• 作成日 : 2026年7月7日

Slackの日報の使い方は?テンプレートやワークフロービルダーで自動化する方法も解説

Point Slackの日報を始めるには?

Slackの日報は、専用チャンネルとテンプレートを用意するだけで、追加費用なしにすぐ始められます。

  • チャンネルを作成してテンプレートで書式を統一する
  • ワークフローやリアクションで継続しやすい仕組みを整える
  • 検索性の弱さは外部ツールとの連携で補う

チームで目的と投稿ルールを共有しておくと、形骸化を防ぎやすくなります。

Slackの日報は、専用チャンネルとテンプレートを用意するだけで始められ、追加費用なしで運用できます。すでにSlackを導入しているチームなら、準備を整えてすぐに動き出せるでしょう。

本記事では、チャンネル設定やワークフロービルダーの活用方法から、検索性の低さといった課題と対策まで解説します。Slackの日報の特性を事前に把握しておくと、導入後のつまずきを防げます。

Slackの日報の使い方は?

Slackの日報は、専用チャンネルの作成とテンプレートの設定だけで始められます。追加コストなしで導入でき、すでにSlackを利用しているチームなら短時間でスタートできるでしょう。

専用チャンネルとテンプレートを作る

日報専用チャンネルの開設が、Slackの日報を始める最初のステップです。

チャンネル名は「#daily-report」や「#日報」など、用途がひと目でわかるものにしましょう。チームごとに分ける場合は「#日報-営業」「#日報-開発」のように部署名を添えると、情報が整理しやすくなります。

チャンネルを作ったら、テンプレートの準備です。毎回ゼロから書くと記入のばらつきが出るため、フォーマットをチャンネルの説明欄やブックマークにピン留めしておくとよいでしょう。

日報テンプレートの基本例は以下のとおりです。

  • 今日やったこと:完了したタスクや進捗を箇条書きで記載
  • 明日やること:翌日の予定や優先タスクを記載
  • 困っていること・相談事項:課題やヘルプが必要な内容を記載
  • 学び・気づき:業務を通じて得た知見やナレッジを記載

テンプレートはチームの業務内容に合わせてカスタマイズするのがポイントです。営業チームなら「商談件数」「受注見込み額」の欄を追加し、バックオフィス部門なら「処理件数」「問い合わせ対応数」を入れると振り返りに役立ちます。

また、Slackbotのリマインダー機能を使えば、毎日決まった時刻にメンバーへ投稿を促せます。「/remind #日報 毎日 17:00 日報テンプレートを投稿しましょう」と入力するだけで設定は完了です。書き忘れの防止にもなるでしょう。

ワークフロービルダーで入力を自動化する

ワークフロービルダーを使うと、日報の入力フォームを定時配信でき、書式のばらつきをなくせます。

Slackのワークフロービルダーを活用すると、日報の入力・投稿をより効率化できます。フォーム形式で項目を設定すれば、メンバーは決められた入力欄を埋めるだけで日報が完成するため、書式のばらつきがなくなります。

ワークフローの設定手順は以下のとおりです。

  1. Slackの「その他」またはワークスペース名から「ツール」を選び、ワークフロービルダーを開く
  2. トリガー(毎日17時にフォームを送信するなど)を設定する
  3. フォームに「今日やったこと」「明日やること」「相談事項」などの入力項目を追加する
  4. 回答の投稿先チャンネル(#日報など)を指定して公開する

ワークフロー経由の日報は投稿形式が統一されるため、後から読み返すときにも見やすくなります。なお、ワークフロービルダーは有料プランで利用できる機能です。無料プランの場合は、Slackbotリマインダーとテンプレートの組み合わせで代替するとよいでしょう。

参考:Slack の料金プラン & 機能|Slack

Slackの日報と専用ツールの違いは?

Slackの日報と専用日報ツールの違いは、手軽さと分析機能のバランスにあります。チーム規模や日報に求める役割によって、どちらが向いているかは変わるため、自社の状況に照らして判断するとよいでしょう。

両者の特徴を比較すると以下のようになります。

比較項目 Slackの日報 専用日報ツール
導入コスト 追加費用なし(Slack契約内) 製品ごとに異なる(公式サイト参照)
導入の手軽さ チャンネル作成だけで開始 初期設定やアカウント発行が必要
検索・閲覧性 時系列で流れるため探しにくい 日付・メンバーで絞り込み可能
集計・分析 標準機能ではできない グラフや統計機能を搭載
承認フロー なし(リアクションで代替) 承認・コメント機能あり
適したチーム規模 〜10名程度 10名以上の中〜大規模

少人数なら追加コストなしで始められる

チームが10名程度で日報の目的が進捗共有と課題の早期発見であれば、Slackの日報で十分対応できるケースが多いでしょう。

新たなツールの契約やメンバーへの操作教育も不要で、コストをかけずに運用を始められます。スタートアップなどで少人数チームがSlackの日報を使い、スレッドで技術的な相談をやりとりするケースでは、日報がそのままナレッジ共有の場として機能するでしょう。少人数だからこそ全員の日報に目を通しやすく、コミュニケーションのハブとして活用できます。

分析や人事評価への活用なら専用ツールが向いている

チームが拡大し、日報データをグラフ化や人事評価に活用したい場合は、専用ツールのほうが適しているケースが多いといえます。

日報データのグラフ化やCSVエクスポート、承認ワークフローなど、Slackにはない機能が必要になるためです。

Slackから専用ツールへ移行するタイミングの目安として、以下のサインが参考になります。

  • 日報チャンネルの投稿数が増え、読み切れなくなった
  • 過去の日報検索に毎回時間がかかるようになった
  • 日報データを集計・分析したいが手作業では追いつかない
  • 評価面談の材料として日報を参照する頻度が増えた

なお、SlackとAPI連携できる専用ツールを選べば、日報の入力はSlack上で行い、蓄積・分析は専用ツール側で行うハイブリッド運用も実現できます。「Slackの手軽さは残したいが分析もしたい」という場合に検討してみるとよいでしょう。

Slackの日報のメリットは?

Slackの日報の大きなメリットは、追加費用なしでリアルタイムに情報を共有できる点です。すでにSlackを使っているチームなら、ツールを切り替えることなく日報運用を始められます。

リアルタイムにフィードバックできる

Slackなら日報の投稿と同時にチーム全員が内容を確認でき、スレッドですぐにフィードバックを返せます。

メールやExcel(エクセル)ベースの日報では、提出→確認→返信というステップに時間がかかりがちです。Slackなら投稿した瞬間に全員が内容を確認でき、スレッド機能ですぐにフィードバックを返せます。

たとえば、営業担当が「大口案件のクロージングが難航している」と日報に書いた場合、マネージャーがその場でアドバイスを返せるため、翌日の商談に即座に反映できるでしょう。メール日報では、こうしたスピード感は得られません。

加えて、絵文字リアクション(👍や👀など)で「読んだ」「了解」を伝えられるため、わざわざ返信文を書く手間が省けます。管理職にとっても、複数名分の日報を確認する時間を抑えやすくなるでしょう。

他ツールとの連携で管理工数を減らせる

Slackは2,600以上の外部アプリと連携でき、日報データの集計や通知を自動化できます。

Slackは多数の外部アプリと連携できるため、日報運用の幅が広がります。主な連携パターンを紹介します。

連携先ツール できること
Googleスプレッドシート 日報データを自動転記し、月次の工数集計を効率化
Notion 日報をデータベースに蓄積し、検索性を向上
Trello・Asana タスク完了時に日報チャンネルへ自動通知

参考:Slack のインテグレーション : アプリ、プラグイン、コネクタ|Slack

たとえば、Googleスプレッドシートと連携すれば、ワークフローで入力された日報データが自動でシートに蓄積されます。月末にわざわざ集計作業をする手間がなくなり、バックオフィス担当者の工数削減につながるでしょう。

Slackの日報のデメリット・課題は?

Slackの日報には検索性や集計機能の弱さという課題があります。運用を始める前にこれらの限界を把握しておくと、後から「思ったように使えない」という事態を防げるでしょう。

過去の日報を検索しにくい

Slackのチャット形式では、過去の日報が時系列で流れるため、特定の投稿を探すのに手間がかかります。

Slackのメッセージはチャット形式で時系列に流れるため、1か月前・3か月前の日報を探すのに時間がかかりやすい傾向があります。また、無料プランではメッセージ履歴の閲覧が過去90日分に制限されており、それ以前の日報は表示されなくなります。

有料プランでもキーワード検索はできますが、「特定メンバーの特定月の日報だけを一覧表示する」といった絞り込みは難しいのが実情です。半年分の日報を振り返って人事評価に活用したい場面では、検索に相当な時間がかかるケースも少なくないでしょう。

対策として、日報の投稿時にメンバー名や日付をタグ的に記載するルールを設けたり、Googleスプレッドシート連携で別途データを蓄積したりする方法が考えられます。

参考:Slackのフリープランの機能制限|Slack

集計・分析には向いていない

Slackはチャットツールであるため、日報データの集計・分析を自動で行う仕組みがありません。

「今月のチーム全体のタスク完了率」「メンバーごとの課題発生頻度」といった数値をSlack上で自動算出する仕組みはなく、手動で拾い上げる必要があります。

PDCAサイクルを回すために日報データを活用したい場合、Slackだけでは力不足を感じる場面が出てくるでしょう。Google Apps Script(GAS)を使ってSlackのAPIからデータを抽出し、スプレッドシートでグラフ化するなどの工夫が必要になります。

Slackの日報の主な課題と対策を整理すると以下のとおりです。

課題 影響 対策例
検索性が低い 過去の日報を探すのに時間がかかる 外部ツールへの自動転記、投稿ルールの統一
集計・分析ができない 数値ベースの振り返りが難しい GAS連携でデータ抽出、スプレッドシートで可視化
情報が流れる 重要な報告が埋もれる スレッド活用、ピン留め、リアクションルール

Slackの日報を定着させるには?

日報制度は導入後に形骸化するケースがあり、目的の明確化と運用ルールの整備が継続の決め手になります。書く側の負担を最小限に抑える仕組みを整えておくことが、長期的な運用には重要です。

目的をチームで共有する

「上司への報告義務」として日報を位置づけると、義務感だけで書くようになり、内容が薄くなりがちです。

日報の目的を「チーム内の情報共有と相互支援」「個人の振り返りによるスキルアップ」など、メンバー自身にもメリットがある形で伝えることがポイントです。

導入時にキックオフミーティングを開き、以下の点をすり合わせておくと定着しやすくなります。

  1. 日報の目的(情報共有・振り返り・課題の早期発見など)を明文化する
  2. 記入にかける目安時間を決める(5分以内など)
  3. 投稿のタイミング(終業時・翌朝など)をチームで統一する
  4. 内容の完璧さよりも継続を優先するルールにする

リアクションと1on1で書く意味を実感させる

絵文字リアクションで「読んだ」と伝えるだけで、書き手のモチベーション維持につながります。

日報が定着しない原因のひとつに「書いても誰も読んでいない」という感覚があります。管理者やチームメンバーが絵文字のリアクションを付けるだけで、「ちゃんと見ている」というメッセージが伝わるでしょう。

カスタム絵文字を活用するのも効果的です。「:otsukaresama:(お疲れさま)」「:good-job:」といったオリジナルの絵文字を作れば、チーム独自のコミュニケーション文化が生まれます。

さらに、週に1回は日報の内容をふまえた1on1ミーティングを行うと、日報が「ただの記録」ではなく「改善につながるツール」として機能し、書く意味を実感しやすくなるでしょう。

Slackの日報で情報共有の仕組みを整えよう

Slackの日報は専用チャンネルとテンプレートを用意するだけで追加費用なしに運用できる一方、過去の検索しにくさや集計機能の弱さといった課題があります。

Googleスプレッドシートとの連携やワークフロービルダーを組み合わせることで、こうした弱点を補いながら運用できるでしょう。チームの目的と運用ルールを最初に整えておくと、定着までがスムーズになります。チーム規模が拡大し分析ニーズが高まった段階で、専用ツールへの移行を検討するのも一つの選択肢です。

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