- 作成日 : 2024年2月22日
エバーノート(Evernote)の使い方は?便利機能や活用例を紹介
Evernote(エバーノート)は、スマートフォンなどのマルチデバイスに対応した多機能なメモアプリです。フリープランや有料プランのトライアルサービスなどを使えば、無料で始められます。今回は、エバーノートの基本的な使い方や便利な機能などを解説しましょう。活用例などを参考にメモアプリの可能性を広げるヒントとしてお役立てください。
目次
Evernote(エバーノート)とは?
Evernote(エバーノート)は、ビジネスでもプライベートにも多用途で使えるメモアプリです。基本的な機能は、無料で利用できます。使うデバイスを問わず、パソコンやスマートフォンでもアプリをインストールすれば自分専用のノートが作れるのです。
Evernoteの特徴
エバーノートは、クラウド環境を活用したアプリです。パソコンで作成したノートをスマートフォン上で編集でき、データ(テキスト、画像、PDFなど)や、Web上のあらゆる情報をアプリ内に集約でき、全てノートとして保存可能です。作成したノートは、複数のユーザーで共有できるので、組織単位の利用としても有効活用できます。
Evernoteのスマートフォンアプリ
エバーノートには、スマートフォンのアプリもあります。ただし、無料(フリープラン)で使う場合は、同期するデバイスが2台までとなっています。そのため、3台以上のデバイスで同期する場合は、有料プランへの移行が必要です。
同期により場所や時間に関係なく利用できるので、いつどこにいても使いたい方には便利なメモアプリといえるでしょう。
Evernote(エバーノート)の無料・有料プラン
エバーノートを始めるには、いくつかのプランの中から選ぶ必要があります。ここでは、4つのプランを比較してみました。
| プラン名 | 月払いの月額料金 | 年払いの月額料金 | プランの特徴 |
|---|---|---|---|
| フリー | 0円 | 0円 |
|
| パーソナル | 1,100円 | 9,300円 (1カ月あたり/775円) |
|
| プロフェッショナル | 1,550円 | 12,400円 (1カ月あたり/1,033円) |
|
| チームズ | 1ユーザー/2,100円 | 1ユーザー/21,000円(1カ月あたり/1,750円) |
|
※2024年2月21日時点の情報
参照元:Evernote「私にはどのEvernote製品が向いていますか?」
有料プランには無料トライアル期間がある
エバーノートの有料プラン(パーソナル以上)は、無料トライアルが利用できます。有料プランの無料トライアル期間は、14日間です。期間内に有料プランを解約すれば、料金は発生しません。
学割やプランの変更も可能
エバーノートの有料プランは、学割サービスの対象です。有料プランの学割は、1年間の料金を40%割引する内容になっています。学割を使うには、学生としての身分証明の資格審査が必要です。
また、エバーノートはプランの変更もできます。プランの変更は、エバーノートのアカウント情報から変更したいプランと支払方法の選択が必要です。
Evernote(エバーノート)基本の使い方
エバーノートの基本的な使い方は、ノートの作成と整理、ToDoリストの作成などです。
ノートの作成
エバーノートは、文書作成に必要な機能を使ってノートの作成ができます。ノート作成の作業は、ノートエディタで行います。ノートエディタに備わっている基本的な機能は、次の通りです。
- インデント:本文や見出しなどを設定
- フォントファミリー:フォントを選択
- フォントサイズ:文字の大きさ
- フォントカラー:文字色の設定
- 太字:文字の太字設定
- 斜体:斜め文字
- 下線:文字下のアンダーライン
- 蛍光ペン:文字を蛍光色で装飾
- 箇条書きリスト
- 番号付きリスト
- チェックリスト
- リンクを挿入:外部リンクの設定
- 配列:右揃え、中央揃え、左揃え
- インデント:字下げ
- アウトデント(「その他」メニュー):他の行よりも左上に文字を配置する処理
- 取消線(「その他」メニュー):文字を中央で打ち消す線のこと(打ち消し線)
- 上付き文字(「その他」メニュー):上部の添え字
- 下付き文字(「その他」メニュー):下部の添え字
これらの機能は、ノートエディタのメニューバーにある基本的な機能です。ノートエディタには、表や画像、チェックボックスなどの「挿入」機能もあります。作成したノートは、自動保存されるため作業終了時に保存する必要がありません。アプリを閉じても、閉じる前の状態から再開できます。
ノートの整理
エバーノートで作成したノートは、ノートブックにストックされます。ノートブックは、作成したノートをまとめて保管する冊子のような役割です。
エバーノートは、アイデアや情報収集などを追加していくと、ノートの数も増えてきます。増えたノートは、「表示オプション」や「並び替え」、「フィルタの追加」などの機能で整理します。エバーノートは、このようなノートの整理に役立つ機能を備えたメモアプリです。
ToDoリストの作成
エバーノートは、ボタン一つでToDoリストのテンプレートを呼び出せます。その手順は、次の通りです。
- 新規でノートエディタを起動
画面上の「おすすめのテンプレート」に表示されている「ToDoリスト」を選択
- 次のようなToDoリストが追加されます。
- 今すぐやること
- 近いうちにやること
- いつかやりたいこと
- 追加された「ToDoリスト」は、タスクやチェックリストなどを追加して独自のリストに仕上げます。
Evernotの便利な使い方
エバーノートには、業務効率化につながる便利な使い方があります。ここでは、業務に役立つ便利な使い方を紹介しましょう。
タスク管理
エバーノートは、ノート上でタスク管理ができます。タスク管理は、ノートエディタにタスクを追加することが必要です。
- ノートエディタの左上にある「挿入」メニューを開く
- 「タスク」をクリック
「タスク」をクリックすると、ノートエディタに無題のタスクが追加されます。フリープランの場合、追加したタスクは、次の設定のみが操作可能です。
- タスクに手動でチェックを付ける
- タスクの詳細で編集
- タスクの削除
タスク管理は、有料プランに加入すると、次の機能が使えます。
- 期限(今日、明日)の設定
- カスタム期限の設定
- くり返しの設定
- リマインダーの追加
- タスクにフラグを付与
- タスクの割り当て
ToDoリストでタスクを管理する場合は、これら有料プランで利用できる機能が必要になるかもしれません。タスクのリマインダーや割り当てなどが利用できれば、業務効率化につながるでしょう。
他者と共有
エバーノートで作成したノートは、複数のユーザーで共有できます。他者と共有する場合は、共有するノートを開き、右上の「共有」ボタンをクリックします。「共有」ウィンドウが開いたら、次の手順で設置しましょう。
- 「共有」ウィンドウに表示された「共有用リンク」を有効にする
- 「他の人を招待」で「閲覧可能」「編集可能」「編集・招待が可能」のいずれかを選択
- 「アクセスできるユーザー」を確認する
- ウィンドウ右上部の「リンクをコピー」で共有用URLをコピーする
- 「コピーをメールで送信」をクリックしてメールで招待する(有料プランで利用可能)
この手順で使う場合は、有料プランの加入が必要です。フリープランの場合は、閲覧までの共有になるでしょう。
- ノートエディタの「共有」ボタンの右にある「横三点クォーター」アイコンを開く
- 「内部リンクをコピー」から「Webリンクをコピー」を選択
- コピーしたリンクURLを共有相手に通知する(メールなど)
この手順でリンクURLを知っている他者は、ノートの閲覧のみ共有できます。
名刺管理
エバーノートは、名刺の管理にも役立ちます。名刺管理は、エバーノートのOCR(光学式文字読み取り装置)機能によるデータ変換を活用します。OCRによる名刺のデータ化では、名刺画像をスキャンしなければなりません。
エバーノートは、有料プランの利用でスマートフォンのカメラアプリを使った名刺スキャンができます。スマートフォンでスキャンした名刺画像は、エバーノートにストックします。エバーノートのノートブックでストックすることで、検出や並び替えなども可能になるでしょう。
リマインダー
エバーノートでは、ノートにリマインダーの設定ができます。リマインダー機能は、次の用途で使います。
- 特定のノートにリマインダーを設定する
- 期限のあるタスクにリマインダーを設定する
リマインダーでは、設定日時にアラートメールの通知が設定できます。また、リマインダーの確認は、ノートブックの「表示オプション」を開き、「リマインダーの表示」をアクティブに切り替える必要があります。
テンプレートの利用
エバーノートでは、必要に応じてテンプレートが使えます。テンプレートの利用には、新規ノートを開きます。
ノートエディタのテキスト入力画面に表示された「おすすめのテンプレート」から「ギャラリーを開く」を選択します。すると、テンプレートギャラリーが開き、目的に合ったテンプレートを選択可能です。
- ToDoリスト
- 議事録
- プロジェクトプラン
- プレゼンリスト
- 年間サマリー
- デジタルレシピ
など、選択するとテンプレートはノート上に反映されます。
他アプリとの連携
エバーノートは、他のアプリとの連携が可能です。連携できる外部アプリは、主に次のアプリがあります。
- Googleドライブ
- Slack
- Gmail
- Outlook
- Microsoft Teams
- Salesforce
これらのアプリは、エバーノートを経由して連携するアプリとデータの共有が可能です。例えば、コミュニケーションチャットツールのSlackと連携する場合は、Slackに蓄積された過去のディスカッションをエバーノートで保存する使い方もあるでしょう。エバーノートに保存することで、断片的な情報が整理できます。
Evernote(エバーノート)の活用例
エバーノートは、機能が豊富なメモアプリなので、活用するシーンも広がります。ここでは、エバーノートの活用例をいくつか紹介しましょう。
料理レシピの作成
エバーノートは、複数のノートを整理するノートブック機能で料理レシピ集が作成できます。毎日のメニューをレシピ化するのであれば、ノートブックの並び替えオプションやフィルタの追加機能などが活用できます。
料理レシピは、エバーノートのノートブックに集約しておけば、食材名や料理名でも検索が可能です。レシピの数が増える場合でも管理がしやすいでしょう。また、料理ステップごとの写真や動画をスマートフォンで撮影した場合、スマートフォンにインストールしたエバーノートと同期できます。
議事録の作成
エバーノートは、議事録の作成に役立つ機能があります。ノートエディタは、音声録音の機能があり、録音した音声ファイルの貼り付けが可能です。
音声録音は、ノートの「挿入」メニューにある「音声録音」をクリックするだけで録音が始まります。録音を終了するときは、赤い録音バーの左にある丸いボタンを押します。音声録音は、簡単な操作で録音できる点が特徴です。
録音した音声ファイルは、ノートに追加されます。エバーノートの音声録音は、ノートで作成した議事録の参考データとして活用できるでしょう。
多機能なエバーノートでメモアプリの可能性を広げよう
エバーノートは、テキストエディタとしての機能だけではなく、タスク管理や外部アプリとの連携などを実行できるアプリです。メモアプリとしても活用できるでしょう。
また、エバーノートには、タスク管理やテンプレートなどが使えます。タスクに期限やリマインダーを設定することで、タスク管理の効率化が図れるでしょう。文書のテンプレートも目的に合ったテンプレートをギャラリーから選べます。多機能なエバーノートを使うことで、メモアプリの可能性が広がるでしょう。
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