• 更新日 : 2025年12月24日

YouTubeの子ども向けは儲からない?収益が減る理由と稼ぐための戦略

YouTubeで子ども向けチャンネルの運営を検討していると、「子ども向けは儲からない」という話を耳にすることがあるかもしれません。実際、YouTubeの子ども向けチャンネルは、大人向けに比べて広告収益だけで稼ぐのは極めて困難な状況です。

しかし、子ども向けコンテンツで莫大な利益を上げているチャンネルもあります。

この記事では、YouTube子ども向けチャンネルが「儲からない」と言われる理由から、広告単価の目安、そして広告収入に依存せずに収益を確保するための具体的な対策まで、わかりやすく解説します。

広告

なお、マネーフォワード クラウド確定申告では、副業をしている人が確定申告する際に知っておきたい基礎知識や、確定申告の準備、確定申告書の作成方法・提出方法などを1冊にギュッとまとめた「副業の確定申告パーフェクトガイド」を無料で用意しております。

この記事を読む方におすすめ 副業の確定申告パーフェクトガイド
内容を見る 無料登録でもらう

税理士監修のワンポイントアドバイス付きで、はじめて副業の確定申告を行う人でもわかるように解説しています。

広告
"法人成り"を検討してみませんか?

マネーフォワード クラウド会社設立は、個人事業主が法人成りを検討したほうがよいタイミングをまとめた「法人化を検討すべき7つのタイミング」を無料で用意しております。

創業支援に強い税理士監修で、ポイントがまとまったお得な1冊となっていますので、ぜひ将来を見据えた情報収集でご活用ください。

法人化を検討すべき7つのタイミング

内容はこちら 無料登録でもらう
広告
副業の確定申告をラクに行う方法

副業の売上・経費入力や、申告書の作成から申告作業まで、1つで完結するのが「マネーフォワード クラウド確定申告」。家計簿感覚で簡単に使えるので、初めての方にも多くご使用いただいています。

スマホのほうが使いやすい方は、アプリからも副業の確定申告が可能です。

マネーフォワード クラウド確定申告
詳細はこちら 無料で使ってみる

なぜYouTubeの子ども向けチャンネルは儲からないと言われるのか?

子ども向けチャンネルの収益化が難しくなった背景には、2020年頃から強化された米国の「児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)」への対応により、YouTubeのシステム自体が子ども向けチャンネルに対して「収益化の制限」をかけているからです。

「再生回数が回れば稼げる」という従来のYouTubeの常識は、子ども向けジャンルには通用しません。

法律(COPPA)による広告制限

通常、YouTubeは視聴者の履歴に合わせて最適な広告を出す「パーソナライズド広告」で高い収益を生み出します。しかし、子ども向けの設定(Made for Kids)が適用されると、子どものプライバシー保護のためにこの機能が強制停止されます。

視聴者に合わせた高単価な広告が出せず、誰にでも当てはまる低単価な広告しか表示されないため、結果としてYouTube子ども向けチャンネル全体の収益性が低下します。

参照:管理対象のアカウント、または「子ども向け」として設定されたコンテンツでの YouTube 広告の仕組み|YouTube ヘルプ

子ども向けの広告単価は1再生0.01円も

広告主にとって、子ども向け動画は「購買決定権のない層」が見るコンテンツです。そのため、金融や不動産などの高単価な広告は出稿されません。

ジャンルや時期によりますが、同じ再生数でも収益が1/10以下になるケースも珍しくありません。

YouTubeのジャンル1再生あたりの収益目安10万回再生時の収益
一般(大人)向け0.3円〜1.0円3万〜10万円
子ども向け0.01円〜0.1円1,000円〜1万円

このようにYouTubeの子ども向けは、広告単価(RPM)も低く、儲からないと感じる理由にもなるでしょう。

参照:コンテンツが「子ども向け」かどうかを判断する|YouTube ヘルプ

広告以外のYouTube子ども向けチャンネルの制限とは?

YouTubeにはチャンネルを成長させ、収益を底上げするための機能がありますが、子ども向けチャンネルではその多くが使用禁止になります。ここでは、広告以外の側面から解説します。

投げ銭やコメント機能の停止

YouTube子ども向けコンテンツでは、以下のファン化機能が一律で無効化されます。

  • コメント欄:視聴者との交流ができず、コミュニティが育たない。
  • 通知ベル:新着動画の通知が届かず、初動の再生数が伸び悩む。
  • スパチャ・メンバーシップ:ライブ配信での投げ銭や月額課金による「濃いファンからの支援」が得られない。

これらが使えないことで、広告以外の収益ポイントを作ることが難しくなっています。

終了画面やカード機能が使えない

動画の最後に、おすすめ動画を出す終了画面や、動画中に情報を出すカード機能も、子ども向けでは利用できません。

「1つの動画を見た後に、続けて別の動画を見てもらう」という回遊(ループ再生)を起こしにくく、チャンネル全体の総再生時間が増えにくい仕様です。

YouTube Kidsアプリ経由の再生は広告が出ない

子ども向け動画は、専用アプリ「YouTube Kids」でも配信されます。しかし、YouTube Kidsアプリ上では有料広告がほとんど表示されません。

再生回数はカウントされても広告収益が発生しないため、「再生数は多いのに儲からない」という現象の大きな原因となります。

YouTubeが子ども向けに設定される基準は?

YouTubeヘルプによると、コンテンツが以下のいずれかに該当する場合、「子ども向け」と判断されます。

  • 主な視聴者が子ども(13歳未満)である。
  • 主な視聴者が子どもではなくても、子ども向けのキャラクター、おもちゃ、ゲーム、アクティビティ、物語など、子どもの興味を引く要素がテーマとなっている。

例えば、おもちゃのレビュー、子ども向けの歌やアニメ、ごっこ遊び、子ども向けの教育コンテンツなどが該当します。

参照:コンテンツが「子ども向け」かどうかを判断する|YouTube ヘルプ

「子ども向け」に設定するメリット・デメリット

「子ども向け」に設定すること自体に、収益面でのメリットはほとんどありません。主なメリットは、YouTube Kidsアプリで配信対象となり、子どもとファミリー層にリーチしやすくなる点でしょう。

一方、デメリットは、広告単価の大幅な低下や、スーパーチャットやメンバーシップなどほぼすべての収益化機能が停止される点です。

そのため、誤って自動的にYouTube側に「子ども向け」と判断されてしまった場合、収益が急減する可能性があります。コンテンツの内容が明らかに大人向けである場合は、設定を見直すか、異議申し立てを検討する必要があります。

YouTubeの再生回数が多くても収益が減る現象とは?

YouTubeの再生回数が順調に伸びているのに、なぜか収益が思ったほど増えないという場合は、「無効なトラフィック(Invalid Traffic)」が関係している場合があります。

無効なトラフィックの発生

無効なトラフィックとは、広告主の費用やクリエイターの収益を意図せず、または意図的に不正に増やす可能性のあるクリックや広告表示のことです。

YouTube(およびAdSense)は広告主を守るため、この無効なトラフィックを常に監視しており、以下のような行為が対象になります。

  • クリエイター自身による広告クリック
  • 自動化されたツールやボットによる再生・クリック
  • 不自然に短時間で大量に発生するクリックや再生

これらが検出されると、収益の削除(減額)が行われ、悪質と判断されればAdSenseアカウント停止につながることもあります。

子ども向けチャンネルで特に発生しやすい理由

子ども向けチャンネルでは、視聴者が小さな子どもであることから、無効なトラフィックが発生しやすい特性があります。幼い子どもはお気に入りの動画を延々と繰り返し再生し続けたり、興味本位で広告を何度もタップしたりすることがあります。

また、意図せず画面を触って広告にアクセスしてしまうケースも少なくありません。これらは悪意のない自然な行動であっても、システム上は不自然なクリックや再生として扱われる可能性があります。

その結果、「再生数は伸びているのに収益だけ減っている」という現象が起こりやすくなります。

参照:YouTube のチャンネル収益化ポリシー|YouTube ヘルプ

広告
"法人成り"を検討してみませんか?

マネーフォワード クラウド会社設立は、個人事業主が法人成りを検討したほうがよいタイミングをまとめた「法人化を検討すべき7つのタイミング」を無料で用意しております。

創業支援に強い税理士監修で、ポイントがまとまったお得な1冊となっていますので、ぜひ将来を見据えた情報収集でご活用ください。

法人化を検討すべき7つのタイミング

内容はこちら 無料登録でもらう

子ども向けチャンネルで儲からない状況でも収益を上げる対策は?

子ども向けチャンネルで「YouTubeの広告収入」だけに頼って収益を上げるのは難しい状況です。そのため、成功しているチャンネルの多くは、YouTube内の広告以外に収益源を複数持つことで安定した運営を実現しています。

企業案件(スポンサーシップ)

子ども向けジャンルでは、おもちゃメーカーや知育玩具ブランド、子ども服メーカーなど、チャンネルと相性の良い企業からスポンサー依頼を受けるケースがあります。動画の中で商品を紹介する形式で収益を得る方法であり、YouTube側の広告制限に左右されない点が大きな特徴です。

チャンネルの影響力が高まるほど単価も上がりやすく、安定したビジネスモデルになり得ます。

オリジナルグッズの販売(自社ECサイト)

YouTubeのグッズ紹介機能は子ども向けチャンネルでは使用できませんが、自社でECサイトを立ち上げて販売することは可能です。キャラクターグッズやオリジナル商品を制作し、動画の概要欄やSNSでECサイトへ誘導することで、YouTube外からの収益を作ることができます。

ファンが増えるほど購入につながりやすくなるでしょう。

イベント出演や別チャンネルでの展開

YouTubeチャンネルの人気が高まれば、商業施設やイベントへの出演依頼が生まれることもあります。また、子ども向けチャンネルとは別に、親(保護者)向けに子育て情報などを提供するチャンネルを立ち上げ、そちらで収益化を図るという方法も考えられるでしょう。

YouTubeの子供向け動画制作者は確定申告が必要?

YouTube活動で得た所得が一定の基準を超えると、専業・副業を問わず確定申告が必要です。この際、YouTubeから振り込まれた総額(年収・売上)だけで判断するのではなく、売上から機材代などの「経費」を差し引いた「所得(利益)」で判断します。

1. 会社員・パート(給与所得がある人)の場合

本業の給与以外の所得が年間20万円を超えた場合に確定申告が必要です。

売上が30万円あっても、経費が15万円かかっていれば所得は15万円となるため、確定申告は不要です(ただし、住民税の申告は別途必要になる場合があります)。

2. 専業YouTuber・個人事業主の場合

YouTubeなどの事業による所得が年間48万円(基礎控除額)を超えた場合に確定申告が必要です。

専業の場合は、売上から経費を引いて手元に残る利益が48万円を超えるなら、必ず申告しなければなりません。

参照:確定申告が必要な方|国税庁

YouTube活動で経費にできるもの・できないもの

税金を正しく計算するためには、売上から差し引ける「経費」を漏れなく計上しましょう。

YouTube制作に「直接関係があるかどうか」が判断の基準となります。

費目具体例と判断基準
撮影機材費カメラ、三脚、照明、マイク、編集用PCなど。
小道具・衣装代動画内で紹介したおもちゃ、企画で使用した衣装など。プライベート兼用は全額経費にできない場合がある。
地代家賃・光熱費自宅の一部をスタジオや編集部屋として使用している場合、使用面積や時間で按分(あんぶん)して一部を経費計上できる。
外注費動画編集者、サムネイル作成者、ナレーターなどへ支払った報酬。
旅費交通費撮影場所への移動にかかった電車代、ガソリン代、高速代など。

一方で、動画と無関係な家族旅行の費用や、普段の食事代などは経費として認められません。領収書やレシートは必ず保管し、それが「どの動画のために使った費用か」をメモしておくと、税務調査が入った際もスムーズに説明できます。

確定申告の進め方と青色申告のメリット

確定申告を行う手順は、大きく分けて「帳簿付け」「決算書の作成」「申告書の提出」の3ステップです。

現在は「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」を使えば、税務署に行かず自宅からスマホやPCで申告が完結します。

青色申告を活用して節税する

本格的にYouTube活動を行うなら、開業届を提出して「青色申告」を選択することをおすすめします。

事前に「青色申告承認申請書」を提出し、複式簿記で記帳を行うことで、最大65万円の特別控除を受けられます。

  • 白色申告: 簡易的だが、特別控除がない。
  • 青色申告: 帳簿付けの手間はあるが、65万円の利益まで税金がかからなくなる。

この65万円の控除枠を活用し、手元に残るお金を最大化する工夫が大切です。会計ソフト(マネーフォワードなど)を利用すれば、簿記の知識がなくても比較的簡単に青色申告の書類を作成できます。

参照:青色申告制度|国税庁

YouTube子ども向けチャンネルで収益を確保するために

YouTubeの子ども向けチャンネルは、儲からないと言われるとおり、COPPA対応による広告制限や機能停止により、広告収入だけで収益を上げるのは難しい状況です。

YouTubeの子ども向けコンテンツの広告単価(RPM/CPM)が低いことに加え、スーパーチャットやチャンネルメンバーシップなど、主要な収益化手段がほぼ利用できないことが収益を押し下げる原因となっています。

こうした状況を踏まえると、子ども向けチャンネルを運営する際には、広告収入に期待しすぎないことが重要です。

企業案件(スポンサーシップ)の獲得や、自社ECサイトでのグッズ販売など、多角的な収益化の道筋を立てることが、子ども向けチャンネルが儲からない状況を打開し、チャンネルを継続的に運営していくための重要なポイントです。

広告
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例

データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。

ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様

右矢印アイコン もっと読む

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事