- 更新日 : 2026年1月26日
パワーポイントのノート機能とは?入力や表示・印刷方法、発表での活用を解説
パワーポイント(PowerPoint/PPT)でプレゼン資料を作成するとき、スライドに書ききれない補足情報やセリフをどこにメモしていますか。ノート機能を使えば、各スライドに発表者用のメモを追加でき、本番で見ながら話すことができます。
本記事では、ノートの入力方法から表示設定、印刷方法、発表者ツールでの活用まで幅広く解説します。聞き手にノートが見えるかどうかの疑問にもお答えします。
目次
パワーポイントのノート機能とは?
ノート機能は、スライドごとに発表者用のメモや補足情報を記録できる機能です。
パワーポイントのノートは、スライド本体には表示されない「発表者専用のメモ欄」です。プレゼンテーションで話す内容の台本、データの出典、補足説明など、聞き手に見せたくない情報を書き留めておけます。
ノートはスライドショーの実行中に発表者ツールを使って確認できるほか、印刷して手元資料として持つこともできます。スライドには要点だけを載せ、詳しい説明はノートに書いておくことで、情報過多にならないすっきりしたスライドを作成できます。
ノート機能を使うメリット
ノートを活用することで、プレゼンの質と準備効率が向上します。
1つ目のメリットは、スライドをシンプルに保てることです。聞き手に見せる画面には要点だけを表示し、話す内容の詳細はノートに記載しておけば、見やすいスライドと充実した説明を両立できます。
2つ目は、発表の安心感が増すことです。話す内容を事前にノートに書いておけば、本番で頭が真っ白になっても確認できます。
3つ目は、資料の引き継ぎがスムーズになることです。他の人がプレゼンを担当する場合も、ノートを読めば説明のポイントが分かります。
ノートを入力するにはどうすればいい?
スライド編集画面の下部にあるノートペインに直接テキストを入力するか、ノート表示に切り替えて編集します。
ノートの入力方法はシンプルで、通常のテキスト入力と同じ感覚で操作できます。入力場所や表示方法を覚えておきましょう。
STEP1:ノートペインから入力する
最も手軽な方法は、スライド編集画面でノートペインを使うことです。
- PowerPointでスライドを開く
- 画面下部に「ノートを入力」と表示されている領域を確認する
- その領域をクリックしてカーソルを表示させる
- テキストを入力する
ノートペインが表示されていない場合は、画面下部のステータスバーにある「ノート」ボタンをクリックするか、「表示」タブの「ノート」をクリックして表示させます。ノートペインとスライドの境界線をドラッグすると、ペインの高さを調整できます。
STEP2:ノート表示で編集する
より広いスペースでノートを編集したい場合は、ノート表示に切り替えます。
- 「表示」タブをクリックする
- 「プレゼンテーションの表示」グループにある「ノート」をクリックする
- スライドとノート欄が縦に並んだレイアウトで表示される
- ノート欄をクリックしてテキストを入力・編集する
ノート表示では、ノート欄が大きく表示されるため、長文の入力や書式設定がしやすくなります。スライドの内容を確認しながらノートを作成したい場合に便利です。
STEP3:ノートに書式を設定する
ノートにも太字や箇条書きなどの書式を適用できます。
ノートペインまたはノート表示でテキストを選択し、「ホーム」タブの書式設定ボタンを使います。フォントの種類やサイズ、太字、斜体、箇条書き、番号付きリストなどが設定可能です。重要な部分を太字にしたり、話す順番を番号で示したりすると、発表時に確認しやすくなります。
ノートはどのように活用すればいい?
台本、補足データ、質疑応答の想定回答など、発表をサポートするさまざまな情報を記録できます。
ノート機能の活用方法は人それぞれですが、代表的な使い方を紹介します。目的に合わせてノートの内容を工夫しましょう。
発表の台本として使う
話す内容をそのまま書いておく方法です。
プレゼンに慣れていない場合や、正確な言い回しが求められる場面では、ノートに話す内容を一言一句書いておくと安心です。ただし、本番で棒読みにならないよう、キーワードや要点だけを箇条書きにする方法も効果的です。自分に合ったスタイルを見つけましょう。
データの出典や補足情報を記載する
スライドに載せきれない詳細情報を記録しておきます。
グラフや統計データを使用する場合、出典元や調査年度、サンプル数などをノートに書いておくと、質問されたときにすぐ答えられます。また、スライドでは省略した計算過程や背景情報を記載しておけば、深掘りされた質問にも対応できます。
質疑応答の想定問答を準備する
予想される質問と回答をノートにまとめておきます。
プレゼン後の質疑応答で慌てないよう、聞き手から出そうな質問を予測し、回答をノートに用意しておきましょう。関連するスライドのノートに書いておけば、質問が出たときにそのスライドに戻って確認できます。
時間配分のメモを入れる
各スライドにかける時間の目安を記載します。
「このスライドは2分以内」「ここは簡潔に30秒で」といった時間の目安をノートに書いておくと、発表全体の時間管理がしやすくなります。リハーサルで実際にかかった時間を記録しておくのも効果的です。
ノートを使う際の注意点とは?
ノートに頼りすぎない、機密情報の取り扱いに気をつける、ファイル共有時の確認を怠らないことが大切です。
便利なノート機能ですが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。以下の注意点を押さえておきましょう。
ノートの読み上げに終始しない
ノートを見ながら話すこと自体は問題ありませんが、ずっとノートを読んでいると聞き手との一体感が失われます。ノートはあくまで補助として使い、できるだけ聞き手の顔を見ながら話すことを心がけましょう。要点だけをノートに書き、詳細は頭に入れておくのが理想的です。
機密情報の記載に注意する
ノートに書いた内容は、ファイルを共有すると相手も見られる状態になります。社外秘のデータや個人的なメモ、他社の悪口など、見られては困る内容を書かないよう注意しましょう。共有前にノートの内容を確認し、必要に応じて削除してからファイルを渡すことをおすすめします。
印刷設定を確認する
ノート付きで印刷する場合と、スライドのみ印刷する場合で設定が異なります。配布資料を印刷する際は、意図せずノートが印刷されていないか確認しましょう。逆に、ノートを印刷したいのにスライドだけが出力されるケースもあるため、印刷プレビューで確認する習慣をつけると安心です。
ノートを印刷するにはどうすればいい?
印刷設定で「ノート」を選択すると、スライドとノートが1ページにまとまった形式で印刷できます。
発表用の手元資料としてノートを印刷しておくと、PCトラブル時のバックアップにもなります。印刷手順を確認しましょう。
STEP1:印刷画面を開く
まず印刷設定画面にアクセスします。
- 「ファイル」タブをクリックする
- 「印刷」を選択する
- 印刷プレビューと設定画面が表示される
ショートカットキー「Ctrl+P」でも同じ画面を開けます。
STEP2:印刷レイアウトで「ノート」を選択する
ノート付きの印刷形式を指定します。
- 「設定」セクションにある「フルページサイズのスライド」と表示されている部分をクリックする
- ドロップダウンメニューから「ノート」を選択する
- プレビューにスライドとノートが表示された状態を確認する
- 「印刷」ボタンをクリックして印刷を実行する
ノート印刷では、1ページの上半分にスライド、下半分にノートの内容が配置されます。スライドごとに1ページずつ印刷されるため、枚数が多い場合は用紙の消費に注意してください。
STEP3:PDF形式で保存する
紙に印刷せず、PDFファイルとして保存することもできます。
印刷画面でプリンターの選択を「Microsoft Print to PDF」や「PDFとして保存」に変更し、印刷を実行するとPDFファイルが作成されます。タブレットやスマートフォンで確認したい場合や、ペーパーレスで発表に臨みたい場合に便利です。
ノートの表示や文字サイズを大きくするには?
ノートペインの高さ調整、ノート表示への切り替え、フォントサイズの変更で見やすくできます。
ノートの文字が小さくて読みにくい、入力スペースが狭いと感じる場合は、表示設定を調整しましょう。
ノートペインのサイズを変更する
標準編集画面でノートペインを広げる方法です。
ノートペインとスライドの境界線にマウスカーソルを合わせると、上下矢印の形に変わります。そのままドラッグすると、ノートペインの高さを自由に調整できます。長文のノートを入力する場合は、ペインを広げると作業しやすくなります。
ノート表示に切り替える
より広い画面でノートを確認・編集できます。
「表示」タブから「ノート」をクリックすると、ノート専用の表示モードに切り替わります。このモードではノート欄が大きく表示されるため、長文の確認や編集が快適に行えます。通常の編集画面に戻るには、「表示」タブから「標準」をクリックします。
ノートのフォントサイズを変更する
ノート内の文字サイズを大きくする方法です。
ノート内のテキストを選択し、「ホーム」タブのフォントサイズボックスで数値を変更します。発表者ツールで表示されるノートの文字サイズは、ノートに設定したフォントサイズとは別に調整できるため、入力時と発表時で異なるサイズにすることも可能です。
ノートを見ながら発表するにはどうすればいい?
発表者ツールを使えば、聞き手に見せるスライドとは別に、手元の画面でノートを確認しながらプレゼンできます。
発表者ツールはパワーポイントの強力な機能で、ノートの確認だけでなく、次のスライドのプレビューや経過時間の表示も可能です。
STEP1:発表者ツールを有効にする
発表者ツールの使用設定を確認します。
- 「スライドショー」タブをクリックする
- 「発表者ツールを使用する」にチェックが入っていることを確認する
- PCを外部モニターやプロジェクターに接続する
- スライドショーを開始する
外部ディスプレイが接続されていると、自動的に発表者ツールが発表者側の画面に表示され、聞き手側には通常のスライドショーが映ります。
STEP2:発表者ツールの画面構成を理解する
発表者ツールには複数の情報が表示されます。
画面中央には現在表示中のスライド、右上には次のスライドのプレビュー、右下または下部にはノートの内容が表示されます。画面上部には経過時間と現在時刻が表示されるため、時間配分の管理にも役立ちます。ペンや蛍光ペンのツールも用意されており、スライドに書き込みながら説明することも可能です。
STEP3:発表者ツールでノートの文字サイズを調整する
発表中にノートが読みにくい場合は、その場でサイズを変更できます。
発表者ツール画面のノート欄の下部に、文字サイズを拡大・縮小するボタン(AやA+のアイコン)があります。これをクリックすると、発表者ツール上でのノート表示サイズが変わります。この変更はスライドショー中のみ有効で、元のノートのフォント設定には影響しません。
外部モニターがない場合の対処法
PCの画面だけで発表者ツールを使いたい場合も対応できます。
スライドショーを開始した後、スライド上で右クリックして「発表者ツールを表示」を選択すると、単一画面でも発表者ツールを表示できます。オンライン会議で画面共有する場合は、スライドショーのウィンドウだけを共有し、発表者ツールは自分の画面で確認するという使い方が可能です。
ノートは聞き手に見えてしまう?
通常のスライドショーや発表者ツール使用時には、聞き手にノートは表示されません。ただし、ファイル共有や印刷設定には注意が必要です。
プレゼン本番でノートが聞き手に見えてしまうのではないかと心配する方もいますが、正しく使えば問題ありません。
スライドショー中は表示されない
聞き手が見る画面にはスライドの内容だけが映ります。
スライドショーを実行すると、プロジェクターや外部モニターにはスライドのみが表示されます。発表者ツールを使用している場合でも、発表者の手元画面にノートが表示されるだけで、聞き手側の画面には一切表示されません。安心してノートを活用してください。
ファイル共有時は注意が必要
パワーポイントファイルを他者に渡すと、ノートの内容も見られます。
ノートはスライドショー中には非表示ですが、ファイル自体にはデータとして含まれています。ファイルを共有する相手がPowerPointでファイルを開けば、ノートペインやノート表示からノートの内容を確認できます。
見られたくない情報がある場合は、共有前にノートを削除するか、PDF形式(スライドのみ)で書き出して渡しましょう。
オンライン会議での画面共有に気をつける
共有する画面の範囲を正しく設定することが大切です。
ZoomやTeamsなどでプレゼンする場合、「画面全体」を共有すると発表者ツールまで相手に見えてしまう可能性があります。スライドショーのウィンドウだけを選択して共有するか、「PowerPointの発表者モード」に対応した機能を使いましょう。
多くのオンライン会議ツールには、PowerPointファイルを直接共有してスライドショーを行う機能があり、その場合もノートは相手に見えません。
ノート機能を活用してプレゼンの質を高めよう
パワーポイントのノート機能は、発表者専用のメモ欄として、台本や補足情報、質疑応答の準備など幅広く活用できます。入力方法や表示設定を理解し、発表者ツールと組み合わせて使えば、スライドを見ながら落ち着いて話せるようになります。
印刷やファイル共有時の注意点を押さえておけば、意図せず情報が漏れる心配もありません。ノートを上手に使いこなして、自信を持ってプレゼンに臨みましょう。
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