- 作成日 : 2025年5月28日
Slack(スラック)の既読はどう伝える?絵文字・スタンプ例や作り方を紹介
Slackは多くの企業で使われているビジネスチャットですが、既読マークがないため、「相手が読んだか分からない」と感じることもあるかもしれません。
この記事では、Slackにおける「既読」の考え方や、読んだことを伝える方法、リアクションの絵文字の追加や作り方、チームでのリアクション運用のコツなどをご紹介します。
目次
Slackに既読はある?
Slackには、LINEのようにメッセージを読んだことが相手に伝わる「既読マーク」はありません。つまり、受信者がメッセージの内容を確認しても、送信者側に知られることはない仕組みです。
この設計は、Slackが「ストレスのないビジネスコミュニケーション」を目指していることと深く関係しています。既読機能があると、「読んだのに返信がない」「返信しなきゃ」という無言のプレッシャーにつながることがあります。Slackでは、そうしたプレッシャーを避け、各自が自分のペースでやりとりできるようにしています。
そのため、Slackで読んだことを伝えるために、多くのチームでは、絵文字を使ってリアクションをする、簡単な返信メッセージを送るといった反応を、「既読のサイン」としています。
Slackで既読を伝えるサイン・絵文字の例
Slackには既読の表示がないため、メッセージを確認したことを相手に伝えるには絵文字を使った「リアクション」機能が効果的です。絵文字ひとつで意思を伝えることができるため、時間の節約にもなります。また、返信のメッセージを入力するよりも、スレッド全体がすっきりと整理され、やりとりが見やすくなります。
たとえば、以下のような絵文字が「既読のサイン」としてよく使われています。
- 👀:内容を確認中、後ほど返答します
- ✅:内容確認済み、対応します
- 👍:承認、OKです
- ✋:対応中のため、少し待ってほしい
- 🙏:ありがとうございます。助かりました。
- 🙆♂️:了解しました
- 📌:重要な内容として確認しました
これらは、ワンクリックで気持ちを伝える手段として役立ちます。
リアクションのつけ方は簡単です。メッセージの右上にあるリアクションアイコン(スマイリーフェイスアイコンとよばれるにこ顔〔☺〕のマーク)をクリックし、該当する絵文字を選ぶだけで完了します。誰がどの絵文字をつけたかも、カーソルを合わせると表示されるため、メンバー間の把握もスムーズです。
ワンクリックで既読を伝える方法
よく使う絵文字を「ワンクリック絵文字リアクション」に設定しておくと、毎回絵文字一覧を開かなくても、すぐに既読サインを返せるようになります。これは、メッセージにカーソルを合わせるだけで、設定したカスタム絵文字がすぐに表示される設定です。
設定方法は以下の通りです(デスクトップアプリ)。
- 環境設定を開く:Slackウィンドウの自分のプロフィール写真をクリックし、「環境設定 (Preferences)」を選択します。
- メッセージ&メディア設定へ:左側のメニューから「メッセージ&メディア (Messages & media)」を選択します。
- ワンクリックリアクション設定:「絵文字 (Emoji)」セクションまでスクロールし、「メッセージにワンクリック絵文字リアクションを表示する (Show one-click reactions on messages)」のチェックボックスをオンにします。
- 絵文字を選択:チェックを入れると、下に3つの絵文字選択ボックスが表示されます。ここで、先ほど追加した「既読」用のカスタム絵文字や、その他よく使う絵文字(例: 👍, ✅)を選びます。
Slackのカスタム絵文字の追加や作り方
Slackでは、標準の絵文字に加えて、自分たちで作った画像を「オリジナルアイコン」として追加できます。
カスタム絵文字の追加方法(画像アップロード)
オリジナルの画像や、後述するジェネレーターで作った画像をカスタム絵文字としてSlackに追加する手順は以下の通りです(主にデスクトップアプリやWeb版での操作を想定しています)。
- 絵文字メニューを開く:メッセージ入力欄の右側にある「☺(スマイリーフェイスアイコン)」をクリックして、絵文字メニューを開きます。
- 「絵文字を追加する」を選択:絵文字メニューの左下にある「絵文字を追加する」ボタンをクリックします。
- 画像をアップロード:「画像をアップロードする」をクリックし、絵文字にしたい画像ファイル(JPG, PNG, GIF形式)を選択します。
(推奨サイズ: 最適な表示のため、128KB未満の正方形(例: 128×128ピクセル)で、背景が透明な画像が推奨されます) - 名前を付けて保存:「名前を付ける」の欄に、その絵文字を呼び出すための名前(半角英数字)を入力します。他の絵文字と重複しないユニークな名前をつけましょう。入力後、「保存する」をクリックします。
これでカスタム絵文字がワークスペースに追加されました。不要になったカスタム絵文字は、追加した本人または管理者が削除できます。
カスタム絵文字の作り方(絵文字ジェネレーター)
「承知しました」や「助かります」といったテキストベースのシンプルな絵文字を作りたい場合は、Web上の「絵文字ジェネレーター」ツールが便利です。
ツールを使って以下の手順でカスタム絵文字用の画像を作成できます。
- テキスト入力:絵文字にしたい文字(例: 「確認」「済」)を入力します。
- デザイン選択:フォントの種類や文字色、背景色(透明推奨)などを選びます。
- 生成・ダウンロード:「生成」ボタンなどをクリックすると画像が作成されるので、それをダウンロードします。
ダウンロードした画像を、Slackに追加します。視認性を高めるためには、シンプルなデザインやコントラストの高い色を選ぶのがポイントです。
Slackの既読はチームでルールを作っておくと効果的
Slackのリアクション機能は手軽で便利ですが、その意味合いが人によって異なると、かえって混乱を招くこともあります。そこで、チーム内でリアクションの使い方に関する簡単なルールを決めておくとよいでしょう。
例えば、以下のようなルールが考えられます。
- 確認・了解のサイン:「業務連絡を確認したら必ず『✅』をつける」
- 感謝の表現:「助けてもらった時には『🙏』をつける」
- 意思決定:「提案に賛成なら『👍』、反対なら『👎』をつける」
このようにルールを決めておくことで、認識の齟齬を防ぐことができます。
また、「読んだかどうか」を確実に伝えたい重要なメッセージについては、「必ず何らかのリアクションをすること」をチーム内のスタンプ活用ルールとして定めておくのも有効です。
取引先にSlackの既読を伝える絵文字のルールは?
取引先とのやりとりにおいて、Slackでメッセージを確認したことを伝えるにはひと工夫が必要です。社外の相手にはリアクションの意味が伝わらないこともあるため、選ぶ絵文字は控えめでビジネス向けのものにとどめるのが望ましいでしょう。必要に応じて、「確認しました」と短くメッセージを返す方が丁寧な印象を与えます。
また、「承知しました」や「確認します」といった言葉を組み込んだオリジナルのカスタム絵文字を追加しておくのも有効です。ビジネスにふさわしい表現の絵文字であれば、リアクションとして使っても失礼にはあたりません。
Slackの既読が遅いときはどうすればいい?
Slackでは既読が相手に通知されないため、メッセージを送っても反応がないと「読まれていないのでは?」と不安になることがあります。既読が遅いと感じたときは、ただ待つのではなく、状況に応じた工夫をしてみましょう。ここでは、相手に気づいてもらいやすくなる工夫や、自然なフォロー方法をご紹介します。
相手がメッセージに気づくように送る
Slackでは、メッセージが届いても相手に気づいていないことがあります。たとえば、通知がオフになっていたり、他のメッセージに埋もれていたりすると、内容が見落とされてしまうことも。
確実に届けたいときは、@メンションを使って相手を指定するのが効果的です。メンションが付いたメッセージは相手の通知欄に表示され、見逃されにくくなります。
返信がないときは、やさしくリマインドする
メッセージに反応がないときは、相手が忙しい、席を外している、あるいは内容にまだ対応できていないといった事情も考えられます。そんなときは、少し時間を置いてからやさしくフォローするのがおすすめです。
たとえば、以下のような一言を添えると、相手もプレッシャーを感じにくくなります。
「@tanaka さん、先ほどの件ですが、ご確認いただけましたら助かります。お時間あるときで大丈夫です。」
このように、催促ではなく「確認のお知らせ」という形で伝えることで、良好な関係を保ちながら、必要な対応を促すことができます。
リアクションで既読を共有するルールをつくる
既読を伝えるために、チーム内で「リアクションを使うルール」を決めておくのも効果的です。たとえば、「✅で既読」「👀は確認中」「👍は了承済み」など、簡単なルールを設けるだけでも、確認状況を共有しやすくなります。
こうしたスタンプルールが定着すれば、業務連絡が多いチームでも、日々のやりとりをぐっとスムーズにしてくれます。
リアクションとルールでSlackの既読をもっと快適に
Slackには既読機能はありませんが、これまで紹介したように、絵文字を使ったリアクションを活用することで、メッセージを確認したことを簡潔かつ丁寧に伝えることが可能です。
「確認したらリアクションをつける」といった運用ルールをチーム内で共有しておくことで、やりとりの行き違いや確認漏れを防ぐことができます。
もし、返信やリアクションが遅れている場合には、やさしくメンションで声をかける、メッセージに気づきやすい表現を添えるといった対応など、相手の状況に配慮した工夫も有効です。
Slackは、絵文字リアクションというスタンプ的な使い方を通じて、気軽さと自由度の高さを活かしたコミュニケーションが可能です。お互いを思いやったやりとりを意識することで、より信頼感のある、ストレスの少ないコミュニケーションが実現できます。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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