- 更新日 : 2025年8月29日
郵便料金の切手払いはできる?支払いできない発送方法や余った切手の活用法も紹介
郵便料金については、切手払いができます。具体的にどのような郵便物で切手払いができるのでしょうか。この記事では、切手払いに対応している郵便物と対応していない郵便物、利用する際の注意点などを紹介します。
目次
切手払いが可能な郵便料金
大量に購入した切手のうち、利用頻度の低い切手が大量に余ってしまうこともあるのではないでしょうか。切手は、切手として利用する以外にも活用方法があります。例えば、郵便局での切手払いです。郵便局では、さまざまな郵便料金で切手払いに対応しています。
各郵便物の詳細な郵便料金については以下の記事をご覧ください。
ゆうパック・ゆうメール・ゆうパケットの配達料
ゆうパックは、大きな荷物を配送するサービスです。ゴルフ用具やスキー用具の配達にも対応しています。
ゆうメールは、長辺34cm以下、短辺25cm以下、厚さ1cm以下、重さ1kg以下の冊子や印刷物などの配達に適したサービスです。
ゆうパケットは、縦・横・厚さの3辺の合計60㎝以下、長辺34cm以下、厚さ3cm以下、重さ1kg以下の小さな荷物の配達に対応したサービスです。
ゆうパック、ゆうメール、ゆうパケットのいずれも切手払いに対応しています。また、切手払いと現金払いとの併用もできます。
速達料金
速達は、速達でない郵便物よりも優先して配送されるサービスです。速達は単体で利用できるサービスではなく、ゆうメールなどに付加して利用します。ゆうメールなどのオプションとなるため、元のサービスが切手払いに対応しているときは、切手払いができます。
着払いの送料
着払いは、あらかじめ送料の負担を承諾している荷物の受取人が、荷物の発送人に代わって配送料を払うサービスです。ゆうパック、ゆうメール、ゆうパケットはいずれも切手払いができるため、着払いの送料も切手払いに対応しています。
EMS
EMSは、郵便局の国際スピード郵便です。30kgまでの荷物を世界120以上の国や地域に配送します。EMSの利用料も切手払いできます。ただし、EMSの同時差出割引を適用するときは切手払いができません。同時差出割引とは、1度に10個以上のEMSを差し出す際に適用される割引のことです。
書留の送料
書留は、郵便物の引き受けから配達までを記録するサービスです。郵便物が不達であったり、損傷があったりしたときは、補償額の範囲内で賠償されます。書留は、ゆうメールや郵便物に付加できるサービスです。ゆうメールなどは切手払いに対応しているため、書留の利用時にも切手払いができます。
手紙・はがきの交換手数料
書き損じたはがきや郵便書簡(便せんと封筒がひとつになったミニレターのこと)は、一定の交換手数料を払えば郵便窓口で交換できます。通常はがきの場合は、99枚までなら1枚につき5円の交換手数料がかかりますが、切手でも支払いが可能です。
切手払いができない郵便料金
郵便料金でも切手払いに対応していないものもあります。例えば、レターパックやスマートレター、内容証明、年賀はがきや記念切手の購入に切手払いは利用できません。
レターパックやスマートレター
レターパックもスマートレターも全国一律の料金で信書を含むさまざまな荷物を送れるサービスです。
レターパックやスマートレターを利用するには特定封筒であるレターパック封筒やスマートレター封筒が必要です。特定封筒は切手払いでは購入できません。切手で購入できない代わりに、手数料を支払うことで、切手をレターパックやスマートレターに交換するサービスがあります。
内容証明
内容証明は、一般郵便物について、どのような内容の文章を誰から誰宛てに出されたか証明するサービスです。内容証明郵便は一般書留とされ、基本料金に一般書留と内容証明に加算料金が加わった金額が利用料金となります。
内容証明にかかる費用のうち、郵便物の基本料金や一般書留料、配達証明料には切手払いができます。しかし、内容証明料金は、切手払いできません。
年賀はがきや記念切手
年賀はがきや記念切手の購入にも切手は使えません。また、普通切手を記念切手と交換したり、普通切手をくじ引き番号付きの年賀はがきと交換したりすることもできません。
郵便料金を切手払いする際の注意点
郵便料金を切手払いするときの注意点を3つ紹介します。
日本郵便の窓口のみ対応している
切手払いは、郵便局の窓口のみで対応しているサービスです。郵便局と提携しているコンビニなどでは切手払いはできません。
おつりが出ない
切手払いは、現金払いとは違っておつりが出ません。例えば、ゆうメール180円分の料金として100円切手を2枚出しても、差額の20円はおつりとして返ってこないため、おつりが発生しないように用意しましょう。
現金と併用できる
郵便物への切手貼付では、異なる額面の切手を組み合わせて料金分に充当できます。例えば、ゆうメール310円分の場合、100円切手3枚と10円切手1枚を直接郵便物に貼付することで発送できます。
※ただし、郵便局窓口で切手を他の郵便物の料金支払いに使用する場合は、切手1枚につき交換手数料(通常6円)がかかります。詳しくは各郵便局にお問い合わせください。
手数料を支払えば切手を郵便はがきやレターパックに交換することができる
不要になった郵便切手は、交換手数料を支払うことで、ほかの郵便物との交換ができます。郵便切手と交換できるのは、くじ引き番号付き郵便はがき(年賀はがきなど)を除くはがき、郵便書簡(ミニレター)、レターパック、スマートレターです。
交換にかかる手数料は、郵便切手99枚までは1枚につき5円、100枚以上は1枚につき10円です。
余った切手を利用できる郵便料金以外のサービス
使い切れない切手や不要な切手は、郵便料金の支払い以外にも利用できます。切手の主な活用方法を紹介します。
オークション
オークションによっては、出品されている商品で切手払いに対応しているものもあります。商品と送料の合計額を、未使用の日本の切手で支払えるサービスです。
切手博物館の入館料
切手博物館は、東京都豊島区目白にある切手の博物館です。日本の郵便切手のほか、外国切手や切手関連の書籍などが所蔵されています。切手博物館の入館料は切手でも支払いが可能です。(ただし、現在は切手で支払えるサービスは休止中。)
また、未使用の切手のほか、使用済みの古い切手は、切手博物館で回収しています。これらの切手は、切手の博物館から特定の団体に寄付されています。
国際協力活動への寄付
未使用の切手は寄付ができます。寄付を受け付けている団体が、金券ショップなどで換金できるためです。換金された切手は、国際保健医療などのボランティア活動や運営に使われます。
また、使用済みの切手も寄付できます。使用された切手も収集家にニーズがあるためです。換金された使用済み切手はボランティア活動などに使われます。
不要な切手も郵便料金などに活用できる
使わなくなった未使用の切手は、一部の郵便料金の支払いに充てることができます。ゆうパックやゆうメール、EMSなどの支払いが可能です。郵便料金のほかにも、オークションで切手払いの商品を購入する際に利用できるところもあります。また、使用済みのものも含め、切手の回収を受け付けている団体に寄付して国際協力活動に貢献する選択もあります。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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