに使えるペンやマーカーの種類は?
スケッチでは、用途に合わせてツールを使い分けると見やすくなります。例えば重要箇所はマーカーでハイライト、細かい図はペンで描く、といった組み合わせが効果的です。
| ツール | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| ペン | 均一な線 | 文字・細かな図 |
| マーカー | 半透明・太め | ハイライト・強調 |
| 消しゴム・選択 | 消去・部分選択や移動 | 描いた線の修正・調整 |
スケッチは、図やメモを直接残すための描画機能です。スケッチで書いた文字はそのままでは検索・文字起こしの対象にならないため、後から検索・再利用したい内容は、スケッチに頼らず、紙に書いて撮影・スキャンするか、テキスト化しておくのがおすすめです。
Evernoteで手書き文字を検索可能にするには?
手書き文字を検索できるようにする方法は、紙のメモを画像として取り込むことです。
画像として保存された手書き文字は、Evernoteのサーバー上でOCR(光学文字認識)が自動的に解析し、検索用のインデックスを作成します。ユーザーが特別な操作をしなくても、同期後にキーワード検索の対象になります。日本語の手書きにも対応しており、楷書に近い丁寧な字ほど精度が高まります。
カメラ・スキャンで取り込む手順
- Evernoteアプリのホーム画面でカメラアイコンをタップする。
- 書類モード(自動取り込み)で、紙のメモやホワイトボードにカメラをかざす。フレーム内に収めると自動で撮影される。
- 必要に応じてトリミング・補正を行い、ノートとして保存する。
- クラウド同期が完了すると、OCR解析を経て手書き文字が検索対象になる。
※ 手書きを検索対象にしたい場合は、PDFではなく画像(JPG)として保存します。Evernoteでは画像内の手書き文字は認識されますが、PDFファイル内の手書き文字はインデックス化されない点に注意してください。
付箋やノートのページ、封筒の裏の走り書きなども同じ手順で取り込めます。撮影後はテキストノートと同じ感覚で、タグやノートブックで整理できます。
OCRで手書き文字検索の精度を上げるコツ
OCRの精度は、文字の読みやすさと画像の品質に大きく左右されます。以下の点を意識すると、解析精度が改善されます。
- 文字同士が重なったり接触しないよう、間隔を空けて書く
- 背景は白または薄い色で統一し、黒など濃い色のペンで書く
- 明るく均一な照明で、ページを平らにして真上から撮影する
- ブロック体のように一字ずつ区切って書く
また、OCRはクラウド同期を前提とするため、オフライン環境では検索インデックスが生成されない点に注意してください。取り込み直後は解析に時間がかかることもあります。
Evernoteの文字認識に対応している言語
Evernoteの文字認識は、キーボード入力文字で28言語、手書き文字で11言語に対応しており、日本語の手書きも検索の対象です。文字認識に使用する言語は設定から選択できます。複数言語が混在するノートでは、認識に使う言語の設定を確認しておくと、検索のヒット率が安定します。
参考:Evernote の OCR 技術 – 手書きのノートをスキャンして文字検索|Evernote
Evernoteの手書きメモをテキストに変換する方法は?
Evernoteには、取り込んだ手書き画像を編集可能なテキストに変換する「AI Transcribe」機能があります。
AI Transcribeは、写真として撮影した手書きメモや、Evernoteに取り込んだ画像をOCR AIで解析し、編集・検索が可能なテキストに変換します。元のノートの見た目をできるだけ保ちながら変換できるのが特長です。対応するのは画像ファイルで、PDFを直接アップロードする方式には対応していないため、PDFの場合はページを画像化してから利用します。対応する画像形式はJPG、PNG、GIF、PDF、スクリーンショットです。 提供範囲や対応プランは変更される可能性があるため、利用前に公式情報を確認してください。
EvernoteでPDFに手書きの注釈を入れる方法は?
ノートに添付したPDFには、ペンや図形ツールを使って直接手書きの注釈を書き込めます。
ノートにPDFを添付し、ファイルを選択して「その他のオプション」から「編集&注釈」を選ぶと、注釈用のツールバーが表示されます。ペン・マーカー・図形・スタンプなどで書き込み、保存すると注釈入りのPDFとしてノートに保存されます。論文・契約書・設計図などに直接コメントを残したい場面で役立ちます。注釈入りPDFのエクスポートなど一部の機能は、プランによって利用範囲が異なる場合があります。
メニュー名や操作手順はバージョンによって変わる場合があるため、最新の操作は公式ヘルプで確認してください。なお、PDFに書き込んだ手書き注釈はOCRによる検索の対象にはなりません。
Evernoteの無料プランでも手書き機能は使える?
無料プランでもスケッチや画像の取り込みは利用できますが、保存できるノート数やアップロード容量などに制限があります。
現在の無料プランは、1アカウントあたり保存できるノートが最大50、ノートブックが1つに制限されています(同期できる端末数にも制限があります)。手書きメモを画像で頻繁に取り込む使い方では、容量よりも先にこのノート数の上限に達しやすい点に注意してください。
有料プランではノート数・容量・同期端末数が拡張され、機能の利用範囲も広がります。なお、Evernoteはプラン名称・料金・各プランの機能差を改定することがあり、近年も名称変更や価格改定が行われています。最新のプラン構成と料金、手書き・OCR・AI Transcribe関連の対応範囲は、必ず公式サイトで確認してください。
Evernoteで手書きメモを使うときの注意点は?
手書きは自由度が高い一方で、「検索性」と「編集のしやすさ」では入力テキストに劣る場面があります。
ビジネスで使う場合は、次の点を踏まえて使い分けると失敗が少なくなります。
- アプリ内のスケッチは描画・メモ用途の機能で、直接書いた文字はそのままでは検索・文字起こしの対象にならない。後で探したい情報は画像取り込みかテキスト変換を行う。
- 手書きは後から読み返しにくくなりやすい。重要な情報は早めにテキスト化しておくと、検索・共有・再編集がしやすい。
- OCRの精度は字の読みやすさに左右される。乱れた字や続け字は認識されにくく、検索に引っかからないことがある。
- OCRはクラウド同期が前提のため、オフラインでは検索インデックスが作られない。
つまり、素早く図やアイデアを残す用途はスケッチ、あとから検索・編集・共有する用途は画像取り込み+OCRやテキスト変換と目的で切り替えるのが、手書きを業務で活かすコツです。
Evernoteの手書きメモを長期的に活用するコツは?
手書きメモは「タグ付け」「ノートブック分類」「早めのテキスト化」を習慣にすると、後から探しやすくなります。
タグとノートブックで整理する
取り込み直後に、用途・プロジェクト・日付などをタグとして付けておくと、検索と分類がスムーズになります。例えば「#会議」「#アイデア」「#2025Q2」のように体系化しておけば、OCR解析が不完全な場合でもタグから目的のノートにたどり着けます。ノートブックは「Inbox(未整理)→整理済み」の2段構えにすると、手書きとテキストが混在する環境でも管理しやすくなります。
検索しやすい形で保存する
「後で検索したい手書き」は、アプリ内スケッチではなく、画像として取り込むかテキスト化して保存するのが基本方針です。図解やラフはスケッチで、検索性が必要な情報は画像取り込み・テキスト変換で、と使い分けると、手書きの自由さと検索性を両立できます。
Evernoteの手書きを使いこなすために
Evernoteの手書きは、アプリ内に直接書く「スケッチ」と、紙のメモを画像化して検索可能にする「取り込み」の2系統で考えると整理しやすくなります。図解やアイデアはスケッチで手早く残し、後から検索したい手書き文字はカメラ・スキャンで取り込んでOCRにかける、あるいはAI Transcribeでテキスト化するという使い分けが、手書きの自由さとデジタルの検索性を両立させるポイントです。タグ整理と早めのテキスト化を習慣にして、手書きメモの活用価値を高めていきましょう。
システム乱立を解消するためのステップとは?
多くの企業がバックオフィス業務効率化のため多様なクラウドシステムを導入するも、「便利なはずが非効率」という現実に直面しています。
その原因は、勤怠や経費など「部分最適」なシステム導入による乱立です。システム同士がつながらず、データの手入力やExcelでの突き合わせ作業が常態化。
これは「見えないコスト」を増やし、業務フローを複雑化させ、現場の負担を増大させます。システム乱立のリスクを整理し、業務アセスメントによる根本解決策をご紹介するホワイトペーパーを用意していますので、ぜひお気軽にご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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