- 更新日 : 2024年7月22日
見積書を英語で言うと?便利なフレーズや英語での見積書の書き方を紹介
見積書は英語で「Estimate」や「Quotation」と表現します。この記事では、これら2つの英単語の使い分けや、英語での見積書作成の方法を紹介します。また、英語で見積書の作成を依頼したり、提出したりする際に必要なフレーズも紹介します。
目次
「見積書」を表す英単語は?
英語で「見積書」と言うとき、「Estimate」や「Quotation」という単語が主に使われます。他にも「Proposal」や「Inquiry」などと言うケースもあります。
それぞれの表現とニュアンスをまとめると、下記のようになります。
用語 | 使用場面 | 目的 |
---|---|---|
Estimate | 初期段階での概算価格の提供 | おおまかな費用の把握 |
Quotation | 正式な取引前の最終価格の提示 | 具体的な取引条件の確定 |
Proposal | 見積もりと共に提案を行う場合 | 事業やプロジェクトでの提案 |
Inquiry | 価格やサービスに関する情報の要求 | 情報収集 |
Bid | 入札に参加する際 | 契約の獲得 |
上記のように、日本における見積書を表す英単語は複数あります。正しい文脈でこれらの用語を使うことが、ビジネスの進行において重要です。
特によく見かける「Estimate」と「Quotation」の意味の違いについては、次の章で詳しく説明します。
見積書を表す「Estimate」と「Quotation」の違い
英語では、見積書のことを主に「Estimate」や「Quotation」と表現します。これらの用語は時として同じように使われることもありますが、その用途と意味には細かな違いがあります。
まずは、それぞれの定義をおさえておきましょう。
「Estimate」の定義
「Estimate」は、一般的に予想される価格や数量を提案する際に使用される用語です。
Estimateはあくまで概算価格を示しており、正式な契約や固定価格を意味するものではありません。そのため、見積の段階や初期予算の計画でよく利用されます。
「Quotation」の定義
「Quotation」は、売り手が顧客に対して提示する具体的な価格表やサービスの提案を意味します。
Quotationは法的な有効性を伴い、一定期間内であればその価格が保証されることが一般的です。このため、正式な取引の契約前に使用される重要な文書です。
ビジネスシーンでの具体的な使い分け
取引の初期段階では概算価格を示す「Estimate」で意見の交換を行い、実際の契約締結前には「Quotation」で合意を形成することが一般的な流れです。
例えば建設会社が新しいプロジェクトの提案を受けた場合、最初に提出するのは「Estimate」です。この見積書には、プロジェクトの概要、想定される機能、大まかなコストが記されます。
顧客との議論を経て、プロジェクトの詳細が確定した後に、「Quotation」を提出し、具体的な費用、納期、支払条件などが記載された正式な提案書を提示するのが一般的です。
「見積書を作成してください」は英語で何という?
基本フレーズ
見積書の作成を依頼するフレーズとして、
“We would like to request a quotation for 〇〇(要件の説明).”
という言い方があります。
この表現は非常にシンプルですが、ビジネスの場面で正式に使用することができ、相手に対して敬意を表す形となります。
より具体的な依頼の仕方
もし、見積書の作成にあたりより具体的な要件がある場合は、
“Could you prepare an estimate including 〇〇(要件の説明)?”
といった形で、その要件を伝えることが可能です。
たとえば、特定のサービスや商品に関する詳細、納期、支払い条件など、見積書に含めてほしい情報を明確に伝達することが重要です。
フォーマルな表現
さらにフォーマルなビジネス文書として見積書の作成を依頼する場合、
“I would like to request the preparation of a quotation for 〇〇(要件の説明).”
という表現を使うことで、正式かつ敬意を表した依頼が可能になります。
この方法では、依頼の目的や背景について詳細を加えることで、相手に対する情報の提供がより充実します。
見積書作成の依頼メール例文
ビジネスメールでの見積書作成依頼の際に役立つ例文は以下の通りです。
Dear 〇〇(受取人の名前),
I am writing to request a detailed quotation for 〇〇(サービスや商品). We are particularly interested in 〇〇(特定の要件や条件). Could you please include 〇〇(追加でほしい情報) in the quotation?
Thank you for your cooperation.
この例文をベースに、自社のニーズに合わせた文面を作成すると効率的でしょう。
英語で見積書を作る場合に記載すべき項目
英語で見積書を作成する場合、下記の項目を含めるようにしましょう。
- 会社名および連絡先
- クライアント名および連絡先
- 見積書番号および日付
- サービスまたは商品の説明
- 単価および数量
- 税金、割引、および追加料金
- 支払条件および方法
- 有効期限
- その他の条件や注意事項
それぞれ詳しく見ていきましょう。
会社名および連絡先
会社の正式名称、住所、電話番号、メールアドレスを含め、お客様があなたの会社に容易に連絡できるようにします。
クライアント名および連絡先
クライアントの会社名や担当者の名前、職位を明記し、正確な連絡先を記載することで、見積もりが適切な人に届くようにします。
見積書番号および日付
見積書には番号を割り当て、日付を記述することで、管理と追跡が容易になります。これにより、将来的な混乱を防ぎます。
サービスまたは商品の説明
サービスの範囲、商品の仕様、数量、期間などを可能な限り詳細に記述することで、クライアントに明確に対象のサービスや商品を提示することが重要です。
単価および数量
明確な単価設定と提供する数量を記載することで、クライアントが費用を理解しやすくなります。
税金、割引、および追加料金
税金の詳細、適用される割引、必要に応じて追加料金について明確に記述し、クライアントがコストを完全に把握できるようにします。
支払条件および方法
支払期日、支払い方法の種類、前払いが必要かどうか、また分割払いが可能かどうかを詳細に説明します。これにより、支払いの遅延を防ぎます。
有効期限
提供された見積もりの有効期限を通知することで、クライアントが検討および決定を行うためのタイムラインを確立します。
その他の条件や注意事項
キャンセルポリシー、保証期間、納品条件など、見積もりに関連するその他の重要な条件や注意点を記載します。
見積書(Quotation)のテンプレート・ひな形
英語圏の企業や海外のクライアントに対して見積書を作成する際には、適切なフォーマットやテンプレートを使用することが推奨されます。テンプレートを使用することで、効率的に作成できるでしょう。
マネーフォワード クラウドでは英語の見積書(Quotation)テンプレートを無料で配布しています。下記リンクよりダウンロードし、取引内容に応じてカスタマイズしてご活用ください。
「見積書をお送りします」は英語で何という?
ビジネスシーンでよく使われる「見積書をお送りします」は英語でいくつかの表現があります。
状況によって適切な表現は異なりますが、以下のようなフレーズが一般的です。
基本的な表現
一般的に、見積書を送付する際の表現としては、
“I will send you the quotation” や “I will send you the estimate”
が用いられます。これらは比較的フォーマルなシーンでも使える汎用性の高い表現です。
より丁寧な表現
ビジネスメールなどで少し丁寧な表現を用いたい場合は、
“I will forward you the quotation”
または
“Please allow me to send you the estimate”
というフレーズを使うことができます。
これらの表現は、相手に対する敬意を示しつつ、見積もりをお送りする意向を伝えるのに適しています。
具体的な作業指示
社内で見積書の送付を依頼する際など、より具体的な作業指示をしたい場合は、
“Please prepare the estimate and send it to the client”
や
“Could you issue the quotation and forward it to the customer?”
といったフレーズが役立ちます。
これらは、具体的なアクションを伴う指示の際に使用します。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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