• 作成日 : 2026年10月23日

確定申告にマイナンバーカードは必要?e-Taxの手続きとマイナンバー記載の進め方

Point確定申告にマイナンバーカードは必要?

e-Taxでの確定申告はマイナンバーカード方式が事実上の標準で、ID・パスワード方式の新規発行はすでに停止されています。

  • 書面申告でもマイナンバーの記載は必須
  • 65万円控除はe-Tax提出、または優良な電子帳簿保存が条件
  • マイナポータル連携で控除データを自動取得

Q. マイナンバーカードがない場合、確定申告できる?

A. 書面申告は可能ですが、青色申告特別控除は65万円ではなく55万円になります。

確定申告でマイナンバーカードが本当に必要なのか、マイナンバーの記載方法で迷う方は少なくありません。本記事では、e-Taxでの電子申告にマイナンバーカードが求められる背景から、申告前に準備すべきもの、カードを使った申告手順、カードがない場合の対応まで、バックオフィス担当者の視点で整理します。

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確定申告にマイナンバーカードは必要?

e-Tax(国税電子申告・納税システム)を利用した確定申告では、マイナンバーカードによる本人確認が事実上の標準になっています。これは、以前利用できたID・パスワード方式の新規発行がすでに停止されたためです。

カードがなくても書面での申告自体は可能ですが、65万円の青色申告特別控除を受けるにはe-Tax提出、または優良な電子帳簿保存が条件になります。

ID・パスワード方式の新規発行はすでに停止している

e-Taxの本人確認方法には、マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の2つがありましたが、マイナンバーカードの普及を踏まえ、ID・パスワード方式で使うID・パスワードの新規発行は停止されています。すでに発行済みの人は引き続き利用できますが、これから新たにe-Taxを始める場合はマイナンバーカード方式が原則です。

参考:ID・パスワードの新規発行停止について|国税庁

マイナンバーの記載は書面申告でも必須

マイナンバーカードを使わない書面申告でも、申告書への本人のマイナンバー記載と、本人確認書類の提示・添付は必須の手続きです。国税庁も、確定申告書にはマイナンバーの記載と本人確認書類の提出等が必要であると案内しています。

参考:マイナンバーの記載をお忘れなく|国税庁

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マイナンバーカード方式の確定申告に何を準備すればいい?

マイナンバーカード方式で確定申告するには、マイナンバーカード本体に加えて、パソコン用のICカードリーダー(ICカードリーダライタ)またはカード読み取りに対応したスマートフォンが必要です。どちらを使う場合も、カード発行時に設定した暗証番号の入力が求められます。

マイナンバーカード本体と読み取り機器を用意する

パソコンで申告する場合は、公的個人認証サービスに対応したICカードリーダーを接続します。スマートフォンで申告する場合は、NFC機能でカードを読み取れる対応機種を用意します。なお、Windowsパソコンとマイナンバーカード対応のAndroidスマートフォンの組み合わせであれば、ICカードリーダーの代わりにスマートフォンをBluetooth接続して読み取ることも可能です。

参考:申請に利用する機器を選ぶ|公的個人認証サービスポータルサイト

e-Taxで使う3種類の証明書の役割を知っておく

マイナンバーカードには、e-Taxの利用に関わる3種類の証明書が格納されており、それぞれ役割とロックまでの回数が異なります。

証明書の種類 パスワードの形式 ロックまでの回数 使用用途
署名用電子証明書 英数字6〜16文字 5回連続で誤入力 申告データへの電子署名
利用者証明用電子証明書 数字4桁 3回連続で誤入力 e-Taxへのログイン
券面事項入力補助用 数字4桁 3回連続で誤入力 氏名・住所などの個人情報の転記

参考:マイナンバーカード方式について|国税庁

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マイナンバーカードで確定申告するには?

マイナンバーカードを使ったスマートフォンでの確定申告は、事前の利用登録さえ済ませておけば数ステップで完了します。国税庁の確定申告書等作成コーナーはスマホ画面にも対応しており、パソコンがなくても申告書の作成から送信まで行えます。

STEP1 マイナンバーカード方式の利用登録を行う

マイナンバーカード方式を使うには、事前の利用登録が必要です。登録方法は、e-Taxのログイン画面からマイナンバーカードを読み取って登録する方法と、マイナポータルの外部サイト連携機能から登録する方法の2通りがあり、どちらか一方を完了すれば、以降はカードの読み取りだけでログインできます。

参考:マイナンバーカード方式について|国税庁

STEP2 スマホで申告書を作成し送信する

申告書の作成から送信までは、次の流れで進みます。

  1. 国税庁の確定申告書等作成コーナーにスマートフォンのブラウザからアクセスする
  2. マイナンバーカード方式を選択し、カードまたはマイナポータルアプリで認証する
  3. 収入・経費・控除の各項目を画面の案内に沿って入力する
  4. 入力内容を確認し、e-Taxで送信する 医療費やふるさと納税などの控除証明書は、マイナポータル連携を設定しておくと自動取得できます。詳しくは後述のセクションで解説します。

STEP3 パソコンで申告する場合は認証方法を選ぶ

パソコンからe-Taxを利用する場合、マイナンバーカードの読み取りにはICカードリーダーを使う方法と、スマートフォンを認証端末代わりに使う方法があります。パソコン画面に表示されるQRコードをスマホで読み取り、スマホ側でカード認証を行えば、ICカードリーダーがなくてもパソコンでの申告が可能です。

STEP4 送信後の受付結果を保存する

e-Taxで申告書を送信すると、受付番号と受付日時が画面に表示されます。この情報はPDFとして保存するほか、e-Taxのメッセージボックスからも受付結果を確認できます。申告データの控えは融資審査や補助金申請で求められることもあるため、一定期間は保管しておくと安心です。

マイナンバーカードがない場合、確定申告はどうする?

マイナンバーカードがなくても、書面での確定申告は可能です。ただし申告書にはマイナンバーの記載が必要で、通知カードや住民票の写しなどの番号確認書類と、運転免許証などの身元確認書類をあわせて準備します。

通知カードは記載内容に変更がなければ使用できる

通知カードは新規発行・再交付が終了していますが、氏名・住所など記載事項が住民票と一致していれば、引き続き番号確認書類として利用できます。総務省は、通知カード廃止後もマイナンバーカードの申請は可能であり、記載事項に変更がある場合はマイナンバー付きの住民票の写しなどで番号を確認できるとしています。

参考:通知カード廃止後の取扱いについて|総務省

郵送提出は提出期限当日の消印までが有効

確定申告書を郵送で提出する場合、納税申告書は発信主義が採られており、提出期限内の日付の消印があれば期限内申告として扱われます。申告期限は所得税法で定められており、原則として翌年3月15日です。

参考:所得税法|e-Gov法令検索

書面提出とe-Tax提出で青色申告特別控除額が異なる

提出方法によって、青色申告特別控除の上限額が変わります。65万円の控除を受けるには、e-Taxでの申告または優良な電子帳簿保存のいずれかを満たす必要があります。

提出方法 青色申告特別控除の上限 主な条件
e-Tax提出 65万円 正規の簿記で記帳し、期限内にe-Taxでデータ送信
優良な電子帳簿保存+書面 65万円 電子帳簿保存の要件を満たし届出書を提出
書面提出のみ 55万円(令和9年分以降は10万円に変更予定) 正規の簿記による記帳のみ

参考:65万円の青色申告特別控除の要件|国税庁

マイナポータル連携を使うと確定申告の何が楽になる?

マイナポータル連携とは、マイナポータルを通じて医療費や保険料などの控除証明書データを確定申告書に自動反映できる仕組みです。手入力に比べて入力ミスを防ぎやすく、申告作業の時間短縮につながります。

自動取得できる控除データの種類

マイナポータル連携で取得できる主な控除データは次のとおりです。

  • 医療費通知情報
  • ふるさと納税の寄附金受領証明書
  • 生命保険料控除証明書・地震保険料控除証明書
  • 国民年金保険料の控除証明書
  • 住宅ローン控除の残高証明書 各証明書の発行元との連携設定は、確定申告の時期より前に済ませておくと、データがスムーズに反映されます。

家族分の控除データをまとめて取得する

マイナポータルの代理人設定を使うと、扶養家族分の医療費やふるさと納税のデータも一括で取得できます。申告者本人のマイナポータルにログインし、代理人の設定メニューから委任者(家族)を追加して代理権限を承認してもらえば、確定申告書等作成コーナーで家族分のデータを一括取得できます。家族ごとに医療費を個別に集計する手間を省けるため、書類管理を日常的に行う担当者にとっても効率化の余地がある機能です。

確定申告時にマイナンバーカードのトラブルが起きたらどうする?

マイナンバーカードの暗証番号ロックや読み取りエラーは、その場で解決できることが多くあります。対処法を知っておけば、申告期限間際でも落ち着いて対応できます。

暗証番号がロックされた場合はコンビニで初期化できる

署名用電子証明書と利用者証明用電子証明書のいずれかがロックされた場合、もう一方の暗証番号がわかれば、対応するコンビニのキオスク端末とスマートフォンアプリで初期化・再設定ができます。両方ともわからない場合は、住民登録のある市区町村窓口での手続きが必要です。

参考:マイナンバーカードのパスワードをコンビニ等で初期化・再設定|公的個人認証サービスポータルサイト

スマホでカードを読み取れない場合は設定を確認する

スマートフォンでマイナンバーカードを読み取れないときは、まずNFC機能がオンになっているかを確認します。機内モードがオンの場合や、スマホケースが厚い場合も読み取りに失敗しやすいため、設定の見直しとケースの取り外しを試すと改善することがあります。

確定申告とマイナンバーに関するよくある質問

確定申告とマイナンバーに関するよくある質問をまとめました。

マイナンバーカードの申請から受け取りまでどのくらいかかる?

マイナンバーカードはオンラインまたは郵送で申請し、市区町村窓口での本人確認を経て受け取る流れです。確定申告の時期は申請が集中しやすいため、余裕を持って早めに手続きを進めておくことが推奨されます。

参考:マイナンバーカードを受け取る|マイナンバーカード総合サイト

電子証明書の有効期限が切れたらどうなる?

マイナンバーカードに搭載された電子証明書の有効期限は、年齢にかかわらず発行日から5回目の誕生日までです。期限が切れるとe-Taxでの認証ができなくなるため、更新通知が届いたら早めに市区町村窓口で更新手続きを行う必要があります。

参考:マイナンバーカードに関するよくある質問|デジタル庁

扶養家族のマイナンバーはどこに記載する?

確定申告書に配偶者や扶養親族を記載する場合は、その方のマイナンバーもあわせて記載する必要があります。国税庁は、配偶者・扶養親族・事業専従者について記載する際には、これらの方のマイナンバー記載が必要であるとしています。

参考:マイナンバーの記載をお忘れなく|国税庁

マイナンバーの記載を間違えて申告した場合はどうなる?

マイナンバーの記載を誤って申告した場合は、正しい番号への訂正が必要です。e-Taxで送信済みであれば訂正申告として再送信し、書面提出の場合は所轄の税務署に相談のうえ、訂正の手続き方法を確認するとよいでしょう。

確定申告とマイナンバーカードを賢く活用するために

確定申告のe-Tax利用は、マイナンバーカード方式が事実上の標準となっており、ID・パスワード方式の新規発行はすでに停止されています。申告前にはICカードリーダーや対応スマホ、3種類の証明書を確認し、マイナンバーカードがない場合は書面申告とマイナンバーの記載方法を押さえておきましょう。マイナポータル連携を活用すれば、控除データの自動取得によって確定申告の作業負担を軽減できます。

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ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例

データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。

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