• 作成日 : 2026年5月7日

住宅手当支給証明書とは?用途や取得方法、記載事項や書き方を解説

Point住宅手当支給証明書とは?

住宅手当支給証明書は、会社が従業員に住宅手当を「いくら支給しているか」を公的に証明する書類です。

  • 取得方法:勤務先の人事・総務部へ依頼。自治体指定の様式がある場合は持参が必要。
  • 記載内容:支給の有無、月額、支給開始日、会社の所在地・代表者名、社印の捺印。
  • 注意点:法人なら社印、個人事業主なら代表者印が必須。有効期限(発行から3か月以内など)に注意。

給与明細や源泉徴収票では代用できないケースが多いです。 補助金の申請などでは「住宅手当のみの正確な金額」を証明する必要があるため、専用の証明書を求められます。提出先の募集要項を確認し、指定のテンプレートがある場合はそれを会社に渡して記入・捺印を依頼してください。

住宅手当支給証明書とは、会社が従業員に住宅手当(家賃補助・居住補助手当)を支給していることを公的に証明する書類です。住宅手当の受給証明書は、公営住宅の入居申請・離婚時の養育費算定・金融機関への収入証明・行政給付の申請など、さまざまな場面で提出を求められます。

本記事では、住宅手当支給証明書の用途から取得手順・記載すべき項目・注意点まで体系的に解説します。

住宅手当支給証明書とは?

住宅手当支給証明書とは、雇用主(会社・事業主)が従業員に対して住宅手当を支給していることを公式に証明する書類です。給与の一部である住宅補助の事実を第三者に対して示すために発行されます。

法定の統一書式はなく、各会社・自治体・金融機関が独自の様式を使用するか、雇用主が任意書式で作成します。会社の公印(法人印・代表者印)を押印することで証明力を持ちます。なお、住宅手当受給証明書・家賃補助証明書・居住補助支給証明書など、呼称は発行機関によって異なります。

住宅手当支給証明書が求められる主な場面

用途 必要な理由
公営住宅・市営住宅の入居申請 収入認定の基礎として住宅手当を含む総収入を把握するため
離婚時の養育費・婚姻費用の算定 実質収入の正確な把握のため(住宅手当は収入に含まれる)
住宅ローンの審査・金融機関への申告 給与明細に加えて安定した収入(固定的な手当)の補完証明として
生活保護・各種給付金の申請 収入認定の資料として
離婚調停・裁判所への収入証明 財産分与・婚姻費用・養育費の算定資料として
賃貸物件の入居審査 安定した収入の一部であることを示すため(支払い能力の高さを証明)
奨学金・教育ローンの収入証明 世帯収入の証明資料として

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住宅手当支給証明書はどこで取得するの?

住宅手当支給証明書は、原則として在籍している会社(雇用主)に申請して発行してもらいます。従業員が自分で発行することはできません。

会社によっては所定の申請書式があり、人事部・総務部・労務部のいずれかが発行窓口になります。公営住宅の申請など行政手続きで求められる場合は、自治体が指定した書式に会社が記入・押印するケースもあります。

取得先別の手続きの違い

取得先 特徴
勤務先の人事・総務部門 最も一般的。会社書式または申請者持参の指定書式に対応
自治体が指定した書式 公営住宅入居申請など、自治体から指定書式が交付される場合
裁判所への提出用 離婚調停・審判での提出は、会社書式でも受理されるが、できるだけ詳細な記載が求められる

住宅手当支給証明書の取得手順はどうすればよい?

以下で住宅手当支給証明書の取得手順を解説します。

STEP 1:用途と必要な書式を確認する

まず、どの目的で住宅手当支給証明書が必要かを明確にします。提出先(自治体・金融機関・裁判所等)から「指定書式があるかどうか」を事前に確認します。指定書式がある場合は、その様式を取得してから会社へ依頼します。

STEP 2:勤務先の担当部門に申請する

人事部・総務部・労務担当など、給与関連書類を管理する部門に証明書の発行を依頼します。口頭だけでなく、以下の情報をあわせて伝えると手続きがスムーズです。

  • 証明書の使用目的(例:公営住宅の入居申請)
  • 提出先と提出期限
  • 必要な記載事項(提出先が指定する項目がある場合)
  • 指定書式がある場合はその書式を提出

STEP 3:会社による書類作成・押印

会社が内容を確認し、証明書を作成します。通常は会社の社印(代表者印または社判)が押印されます。発行までの期間は会社によって異なりますが、一般的に3〜7営業日程度かかることが多いため、余裕をもって依頼しましょう。

STEP 4:内容を確認して受け取る

受け取り後、記載内容(氏名・住宅手当の月額・支給開始日・会社名・押印の有無)に誤りがないかを確認します。誤りがあれば速やかに担当者へ修正を依頼します。

住宅手当支給証明書に記載すべき項目は?

住宅手当支給証明書に法定の記載項目はありませんが、提出先が求める情報を満たすために、一般的に以下の項目が記載されます。

標準的な記載項目一覧

項目 内容・記載例
タイトル 「住宅手当支給証明書」または「家賃補助支給に関する証明書」
発行年月日 証明書を作成した年月日
証明対象者の氏名 フルネーム(フリガナ)、生年月日
証明対象者の所属部署・役職 必要に応じて
住宅手当の月額 具体的な支給金額(例:月額20,000円)
支給開始年月日 手当の支給を開始した年月日
支給の継続性 「現在も継続して支給中」などの記載
支給条件・根拠 就業規則上の支給条件(賃貸住宅居住の世帯主等)
会社名・所在地 正式な法人名と本社住所
代表者名 代表取締役氏名など
担当者名・連絡先 問い合わせ先として
会社の押印 会社印(法人印・代表者印・社印)

提出先によっては「住宅手当が給与に含まれているかどうか」「手当の性質(課税か非課税か)」の記載を求める場合もあります。事前に提出先へ確認することを推奨します。

住宅手当支給証明書の書き方・テンプレートはどうなるのか?

以下は一般的な住宅手当支給証明書の記載例です。会社書式がない場合や、指定書式のない提出先に提出する際の参考としてご活用ください。

住宅手当支給証明書のテンプレート

住宅手当支給証明書

令和○年○月○日

○○株式会社

代表取締役 ○○ ○○ 印

下記の者に対し、当社規定に基づき住宅手当を支給していることを証明します。

1. 氏名 ○○ ○○(フリガナ:○○ ○○)

2. 生年月日 昭和・平成○○年○月○日

3. 所属 ○○部 ○○課

4. 役職 ○○

5. 住宅手当の支給状況

月額支給額:金 ○○,○○○円

支給開始日:令和○○年○月○日

支給状況:現在も継続して毎月支給中

6. 支給根拠

当社就業規則(賃金規程)第○条の規定に基づき、

本人名義の賃貸住宅に居住する世帯主に対して支給するものです。

7. 手当の性質

上記住宅手当は給与所得として課税対象となっています。

以上

【会社情報】

会社名:○○株式会社

所在地:○○県○○市○○町○−○

電 話:○○○−○○○−○○○○

担 当:人事部 ○○(内線○○○)

記載時の注意点

  1. 提出先の書式がある場合は、そちらを優先して使用する
  2. 「支給中」であることを現在進行形で明記する(過去の支給ではないことを示す)
  3. 会社の代表者印または社印を必ず押印する(担当者の個人印では証明力が弱い)
  4. 住宅手当の月額は税込(支給総額)で記載するのが一般的
  5. 支給条件(就業規則上の根拠)を記載すると証明力が高まる

公営住宅の申請で住宅手当支給証明書が求められる理由は?

公営住宅(市営住宅・都営住宅・県営住宅など)の入居申請において住宅手当支給証明書が求められるのは、住宅手当も収入として認定されるためです。

公営住宅の入居資格は世帯全体の月収(収入月額)が一定水準以下であることが条件となります(公営住宅法第23条参照)。収入月額の計算では、基本給だけでなく住宅手当を含む「総収入」が対象となるため、住宅手当の受給額を正確に把握する必要があります。

収入月額の基本的な計算式(公営住宅の場合)

収入月額 =(年間総収入 − 給与所得控除等)÷ 12か月

住宅手当は年間総収入に含まれるため、住宅手当の支給がある方は収入月額が高くなります。申請前に自治体窓口で住宅手当を含めた収入月額の試算を確認することをお勧めします。

離婚時の養育費・婚姻費用算定で住宅手当証明書が必要になる場合とは?

離婚時の養育費・婚姻費用を算定する際、住宅手当は「実質的な収入」に含まれる場合があり、裁判所や調停委員から住宅手当支給証明書の提出を求められることがあります。

家庭裁判所が養育費・婚姻費用を算定する際には、「婚姻費用・養育費算定表」

をもとに、双方の年収をもとに算定します。この「年収」には住宅手当が含まれるため、住宅手当の有無・金額が養育費算定の基礎数字に影響します。

参照:裁判所|養育費・婚姻費用算定表

住宅手当支給証明書を発行する際に会社が注意すべき点は何か?

会社が住宅手当支給証明書を発行する際には、事実と異なる記載をしないことが大原則です。

証明書に虚偽の内容を記載すると、発行した会社および証明書を使用した従業員双方が私文書偽造・詐欺等の法的責任を問われる可能性があります。また、行政手続きへの虚偽申告は不正受給として後に追及されるリスクがあります。

会社側のチェックリスト

  1. 証明書の記載内容が就業規則・賃金規程の規定と一致しているか
  2. 実際の支給額・支給開始日に誤りがないか(給与台帳で確認)
  3. 現在も継続支給中であることが事実か(休職・育休等で停止していないか)
  4. 提出先が指定する書式・項目をすべて満たしているか
  5. 代表者印または会社印が正しく押印されているか
  6. 発行日が申請日より大幅に古くなっていないか(多くの場合、発行後3か月以内のものが有効)

住宅手当支給証明書と給与明細・源泉徴収票との違いは?

住宅手当の受給を証明する書類には複数の種類がありますが、用途によって適切な書類が異なります。

書類名 記載内容 住宅手当の記載 主な用途
住宅手当支給証明書 住宅手当の支給事実・月額・支給開始日を証明 住宅手当額が明示される 公営住宅申請・離婚調停・各種給付申請
給与明細書 毎月の給与支給内訳(基本給・各種手当) 住宅手当が手当欄に記載 収入確認・月額の参考資料
源泉徴収票 年間の給与総額・税額等 住宅手当を含む総支給額が給与収入に含まれる 確定申告・年収証明・金融機関
在職証明書 在籍・雇用形態・役職を証明 住宅手当は原則記載されない 転居・銀行手続き等

公営住宅や行政手続きでは「住宅手当支給証明書」という専用書類が必要なことが多く、給与明細や源泉徴収票では代替できない場合があります。提出先に必要書類を事前確認することが重要です。

関連記事|【テンプレ付】源泉徴収票と給与支払報告書の違いを提出先等とともに解説

住宅手当支給証明書に関するよくある質問

退職後でも取得できる?

在職中に支給されていた住宅手当の証明が必要な場合、退職後でも元の勤務先に依頼することができます。ただし、会社によっては対応期間に制限がある場合があるため、なるべく早めに依頼するのが望ましいです。退職証明書(または源泉徴収票)で代替できる場合もあるため、提出先に確認しましょう。

発行に費用はかかる?

多くの会社では無料で発行されますが、会社によっては実費(印紙代・事務手数料)を徴収する場合があります。発行依頼時に費用の有無を確認しておくと安心です。

発行にかかる日数はどのくらい?

一般的に3〜7営業日程度ですが、会社の規模・担当者の状況・書類の複雑さによって異なります。提出期限に余裕を持って(少なくとも2週間前を目安に)依頼することを推奨します。

有効期限はある?

法定の有効期限はありませんが、提出先(自治体・金融機関等)によって「発行から3か月以内」「発行から1か月以内」など、有効期間を定めている場合があります。提出先の指定を事前に確認することが必要です。

正確な証明書の取得と提出で手続きをスムーズに行おう

住宅手当支給証明書(家賃補助支給証明書)は、公営住宅の入居申請・離婚時の収入証明・各種行政給付の申請など、重要な場面で求められる書類です。法定の統一書式はなく、勤務先の会社が独自に作成するか指定書式に記載して発行します。記載すべき項目は「住宅手当の月額・支給開始日・現在の支給状況・会社の押印」が基本です。提出先の指定書式・有効期限・必要項目を事前確認した上で、余裕をもって勤務先へ依頼しましょう。


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