- 作成日 : 2026年2月16日
会社登記とは?種類や自分で行う方法、必要書類、費用、検索・閲覧方法まで徹底解説
商号や役員などの重要情報を法務局に登録・公示する手続きで、法人格の取得に必須です。
- 2週間以内の申請義務があり、怠ると過料の対象となる
- 費用は株式会社で約20万円〜、合同会社は約6万円〜が目安
会社登記の手続きを安く効率的に行うには、クラウド会社設立サービスで書類を自動作成し、電子定款を利用して印紙代4万円を削減するのがおすすめです。
会社登記(商業・法人登記)は、企業の商号や本店所在地、代表者の氏名といった重要情報を法務局に登録し、一般に公示する手続きです。この手続きによって会社は法人格を取得し、社会的な信用を得ることで安全な取引が可能になります。
この記事では、設立時の流れから変更登記のルール、登記情報の検索・閲覧方法、そして自分で手続きを行う際の費用や必要書類までわかりやすく解説します。
目次
会社登記(商業・法人登記)とは?
会社登記とは、会社の基本情報を法務局の登記簿に記載し、誰でも閲覧できるように公開する制度のことです。これにより、取引先や金融機関が会社の正確な情報を確認でき、ビジネスの透明性と安全性が確保されます。
会社登記は単なる事務手続きではなく、会社法によって義務付けられています。登記内容に変更が生じた場合は、原則として2週間以内に変更登記を申請しなければならず、放置すると登記懈怠として過料が科されるリスクがあります。
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会社登記の主な種類は?
会社登記には、大きく分けて「設立登記」と「変更登記」の2種類があります。
1. 設立登記
設立登記は、新しい会社を誕生させる際に行う手続きです。これにより、会社が法律上の主体として認められます。
2. 変更登記
会社の基本事項に変更が生じた際に行うのが変更登記です。主なものには以下の種類があります。変更登記は、上述の通り、原則変更後2週間以内に申請が必要です。
- 役員変更:取締役や監査役の就任・退任・再任
- 本店移転:本社の住所を変更した場合
- 目的変更:事業内容を追加・削除した場合
- 商号変更:社名を変更した場合
会社設立時の登記手続きは?
会社設立時の登記手続きは、以下の手順で進めるのが一般的です。
1. 会社の基本事項を決定する
まずは会社の骨組みとなる基本ルールを決めます。主な項目は以下の通りです。
- 商号(会社名)
- 本店所在地
- 事業目的
- 資本金
- 発起人
- 役員
- 決算期
定款に記載する内容となりますので、慎重に検討しましょう。特に事業目的は、許認可が必要な業種(建設業、人材派遣業、古物商など)の場合、申請要件に沿った事業目的の記載が求められることがあるため、許認可要件に沿っているかの確認はが必要です。
2. 実印と印鑑証明書の用意
商号が決まったら、早めに会社の印鑑(法人実印)を作成しましょう。一般的には、実印(代表者印)、銀行印、角印(請求書用)の3点セットで作ることが多いです。
あわせて、発起人(出資者)個人の印鑑証明書も取得しておきます。これは定款の認証や登記申請の際に、本人確認書類として必要になります。多くの場合、発行から3ヶ月以内のものが必要となるため、取得時期には気をつけましょう。
3. 定款の作成と認証
会社の基本事項を文章化した定款を作成します。
株式会社の場合、公証役場で認証を受ける必要があります。定款認証の流れは以下のようになります。
- 定款案を作成する
- 本店所在地を管轄する公証役場へ事前に連絡し、内容の確認を受ける
- 予約した日時に公証役場へ出向き、認証を受ける
合同会社の場合は公証役場での認証手続きは不要です。
4. 資本金の払い込み
定款の認証が終わったら、資本金を払い込みます。まだ法人の銀行口座は作れないため、発起人個人の銀行口座を使用します。
具体的な手順はシンプルですが、以下のルールを守る必要があります。
- 発起人の個人口座に、資本金全額を「振込」または「預け入れ」する
- 通帳の表紙、裏表紙、明細ページをコピーする(ネット銀行の場合は取引明細画面を印刷)
- 「払込証明書」という書類を作成し、通帳コピーと合わせて綴じる
5. 登記申請書類の提出
法務局へ登記申請を行います。主な必要書類は以下の通りです。
- 登記申請書
- 定款
- 払込証明書
- 発起人の同意書(本店所在地などを定款で最小行政区画までしか決めていない場合)
- 就任承諾書
- 印鑑証明書
- 印鑑届書
法務局が書類を受け付けた日が「会社設立日」となります。大安などの縁起の良い日を設立日にしたい場合は、その当日に書類が法務局に届くように手配しましょう。
会社登記にかかる費用は?
会社登記にかかる主な費用は、国に納める登録免許税と、定款認証にかかる手数料や実費です。登録免許税の金額は、登記の種類や資本金の額によって法律で定められています。
| 費用項目 | 株式会社 | 合同会社 |
|---|---|---|
| 定款認証手数料 | 約3万〜5万円(資本金等に応じた区分あり) | 0円 |
| 収入印紙代 | 4万円(電子定款なら0円) | 4万円(電子定款なら0円) |
| 登録免許税 | 最低15万円 | 最低6万円 |
| 合計目安 | 約20万〜24万円 | 約6万〜10万円 |
合同会社は、定款認証が不要で登録免許税も安いため、初期費用を大幅に抑えることができます。また、電子定款を選択すると、印紙税の4万円が不要になります。
会社登記の申請に必要な書類は?
会社登記の申請には、変更内容に応じた証憑書類が必要です。不備があると補正や却下の対象となるため、正確に準備しましょう。
※必要書類は「設立登記」か「変更登記」かで異なります。詳細は法務局の手続案内・申請書様式で必ず確認してください。
- 登記申請書:目的や登録免許税額を記載する書類
- 定款:設立時には必須(株式会社は認証済みのもの)
- 就任承諾書:役員になる人の承諾を証明する書面
- 印鑑証明書:発起人や役員個人の実印を証明するもの
- 登録免許税の納付書:収入印紙を貼付した台紙など
会社登記の申請を行う方法は?
現在はオンライン申請の普及により、利便性に合わせた選択が可能です。
1. 会社設立サービスを利用する
「マネーフォワード クラウド会社設立」などのサービスを使えば、ガイドに沿って入力するだけで書類が自動作成されます。電子定款のサポートもあり、コストと手間のバランスが良いため人気のある方法です。
2. 司法書士に依頼する
登記のプロである司法書士に丸投げする方法です。5万〜10万円程度の手数料がかかりますが、ミスなく完璧な登記が可能です。顧問契約を条件に手数料を割り引く事務所もあります。
2. すべて自分で行う
法定費用のみで済みますが、書類作成の難易度は高めです。近年は例えば「法人設立ワンストップサービス」等により、登記から税務・社会保険の手続きまで一括で行うことも可能になっています。
会社の登記情報を検索・閲覧する方法は?
自社や取引先の情報を確認したい場合は、以下の公的サービスが役立ちます。
登記情報提供サービス
登記情報提供サービスを利用すれば、法務局に行かなくてもオンラインで登記内容を閲覧できます。有料のサービスですが、最新の登記事項をPDF形式ですぐに確認できるため、取引先の調査に便利です。
参考:登記情報提供サービス
法人番号公表サイト
国税庁の法人番号公表サイトでは、全法人の名称や住所を無料で検索できます。詳細な登記事項までは見られませんが、企業の存続確認や正しい住所の確認に役立ちます。
参考:国税庁法人番号公表サイト
会社登記の完了後に行うべき手続きは?
登記完了後、速やかに以下の届出を行う必要があります。
税務署・自治体への届出
「法人設立届出書」は2ヶ月以内に提出します。「青色申告の承認申請書」は期限(3ヶ月以内)を過ぎると特典を失うため最優先で行いましょう。
- 法人設立届出書
- 青色申告の承認申請書
- 給与支払事務所等の開設届出書
- 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
社会保険・労働保険の手続き
法人は、社長一人だけの会社であっても社会保険(健康保険・厚生年金)への加入が義務付けられています。
法人口座の開設
登記簿謄本や印鑑証明書、事業計画書などを用意して銀行に申し込みます。審査に2週間以上かかることもあるため、登記完了後は速やかに着手しましょう。
会社登記を正しく行いましょう
会社登記は、企業のアイデンティティを公証し、ビジネスを円滑に進めるための重要なプロセスです。手続きの遅延による過料を避け、スムーズな法人運営を実現するために、必要書類の準備やオンライン申請、専門家によるサポートの活用を検討してください。
さらに具体的な書式や最新情報を確認したい場合は、法務局の公式ウェブサイトを参照することをお勧めします。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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