• 作成日 : 2025年5月28日

esa(エサ)とは?社内の情報共有ツールの特徴・使い方・料金ガイド

esa(エサ)は、チーム内での情報共有をもっと気軽に、もっと自然に行えるようになるクラウド型のツールです。完成していない内容の文書・データでも共有できる仕組みがあり、知識やアイデアがチームの中で育っていくのをサポートするのが特徴です。この記事では、esaの基本的な機能や使い方、料金、他ツールとの違いまでをわかりやすく解説します。

esa(エサ)とは何か?

esa(エサ)は、合同会社esaが提供する情報共有ツールです。​「情報を育てる」というコンセプトのもと、チーム全員が気軽に情報を出し合うことで、ナレッジが自然と蓄積され、活発なチーム作りを支援することを目的としています。

esaの大きな特徴は、まだ完成していない情報でも共有できる「WIP(Work In Progress)」という仕組みにあります。一般的な社内Wikiやドキュメントツールでは、整った内容をまとめてから公開するのが一般的です。しかしesaでは、書きかけの状態でもすぐにチームに共有できるのです。

この「途中でも出してよい」というスタイルによって、アイデアや知識がタイミングを逃さずに共有され、ほかのメンバーの意見や知見を取り入れながら、内容をより良いものへと育てていくことが可能になります。

esa(エサ)の主な機能と特徴

esaには、自然に情報共有ができるよう、さまざまな機能が用意されています。ここでは、代表的な機能について紹介します。

WIP(Work In Progress)で気軽に共有

esaの中心的な機能が、この「WIP(Work In Progress)」です。記事の作成画面で「WIP」にチェックを入れるだけで、まだ完成していない情報を「下書き」としてチームに共有できます。完璧なものを仕上げてから共有するというプレッシャーがなくなり、アイデアや知識を早い段階でオープンにできるようになります。フィードバックを受けながら内容を育てていく、という流れがチーム内に自然と根付きます。

Markdown(マークダウン)記法に対応

esaでは、ドキュメントをMarkdown(マークダウン)という記法で記述します。これは見出しやリスト、リンクなどを簡単な記号で書き分ける方法で、エンジニアにとってはなじみのあるスタイルです。非エンジニアでも、慣れると直感的に使えるようになります。

また、リアルタイムな同時編集に対応しているため、ペアでの資料作成や、誰かの下書きに加筆して仕上げるといった使い方にも向いています。

記事はカテゴリとタグで整理

書いた記事は、カテゴリで整理できます。たとえば「開発」「営業」「総務」「議事録」といったように分類すれば、あとから見たい情報がすぐに見つかります。カテゴリは階層構造に対応しており、必要に応じて細かく分けることもできます。

カテゴリとは別に、タグ機能も使えます。タグは「#プロジェクト名」や「#議事録」「#FAQ」のように、記事に自由につけられるラベルです。異なるカテゴリにある記事でも、共通のタグを使えばあとから一括で検索する、関連する情報をまとめて見るといったことができます。

「Ship it!」で記事の完成を共有

WIP状態の記事が完成したら、「Ship it!」ボタンを押すことで正式に公開できます。このアクションによって、記事が完成したことがチームに通知され、Slackなどの連携ツールにも自動で投稿できます。

スライドショーでプレゼンにも使える

esaで作成した記事はそのままスライド表示に切り替えることができるため、会議や社内説明の資料としても活用できます。

PowerPointを別途用意せずに、esa上の記事をそのままプレゼン資料にできるのは大きな利点です。

社内Wikiとしての運用

esaは、日々の情報を無理なく残しやすいという点で、社内Wikiとしての使い方にも適しています。WIP機能があることで、「とりあえず共有する」という文化が根付きやすく、完成度にこだわりすぎずにナレッジが集まりやすくなります。

また、更新しやすい設計になっているため、古くなった情報も気づいた人がすぐに直せます。編集権限の制限も柔軟に設定できるので、全員が情報発信に参加しやすく、チーム全体で知識を育てていける環境が整います。

他ツールとの連携

esaは、SlackやGitHubなど、他のツールとも連携できます。たとえば、記事を「Ship it!」したときにSlackへ通知を送ったり、GitHubのプルリクエストと記事を結びつけたりと、日々の業務の中で情報が自然につながっていく仕組みが用意されています。

Google WorkspaceやZapierといった外部ツールとの連携も可能で、社内のワークフローに合わせて柔軟にカスタマイズできます。普段使っているツールとesaをうまくつなげることで、情報の流れがスムーズになり、チームの連携も深まります。

esa(エサ)の使い方7つのステップ

esaは、初めての方でもすぐに使い始められるように、シンプルな設計になっています。実際にesaを使い始めるまでの流れを、7つのステップに分けてご案内します。

ステップ1:アカウントを作成する

まずはesaの公式サイトにアクセスし、 Googleアカウントを利用してアカウントを作成します(現在はGoogle Workspace/Google アカウントのみ対応)。登録は数分で完了し、すぐに使い始めることができます。

ステップ2:チーム(Organization)を作る

esaでは、まず「チーム」を作成します。これは、会社やプロジェクトごとに用意するワークスペースのようなものです。1つのアカウントで複数のチームを作ることもできます。

チーム名を決め、簡単な説明を書き、必要に応じてアイコンなどを設定しましょう。

ステップ3:メンバーを招待する

チームを作成したら、メンバーを招待します。メールアドレスを入力するだけで簡単に招待でき、メンバーは届いたメールからesaに参加できます。

esaでは記事・カテゴリ単位の閲覧・編集権限を個別に設定はできず、チーム内のメンバーは同一の権限で情報にアクセスします。

ステップ4:記事を新規作成する

チームの準備が整ったら、いよいよ記事の作成です。画面右上の「New Post」ボタンをクリックすると、新しい記事の入力画面が開きます。

記事はMarkdown形式で入力します。見出し、リスト、コードブロックなども使えるので、用途に応じてわかりやすく整理できます。

ステップ5:WIPで保存・共有する

記事を書き始めたら、まずは「WIP(作業中)」として保存しましょう。作成画面の上部にある「WIP」のチェックを入れることで、記事が未完成の状態で共有されます。

WIPで保存された記事は、タイトルの横にマークが付き、一覧でもひと目で作業中とわかります。完成前でも早めに共有することで、フィードバックを受ける、共同編集するといったことが実行しやすくなります。

ステップ6:カテゴリやタグで整理する

記事は、作成時にカテゴリを設定することで整理できます。カテゴリは「議事録」「開発」「経理」など、チームの運用に合わせて自由に作成可能です。

さらに、タグをつけることで横断的な検索もスムーズになります。たとえば「#プロジェクトA」や「#週報」など、あとから記事を見つけやすくなる工夫ができます。

ステップ7:「Ship it!」で記事を公開する

記事が完成したら、最後に「Ship it!」ボタンを押して正式に公開しましょう。これにより、WIP状態だった記事が完成版として扱われ、チームにも通知されます。

Slackなどのツールと連携している場合、自動的に完成通知が流れるため、情報の行き違いも防げます。

​esa(エサ)の料金プラン

esaはシンプルでわかりやすい料金体系が特徴です。以下に、料金や利用条件、容量に関する情報をまとめます。

項目内容
月額料金1ユーザーあたり 500円(税込)
無料トライアルあり(60日間+。チーム作成月から2ヶ月後の月末まで無料。例: 5月中にチーム作成  7月末日まで無料トライアルが可能)
最小ユーザー数1名から利用可能
チーム数制限なし(1アカウントで複数チーム作成可)
支払い単位基本はチーム単位で請求。複数チームを「決済連結」設定すれば重複ユーザーは1人分のみ課金
容量上限総容量は実質無制限、1ファイル最大10MB(独自S3設定で50MBまで)
ファイル添付可能(画像やドキュメントを記事に添付)
課金タイミング無料期間終了日の翌日(例:5月作成→7月末まで無料、8月1日に課金開始)
支払い方法クレジットカード決済(請求書払いなどには非対応)
キャンセル・解約いつでも可能(解約後はデータに閲覧制限あり、削除前にエクスポート推奨)

※最新情報は、esa公式サイトの料金ページをご確認ください。

esa(エサ)はどんなチームに向いている?

esaは幅広い業種や職種で利用されていますが、特に相性の良いチームにはいくつかの共通点があります。ここでは、esaの特徴をふまえながら、どのようなチームに適しているかを整理してみましょう。

少人数〜中規模のチーム

esaは、1ユーザー単位で導入でき、シンプルな操作で使い始められるため、少人数のチームにも適しています。特に5人〜50人ほどの規模であれば、情報共有のスピード感や気軽さが活きてきます。

大規模な企業では、複雑な承認フローや権限設定が必要な場合もありますが、esaはそうした機能よりも「自由に情報を出し合える文化づくり」を重視しているため、スモールスタートで柔軟に運用したいチームに向いています。

情報共有をもっと活発にしたいチーム

Slackやチャットでのやりとりが中心になっていて、あとから見返せるような形で情報が残っていない – そんなチームにも、esaは役立ちます。

日々の学びやノウハウ、議事録などをesaに残しておくことで、あとから別のメンバーが見返すことができ、ナレッジの活用が進みます。また、WIP機能によって、「途中でも出してみる」という空気が生まれやすくなり、自然と情報発信が活発になります。

また、オフィスに集まる機会が少ないリモートワーク中心のチームでも、コメント機能を通じて非同期に相談やレビューができるため、場所にとらわれずコミュニケーションがとれます。

技術職が多く、Markdownに慣れているチーム

Markdownで記事を書けるesaは、エンジニアや技術系のチームにも向いています。コード共有や仕様書の作成にも適しており、GitHubなどの開発ツールとの連携もスムーズです。日々の技術的なメモやナレッジを、そのままチーム全体に残しやすい環境が整っています。

esa(エサ)と他の情報共有・ナレッジツールとの比較

情報共有やナレッジ管理に使われるツールは多数ありますが、esaはその中でも「気軽に、途中から、チームで育てる」という点に重きを置いた、少し異なるアプローチを持っています。

ここでは、代表的なツールと比較しながら、esaがどんなチームやシーンに向いているのかを見ていきましょう。

Notionとの違い:「自由度」よりも「共有しやすさ」

Notionは、柔軟なデータベースやテンプレート機能が豊富で、設計次第であらゆる業務に対応できます。その反面、運用ルールをしっかり定めないと、情報が散らばって管理しづらくなることもあります。

esaは、「情報を気軽に出し合う」ことを第一に設計されており、複雑な構成は必要ありません。Markdownで書くだけのシンプルなスタイルで、情報の流れを止めずにスムーズに蓄積できる点が特徴です。

Confluenceとの違い:「整った資料」より「日常の知識」

Confluenceは、文書の正確性や社内の公式資料を残すのに適しており、大規模な組織でよく使われています。ただし、操作や構造がやや重く感じることもあり、書き始めるハードルが高くなることもあります。

esaは、完璧な状態でなくても「WIP(作業中)」として公開できるため、日常の中で生まれるちょっとしたメモや気づきも、無理なく共有できます。これが、知識が少しずつ自然にたまっていく流れを生み出しています。

Google ドキュメントとの違い:「一時的な共有」から「ナレッジの蓄積」へ

Google ドキュメントは、会議資料や原稿の共同編集など、一時的な情報共有には非常に便利です。しかし、情報を長く残す、体系的に整理するといった用途には向いていない面もあります。

esaは、カテゴリとタグを組み合わせて情報を分類できるため、あとから検索しやすく、組織内でのナレッジ管理に適しています。SlackやGitHubとの連携で、ドキュメントの流れも日々の業務に自然と組み込めます。

esa(エサ)で情報を育てて共有しよう

esaは、情報を「完成させてから出す」のではなく、「書きながら育てていく」社内Wikiです。WIP機能を活用すれば、下書き段階のメモもチームで共有でき、フィードバックを受けながら内容を深められます。少人数のスタートアップからリモートワーク中心の中規模組織まで、ナレッジ文化を自然に根付かせたいチームにフィットします。まずは無料トライアルから、esaのやさしい情報共有体験を試してみてください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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