- 更新日 : 2025年10月10日
セミナー受講後の報告書(セミナーレポート)の書き方は?無料テンプレートも | 給与計算ソフト「マネーフォワード クラウド給与」
新人研修やマナー講習、ハラスメント対策など、様々なセミナーが開催されており、必要に応じて従業員が受講しています。セミナーに参加した後には、会社に対して、報告書を提出することが求められます。当記事では、セミナー受講後の報告書の書き方や例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
セミナー受講後の報告書(セミナーレポート)とは?
営業の成果などを会社に伝えるために、従業員に対して、報告書の作成が命じられることも珍しくありません。従業員がスキルアップなどを目的に参加するセミナーでも、受講後に作成が命じられる場合があります。そのような報告書は、「セミナー受講後の報告書」「セミナーレポート」などと呼ばれます。
セミナー報告書の書き方
セミナー報告書に決まった書き方などはなく、会社からの指定があればそれに従いましょう。しかし、前述の目的を達成するためには、報告書に欠かせない項目も存在します。セミナー報告書の記載項目について解説します。
研修の目的
何を目的として開催されたセミナーであるのかを記載します。受講によって、参加者が何を得られるのかを具体的に記載しましょう。
研修期間
セミナーが開催された期間を記載します。1日だけの開催であれば、その日付を記載し、複数日にわたる開催であれば、その期間を書き出します。
研修場所
研修が行われた場所を記載します。詳細な住所地まで書く必要はなく、「〇〇株式会社会議室」や「〇〇ビル貸会議室」などの記載で足ります。
講師
受講したセミナーにおいて誰が登壇したのかを記載します。複数人の講師によるセミナーであれば、すべての講師を記載しましょう。
研修内容
受講したセミナーの内容を記載します。文章で記載しても構いませんが、箇条書きで書き出したほうが内容が伝わりやすくなります。
所感
参加者のセミナーに対する所感を記載します。セミナーの受講によって何を学び、その知識がどのように今後の業務に活かせるのかを具体的に記載することが必要です。
関係資料
セミナーにおいて使用された資料を記載します。講師が使用した資料と、参加者へ配布された資料があれば、双方とも記載しましょう。
セミナー報告書を提出する目的
会社が、セミナーの受講後に報告書の提出を求める理由は以下のとおりです。
- 受講したセミナーの内容報告
- 受講により得た知識の共有
- 受講によって得た知識の復習
報告書によって、どのような内容のセミナーを受講したのかを報告し、そこで得た知識を同僚に共有します。また、報告書を作成することで、参加者は受講によって得た知識の整理が可能なため、より深い理解につながる効果も期待できます。
セミナー報告書の無料テンプレート
セミナー報告書の提出を求められたものの、どのような様式を用いればよいのかわからない方もいるかもしれません。そのような場合には、テンプレートの利用をご検討ください。
テンプレートには、セミナー報告書の目的を達成するために必要な項目が、すでに備えられています。初めての場合でも、記載漏れなどのない適切な報告書が完成するでしょう。以下のリンクから無料でダウンロード可能なため、ぜひご活用ください。
セミナー報告書の例文
セミナー報告書を適切に作成すれば、社内での知識共有などに役立ちます。例文を紹介するため、作成時の参考としてください。危機管理研修における例文を紹介します。
研修目的 物流業における危機管理に関する基本的な知識を身につけることを目的とした研修です。危機管理に関する知識を身につけることで、個人情報の流出などのリスクに事前に対応できるようになることを狙いとしています。 研修期間 令和6年〇月〇日から令和6年〇月〇日(2日間) 研修場所 〇〇プラザ大会議室 講師 〇〇 〇〇氏 研修内容
所感 本セミナーの参加を通じて、危機管理に対する知識が深まり、特に物流業において必要となる対策について、学ぶことができました。人手不足から生じる長時間労働による事故リスクなど、物流業特有のリスクを学ぶことができたため、今後の業務に活かしていきたいと考えております。 本セミナーで得た知識を部署内で共有することで、全体として危機管理への意識を高めていきたいと考えております。 関係資料 危機管理における考え方と実践 |
セミナー報告書を作成するポイント
セミナー報告書を作成する際には、受講中に取ったメモやノートなどが役に立ちます。受講中のメモやノートは、学習の振り返りにも役立つため、必ず取るようにしましょう。また、あまり長々と報告書を書く必要はありません。箇条書きなどを使いながら、どのような内容のセミナーに参加し、どのような知識を得てきたのかを簡潔に表しましょう。
所感が単なる感想文とならないようにすることも、作成時に注意しなければならないポイントです。報告書は、あくまでも会社への報告や、知識の共有など会社の利益のために作成されます。セミナーで得た知識が、どのように会社にとって役立つのかを、会社の視点に立って書くことが必要です。また、参加した記憶が薄れないように、参加後にすぐ報告書の作成に取り掛かることも重要です。
セミナー報告書で受講内容の共有を
セミナーへの参加は、従業員のスキルアップなどに役立ちます。セミナーで得た知識を同僚と共有できれば、よりその効果は高まるでしょう。そのためには、セミナー報告書の作成が必要です。しかし、適切に作成されなければ、受講の効果が薄れてしまいます。当記事を参考に、適切なセミナー報告書を作成してください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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