- 更新日 : 2026年1月6日
純金積立で儲かった人は実在する?儲かる人の特徴・売り時・税金を解説
純金積立は、長期保有を前提とすれば資産を増やせる可能性が高い投資手法です。しかし、短期的な利益を狙ったり手数料の高い会社を選んだりすると、思うような成果が出ないこともあります。
この記事では、純金積立の過去の実績シミュレーション、利益が出たときの税金の計算、失敗しないための業者の選び方についてわかりやすく解説します。
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目次
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純金積立で「儲かった」は本当?過去の実績とチャート推移
純金積立で儲かったという声が多い理由は、過去の価格推移データを見れば明らかです。長期的に右肩上がりのトレンドが続いており、長く続けていた人ほど利益が出ているのが実態といえます。
ここでは過去30年の価格推移や、実際に積み立てていた場合のシミュレーション結果について解説します。
過去30年の金価格推移と上昇理由
国内の金小売価格は、過去30年間で大きく上昇しました。1990年代後半には1グラムあたり1,000円台だった価格が、2024年には1万円台を突破し、歴史的な高値を更新し続けています。この背景には、世界的な「有事の金」としての需要増や、各国の中央銀行による金の購入、そして近年の円安水準が影響しています。
金は埋蔵量に限りがある実物資産であるため、紙幣のように発行量が増えて価値が薄まることがありません。インフレや通貨不安に強いという特性が再評価され、価格の上昇トレンドを形成しています。とくに日本国内においては、円の価値が下がると相対的に金価格が上がるため、資産を守る手段として注目されています。
【シミュレーション】月1万円を10年・20年積み立てた結果
実際に毎月1万円を積み立てていた場合、どれくらいの利益が出たのかを試算します。過去のデータに基づくと、10年以上の長期運用を行っていたケースでは、元本を大きく上回る評価額になっています。以下の表は、月1万円を積み立てた場合の概算シミュレーション結果です。
| 積立期間 | 積立元本 | 現在の評価額(概算) | 収益率 |
|---|---|---|---|
| 20年間 | 240万円 | 約850万円 | 約+254% |
| 10年間 | 120万円 | 約250万円 | 約+108% |
| 5年間 | 60万円 | 約95万円 | 約+58% |
10年前に純金積立を始めていれば、資産価値は元本の2倍以上になっている計算です。銀行預金ではほとんど利息がつかない期間でも、金に換えておくことで大きなリターンを得られた事例といえます。
なぜ純金積立は初心者でも利益を出しやすいのか
純金積立が初心者でも利益を出しやすい理由は、ドル・コスト平均法という購入方法にあります。これは、毎月一定の金額で対象資産を購入し続ける手法です。価格が高い月には購入量が少なくなり、価格が安い月には購入量が多くなります。
自分でタイミングを見て買おうとすると、高値で買ってしまったり、安くなるのを待ちすぎて買い時を逃したりしがちです。しかし定額積立なら、自動的に平均購入単価が平準化されます。一時的に価格が下がっても、安くたくさんの量を買えるチャンスとなり、その後の価格上昇時の大きな利益につながります。相場の動きに一喜一憂せず、ほったらかしで運用できる点が、多くの人が成功している要因です。
純金積立で儲かる人・儲からない人の特徴は?
純金積立で利益を出している人には、長期的な視点で淡々と積み立てを継続しているという共通点があります。ただし一方で、儲からない人がいるのも事実です。
ここでは、純金積立で儲かる人・儲からない人の特徴について解説します。
儲かる人:放置して長期運用する
純金積立で儲かった人の多くは、一度設定したら普段は価格を気にせず、数年から数十年単位で放置しています。金価格は短期的には上下動を繰り返しますが、長期的には上昇トレンドを描いてきました。日々の値動きに反応せず、積立を継続することで、結果的に資産が大きく育ちます。
また、成功している人は余剰資金で積み立てを行っています。生活費を削って無理な金額を設定すると、急な出費の際に相場が下がっているタイミングで売却せざるを得なくなり、損失を出す原因になります。無理のない範囲でコツコツ続けることが、成功への近道です。
儲からない人:短期で売買を繰り返して手数料負けする
純金積立で失敗する典型的なパターンは、短期間で売買を繰り返してしまうことです。純金積立には、購入時や売却時に手数料がかかるほか、購入価格と売却価格にはスプレッドと呼ばれる価格差があります。たとえば、小売価格が10,000円のとき、買取価格は9,900円といったように設定されているため、買ってすぐに売ると差額分だけ損をします。
金は株式のような配当金がないため、価格そのものが上昇しない限り利益は出ません。数ヶ月や1年といった短期で大きな利益を狙う商品ではないため、短期売買を繰り返すと手数料やスプレッドのコストばかりがかさみ、元本割れを起こす可能性が高まります。
儲からない人:相場が高い時に一括購入してしまう
積立ではなく、まとまった資金で一度に大量の金を購入してしまうのもリスクが高い行動です。相場が過熱している高値圏で一括購入すると、その後価格が下落した際に大きな含み損を抱えることになります。
純金積立のメリットは、購入時期を分散させることで高値掴みのリスクを避ける点にあります。資金に余裕があるからといって、タイミングを見計らって一括投資をするのはギャンブルに近い要素が含まれます。とくに初心者のうちは、定額積立を守り、時間を分散させてリスクを抑える運用を心がけましょう。
純金積立のメリット・デメリットは?
純金積立を始める前に、メリットとデメリットを正しく理解しておくことが大切です。金は守りの資産と呼ばれますが、万能ではありません。
ここでは、純金積立ならではの利点と、注意すべきコストやリスクについて解説します。
メリット:少額から始められインフレや円安に強い
純金積立の最大のメリットは、少額から手軽に始められる点です。証券会社によっては月々1,000円から設定できるところもあり、まとまった資金がなくても金投資をスタートできます。毎月の給料の受け取り口座から自動引き落としにすれば、手間をかけずに資産形成が進みます。
また、金はインフレや円安に強い資産です。現金の価値が下がるときに金の価格は上がる傾向があるため、預貯金の一部を金に換えておくことで、資産全体の価値を守る効果が期待できます。とくに日本で生活するうえでは、円の価値が下がるリスクへの備えとして有効です。
デメリット:手数料コストと元本割れリスクがある
純金積立にはコストがかかります。購入手数料や年会費、売却時の手数料などが発生する場合があり、これらのコストが利益に影響します。最近では手数料が安いネット証券も増えていますが、店舗型の貴金属店などでは比較的手数料が高めに設定されていることもあります。
また、金価格は変動するため、元本保証はありません。積立期間中に相場が大きく下落すれば、積立額の合計よりも評価額が低くなる元本割れのリスクがあります。長期運用でリスクは軽減できますが、絶対に損をしないわけではないことを理解しておきましょう。
利息や配当金がつかない点は要注意
純金積立が株式投資や預金と大きく異なる点は、金を持っているだけでは利息や配当金が生まれないことです。株式なら保有しているだけで配当金が入ることがありますが、金はあくまで実物資産であり、それ自体がお金を生むわけではありません。
利益を得るためには、安く買って高く売るという売却益を狙うしかありません。そのため、定期的な現金収入(インカムゲイン)を目的とする投資には向きません。資産を守りながら、将来の値上がり益(キャピタルゲイン)を期待するという位置づけで考える必要があります。
純金積立はどこがいい?証券会社と地金商の比較
純金積立を始める際、どこで口座を開設するかは重要な選択です。大きく分けて、ネット証券などの証券会社と、田中貴金属のような地金商の2つの選択肢があります。それぞれに特徴があるため、自分の目的に合った会社を選ぶことが成功への第一歩です。
手数料を抑えて儲けたいなら「ネット証券」
コストを重視して利益を最大化したいなら、SBI証券や楽天証券などのネット証券がおすすめです。ネット証券は、購入手数料が比較的安く設定されており、年会費や保管料が無料のケースがほとんどです。
また、証券口座を持っていれば、株式や投資信託と同じ画面で資産状況を確認できることがあるため、管理が楽になります。ポイント還元サービスを行っている会社もあり、積立額に応じてポイントが貯まる点もメリットです。現物としての金を受け取る予定がなく、投資として利益を追求するならネット証券を選びましょう。
現物(ゴールドバー)を手元に欲しいなら「田中貴金属」など
将来的に貯まった金を、現物のゴールドバーや金貨として引き出したいと考えているなら、田中貴金属工業や三菱マテリアルなどの地金商が適しています。貴金属の専門家であるため、現物引き出しのサービスが充実しており、信頼感も抜群です。
地金商は、店舗で直接相談ができる点も安心材料の一つです。ただし、ネット証券に比べると年会費がかかったり、購入手数料が割高だったりする場合があります。コストよりも、現物資産としての金を保有する喜びや、老舗ブランドの安心感を優先する場合におすすめです。
会社の選び方チェックリスト
純金積立の会社を選ぶ際は、以下の比較表を参考にしてみてください。
| 比較項目 | ネット証券 | 地金商 |
|---|---|---|
| 購入手数料 | 安い(1.65%~など) | 普通(2.5%~など) |
| 年会費・保管料 | 無料が多い | 有料の場合がある |
| 現物引き出し | 対応していない場合がある | 充実している |
| スプレッド | 狭い(コスト小) | 広い場合がある |
目的が利益なのか、現物の保有などなのかをはっきりさせれば、選ぶべき会社は自然と決まります。まずは各社の公式サイトで最新の手数料を確認してみましょう。
純金積立で儲かった後の「税金」と「確定申告」は?
純金積立は売却して利益が確定したタイミングで課税対象となりますが、金の売却益には特別な控除枠が設けられており、税金がかからないケースも多くあります。ここでは税金の仕組みと計算方法を解説します。
売却益は「譲渡所得」!50万円の特別控除とは
個人が純金を売却して得た利益は、原則として譲渡所得として扱われます。譲渡所得には年間50万円の特別控除があります。つまり、売却益とその他の譲渡益を合わせて年間50万円以下であれば、税金はかかりません。
利益の計算式は「譲渡所得 = 売却価格 – (購入価格 + 売却手数料)」です。この計算で出た利益から50万円を差し引けます。
少額の積立で、利益が50万円を超えない範囲であれば、確定申告も不要になるため、多くの個人投資家にとって有利な制度といえるでしょう。
保有期間が5年超か5年以下かで税額が変わる
金を売却した際の税金は、その金をどのくらいの期間保有していたかによって計算が変わります。保有期間が5年を超える長期譲渡所得の場合、税金がかかる対象額が半分になるという優遇措置があります。
- 保有期間5年以内(短期譲渡所得): (譲渡益 - 50万円)× 税率
- 保有期間5年超(長期譲渡所得): (譲渡益 - 50万円)× 1/2 × 税率
長く持てば持つほど、税制面でも有利になる仕組みです。この点からも、純金積立は短期売買ではなく、5年以上の長期保有が推奨されます。
確定申告が必要なケース・不要なケース
給与所得者の場合、金の売却益を含む給与以外の所得が年間20万円以下であれば、原則として確定申告は不要です。特別控除の50万円を引いた後の金額がこの基準に関わってきます。
たとえば、売却益が60万円出た場合、50万円の特別控除を引くと残りは10万円です。この場合、他に副業などの所得がなければ、20万円以下となるため確定申告は不要になります。ただし、医療費控除などで確定申告をする場合は、20万円以下の所得もすべて申告する必要があります。また、住民税の申告は別途必要になる場合があるため、自治体のルールを確認しましょう。
純金積立の売り時はいつ?
純金積立で利益を確定させるためには、適切な売り時を見極めることが大切です。積立中は放置でよいですが、売却時には相場や情勢を確認しましょう。
一般的に金の売り時とされるのは、円安が大きく進んだタイミングや、世界的な経済不安が高まったときです。国内の金価格はドル円相場の影響を強く受けます。円安になればなるほど、日本円での金価格は上昇するため、売却には有利な条件となります。
また、戦争や紛争、パンデミックなどの有事の際には、安全資産として金が買われ、価格が高騰しやすくなります。こうしたニュースが流れ、金価格がニュースで話題になるような高値圏にあるときは、一部を売却して利益を確定させる良い機会といえるでしょう。
自分に合った純金積立で賢く資産形成を
純金積立は、長期的な視点でコツコツと続けることで、初心者でも着実に資産を増やせる可能性が高い投資方法です。過去の実績シミュレーションが示すとおり、10年、20年と時間を味方につけることで、元本割れのリスクを抑えながら大きな利益を期待できます。
これから始める方は、手数料の安いネット証券や、信頼できる地金商など、自分の目的に合った会社を選びましょう。そして、短期的な値動きに惑わされず、定額積立を継続することが成功への鍵です。まずは無理のない金額設定から、将来のための「金」の積み立てを始めてみてはいかがでしょうか。
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ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
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