- 更新日 : 2021年7月29日
按分計算を学ぼう!生活費と事業費を分ける方法とは
私生活と仕事の境界が曖昧になりがちなフリーランスや個人事業主にとって、「生活費」と「事業費」の分類は悩ましい問題です。このような時に役立つのが按分計算です。
ここではこの計算方法の基本的な考え方を説明するとともに、生活費と事業費を分けて計算する「家事按分計算」のやり方について、具体例をあげながら解説します。
「マネーフォワード クラウド確定申告」なら日々の取引入力→申告書の作成→申告作業が、オンラインで完結します。
取引明細の自動取得と仕訳の自動作成に対応しており、手入力を減らしてカンタンに記帳・書類を作成。来年の確定申告は余裕を持って対応できます。
PC(Windows/Mac)だけでなく、スマホアプリからも確定申告が可能です。
そもそも按分計算とは何か?
「按分」の意味
按分とは「物品や金銭などを,基準となる数量に比例して割りふること」(大辞林)です。

例えばXさんとYさんが家賃7万円の賃貸住宅を借りています。Xさんの家賃負担額は7万円のうち4万円、Yさんの負担額は3万円です。
この部屋の占有面積を支払っている家賃を基準として按分計算すると、Xさんは全体の4/7、Yさんは全体の3/7となります。
按分計算において基準となる数量は決まっていません。XさんとYさんがこの部屋で生活している時間を基準として、今度は部屋の占有面積を考えてみましょう。
例えばXさんは一週間のうち週末の2日間しかこの部屋に帰ってきません。対してYさんは平日はずっとこの部屋で生活しています。この場合の部屋の占有面積を按分計算するとXさんは2/7だけ、Yさんは5/7になります。
このように按分計算では基準とする数量の設定によって計算結果が大きく変動するのです。
生活費と事業費はこうやって分ける
家事按分計算では「使用面積」「使用日数」「使用時間」などを基準とするのが一般的です。全体の3割程度の面積を占める部屋を仕事部屋にしているという場合は、家賃のうち7割が生活費で3割が事業費として計上できると考えられます。
購入した車を平日ずっと仕事に使っている場合は購入代金等は5/7が事業費で、2/7が生活費というように按分することができると考えられます。
また、パソコンを1日8時間仕事に使用し、2時間だけプライベートに使っているのであれば8割が事業費で2割が生活費とすることも可能と考えられます。
確定申告などでこういった計算をする場合にも、按分の基準が合理的であればどの数字を基準にして按分しても構わないとされています。
適切な家事按分計算を選択しよう
家事按分計算の基準となる数量は任意で決められるため、按分計算の方法次第では事業費として計上される費用が変わってきます。
例えばフリーカメラマンをしているZが、営業用と自家用を兼ねて新車を500万円で購入したとします。Zはこの購入代金を家事按分計算するために、「1週間の使用日数」を基準となる数量として選びました。
休日は近所のスーパーへの移動手段として使ったり、子供の保育園への送迎にも使っているため1週間うち半分程度をプライベートに使っていると考え、250万円を事業用の減価償却資産として計上しました。
一方で、車を使用する際の合理的な基準として「走行距離」があります。この時Zが基準に「走行距離」を選択していた場合どうなっていたでしょうか。
Zが休日に車を走らせるのはせいぜい3km圏内です。対して仕事では県をまたいで取材に行くことも少なくありません。
1週間の走行距離が仕事450kmでプライベート50kmだとすると、「走行距離」を按分基準とした場合、車の購入代金のうち9割(450万円)が事業用の減価償却資産の対象となりプライベートの支出対象は1割(50万円)だけになります。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気のガイドや無料セミナーを簡単に紹介します。無料登録だけでもらえますので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
青色申告1から簡単ガイド
40ページ以上のガイドが無料でお得!図解でカンタン
「青色申告1から簡単ガイド」では、青色申告の基礎知識や、青色申告のやり方・書類の準備・記載方法、確定申告書の提出方法まで、分かりやすく解説しています。
白色申告1から簡単ガイド
これから初めて白色申告をする方や確定申告に不安がある方は、おすすめの1冊!
「白色申告1から簡単ガイド」では、白色申告の基礎知識や、白色申告のやり方・書類の準備・記載方法、確定申告書の提出方法まで、分かりやすく解説しています。
はじめての確定申告 不安解消セミナー
税理士法人 Five Starパートナーズ 代表「税理士Youtuberヒロ☆税理士」田淵 宏明 氏による、人気のセミナーを特別公開!
1時間以上の充実の内容を無料で公開しております。はじめて確定申告を行う方はもちろん、ご経験者の方にも参考になる内容です。
確定申告控除ハンドブック
確定申告で、正しく「控除」を活用できていますか?
「確定申告控除ハンドブック」では、確定申告の所得控除・税額控除を一覧表や必要書類の見本付きで分かりやすく解説しています
まとめ
冒頭でも見たように按分計算は生活費と事業費を分ける家事按分計算以外にも活躍します。計算の際に重要なのは「基準となる比率」の設定です。
これによっては計上される経費の金額が全く違ってくる場合もあります。ただし「基準となる比率」の設定は合理的に説明できる基準を設定することが必要ですので注意しましょう。
関連記事
・フリーランス必見!家事按分を活用して生活費を経費にするための5つのポイント
・税金対策は完璧?個人事業主のために教える節税の基礎知識
・個人事業主・フリーランスが抑えておきたい経費計上4つのポイント(節税シミュレーション付き)
はじめての確定申告もラクラク安心に済ませる方法
確定申告がはじめての方や、簿記の知識に不安がある方、確定申告書類の作成を効率よく行いたい方は、確定申告ソフトの使用がおすすめです。
個人事業主向け会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告」は、確定申告の必要書類が自動作成でき、Windows・Macはもちろん、専用アプリも提供しています。
①取引明細は自動で取得
銀行口座やカードを登録すると、取引明細を自動取得します。現金での支払いに関しても、家計簿のようなイメージで、日付や金額などを自分で入力することが可能です。
②仕訳の勘定科目を自動提案
自動取得した取引明細データや、受領後にアップロードした請求書・領収書などの情報をAIが判別し、仕訳を自動で入力します。学習すればするほど精度が上がり、日々の伝票入力が効率化されます。
③確定申告必要書類の自動作成機能
白色申告・青色申告の両方に対応しており、確定申告に必要な書類が自動で作成できます。また、マネーフォワード クラウド確定申告アプリで、スマホから直接の提出も可能です。印刷しての提出やe-Taxソフトでの提出にも対応しています。
追加料金なしで確定申告以外のサービスが使える
有料プラン(パーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラス)に登録すると、基本料金だけで請求書や契約のサービスを含む複数サービスを利用することができます。日々の業務や作業をまとめて効率化しましょう。
合わせて読みたいおすすめ資料
マネーフォワード クラウド確定申告では、さまざまなお役立ち資料を用意しています。 無料登録するだけで資料がダウンロード可能なので、ぜひ読んでみてください。会社員の確定申告 丸わかりガイド
青色申告1から簡単ガイド
個人事業主が知っておくべき経費大辞典
マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
よくある質問
按分とは?
「物品や金銭などを,基準となる数量に比例して割りふること」(大辞林)です。詳しくはこちらをご覧ください。
家事按分計算の基準は?
「使用面積」「使用日数」「使用時間」などを基準とするのが一般的です。詳しくはこちらをご覧ください。
車の購入代金の家事按分計算の基準は?
「走行距離」「1週間の使用日数」などさまざまな基準が考えられます。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
ぶっちゃけどう?悪い個人事業主に告ぐ、こんな経費計上・確定申告は税務調査を覚悟しよう
確定申告の時期になると、楽屋やツイッター上でみなさんの申告状況を知ることができます。直接聞くと税務相談を持ちかけられそうですし、税理士以外の税務相談は税理士法で禁止されていますので…
詳しくみるクレジットカード決済をした場合
青色申告事業主がクレジットカード決済をした場合 「WEBで注文すればすぐに届いて、おまけに送料無料!」となれば、クレジットカード決済で事務用品やプリンター消耗品などを購入する個人事…
詳しくみる保険の節税効果とは?個人事業主と法人が節税に活用できる保険まとめ
保険は、非常事態の備えとして必要です。でも、いざというときにしか使えないと思っていませんか?実のところ保険は、節税にも一役買っています。 控除とは、課税所得から差し引くことが認めら…
詳しくみる同じ1億円でも宝くじの当せん金とクイズの懸賞金では税金が違う!?
年末と言えば宝くじの時期ですね。「もし当選したら・・・」と使い道を考えるだけでもワクワクします。ところで、宝くじやクイズの賞金には税金がかかるものなのでしょうか? 今回は知っている…
詳しくみる退職者にもある「住民税で2年目に注意すべき点」
新入社員だけじゃない!? 退職者にもある「住民税で2年目に注意すべき点」 住民税に関することで、2年目に注意しなければならないのは新入社員だけではありません。 退職した翌年という意…
詳しくみる個人事業主が知っておくべき「事業税」とは?算出方法や控除・税率について解説
個人事業主が納める税金のひとつに「個人事業税」があります。 個人事業主にとって主な税金といえば「所得税」ですが、確定申告を提出していれば、これを基に計算した、「個人事業税」と「住民…
詳しくみる



